☆10 ハンベイ 様
☆9 シャア 様 姉妹の兄で弟2 様
☆1 豆鯖 様
ご評価して頂き誠にありがとうございます!
約1ヶ月が経ってしまいました。その間何をしていたかというと……まぁ他のゲームアプリや仕事に追われていました……それに本日にはモンスターハンターの新作が出るという事で……仕事終わりが少し楽しみです!
とまぁその間もちまちまと書いていましたが、いつもより少ないです。多分次回もこれくらいの文字数になると思います。(これからの展開の兼ね合いで)
更新が遅くなってしまい申し訳ありませんが、読んで頂けたらと思います。
呂布と試合をしてから数日後……アルジはものの見事にその場に馴染んでいた。馴染んでいるどころか
「そこ! 脇が甘いぞ! もっと踏み込め‼︎」
「武器が壊れた時は自分の身体だけが頼りだ! 今のままじゃ負けか良くて引き分けだ。基礎からしっかり叩き直してやるから全員このルートを10周だ!」
「そんな大振りで当たるか! もっと手数を増やせ!」
「なぁ、あれって何なんだろうな?」
荊軻のいうように、アルジは何故かローマ兵に対して訓練を行っていた。何故そんなことになったかについては……正直誰も分からない。
「うん? アルジの事?」
「そうそう。初日から戦闘力が高い事は分かってはいたが……それに加えて料理が出来るわそれ以外の家事もそつなくこなすわ。おまけに目の前の光景だろ? 本当にアイツ英霊じゃないんだよな?」
「それは勿論。あの子はいたって普通な、どこにでもいる様な子だよ?」
「いや、あんな奴が早々どこにでもいたら現代世界とかもう少しマシな人間が多いと思うんだが?」
「う〜ん……そこについてはなんとも言えないね」
「でもただ言える事があるなら……」
「あるなら?」
「あの子の事、ついつい目で追っちゃうんだよねぇ〜。なんか頑張ってて偉いなって思って、抱き締めたり撫で撫でしたいなって♡」
「……アルジに気でもあるのか?」
「気、ねぇ〜……うん! 多分そうかも!」
「そうかい。でもあんまり揶揄い過ぎるなよ? アイツ毎回茹で蛸みたいになるから」
「ふふっ、でもそこが凄く可愛いところなんだけどね?」
「……まぁ良いや。何を言ってもブーディカの対応は変わらない様だし」
荊軻は呆れた様に言い放つとその場を後にした。
「それぞれの事を終わらせた奴から休憩に入れ。その後は組手するぞ」
「「「は、はい‼︎」」」
そんなこんなでアルジも一旦訓練をきりあげた。
「お疲れ様。はいコレ」
「ブーディカか。ありがとう」
アルジはブーディカから飲水を提供され、それを飲み干す。
「ふふっ♡ 毎回良く頑張っているね。えらいえらい」
「っ⁉︎ だ、だから唐突はやめろって‼︎」
ブーディカはアルジの頭を撫でる。それに対してアルジは顔を赤く染めてそっぽを向く。この光景はアルジが来てから毎日の様に見られ、定番となりつつある。
「そんな反応されると、お姉さんもついついアルジの事を可愛がりたくなるんだよね〜」
「こ、こんな形相が悪い奴のどこが可愛いんだよ?」
「う〜ん……直ぐに理由は思いつかないけど、なんとなく、ね」
「なんとなくで毎回唐突でされるのは勘弁して欲しいんだがな……」
「ブーディカ様! ネロ皇帝から書状が届いております‼︎」
「ネロから? どんな内容か見せてくれる?」
「ハッ!」
ブーディカはネロからの書状を受け取り読み始める。
「なるほどね。アルジ、アルジ宛に良い知らせが届いてるよ」
「カルデアの面々がこちらに来るって事か?」
「驚いた、読んでないのに内容が分かるの?」
「大体俺宛に良い知らせが来るとしたらそれくらいしか考えられないからな。さてと……そろそろ訓練に戻るか」
「もう少しゆっくりして行っても良いんじゃない?」
「そうしちまうと、またブーディカから唐突に何かされそうだからな」
「あぁ〜! その言い方少し酷いと思うよ姉さんは!」
「何で最後に姉さんって付けるか分からねぇが……ともかく俺は行ってくるからな」
「もぅ〜……帰ってきたら倍返ししてやるんだから♡」
ブーディカはアルジに聞こえない様に言ったつもりだが、アルジには聞こえており、訓練が終わった後どの様にブーディカをかわそうかと考えていた事はまた別の話。
それから数日後、ブーディカの駐屯地に立香達が到着した。
「漸く着いたよ〜」
「お疲れ様です先輩! にしてもローマからここまで随分距離がありましたね」
「この時代は確かフランスもローマに組み込まれているんでしたよね?」
「確かそうであるな」
「もぅヘトヘトよぉ〜……コブタ、私の身体をマッサージしてくれない?」
「えぇ〜……こっちも疲れてるからやだよぉ〜。逆にエリザがしてよぉ〜」
とまぁ立香達は緊張感が少し欠けていた。それもその筈で、首都であるローマとガリアは同じ国の中にあるものの、やはり移動には馬に乗ったとしても数日はかかる。
「全く……この程度でへばるなんて、もう少し鍛えた方が良いんじゃない?」
「そうですね……これからも戦いは困難を極めると思いますし」
「う〜ん……確かにそうなんだけど」
「おいおい、見ない間に随分と疲れ果ててるじゃあねぇか?」
「あっ! アルジだ! 久しぶり‼︎」
「久しぶりっつっても高々4日5日ぐらいだろ?」
「でも約1週間くらい会ってなかったし、その間も結構色々あったからかな?」
「まぁそれは良いとして、そっちはネロ皇帝とやらに会ったんだな?」
「うん! それで最前線にいる味方の様子を見てくる様に言われたのと、実際に敵がどの規模いるのかの確認で来たんだ〜」
「そうか」
「まぁでもその敵とやらも既に本拠地に逃げ帰ったんだけどね?」
「そちらにいる方はどなたなのでしょう?」
「あぁ、自己紹介がまだだったね。私はブーディカ。ここを取り仕切っている1人だよ。宜しくね」
ブーディカの自己紹介に対して、立香達も自己紹介をした。
「それで、敵が逃げ帰ったというのはどういう事でしょうか?」
「ん? あぁそうだね。言葉通りの意味なんだけど、敵の前線を仕切ってたサーヴァントが倒されちゃったからね」
「確かカエサルというサーヴァントでしたかね?」
「そうだよ。本当だったらまだ膠着状態が続くと思ったんだけど……」
「アルジがそのカエサルって奴を倒したって事ね?」
「そうそう! それからもこの子には色々と助けてもらったし、それにとても良い子だからね♡」
「お、おい⁉︎ だから何回も唐突はやめろと言ってるだろうが‼︎」
「あらあら、また顔を赤くして。本当に可愛いねアルジは♡」
ここ数日でブーディカはアルジの事を溺愛するかの如くスキンシップを取っていた。因みにアルジが寝ている時もこっそりと忍び込んでは膝枕をしたり添い寝をしたりしていた。
アルジも敵対していないものに対してや緊急時以外はほっといている。それが仇となっているのか、気付いた時にはブーディカがいつの間にかそばにいる状態だ。それに付け加えてその時はいつも第一再臨の格好なのだ。これにはアルジもたまったものではない……
「……」イライラ
「……これは容認出来そうにないわね」
無論ブーディカの行動を見て面白くないと思っているこの2人はブーディカに対して敵意を向ける。
「こ、コホンッ! そ、それで現在のローマ連合の動きはどうなっているのでしょうか?」
その状態が続くのを気不味いと感じたマシュが本題に入る。
「あぁ、それについてだけど今私達についているサーヴァントの1人が偵察に行っているところだよ。カエサルが敗れて数日経つけど、目立った動きはないね」
それに対してブーディカは淡々と答えるが、その時にもアルジの右腕に抱きついていた。
なので……
「あぁーーーーもぅっ‼︎ アンタいつまで私のアルジにくっ付いているつもりよ‼︎」
我慢の限界に達した邪ンヌがブーディカを無理矢理引き離してアルジの左腕に抱き付く。
「あれ? もしかしてアルジの事……好きなんだ〜?」
「っ⁉︎ あ、アンタには関係ないことよ‼︎ それよりアンタこそどういうつもりよ!」
「ん〜……アルジのお姉さん的なポジション、かな?」
「な、なんですってぇ〜⁉︎ そんな事……そんな事私が許さないわ‼︎」
無意識のうちにアルジに対しての抱き締めを強くする邪ンヌ。
「それに! そ、それに……わ、私がアルジのお姉さんなんだから‼︎ あ、アンタなんかに姉ポジなんて渡さないわよ‼︎」
「「「えっ?」」」
『『はっ?』』
『おや? これはこれは……』
「……ん?」
いつの間にか会話に加わっていたロマニ達だが、先程の邪ンヌの発言には首を傾げていた。
「……ちょっと邪ンヌ? 誰がいつアルジのお姉さんになったですって?」
「そ、そんなの……私がアルジと契約した時に決まっているじゃない!」
「はぁ? それだったら私の方がアルジと先に契約したんだけど? 姉のポジションであれば私が先じゃないかしら?」
『あらあら……それだったら私もその候補じゃないかしら?』
『ちょっと待って下さい! 旦那様の姉ならこの私が……いえ、既に私はアルジ様の嫁に位置するので問題なかったです‼︎』
「アンタ達何勝手に会話に加わってんのよ⁉︎ 外野は黙っていてちょうだい‼︎」
とまぁアルジそっちのけで誰がアルジの姉であるかの論議が行われていた。
(……姉か)
一方のアルジは……自分よりも上の兄弟を持った事はなかった。前世ではひとりっ子だったし、前の世界軸では妹が2人ほどいたが、それでも自分よりも年上の兄弟はいなかった。
そのため、もし仮に姉という存在ができた場合どの様に振る舞うのか……その考えが過ったものの、多分態度としては変わりないだろうと考えてからは思考を切り替え、目の前の論議を黙って見ることにした。
その論議が終わって数時間後には、夕食も済んで各々が割り振られたテントで休んでいた。アルジも割り振られたテントに布団を敷いていつも通り休んでいた。そんな時
「アルジ、起きてる?」
「邪ンヌか? どうした急に?」
「な、何か用が無ければ入っちゃダメかしら⁉︎」
「……いや」
「なら良いじゃない」
そう言いながら邪ンヌはアルジに自然と近付き、ついでとばかりにアルジと一緒の布団の中に入る。
「お、おい……何してんだよ?」
「何って、ここで寝たいからよ」
「にしたってわざわざ俺の布団じゃなくても良いだろ? 別にもう1組ぐらい普通に出せる」
「……私がアルジと一緒の布団で寝るのは嫌?」
「べ、別にそんな事は言ってないが……」
「だったら良いでしょ? それに明日も早い様だし、早く寝ましょ」
「……そうだな」
それからアルジと邪ンヌは一緒の布団で寝始める。アルジは邪ンヌに背を向けて目を閉じた。
「ねぇ?」
「ん?」
「最近アンタ……泣いたでしょ?」
(……まぁ知ってるだろうな)
アルジと邪ンヌ、他仮契約状態のサーヴァント達とは魔力パスを繋いでいる。アルジは勿論だが、邪ンヌ達も相手の感情などが大体分かる様になっている。といっても勘に近いものではあるが。
「何で私達の前では格好つけてばかりなのよ?」
「……仮にだが邪ンヌ達とは契約結んでいるからな。そんな手前ダセェ事できねぇからな」
「初対面の目の前で泣いたのは良いのに?」
「うぐっ……あれはだな……」
「まっ、アイツを見てれば何となく分かるわ。でもね……」
「っ⁉︎」
邪ンヌに背を向けた状態から一瞬でひっくり返されるアルジ。目の前には邪ンヌの少し悲しみを帯びた顔があった。
「少しは……私を頼ってよ……」
「……わ、悪かった。今度からは……出来るだけ頼る様にするから」
「そこは分かった、の一言が欲しかったわ」
「わ、分かったよ……」
「……本当に分かってる?」
「ほ、本当だって……」
「なら何で目を合わせて言えないの?」
「そ、それは……今の俺がダセェって思うから……」
「ほら、やっぱり分かってないわ」
「だから……アルジが私に頼る様に今から契約を交わしてもらうわ」
「契約って……またあの時の様に要項読んでサインする奴か?」
「そんな軽いものではないわ」
(あれで軽い?)
「ほら! 今から契約するから、アンタは目を瞑りなさい」
「……分かった」
アルジは邪ンヌに言われた通り目を瞑る。それから数秒……
「っ⁉︎」
「んっ……はむっ……」
アルジの頬は邪ンヌの両手に優しく包まれ、そしてキスをされていた。
(もっと……貴方の力になりたいの)
「……」
キスと一緒に邪ンヌの感情も流れ込んでくる。それは……ただただアルジの力になりたい。出来る限り寄り添っていたい。所謂一種の告白だった。
(こんなドス暗い憎悪に塗れた俺と一緒にいたい……か)
(だけど……無碍にしたくねぇって思うのは……いや、そんなの分かりきっている事だろ俺?)
邪ンヌの想いに、アルジもキスに応じた。
「っ‼︎ んっ♡……あっ♡……んんっ……」
その夜……アルジと邪ンヌは時間を忘れて想いに応え合う。応え合う事に、2人の中で昨日よりも強い結び付きが形成される。
オルレアンが終わった後に結ばれた魔女の契約書よりも更に濃い契約……絆が2人の間に結ばれた瞬間である。
邪ンヌとの絆レベルがカンストした。
さて、邪ンヌさんとの仮契約からそこまで日が経っていない状況の中で……またもや絆レベルカンストです。最早邪ンヌさんのツンデレのツンがアルジにはほぼ出ない状態になりました! そこの所踏まえてアルジさん如何ですか?
「いや、俺にそんなこと言われても何もコメント出来ないが?」
との事ですが、邪ンヌさんの心境は如何でしょう?
「はっ? 何で作者にそんな事言わないといけないのよ? 馬鹿じゃないの?」
おっと、アルジさんに言わない代わりに他の人に対してのツン度合いが上がりましたねぇ〜。それにしてもさっきからアルジさんの腕に抱き付いて離れない状態ですが……いやはや仲睦まじい様で……
「な、何が言いたいのよ⁉︎ 別に私の勝手でしょ⁉︎」
顔を赤くして必死に言い訳してますねぇ〜……初々しいですねぇ〜。とまぁそんな感じで今回終了します。また次回にお会いしましょう。
第2章であるローマの物語が開幕されるにあたり、セプテムから登場するサーヴァント限定で読者の皆様が思うアルジとのカップリングで1番のサーヴァントは?
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ネロ皇帝一択!
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母性の塊であるブーディカ姉さん!
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いや、ステンノ様とだろぉ〜。
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復讐と破壊の衝突、ここはアルテラだな!