☆10 白神黒夜 様
☆9 こーくん 様
☆4 Lankas 様
☆1 ゴロン族 様 Sobek 様 KELPY 様
沢山のご評価誠にありがとうございます! さてここで宣伝なのですが、15話の所で新しくアンケートを開設いたしました。もしご興味ある方がいらっしゃいましたら程度にはなりますが参加してみて下さい!
それでは16話の開幕です!
16話 第二特異点に行く前の少し幕間
オルレアンの人理修復から暫く、立香達はシュミレーターで戦闘訓練を行っていた。内容としては種火回収やシャドウサーヴァント、カルデアのデータベースに登録してあるサーヴァントと同じ能力を持ったデータ体との戦闘だ。これをもって立香達は着実に力を付けていった。
一方アルジも参加しているのだが……
「マリー! 魔力の込め方が雑だ! もう少し丁寧に込めろ‼︎」
「アマデウスは味方の指揮を上げるのが仕事だ! ここぞという時はしっかりサポートしろ! じゃないとすぐ瓦解するからな‼︎」
「マルタはもっともっと俺に踏み込んで来い! そうしないといつまで経っても俺に一撃なんて加えられないぞ‼︎」
「清姫はもっと連携を意識しろ! 今後俺みたいな奴がわんさか出るかも知れない中で今のままじゃ全然相手に通用しないぞ! 周りをよく見るんだ‼︎」
「邪ンヌは邪ンヌでもっと憎悪を込めろ‼︎ そして憎悪の炎も自由自在に扱える様になれ‼︎」
アルジ達も種火回収を行ってはいるが……それ以外でのシュミレーターでは相手やデータ体が弱過ぎて全然訓練にならず、それならと言う事でオルレアンの時の様にアルジとマリー達が1対4で戦闘訓練をしていた。
「いやあれどんな訓練だよ?」
「な、何というかアルジ……いつもと同じで本気の目つきだよね……」
「本人曰く、実戦ではこれくらい行わないと彼が契約……まぁ本人は仮と言っているが、彼女達の為にならないのだとか言っていたな」
「へぇ〜、でも何でエミヤがそんな事知っているの?」
「なに、私もあぁいった訓練に興味を持ってね。試しにアルジに模擬戦をしてもらったんだ」
「なっ! オメェずるいぞ‼︎ なら俺もアルジの坊主が空いたら頼み込んでみるかねぇ?」
「君がやりたいなら勝手だが……だが生半可な覚悟では彼に打ちのめされるぞ?」
「それでエミヤはどうだったんですか? 彼とやってみて」
「……いつのまにか目の前に川があってな。渡りかけた」
「「「っ⁉︎」」」
「そ、それって……」
「つまり……」
「あぁ、いつのまにか三途の川を渡りかけたみたいでな。まぁ入る直前にアルジが私の首根っこを掴んで引き戻してくれたのだが」
「アンタみたいな弓兵がそうなっちまうのかい? にしてもどうしてそうなったんだ?」
「そうだな。彼とやる時は、彼が一時的に魔力回路を提供してくれるから、その分好きなだけ魔力を注ぎ込んだ攻撃やら宝具を使ったんだが……」
「ほ、宝具ですか⁉︎」
「あぁ。固有結界を張る時はそれなりの魔力を消費するのだが、彼は何ともない様な感じで私の剣を受けていたな。それどころか反撃さえ喰らってしまったが」
「でいつの間にか三途の川の目の前にいたと……」
「あぁ。確かその前に彼は……とてつもなく大きな鈍器を私に向かって振り下ろしていたな。ただあれも全力ではないだろう」
「お、恐ろしいね……」
立香さん達はエミヤさんの話を聞いて一同同じ様に思ったといいます……
「そこまで! さて、今日はこれくらいにしようか。皆昨日よりかは幾分か成長している様に感じたし、今日は疲れたろうからゆっくり休めよ」
「「「「「は、はい……」」」」」
そう言ってアルジは部屋から出ていった。
「今日も疲れたわね!」
「うん……でも今日も良い訓練ができたから、僕は僕でこれから作曲活動に取り組むよ」
「全く……全盛期とは程遠いとはいえ、アルジは本当に滅茶苦茶だわ」
「でも私達を思ってのことですから」
「そうね……にしても日に日に力が増していくのが分かるわよ。私の、私だけの憎悪も増しているし」
とまぁ、オルレアンでは敵同士でもあった彼女達はここ数日で少々の連携が取れるほどには関係は良好になっていた。
「あら?」
と、先程の反省会をしていた中で邪ンヌは何かに気づく。それは先程までアルジが立っていた位置で、何か布状の物が落ちていた。
(これ……アイツのタオル?)
それは飾り気のない青いタオルだった。
「邪ンヌ? どうかしたの?」
「……いいえ。さっ、明日もアイツの訓練があるみたいだし、ここは解散しましょ」
邪ンヌの一言にマリー達は賛同し、その場での戦闘訓練は解散した。
side 邪ンヌ
(確かアイツって……あの女を助ける為に人理修復に参加してるって言ってたわよね?)
ある戦闘訓練を終えた後、私はこっそりとアルジの後をつけた時があった。自分の部屋とは逆方向に向かっていたからってのもあるけど、ともかく気になって着いて行った。
そしたらある部屋に入っていくのを見て私は丁度見えそうな位置で待機。アルジが部屋から出た後私もその部屋に入ったわ。そこには救護用のコフィンに入った女がいて、多分その女が、アルジがこんな世界にした親玉に復讐したいほど助けたい奴なんだって思った。
「……」
確かに見るからに美人で、アイツが好きそうなのも……何となく分かるわ。
(だけど何かしら……この胸のザワつきは……)
アルジに助けられた時とは違うこのモヤモヤは……考えても出てこないわね。
その時はそう思って今に至るけど、今はとにかくアイツの側にいると凄く落ち着くし、オルレアンで復讐していた頃とは違う謎の達成感とか高揚感とかあるのを自覚している。
(でもアイツの部屋に行ったことって無かったような……)
場所は分かるけど、今まで部屋に行く程の様なんて無かったから、改めて考えると初めてね。
(それに……何でアイツの部屋に行くだけなのに緊張しているのかしら?)
邪ンヌ自身、何故緊張しているのかは分からなかったものの、自覚はしていた。
「ん? あれは……」
アルジの部屋を目指していた邪ンヌの視界に、とあるものが映った。それは確かに人の形をしていたが、輪郭が少しボケていて、その人? は少し透明な様に見えた。その証拠に邪ンヌはその人越しに向こう側の景色が見えた。
(お化け……かしら? それもアイツの部屋に入っていったし……)
まぁアイツ本人としては、誰かに恨みでもかったのかしらね? でもアルジと過ごしててそんな事全く感じなかったけど……
(……いや、どこかで知らぬ間にってのもあるわよね)
丁度タオルとか渡す予定だったし、もし仮にあのお化けがアルジに危害を加えようとしてるっていうんなら……まぁないと思うけど退治してやっても良いわ。
そう考えながら邪ンヌはいよいよアルジの部屋の前までたどり着き、扉を開けた。
「っ⁉︎」
そこで邪ンヌが目にしたもの……それはベッドの上で普通に眠っているアルジと、その傍に腰をかけてアルジの頭を撫でている女がいた。ただその女は、身体が透けていた。
(この女確か……アルジが助けようとしている奴じゃなかったかしら?)
そう思考していると、透けた女は邪ンヌに気付きニッコリと微笑む。その行動に敵意は無いと判断した邪ンヌは、透けた女に近づく。
透けた女は近付いてくる邪ンヌに手招きをしていた。どうやら何かを伝えたい様子の様だ。
それが何となく分かった邪ンヌは、透けた女に顔を近付ける。そして透けた女は、邪ンヌに内緒話をする様に耳元で何かを囁いた。
「っ⁉︎/// は、はぁ〜っ⁉︎ こ、こいつそんな性癖があるのね……」
邪ンヌは透けた女から何を聞いたのか、アルジに少しジト目を向けた。
「……ま、まぁ? コイツとは契約している仲だし、やってやらない事は無いけど///」
それを聞いた透けた女は、まるでありがとうとでも言うみたくニッコリと笑った。
そして邪ンヌは、アルジが仮に起きても見えない場所……脱衣所の中に入って何かを始めた。数分後には脱衣所から出た邪ンヌ。しかし様子は異なっていた。
先程まで来ていた鎧は装着されておらず、代わりに着ていたものは、黒い肌着のTシャツと、黒いスキニーパンツだった。
「こ、これで良いの?」
邪ンヌが透けた女にそう聞くと、透けた女は笑みを浮かべながら頷いた。そしてアルジの枕元をポンポンと叩いた。
「はいはい、分かってるわよ」
邪ンヌは適当に答えてアルジのベッドにゆっくりと上がり、静かにアルジの敷いている枕を退けた。そして……
「んっ///」
「……?」
簡単に言えば邪ンヌがアルジを女の子座りで膝枕していた。それから辿々しい様子でアルジの頭を撫でる。アルジは起きていないものの、頭の中にハテナマークを浮かべる様な顔付きになっていた。
「ちょ、ちょっと⁉︎ これって起きちゃうんじゃ⁉︎」
邪ンヌが焦った様に透けた女に言うが、透けた女はまるで大丈夫とでも言う様にニコッと笑った。それに対して邪ンヌは信じることしかできず、そのままアルジの頭を撫で続けた。
そうして数分、アルジの顔付きは元に戻った。それどころか邪ンヌが部屋に入ってきた頃よりも幾分か安らいだ顔になっていた。
その様子を見た透けた女は、安心した様な……それでいて名残惜しそうな顔になった。
「……もう帰るの?」
邪ンヌの問いに、透けた女は困った様な笑みを浮かべた。
「そう……まぁでもコイツ、アルジはアンタの為に危ない橋を渡ってるんだから。だから全てが元通りになったら、アンタはアルジに死ぬ程感謝しなさいよね?」
邪ンヌの言葉に一瞬驚きを見せる透けた女。しかし後には満面の笑みを見せてゆっくりと消えていった。
「全く……自分の身体があんな状態になってまで側にいようとするなんて、アンタって相当愛されているわね?」
そんな独り言を呟きながらもアルジの頭を撫でる事はやめない。
「もし私もあの女と同じ状態になっても……アンタは私にも寄り添ってくれるかしら?」
自分ももしそうなったらと考えてふと、その言葉を投げかけた。多分眠っているアルジには届いていないだろうが……
「邪ンヌ〜……大丈夫だからなぁ〜……」
「っ⁉︎ ね、寝言……の様ね。ビックリしたわ、もぅ!」
言葉では相手の事を非難しているが、邪ンヌの顔はどことなく嬉しそうにしていた。
「急に驚かせた罰だわ。えいっ」
アルジの頬をプニプニつつく。それに対してアルジも困惑な顔になっていた。
(アハハッ、コイツのこんな顔中々見れないわ! 今のうちに堪能しちゃおうかしら)
結果、アルジさんが起きるまで頭を撫でたり頬をつついたりと堪能していた邪ンヌさん。その頃になると最初の目的は忘れてしまっており、逆にアルジさんから何故その格好になっているのかを質問されてタジタジになっていたといいます……
side out
オルレアンを解放してから数日、漸く次のレイシフト先が安定したらしくブリーフィングを行う事になった。まぁ話した内容はほぼオルレアンと同じだが……
そして今回立香に着いていくサーヴァントはマシュは当然の事ながらで、他はオルレアンで一緒に戦ったジャンヌとエリザ、そしてヴラドに決まった。
それで俺の方からはというと……
「まぁ私がアルジと行く事は当然よね?」
「早いうちにまた貴方と一緒に行動できて嬉しいわ! アルジの敵はこの私が祈りで成敗してやるんだから!」
邪ンヌとマルタが同行する事になった。俺としては俺1人で行っても良かったが……まぁ彼女達の好きにさせるのが1番良いだろうと思ったから特に反対はしていない。
(それに……一緒に行動して悪い気はしねぇしな)
「それでは、そろそろあなた達を次の特異点である1世紀のローマに送り出します!」
「前回もそうだったけど、今回初めて参加してくれるサーヴァント達もいるからしっかりと伝えておきたい。皆無事に帰ってくるように‼︎ 僕からは以上だよ! さぁ、それじゃあ早速レイシフトを始めようか‼︎」
「いつにも増してテンションが高いな」
「まぁね。人理が崩れかかっている中だけど、いつまでも落ち込んでいたりする暇なんてないしね」
「そうね。冬木に飛ばされた時は気が気では無かったし、所長であるにも関わらずあなた達のバックアップぐらいしか力になれなくて申し訳ない気持ちはあるわ。それでも自分にできる事をさせて貰うつもりだから、だからあなた達も頑張りなさい」
「と言う事で、所長からありがたい言葉も貰ったところで早速行ってみよう!」
(まるで別人みたいなテンションだが……まぁ俺が何か心配する様な事でも無いな)
そう思いながらアルジ達はコフィンの中に入り、レイシフトが行われるのを待つ。そしてアナウンスと同時にアルジ達の意識は1世紀ローマへと旅立って行ったのである。
「……おいおい、また俺1人だけ最初から別行動かよ」
また、オルレアン同様レイシフトに嫌われたのかアルジさんだけ最初から別の場所に飛ばされていたといいます……
結構早めに投稿できました! さて、今年残すところ後わずかとなりましたが、後もう1話ぶん書きたいなと考えております。
「それより作者……テメェなに勝手に自分の性癖をあたかも俺の性癖みたく書いたんだ⁉︎」
えっ? でも実際そうされて嫌な気分にはならないでしょ?
「んなっ⁉︎ ……た、確かに相手が嫌がっていないのなら……ていうかそうさせたのは作者だろ‼︎」
アルジくんは素直では無いですねぇ〜(笑)
「ば、馬鹿にしやがってぇ〜」
「えっ……わ、私の膝枕迷惑だったかしら?」オロオロ
「ちょっ⁉︎ 邪ンヌさん? なんか本編とは随分性格違うけど?」
あ〜あ〜……アルジくんが邪ンヌさんをいじめた〜……
「て、テメェ〜」
で、邪ンヌさんを慰めなくていいんですか?
「そ、そうだな……じゃ、邪ンヌ」
「な、なに……?」
「そ、その……邪ンヌの膝枕なんだが、す、凄く良かったからさ! ま、またしてもらいたいな〜……なんて」
「っ⁉︎ ふ、フンッ! そ、それなら素直にそう言いなさいよね‼︎ またやってあげるわよ」
とまぁそんなこんなで今回はここまでとします。また次回をお楽しみ下さい!
第2章であるローマの物語が開幕されるにあたり、セプテムから登場するサーヴァント限定で読者の皆様が思うアルジとのカップリングで1番のサーヴァントは?
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ネロ皇帝一択!
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母性の塊であるブーディカ姉さん!
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いや、ステンノ様とだろぉ〜。
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復讐と破壊の衝突、ここはアルテラだな!