☆10 アグニカになりたいマクギリス 様
☆9 アルケット 様
☆8 リボルケイン!! 様
☆1 ペン太 様
ご評価頂いてありがとうございます!
それと、また1月空いてしまって申し訳ありません。また今月中に今話含めて2話分投稿するかもしれませんが、その際もまたよろしくお願いいたします!
また、本作品はじめてのR-15作品を書かせて頂いております。まぁ……楽しんで読んでいただいたなら幸いです。
では、ご覧下さい。
『な、なんだってぇ〜っ⁉︎ ファヴニールを倒しただってぇ〜⁉︎』
「うるさいぞロマン。そんなに驚く事か?」
『そんなに驚く事かって……君が一体どれほどの偉業を成し遂げたか分かっているのかい⁉︎ 君はそこにいるジークフリートと同じ程の事をしたんだよ⁉︎』
「……呪いを解いてもらったにも関わらず、役に立てずすまない」
アルジはマリーを連れて立香達のいるところまで帰りつき、自らがファヴニールを倒した事を告げる。
当然の事ながら立香達には驚かれたものの、自分が仮契約しているサーヴァント達は誇らしげだった。現に……
「心配しましたわ
「フフッ♡ 流石はマスターね! 後はあの竜の魔女とそれに付き従う輩どもかしら? 私も張り切らないと‼︎」←マルタ
「本当に君といると面白いよ! 僕の作曲活動にも身が入るというものさ‼︎」←アマデウス
とまぁこんな感じである。
「まぁ俺がそんな事をしたのはどうでも良いとして……」
『えっ……ファヴニールを倒した事がどうでも良いの?』
「自分でもっと誇ってもいいのに」
「……オフェリアが無事に戻ってくるまでは、俺は何も誇れはしない」
「アルジ……悲しいのね」
「……そうだな。悲しんでるんだろうな」
「まぁでも、今は明日の準備しなくちゃな。いよいよオルレアンを取り戻しに行くんだ。今日は早めに休むか」
「そ、そうだよね! それじゃあ皆明日に向けて休もう‼︎」
「ま、マスターは元気ですね」
「私元気だけが取り柄だからね!」
そんな会話が行われつつ、その街の郊外で野営をした。因みにアルジが戻った直後の会話だが……
「あら
「……はっ? 誰のこと言ってるんだ?」
「決まっているじゃない! アンタの事よ! アンタ、なかなか見所あるじゃない? これなら私のライブとか諸々もマネジメントできそうだし、直々にこの私がアンタの事をスカウトした訳よ! だからアンタの事をこぶたと呼んだんだけど?」
「……」
アルジはエリザベートの言に黙る。それを見たエリザベート(長いからここからエリザと省略)は、アルジが自分のマネージャーになる事を疑う事もなく承諾すると思い込んだ。
だが実際はそんな簡単にはいかない。
「あぁっ⁉︎」
「ひっ⁉︎」ビクゥッ‼︎
「テメェ……何様のつもりだ? 第一に俺がこぶた? どこにそんなあだ名をつける要素がある? 昔は令嬢だったかもしれねぇが、今はそんな事関係ねぇ。ただのいちサーヴァントに過ぎない」
「それに俺はお前の従者になったつもりもない。なのに何で帰ってきた第一声でそんな事を言われないといけないんだ? あぁっ⁉︎ ちゃんとした理由はあるんだろうな⁉︎」
「えっ⁉︎ 、え、えぇっと、それは……その……」
「もしその場のノリで言っているのなら……直ぐに謝りさえすれば拳骨1発で勘弁してやる。誰にだって指摘しなければ分からない間違いもあるからな」
「だが! その指摘すら無視して間違いを正さないのならば……拳骨1発じゃすまねぇぞ?」
「ピィッ⁉︎」
「で? どうなんだ? 謝るのか謝らないのか……俺より生きている存在ならばハッキリしろ‼︎」
「……ご、ごめんなさい……」
「分かった。ならこれは約束の拳骨1発で勘弁してやる」
ゴチンッ‼︎
「イ"ダイィ〜……」
「ふんっ……」
とまぁ、最初にそんなやり取りがあって冒頭に戻る。そして今はアルジも風呂には入り終わって自分の寝床についていた。そこに……
「アルジ……起きてる?」
「マリーか? あぁ、起きてる」
「なら、入るわね」
「失礼するわ」
「お邪魔します」
「マルタと清姫もいたのか」
マリーがアルジのテントの中に入ってきた。そこにはいつもと変わらない姿のマリーがいて、それと一緒にマルタと清姫が入ってくる。
「どうしたんだ? 明日は早いから早めに休めと言ったはずだが?」
「その……今日助けてくれたお礼をしたくて」
「そんな事か。別に再三帰り道でも言われたが、気にする事はない。俺がただ勝手にやっただけだからな」
「えぇ。それは分かっているわ」
「でも私達……本当に貴方の力になりたいの!」
「私も、今日初めて貴方様にお会いしましたが、この世界の修復を精一杯貴方の元で成し遂げたいのです!」
「だから……」
「っ⁉︎ お、おい! 何を⁉︎」
「……ダメ?」
マリーは身に付けている物を脱ぎ、下着姿になった状態でアルジに跨り、顔を近づける。
「貴方の足を引っ張りたくなくて、それでダヴィンチって人に聞いたのだけど、それならいつも以上の魔力供給をすれば良いって」
(あ、アイツ……なんて事言いやがる⁉︎)
「貴方に想い人がいて、その方を元に戻すために自分の身を削って頑張っている事は知っているわ。あの夜に聞いたから」
「確かに貴方は……ここにいる誰よりも強いわ。何者にも屈しない程の力を持っている事も知っているの。だけど貴方を時より見ていて思うわ……貴方がとても悲しそうで、苦しそうな顔をしているって。自分自身で気づいている?」
「……」
「だから……ここにいるマリーと清姫と今精一杯考えて、貴方の苦しみを支えたいって。私あまり賢くなんてないから……こういう事しか思いつかなかったけれど」
「……俺には好きな人がいる」
「えぇ、存じ上げております。それでも私の……私達の身を貴方に捧げたいのです」
「……好きな人に、俺の気持ちをちゃんと伝えられてすらいない」
「それも聞いているわ。アルジがそこの所を大切にしてて……所々私達にも優しくしてくれてる事を感じてる」
「……だが」
(俺は……前世も含めてそんな事……した事ない)
俺は前の世界軸で、確かルヴィアさんの家に招かれた事があった。その時は、こんな俺みたいな変わり者を家に招くとか変わってるなと思った。それを本人の目の前で言ったら、卑下しすぎだと怒られたけど……
それで招かれた後は、食事の時までいつも通り普通に雑談やチェスとかしながら過ごして、食事の時も会話が絶えなかった。それで時間も遅くなって、風呂に入って眠ろうとした時だ。目を瞑って数時間後ぐらいに身体が少し重く感じて覚醒した。
「あら? 目覚めてしまいましたの?」
「ル、ルヴィアさん? な、何をして?」
「見て分かりませんの?」
「夜伽……ですわ♡」
頬を赤らめながらそう言ってくる彼女の格好は、薄着だった。それを見て自然と俺も顔が熱くなる。
「フフッ、可愛いこと。貴方の魅力が分からない方々が多くて非常に腹立たしいですが……貴方のその顔を独占できる立ち位置にいる事には感謝ですわね」
「さ、さっきから何を言って……」
「鈍いですわね。いえ、わざとその様相を演じているのかしら? そうでしたら私もショックですわ……」
その時の顔は、本当に悲しそうだった。同時に俺は、友人を傷つけてしまったと……そう感じた。前世の……大人達に比べればほんの少しの短い生だったが、その経験を生かして今度は俺が、俺の事を大切にしてくれる人達に優しくあろうと、そう思って生きてきた。
(だけど……全てが全て優しさでどうにかなるものじゃないんだな……)
そう思いながらも俺は……逃げた。ルヴィアさんに催眠をかけて眠らせて……やり過ごした。
朝起きたら……ルヴィアさんには凄く怒られてしまったけれども、逆に俺がその方面では堅物であると認識したようで、それ以来は
まぁそんな過去もあって今の状態……正しく類似している。今回も……前と同じように催眠をかけてその場しのぎをする事はできる。できるが……
(何かを傷付けそうで……怖い)
今のアルジの内面は、経験した事のない恐怖で埋め尽くされていた。前は結果的になんとかなった。だが、今回は状態が違う。明日の決戦のために……自分の力になりたいと言ってくれるサーヴァントが、決心してこの場にいる。
(どう……すればいい……)
アルジが黙っているのを見て、マリーの顔が少しずつ悲しそうになっているのが分かる。
(俺は……また繰り返すのか?)
途端に……俺の視界は白くなった。
「……ここは?」
声は出る。意識もしっかりとある。だがここは……
「もぅ……見ていられないから来ちゃったわ」
「っ⁉︎ オ、オフェリア……なのか?」
「会えなくなってまだ数日しか経っていないのに、もう私の事を忘れてしまったの? 悲しくて泣きそうだわ」
「っ⁉︎ ち、違う! そんな訳じゃ……」
「ふふっ、分かっているわ。貴方をおちょくりたかっただけだから♡」
「なっ⁉︎ ……はぁ、なんだよ。心臓に悪いぜ……」
「ごめんなさいね」
「ま、まぁそれは良いんだが……ここってどこなんだ? それにどうしてオフェリアも……」
「実はね……私の身体は今あんな風だけど、意識だけがしっかりしているの。それで貴方のこともずっとこの場所から見ていたわ」
「だからここは、簡単に言うと私の精神世界かしらね」
「そう、なのか。……んっ? ずっと?」
「そう、ずぅ〜っと見ていたわ。貴方が自然と女の子達を口説いていることもね」
「くどっ⁉︎ そ、そんなつもりは……」
「貴方はそう思っていなくても昔からそうだったわよ? それに女の子の気持ちに鈍感だし」
「それは……面目ない」
「でも、あの子達の気持ちは……多分私が告白してからだけど、理解はしているのでしょう?」
「……あぁ、理解してる。出来ることなら俺も……アイツらの気持ちに応えてやりたいんだ」
「でも俺は……まだ君の気持ちに応えれてない半端者なんだよ。だから……そんな半端な奴が、また中途半端な気持ちでアイツらの気持ちに応えるのが……嫌なんだ。何かを傷つけそうで……怖いんだ」
「それに俺は……キスはあの時やったかもしれないが、ちゃんとしたキスも、逢瀬を重ねるのも……君が最初じゃないと嫌なんだ」
「……分かったわ。ならアルジ……こっちに来て」
「? わ、分かった」
アルジはオフェリアの方へと近づいた。そして手を伸ばせば届く距離まで近づいたとき……
「んっ……」
「っ⁉︎」
オフェリアがアルジに勢い良く抱き着いてキスをする。咄嗟の事でアルジは耐え切れずにオフェリアと一緒に倒れた。しかしながら痛みなどはない。
「はっ……ふふっ♡ またアルジにキスしちゃった♡」
「お、オフェリア……やるならやると最初に」
「でも言ったらアルジって逃げるでしょ?」
「ぐっ……確かにそうかもしれんが……」
「貴方ならそうするのよ。でも、これでアルジも私とのファーストキス……認めてくれる?」
「……いや」
「えぇ、そう言うと思ったわ。なら今度は貴方から……ね?」
「……分かった」
「ふふっ、嬉しい……んっ……ちゅっ……」
そして2人は、時間も忘れてキスをする。オフェリアが押し倒していた状態がいつのまにかアルジが上の状態になり、2人の両手は互いの背中に強く回されていた。
そんな時間がどれほど過ぎたことであろう……どちら共が同じタイミングで唇を離した。
「ふふっ♡ 貴方とのキス……とても気持ちが良いわ♡」
「お、俺も……君とのキスが……心地いい」
アルジの回答にオフェリアはにっこりと笑う。そしてオフェリアはアルジの右手を掴んで……自分の胸へと押し付けた。
「んなっ⁉︎」
「んっ♡ 意識だけだから服は脱げないけれど……私の鼓動と温かさだけでも感じてもらいたくて……それと私の身体の感触も」
「よ、嫁入り前の娘がそんな事平然とするもんじゃ……」
「だってアルジのお嫁さんになる事は決まっているもの!」
「〜っ⁉︎///」
「ふふっ……アルジのその表情、とても愛らしいわ♡」
「ま、また俺の事をおちょくって……」
「おちょくっていないわ。本心だもの。私の素直な感情。こんな事、貴方にしか言わないもの」
「だ、だからってなぁ〜……」
「ごめんなさい。だから、これで許して? んっ……」
その状態でオフェリアからアルジへとキスをする。それもディープキスを……
アルジも一瞬の事で驚くが、そこは先程まで同じ事をしていた事もあって慣れたのか、オフェリアの好意を受け止める。そしてまたどちらからともなく唇を離した。
「私はもう覚悟しているの。貴方の事を好きになる人達が、アルジにキスをする事も、身体を触れ合わせる事も……」
「オフェリア……」
「でも私……凄く独占欲強いから、私が元の状態に戻ったらその時は……貴方の事を誰よりも求めても良い?」
「そんなの……良いに決まってるだろ? 俺だって……オフェリアの事g「それ以上はダメ」……ど、どうして」
「私への返事は、私が元に戻った時にして欲しいの。その時は私も……貴方の事を側で支えるから」
「っ‼︎ あぁ……分かった」
「だから……あの子達の気持ちにも、これから貴方の事を好きになってくれ子達にも真摯に応えてあげて。私との約束」
オフェリアは小指を出した。それに応えるようにアルジも小指を出して彼女の小指と絡める。
「ふふっ、これからも貴方の事見てるから。約束破っちゃダメよ?」
「ははっ……分かってる。俺は君との約束を破らない」
「えぇ……私が貴方の元まで戻るまで見てるから。でも! 初めてはダメだからね‼︎ 私が1番先に貴方との逢瀬を重ねるんだから♡」
「そ、そんな事する訳ないだろ⁉︎ 俺だって……初めてはオフェリアとって決まってんだから」
「うん! それじゃあ……もうそろそろお別れね。あの子達のところに戻ってあげて」
「……あぁ。また……君に会いに行く」
「えぇ……待っているから」
そこでアルジの意識はマリー達の元へと帰った。
「待っているから……ずっと……ずぅっと……貴方の事を」
「はっ⁉︎」
「あ、アルジ……だ、大丈夫なの⁉︎」
アルジの意識が元に戻ると、そこには先程と姿勢が変わらないままのマリー達がいた。
(あの世界で何時間と立っていた事が、こっちでは数秒の感覚しか経っていない……って事か)
「……すまない」
「と、突然どうしたの⁉︎」
「俺は……マリー達の気持ちを……自分勝手なエゴでやり過ごそうと考えてた」
「俺には……さっき言ったように好きな人がいる。告白にも応えれていない、こんな中途半端な奴が、君達の気持ちに応えれるわけがないと」
「でも……あの子が俺に喝を入れてくれたんだ。マリー達の想いに真摯に応えるようにって」
「だから……ごめんな?」
「っ‼︎ いぃ、良いのよ! 私達の方こそ……アルジを困らせてしまってごめんなさい」
「マリー達が謝る事じゃない。それでも納得ができないのなら……」
「えっ? んっ……⁉︎」
アルジは、自らマリーに口付けをした。
「これで……チャラな?」
その時のアルジは頬が赤くなっており、瞳もマリーから背けていた。それを見たマリー達は……
(い、愛おしいわ……)
(普段とのギャップが激しすぎるわよこれ⁉︎ なんでこんな奴を他が放っておくのか分からないわ‼︎)
(ま、マスター……私は更に貴方の虜になってしまいました……♡)
「み、皆鳩が豆鉄砲を食ったような顔になってどうしたんだよ?」
「いぃえ、なんでもないのよ? ただアルジが可愛く見えてしまったの」
「そ、そんな事ある訳……」
「でもそれが事実よ。さて、マリーとキスしたんなら、次は私としなさいよね?」
「えぇ、その次は私としてくださいましね?」
「それに、キスだけじゃなくて……今夜は貴方と一緒に過ごしたいわ」
「「えぇ/そうですね」」
「……分かった。俺も……そこまで言われたなら覚悟決めてやるよ。今夜は皆で過ごそう」
そう言ってアルジさんは防音などの結界を自分のテントの周りに貼り、マリーさん達と一夜を過ごしました。そしてマリーさん達との絆レベルは……カンストしたといいます……
プロローグ以来の登場となるルヴィアさんは、アルジの回想シーンでまさかの夜伽を仕掛けてくると、しかしながらそれをなんとか躱すアルジくん……自分で描いていてあれですが……ヘタレですねぇ……そして、怠惰ですねぇ〜
「おい! ヘタレとかって言うな! それにタグにものせてないネタを載せるな‼︎」
そしてマリーさん達に迫られるアルジくんの一押しをしたのが、何となんと精神世界でちゃっかりアルジくんの事を見ていたオフェリアさん! これは他の新しいサーヴァントの登場を待たずに正妻決定か‼︎
「そもそも俺はオフェリア一択だと言っただろうが⁉︎」
という事で本日はここまで! 次回お会いしましょう‼︎
今作品ではヒロイン多数で出しておりますが、プロローグ時点で既に2人ヒロイン出しています! そこで質問ですが、読者の皆様でしたらヒロインの中でどなたを正妻にしますか⁉︎
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ルヴィアさん
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オフェリアさん
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まだ見ぬ他のサーヴァント