特徴は掴めても生活が見えずらい難しいキャラですよね。
セリフを増やしたいなー……増えるかなぁ?
「あー、今日のヒーロー情報学なんだが……」
珍しく相澤が言い淀みながらも先を続ける。
「ヒーロー名の考案だ」
”胸膨らむやつキター!”
「ッ!」
”シーン”
相澤の目が妖しく光ると生徒たちの喜びも表面上は隠れ、話の続きを待つ。
「というのも先日話したプロヒーローからのドラフト指名に関係してくる。普通は指名が入るのは経験を積み即戦力になる2、3年からなんだが……爆豪、お前、難しい立場の人に目をつけられたな」
その言葉にみんなの視線が爆豪に集中する。
「あの先生。さっきのナイトウォーカーってどんなヒーローなの?」
蛙吹が手を上げて質問すると相澤先生は気怠そうに答える。
「厳密には違うらしいが本人によると吸血鬼の個性だそうだ」
「吸血鬼?」
「あぁ、血しか口に入れることができないが夜の間は途轍もない身体能力を発揮しパンチで壁を壊したりビルからビルへ跳躍できる。他にも生き物ならなんでも変身し夜の間は致命傷でも瞬く間に回復する不死身の肉体だ」
「何それ無敵じゃん!カッコいい!」
上鳴が声をあげる。
「だが、昼間の間は最後に変身した状態から変わることもできず身体能力も回復能力もなくなって見た目相応の力しかない。加えて陽の光に当たると肌が爛れていき最終的に焼け落ちる。だから昼間は護衛の人間が傍にいるんだ」
「あの綺麗でおっぱいのでかいお姉さんは護衛か」
「デメリットも大きいけどヒーローとしてのメリットも大きいよね」
「そうだ。だからナイトウォーカーは夜間専門のヒーローとして活躍し、夜の抑止力と呼ばれるほど社会に貢献している」
「そんなすごい人に声かけてもらったのかよ!すごいな爆豪!」
切島が声をかける。
「でも、先生。そんなすごい人に何か問題があるんですか?」
「あー」
またしても相澤が言いよどむ。
「まだお前たちが習う範囲じゃないが、ヒーローの過剰攻撃問題ってのがある。知ってるか?」
考える顔が多くいるなか八百万が手を挙げる。
「ヒーローがヴィランを拘束する際に回復不能なレベルのダメージを加えて社会復帰を困難にしてしまう問題ですよね」
「そうだ。ヒーローの仕事はヴィランを拘束し警察に引き渡すまでが仕事だ。場合によっては護送も含まれるが、それらの過程で殺すことはもちろん許されない。それはわかるな?」
生徒たちはうなずく。
「問題になるのはここからだ。まずヒーローは拘束する際に身体に深く傷を残すような攻撃は推奨されていない」
「え?どうしてですか?強い個性のヴィランには生半可な攻撃じゃ抵抗できないと思うんですけど」
麗日が質問する。
「麗日その認識は改めろ。社会のシステムは弱者を基準に考えられるんだ」
「え?」
「例えば体育祭で爆豪にやった技、酔っ払い誤って個性を発動している一般人に使うか?」
「うっそれは……」
「使えるわけがない。下手したら殺人だ。華々しいヴィラン退治が注目されてヒーローの仕事を勘違いしがちだがヒーローってのは極端に言えば人助けだ。ヴィラン退治だけが仕事じゃない。助ける際も一番弱い人のことを考えて行動するんだ」
「ケッ。凶悪ヴィランが弱いわけないだろ」
爆豪が悪態をつく。
「はぁ。お前をあの人の所に行かせたくないという気持ちが強くなるな。爆豪、犯罪者でも更生の機会は与えられなければならないだ。裁判を受け刑期を満了したら社会からの目は厳しいものにはなるが自由に生きる権利がある。それを奪う権利はヒーローにもない」
生徒全員が真剣に話を聞く。
「だから拘束の際に社会復帰困難なダメージを与えてはいけないし拘束している間も逃走を防ぐ為といって足などを折ることやよりダメージを負わせて動けなくさせるなどの過剰な攻撃を与えてはいけないんだ。ヴィランを捕まえるのは犯罪に巻き込まれる一般人を助けることでもあるが罪を重ねる前に捕まえて社会復帰の機会を与えるのもヒーローの仕事なんだよ」
言葉を区切るが重いトーンにで話が続く。
「この問題に繋がりやすいのは攻撃的な個性の持ち主や俗に強個性と言われてるヒーロー向きの個性を持ってる奴らだ。うちのクラスだと特に爆豪、轟、緑谷気をつけろよ」
「「はい」」
だが、話は続き相澤は難しい顔になる。
「はあ。注意してなんだがこの問題を今話題に出したってことは分かるな?ナイトウォーカーは確かな活躍の裏で度々この過剰攻撃を行っているという過激な面がある」
「「え?」」
「能力も確かだし実績も確かなんだが目的のために手段を選ばない攻撃的な人なんだ。爆豪、もしこの先あの人の事務所に行くならよく考えろ」
相澤は爆豪の目を見て続ける。
「あの人の元での経験は確かにお前の力になる。だがあの人の行動すべてが正解だと思うな。他のヒーローの元でもヒーローとしての勉強できるし優秀な人たちだ。そちらでも学べることは沢山ある。いいな」
「おう」
返事をすると突然教室の前のドアが開く。
「もー遅いわよ。相澤先生いつまで待たせるのよ」
「「ミッドナイト!」」
「授業前にナイトウォーカーが居たんですよ。あの人の説明を少し」
「あー、少し難しい人だもんね」
ミッドナイトの疑問は解決したようだが、生徒たちは突然の登場に疑問が沸く。
「ミッドナイト先生どうして教室に?」
「それはね。相澤先生の代わりにヒーロー名の考案のアドバイスをしに」
生徒は納得顔で相澤を見る。
「ナイトウォーカーの話がそれてしまったが、話を戻すと本来一年生の指名は興味に近い。当然だが卒業までに興味が削がれたら採用はなくなる」
「もらった指名の数が君たちにかかる期待度だと思ったほうがいいわ。それに応えられるようにがんばりなさい」
「で、その集計結果がこれだ」
相澤がリモコンを押すと黒板に結果が映し出されていく。
その結果に驚く者、喜ぶ者、落ち込む者それぞれに反応した。
なかでも優勝準優勝者の票は突出しておりみんなの話題にのぼる。
「体育祭との順位が逆転したな」
「表彰式で拘束されたやつなんてビビッて票いれないって」
「ビビってんじゃねぇよ!」
「そういうとこだぞ!爆豪!」
「この結果に関わらず所謂職場体験ってやつに今後行ってもらう」
相澤に注目が集まる。
「「職場体験?」」
「あぁ、お前たちはUSJで一足早くヴィランとの戦闘を経験したが本来ならこの時に第一線で働くヒーローの現場を通してプロの活動を体験し、より実りある訓練をしようってのが目的だ」
「それでヒーロー名か!」
「まぁ、そのヒーロー名は仮ではあるんだが」
「テキトーな名前は後々後悔するわよ!学生時代につけたヒーロー名が世に認知されそのままプロのヒーロー名になってる人も多いからね!」
「そういうことだ。俺には向いてないからあとはミッドナイト先生」
「えぇ分かってるわ。じゃあみんな、少し時間をあげるから考えてみてね」
無い脳みそ絞って書いてるんですけど、書くのが遅くて泣きたくなります。
でも明日にも投稿したいとは考えてます。
話題にあげたようなただ原作読んでるだけじゃ見えてこない「ヒーローが居ることによる社会問題」ってまだあると思っててそこら辺も書いていけたらなーっと。