今の生活は……とても楽しいものだった。前世では味わえなかった魔術の行使、学校生活、俺の事をよくしてくれる友人と……そして厳しいながらも優しい両親。
そう、俺は前世で死んでこの世界に転生した。所謂神様転生だ。信号渡ってたら横からトラックにぶつけられて、痛みすら感じずに次に目を開けたら真っ白な空間に女の子が1人ポツンといた。
そこからは女の子からの怒涛の謝罪が始まって、落ち着いたところで転生させますと言われた。えっ? 怒ったり泣き喚いたりしなかったかって? いやだって、誰にだってミスはあるし……確かに手違いで死んでしまったのはどうなのかって思ったけど、あんなに誠心誠意謝られたら俺は許すよ。まぁそもそも平謝りかどうかなのは相手を見れば分かるし……
それで転生するって事になって、特典は何が良いかって言われた。でも俺はある事以外は要らないって答えた。それは……家族や他の人たちが持っている俺の記憶を全て無くして欲しい。それだけだった。だって俺が死んだ事で両親や友達に悲しんで欲しくなかったからさ……確かに転生して実際にしたいアニメの能力とか色々とあったけど、まぁ第二の人生が送れるだけでも儲け物だよ。
だから俺はそれ以外の何の特典も要求せずに転生した。で今はそれなりに楽しい生活を送っている。なんったってあのFateの世界だからな! ちゃんと時計塔とかあるし! 現在所属して色んなこと学んでるし!
(いやぁ〜、本当に今幸せだよ‼︎)
あっ、それと今の俺の名前はアルジ・ミラージっていうからよろしく! アルジ・ミラージって言うと、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ月鋼』に出てくる主人公だ。容姿とか声もそのままだから、正直本人そのままのロール気味で毎日過ごしてたりする。
でも……それもあっという間に崩れていった。
俺は度々人に迷惑をかける魔術師を懲らしめていたんだが……そうしているうちに封印指定と宣告された。いや……俺まだこの世界に生まれて18年くらいしか経ってないけど? なんで? まぁ確かに全く見たことも聞いたこともない魔術式というのは分かるが……
でも相手にはそんなものは通じない。その話を両親にしたら、すぐ遠くに逃げる様にと多額のお金が入った通帳を渡された。本当はどこかに匿いたいが、自分達はあくまでも魔術が少し使えるだけの家系……だからこれぐらいしか力になれないと言いながら泣いていた。それだけで……両親が俺の事を大切に思ってくれているかが分かった。
そこからは逃げて逃げて逃げまくった。魔術協会などの連中から目をつけられない様な所に……。日に日に俺は思った。なんで幸せだった時間が奪われないといけないのか……理不尽過ぎるだろう、と。それで思った。俺はあの時転生特典は要らないって……でも神様が善意で……俺にこの容姿とこの魔術を授けたのだとしたら……
(……いや。神様はあくまで善意でこの能力を送ったとなるのなら、恨むのは間違いだな)
恨むとするのなら、調子に乗って正義のヒーローごっこ見たくやっていた俺の幼稚な思考か……
(だが……俺の事を封印指定してきた奴らはいつか絶対に復讐してやる!)
簡単な思考ながら、心にそんな誓いを立てた数日後だった。
「ようやく見つけましたわアルジ」
「お、お前は……ルヴィア⁉︎ ま、まさか魔術協会から俺を連れ戻せって言われてきたのか⁉︎」
そこにいたのは、魔術の事とか体術とか色々と教えてくれたルヴィアだった。そして学友でもあるが、ここにきたという事は……
「あら? 何か勘違いをしている様ですわね? 私はただ単にある事をしに貴方の元へ来ただけですわ」
「ある事?」
「えぇ。まぁ私もこんな世迷言を信じるたちではないのですけど、こんなメモ書きが私の机に置かれていましたわ」
俺がそのメモ用紙を受け取ると、そこには俺の事を別世界に送る文言とやり方が載っていた。そして俺の事を探せたのは、どうやらこのメモ用紙と一緒に探知機が送られていたからの様で……
(ってこれどう見たってあの神様が手配したものだよな……)
どうやらあれからも神様は俺の事を見てくれてたらしい。なんか嬉しいったらなんやら……
「なので……貴方を違う世界へと誘いますわ」
「……そうか。いつのまにか面倒ごとに巻き込んじまってた。悪い……」
「いいえ。私も……どんな形であれ貴方には生きていて欲しいですから。私の初恋の人ですもの……」
「えっ? なんか言ったか?」
「い、いえ! なんでもありませんわ! それより早速致しますわよ」
そして俺を中心に魔法陣が描かれて、そこにルヴィアの魔力が流し込まれた。
「あぁ……段々と意識がなくなっていく感じがする……」
「貴方が違う世界にちゃんと誘われている証拠ですわ。どうかあちらに行っても……貴方らしく生きて下さいな」
「うん、ありがとう……もうそろそろ眠くなってきたから……またな」
「えぇ、また会いましょう」
そしてアルジはルヴィアの前から消えた。まるで最初から誰もいなかったかの様に……
「さようなら……アルジ……」
そしてルヴィアはその場で涙を浮かべながら、若者の旅立ちを見送ったのである。
あれからどれだけ時間が経ったことやら……なんか気付いたら色んな所に行ってたな。それで頭に流れ込んでくる次の目的地は……どうやらカルデアという所らしい。
(ん? カルデアっていうと……まさかあのカルデアか⁉︎)
そう思ったと同時に俺が立っていたのは、あたり一面炎に包まれている部屋だった。そして所々天井が崩れてきたのか、大きな瓦礫が散乱していた。そして目の前に地面から生えたカプセルみたいなやつがある……っ⁉︎
(おいおい……もしかしてこの中にいる子って……オフェリアかっ⁉︎)
オフェリアとは……今まで俺が、過去のどこかのタイミングで転移していた時偶々出会った。大体数ヶ月程度の付き合いだが……
「いや、立ち尽くしてるだけじゃダメだ! とにかく救う‼︎」
俺はそのカプセルの蓋を力尽くで剥がしてオフェリアを中から出す。カプセルから出した時、彼女の身体は所々傷ついていた。だから俺は魔力をありったけ回復魔術に変えて彼女を治す。だがいかんせん……どれだけ魔力を回復に回しても目を覚さない。傷は粗方直したが……
「オフェリア! 目を覚ましてくれオフェリア‼︎」
「んっ……んん……」
「オフェリア……よ、良かった。どうやら生きてくれてる」
何回か呼びかけて、彼女の意識もようやく浮上してきたんだろう。閉じている目が少しずつ開いてきた。
「大丈夫かオフェリア?」
「うぅ〜ん……あなたは……?」
「俺だ! アルジ・ミラージだ!」
「あるじ……みらーじ……っ⁉︎ 本当に……アルジなの⁉︎」
「あぁ! そのアルジだ!」
「アルジ……会いたかった‼︎」
「うぉっ⁉︎」
唐突にオフェリアに抱き締められる。何故こうなっているのか分からない……
「もぅ……あれからどこに行ってたのよ⁉︎ 貴方にあんな別れ方されて……私が今までどれだけ寂しかったと思ってるの⁉︎」
「……ごめん。でも俺にもどうしようもなかった。ランダムで違う所に飛ばされちまうもんだから……意識を保っていられるギリギリまではって思ってたら、あんな別れ方しかできなかった。本当にごめん……」
「うぅん! 私も八つ当たりしてごめんなさい……貴方に会えて嬉しいはずなのに……でも今は貴方がそばにいてくれて嬉しい!」
「あぁ、俺も急にここに来たからどうしてこうなっているか分からないけど……とにかく無事で良かった」
俺も取り敢えずはオフェリアを抱き締め返した。そんな時だった。
『コフィン内のマスター、バイタル基準値に安定しません。レイシフト、定員に達していません。該当マスターを検索中……』
「お、おい……なんかさっきから何言ってんだ?」
「これは……まさかどこかにレイシフトしようとしてる?」
「れ、レイシフトって……」
『該当マスター検索中……発見しました。適応番号3番……オフェリア・ファムルソローネ。適応番号48番……藤丸立香。適応番号アンノウン……これよりアンノウンを49番に訂正……マスターとして再設定します。』
次第に俺とオフェリアの身体が金色の粒子を出しながら消え始める。
「クソッ! どうなってんだよこれ⁉︎」
「大丈夫! 多分これは私達を過去に送るためのものだから」
「……分かった。送られる所も同じだろうからな。もし目の前に俺がいなかったら呼んでくれ。すぐに行く!」
「えぇ、分かったわ。ただあっちに行くまで……」
「……ん?」
「私の手……握って欲しいの」
「あぁ、分かったわ」
アルジはオフェリアの手を握った。それと同時に彼らは過去へと飛ばされたのである。
簡単なオリ主の設定
前世での名前:
現在の名前:アルジ・ミラージ
好きなもの:両親、学友、料理、アニメ全般(特にガンダム系)
嫌いなもの:日常を崩す者、大切な者に危害を加えるもの、他者の人生・命を弄ぶ者
身体的特徴
身長:177.6
体重:67.9
視力:結構よく見える
跳躍力:結構跳べる
頭髪:白髪
目の色:通常時アイスブルー 怒りをあらわにしたとき:紅色
肌の色:褐色寄り
服装:黒の正装に白ネクタイ
現在のオリ主の戦闘スペック
筋力:測定不能
敏捷:EX
幸運:A+
耐久:EX
魔力A++
宝具:なし
最早サーヴァントと渡り合える力を保有している。
現在閲覧できる保有魔術
1.魔力変換:回復特化
2.魔力変換:武装作成(1話時点)
3.思考・言霊魔術(1話時点)
その思いが強い程現実に現れる力
4.
四字熟語。この世に滅多にない程の宝物の意味。アルジの場合は、こんな自分に良くしてくれた人たちの事で、その者が思ったり読んだりする事で直ぐ様アルジが駆け付けてくれる。※条件あり
5.魔術閲覧(ステータス閲覧)
かけた対象のステータスを閲覧できる。さらに細かい能力も見れる。
容姿、声ともに『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ月鋼』の主人公であるアルジと一緒である。(義手はしていない)だが目元は優しく口元も月鋼のアルジみたくいつもへの字ではない。何というか元のアルジを物凄く優しくした表情をいつもしている。しかし怒った時は月鋼のアルジと同様になる。
という訳でプロローグと簡単なオリ主設定は終了です。
一応気まぐれ投稿ですので、まぁまた書く気になったらそれなりに書こうと思います!
ではまた!
今作品ではヒロイン多数で出しておりますが、プロローグ時点で既に2人ヒロイン出しています! そこで質問ですが、読者の皆様でしたらヒロインの中でどなたを正妻にしますか⁉︎
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ルヴィアさん
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オフェリアさん
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まだ見ぬ他のサーヴァント