月鋼 ー復讐者の人理救済ー   作:橆諳髃

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あぁ、今回も早く書き終えることが出来ました。メッセージにて早く書いて欲しいと……まぁ前々から何回かあったのですが、今回から出来るだけその声に応えようかと……

といっても遅い事には変わりなく、1日1回は無理かもしれませんが、まぁ何とか出来るだけ早く書き上げられる様に致します。

さて、今回のアルジくんにつきましては、作者の性癖を勝手に押し付けられ、元凶の大元に激怒し、レイシフトした第5特異点で……サブタイトルの如く、といった内容でお送りします!

それではどうぞご覧下さい!


本編1部 第5章 北米神話大戦イ・プルーリバース・ウナム 復讐者は狂犬を屠り、天使を討滅す
30話 復讐者、また条件をつけられてしまった為に激怒する


 

 

 

 

 

 第4特異点を解決してカルデアに戻ってきたアルジたちはすぐにブリーフィングを開始した。今回の特異点は毒霧が町を覆っていた為、立香とアルジ共に医務室で身体に悪影響が出ていないか調べる。

 

 結果としてはどちらともにも影響はなかった。立香については擬似サーヴァントであるマシュの能力、元は円卓の騎士の1人であるガラハットが持っていたとされる宝具に由来されるものだろうが、その能力を持っているマシュと契約している為、マスターである立香も毒霧の影響を受けなかったと結論付けられた。

 

 そしてアルジについては……検査しても良く分からなかった。確かに毒霧の影響は受けていなかったものの、何故影響が出なかったのかが分からない。それについてアルジは……

 

「まぁ瘴気とかに比べたら随分とマシだがな?」

 

 と言っていた。ダヴィンチ達には何のことかさっぱり分からなかったが……

 

 ともかく健康被害もなかった為にブリーフィングを開始した後戦力増強をはかる。そして立香は毎回の如く特異点で協力してくれたり、敵に回っていたサーヴァントが召喚に応じて契約を交わしていた。

 

 そしてアルジの方はと言うと……

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ〜ん! ようやく貴方様にお目にかかれましたわ‼︎ 私、キャスターのクラスで貴方様の召喚に応じさせて頂きました、玉藻の前と申します! 以後末永くお見知り置きを……」

 

「……いや、俺とアンタは初対面だろ? それに召喚してないんだが?」

 

「お言葉を返す様ですが、私と貴方様……ここからはマスターと呼ばせて頂きたいのですが、あのロンドンと呼ばれる地で会っておりますわ。それに私は間違いなく……えぇ! それこそ一寸も違わず貴方様の求めに応じたまでです‼︎」

 

「いやいや! さっきから聞いてるがそれはアンタがむりやr「黙ってくださいまし!」グヘェっ⁉︎」

 

「おほほほほ……私の隣にいらっしゃるこの殿方が何か言いかけたと思いますが、気にしないで下さいませ」

 

「さっきアンタ普通にそこの金髪に腹パンして強制的に黙らせたわよね?」

 

「……まぁ来ちまったもんは仕方がねぇが、それで? そっちの金髪でグラサンをかけた豪快な男の方は? (まぁ知ってるが……)」

 

「うぅ……不意に良いの食らっちまったぜ……ってあぁ、俺か? 俺は坂田金時だ! 何でか俺もセットで呼ばれたみてぇだな? まぁ呼ばれたからには俺も全力でマスターの力になるぜ‼︎ それとも大将と呼んだ方がいいかい?」

 

「呼び方は変なやつ以外なら別に構わねぇよ。まぁ玉藻の前と金時……で呼ばせてもらうが、よろしく頼む」

 

「「えぇ!/おう!」」

 

(……別に金時って奴は良いけど、あの女狐……性懲りも無く来たわね)

 

(今度はアルジが引っ掛けた訳じゃないみたいだけど……またライバルが増えたわ……はぁ〜)

 

(アルジはこんなにも女の子にモテるのね! 私としても誇らしいけど……私もアルジと2人きりの時間が欲しいわ)

 

(うぅ〜……旦那様の周りに女性が侍り過ぎている気がするのですがっ‼︎)

 

 オルレアン組がそう思っていた時だ。召喚サークルからサーヴァントが今回においては召喚されないだろうと思われていた時、ひとりでにまた回り出した。それも“黒色の輪”を伴って……

 

 そして召喚されたのは……黒い馬に搭乗し、これまた黒色の鎧を来た存在だった。

 

「ふむ……ここがカルデアか」

 

「あれはっ⁉︎」

 

「あの野郎……どうしてここにいやがる」

 

 マシュは驚き、召喚されたばかりのモードレットはまるで親の仇みたく睨み付ける。

 

「そこにいるのは……モードレットか。まさかお前もここに召喚されようとは」

 

「ハッ! それはこっちの台詞だぜ! また俺にやられなでも来たのか‼︎」

 

「ふむ……確かにお前とのリベンジマッチというのは望むべきものだが、今回私が来たのはお前と戦うのが目的ではない」

 

「な、なら何故ここに来たんだい? 召喚リソースは今回の分は無くなったはずなのに……」

 

「そちらの方ではな。だが私達も自らの意志でこちらに来ることは可能だろう。現にその実例があると聞き及んでいるしな。それで今回の私が召喚に応じた件だが……」

 

 そう言いながらその者は馬をゆっくりと移動させる。そしてとある者の前で止まると……

 

 

 

 

 

 

「確かアルジ……と言ったな。我が槍をお前に託そう。そして私のマスターとなれ」

 

「「「ええーっ⁉︎」」」

 

 それを言われたアルジは……

 

「いやマスター云々よりもまず人と話すんだったら馬から降りて兜を脱げ」

 

 その者はアルジさんにそう即答された為内心戸惑ったものの、言われた通りに馬から降りて兜を脱いだといいます……

 

 

 

 

 

 

 

「で、まずはアンタの名前から聞こうか」

 

「私の名はアルトリアという。あなた達の世界ではアーサー・ペンドラゴンと呼ばれているが、ここにいる私は聖剣を持たなかった場合の負の側面として顕現している」

 

「アルトリア……ね。俺はアルジ・ミラージだ。だが俺はアンタとは初対面の筈なんだがな? どうして俺をマスターと?」

 

「そうだな……確かにこの私とあなたは初対面だ。しかしながらあなたは負の側面である私に一度会っているはずだ。今とは違う姿でだが」

 

「……あぁ、あの時か。オフェリアに対して宝具を撃ち込んだ馬鹿者の事だよな?」

 

「……そう言われると返す言葉がない。だが私はあなたに対しての非礼を詫びもせず座に帰り着いた記憶がある。例え記憶といえどまずあなたに、そしてその少女に詫びを入れたかったのだ。そうしなければ私は一生自分を許さないだろう」

 

「なるほど……アンタの言い分は理解した。俺達に謝りたいという事はな。だがそこからどうしてマスター云々の話に繋がる? それなら立香でも良いはずだろ?」

 

「確かにあなた達に詫びを入れるだけというのなら誰でも良かっただろう。そこはあなたの言う通りだ」

 

「だが私は知りたいと思ったのだ。最初の頃、座に還り着く英霊の面々があなたの事を恐怖の対象として口々にしていた。あなたと出くわす時は逆鱗に触れない様に気を付けろと……」

 

(あぁ……そんな風に思われてんのな。まぁどうでも良いが)

 

「だがそれからしばらく経っての事だ。あなたの元にいる海賊のサーヴァントがいると思うが、そやつらがあなたの事を素晴らしく褒めていたのだ。だから座で噂沙汰されているものは違うのだと」

 

「だが私の記憶ではその様なものは無かった。ただあなたに対する恐怖だけ……。だから思ったのだ。あなたという人がどの様な存在なのかを、あなたのサーヴァントとなって間近で見ていたい」

 

「俺が思ったよりもまともな答えが返ってきて驚きはするが……それでもアンタ、いやアルトリアと言った方が良いか?」

 

「そこはあなたの自由に呼んでくれて構わない」

 

「そうか。それでアルトリアは……中々チャレンジャーだな」

 

「自分でもそう思っている事は事実だ。だが、過去の記憶に苛まれ続け立ち往生するなど、負の側面に墜ちたとはいえ英霊がそうなるのは私の矜持に反するのでな」

 

「……まぁ俺と一緒に行動して、嫌になったら立香の方に行けば良いし

、ここ自体が嫌だと言うなら座に還っても良いと思ってる。そこはアルトリアの自由だ」

 

「そうか。ではこれよりあなたは私のマスターだ。新参者になるが……よろしく頼む」

 

 アルジさんはいつもの如く応えていましたが、アルジさんを慕う他の女性陣の方々は、またライバル候補が増えてしまったと頭を悩ませていました……

 

 そんなブリーフィングが終了した後……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃ、邪ンヌ……」

 

「ん? どうしたの?」

 

「いや、どうしたのじゃなくてだな……なんで俺はこの体制にさせられているんだ?」

 

「あら? あの時言ったじゃない。帰ったら続きをしましょうって」

 

「確かに言ってはいただろうが……」

 

「……私が貴方の事をこうするのはダメだったかしら」

 

「いや……俺がただ単にこう言うことが得意でないだけだ」

 

「あっ……でもそうね。急過ぎた……わよね」

 

「ま、まぁ……恥ずかしさはあるが、邪ンヌにこうされて嬉しいとは思っているよ」

 

「っ⁉︎/// も、もぅっ……そんな事簡単に言うから他の奴も勘違いして惚れちゃうのよ……

 

(でも最初の頃と比べて素直に言ってくれるから嬉しいわ♡)

 

 そう言いながらも邪ンヌはベットの上でアルジを抱き締めながら横になっていた。当然アルジの頭の位置は自らの胸で包み込める様に位置取りしている。

 

 そして邪ンヌの現在の格好は部屋着と言って良いだろう。上は赤いVネックのキャミソールで、おへそが余裕で出るほどだ。そして下はピッチリと素肌にフィットするスキニーであり、ストレッチ性がある柔らか素材だ。

 

 アルジはというといつもの格好からブラウスだけ脱いだ状態だ。

 

「そ、それにしても……いつもの格好とは違って今の格好が凄く大胆だよな? どうしてそんな格好を……」

 

「もぅ、鈍感ね……貴方の事を甘えさせる為に決まっているわ。それに……」

 

「いつもの格好じゃ貴方の体温を感じられないから……だからこその薄着なのよ?」

 

「そ、そうか……見慣れない格好だからさ……目のやり場に困るというか……」

 

「でもオフェリアって子はアルジの好みがこんな感じの服装だと言っていたわよ?」

 

(えっ? いつどこで? 俺ってオフェリアにそこの好みって話した気がしないんだが?)

 

 確かに話していないものの、オフェリアさんが独自に調べあげて分かったアルジさんの性癖だと言います……因みにどうやって調べたかはノーコメントだったそうです……

 

「まぁ最終的に今の私の格好が貴方の好みでなかったとしても……貴方の事を癒したい気持ちに嘘偽りなんてないわ。だから……」

 

「今は全てを私に委ねてくれないかしら?」

 

(……そこまで言われたら、そうするしかねぇよな)

 

「……分かった。ならなんかあったらまた起こして欲しい」

 

「ふふっ♡ えぇ、ゆっくり休んでちょうだい」

 

 アルジは瞳を閉じ、そこから僅か数分で規則正しい寝息が聞こえてくる。また邪ンヌの背中に自分の手を回している事については……多分本人からしたら無意識だろう……

 

 

 

 

 

 

 

 

side 邪ンヌ

 

 

 

 

 

 

(あぁ……アルジが私に抱き着いて眠ってくれているわ♡)

 

 私としてはこの子と添い寝しているだけでも癒されるわ。自分はモテた試しがないって言っていたけど、絶対嘘よ! 絶対に前の所でも好きになった子はいたはずだわ‼︎

 

(まぁアルジに対して告白どうのの勇気がないってことかもしれないわね……)

 

 アルジは自分の顔が厳ついからって言ってたけど、それをマイナスしたとしても貴方は優しすぎるのだから。現に私まで助けて貴方と一緒に行動が出来ているのだし……

 

 そんな寝ているアルジの頭を優しく撫でてあげていると、それが余程気持ちよかったんでしょうね。更に抱き着いてくれたわ……

 

(んっ♡ もぅ……くすぐったいじゃない)

 

 抱き着いた時に一瞬だけアルジがスリスリしてきたから、凄く感じてしまったわ。

 

「本当は……これ以上の事もしたいんだけど」

 

 でもこれはアルジとの約束で、オフェリアって子を助けるまではそれ以上の関係になってはならない。でも……

 

(とても……切ないわ……)

 

 私はアルジを優しく抱き締めながら、己の欲望を必死に抑え込んだ。いつの日か……もしもアルジと私がそういう関係になって良いと許しが貰えるまで……そんな日が早く来れば良いのにと夢見て……

 

 

 

 

 

 

 邪ンヌさんがそう思いながらアルジさんを抱き締めていたのですが、扉の隙間からはアルジさんを慕う女性サーヴァントの皆さんが恨めしそうに見ていたと言います……

 

 そして偶然通りがかったエミヤさんは、またアルジさんが如何わしい事をしていると思った為に説教をしようとしたのですが、またブーメランとタライが落ちて来ました。それらに対しては完璧に対応が出来た為、今度こそと意気揚々に行ったのですが、何故か床に仕掛けられていたトラップのボタンを押してしまい、天井から振り子の様に振るわれた大型ハンマーに当たって吹き飛ばされ、そこからは意識が無くなったと言います……

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あれからまた数日が経った。特異点が見つかるまではいつもの如く鍛錬に勤しみ、必要ならば座学も学ぶ。

 

 そんな中でも極小な特異点というのもあったから、俺や立香が駆り出されて問題解決をしていった。そんな事もあってカルデアもまた所属サーヴァントが増えてきたな。まぁ殆ど立香の方に行ったが、それはそれで良い事だ。

 

 俺の方にも数人ほど一緒に行動したいと申し出た物好きなサーヴァントがいたが、まぁそいつらについてはまた時間があった時に紹介するだろう。

 

 

 そんな最中だ。俺はやるべき事をやる為にロマニを訪ねた。

 

「アルジくんが僕の所に訪ねに来るなんて珍しいね? どこか体調が悪かったりするのかい?」

 

「いや、特に何も悪いところはない。まぁそれで、今回俺がここに来たのは……落とし前をつける為に来たんだ」

 

「お、落とし前? なんか物騒な話になりそうなんだけど……」

 

「そりゃあそうだろ? なぁ……ソロモン王?」

 

「っ⁉︎ え、えぇっと……一体何を言っているのかよく分からないんだけd「隠すなよ……俺はテメェの経緯を知ってんだから」いや、経緯も何も、僕はただの医者だよ?」

 

「……そうか。シラをきるんどな。まぁこっちにはテメェがソロモン王であると確証を持って来てる訳だが、あの第4特異点で現れた奴……テメェが契約してた悪魔だろ?」

 

「っ⁉︎ た、確かにソロモン王は悪魔と契約してたって話だけど……」

 

「勿論ソロモン王に変装した奴の名前も分かってる。まぁどうやって知ったかは企業秘密だが」

 

「それで、なんで俺がテメェの事をソロモン王と思ったかについて話そうか」

 

「だ、だから僕はそんな高位な存在じゃないって「10年前」っ⁉︎」

 

「10年前……オルガマリーがカルデアの所長をする前の奴、確かマリスビリーと言ったか? とある島国で行われた聖杯戦争に参加した」

 

「記録上ではセイバークラスを召喚したマスターが勝利したことにされていたが……本当はその聖杯戦争に参加していたマリスビリーとサーヴァントであるキャスターが本来の勝者、だろ?」

 

「だろ? って……そんな事僕に分かる訳「そのキャスターがソロモン王の訳だが」って僕の応答が無視されてるっ⁉︎」

 

「ウルセェぞロマニ。それで続けるが……マリスビリーはカルデアスの完成のために巨万の富を、ソロモン王は人間になりたいと願った、だよな?」

 

「……なんか僕が何を挟もうと君は話し続けるんだろ? いいさ続けなよ」

 

「おいおい、そこで否定を諦めるのか? 諦めたらそこで試合は終了なんだが?」

 

「それス○ム○ン○の‼︎ 君はシリアスに話したいのかふざけたいのかどっちなんだよ⁉︎」

 

「真面目な話に決まってるだろ? 雰囲気から感じ取れるだろうがドアホウ」

 

「……もぅ好きにしなよ」

 

「よし、なら殴らせろ」

 

「えっ⁉︎ ちょっ⁉︎ そんな意味で「歯ぁ食いしばれ‼︎」うべっ⁉︎」

 

「……まぁそこからは単純だ。マリスビリーはカルデアスを築いて人理の守り手となる為に動き、人間になったソロモン王は生前には感じれなかったものを人として生まれ変わって謳歌しましたとさ……めでたしめでたし」

 

 アルジは最後は雑に纏めてパチパチとわざと音を鳴らす様に拍手した。だがその時の顔は全く喜の感情など浮かべてなかったが……

 

「それがハッピーエンドだったなら、こんな事にはなって無かったのになぁ? アンタも人としての生を謳歌できていたかもしれないのになぁ?」

 

「ぼ、僕を殴った事をサラッと流さないでくれるかな……それで、何が言いたいんだい?」

 

「……認めるんだよな? テメェがソロモンだって事を」

 

「だって……ほぼマリスビリーと僕しか知らない内容をこんなにつらつらと言われたんだ。それに君は、今の現状についても僕達よりも数歩先を知っている……そんな気がするんだ。そんな相手にこれ以上惚けたって、逆に僕の首が閉まるだけさ」

 

「まぁこの時点でもまだ惚ける気でいたのならもう1発殴っていたんだが……」

 

「勘弁してよ……今の僕は生身の人間と一緒なんだ。それをサーヴァントですら悶絶する君の拳を喰らったら骨の1本や2本は余裕で壊れちゃうよ⁉︎」

 

「その割にさっき殴ったばかりなのにピンピンしてるよな? まぁ本命の為に加減したんだが……」

 

「ほ、本命? えっ? まさかあれは……」

 

「1割も出していないが?」

 

「……」

 

「っと、また脱線したな。それで最終的に何が言いたいかっていうとだな……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テメェの監督不行き届きのせいでオフェリアがあんな事になったんだよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ⁉︎ そう、だね……彼女達は、元を辿れば僕が彼ら(魔人)達の思いを感じれなかったから、こんな事になってしまった。彼らの事を理解しようとしなかったから……」

 

「あぁ、だからアイツらは人類が皆自分達以上の悪魔で、醜い存在として

しか感じられなかった。何十年、何百年、何千年……人の本質が変わらなかったその悪性だけを見て人類を滅ぼす事にした」

 

「……生前の僕は王としての責務を果たさなければならなかった。でも広い国土と侵略してくる大国、それに並行して民草の安寧……僕1人だけじゃあどうにもならないと思った。だから僕は彼らと契約したんだ。でもそれがかえって彼らに悪影響を与えてしまって現状に至っている……償えきれない過ちを犯してしまったよ」

 

「別にアイツらと契約する事自体が悪いと言ってる訳じゃあねぇんだよ。それが罪になるとかそんな事を糾弾する為に来たんじゃあねぇ」

 

「えっ……じゃあ君は何の為に……」

 

「テメェを殴る事も目的の内だが「結局最後は殴るんだね……」それと一緒にテメェに伝えたい事があったんだ」

 

「伝えたい事?」

 

「あぁ。テメェは確かに王で、国の繁栄を願って行動する事は当たり前だ。それと一緒にだな……王である前に1人の人間なんだから、世界に、そして人に、人の心の光を見せなきゃいけなかったんじゃねぇか?

 

「人の、心の光?」

 

「あぁ。確かに今と比べて争いは絶えなかったと思う。それでもテメェは王となって国を、そして民を導かなくてはならない」

 

「どんなに困難な道であったとしても……テメェは自分の力になってくれる奴らに、民草に先頭切って人の在り方と尊厳、そして人の光を見せるべきだった。俺はそう考えている。違うか?」

 

「……人の心の光、か。そんな事……考えもしなかったよ。そうか……僕に足りなかったのは、それをしようとする意思が無かったから……」

 

「まぁ……もし今度、そんな機会が訪れたなら間違えない様にすれば良い。今のアンタはロマニという、ソロモン王とは違う生き方をしているんだから」

 

「そうだね……僕にはまだやらなければいけない事があるし、いつまでも過去の事でくよくよなんてする暇は無いんだ! よぉし! そう思ったらなんだか何でも出来そうな気がするよ! ありがとう! アルジk「つぅ訳で、俺の言いたい事は言い切ったし、後は落とし前をそろそろ付けさせてもらうか」えっ……ちょまっ……ギャーーーッ⁉︎」

 

 あの後、ロマニさんはありがたくアルジさんから1発を貰いました。その威力は……ロマニさんの頭が壁にめり込む程だったと言います……

※勿論ギャグ補正でロマニさんの頬が赤く腫れる程度でした……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それでいよいよ第5特異点が見つかったというからすぐさまレイシフト出来る体制を整える。場所は北米で、1700年代後半のアメリカだ。

 

 レイシフトする際だが、前と同じく立香の方は多くのサーヴァントを抱えている。そのため向こうに行った時に臨機応変に召喚する。まぁ俺の方も大所帯になったから前々からランダムになる訳だが……

 

(だがいよいよ5個目の特異点まで来たんだ。もしも原作との流れが一緒であるのなら、オフェリアをあと少しで元の状態に戻せるはずだ。だから……)

 

「より一層頑張らねぇとな」

 

 俺がポツリと呟いた瞬間、俺の意識は第5特異点に飛ばされた。

 

 

 

 

 

 

 

 それでレイシフトして来た訳だが……

 

「もう立香達は戦闘を行なっているのか」

 

 場所からして大体アメリカの西側……という事は婦長と既に会っているか。ならすぐ合流してこの特異点を元の状態に戻す。

 

 そう思って俺が一歩踏み出そうとした時だ。目の前に注意と書かれた電子警告が浮かび上がる。

 

(まぁどうせ乗り物にならないと移動できないとかそういう類だろ?)

 

 そう思いながら86を召喚しようとしたのだが……

 

《あなたはこの特異点での行動範囲は今の場所から半径3m内までです。乗り物に搭乗したとしても同じ条件が課せられます》

 

(……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あぁっ⁉︎ ふざけんなよこのドアホゥッ‼︎

 

 

 因みにこの警告はアラヤ、またはガイアがアルジにこれ以上の好き勝手をさせないために用意したものである。

 

 その事を理解したアルジは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今度そのアラヤかガイアに会う機会があったら絶対に復讐してやる……っ‼︎

 

 

 

 といってもこの計画の通り半径3mの中からはどう足掻いても出られないし……

 

(ただこの警告文……下にこんな事も載せてやがるな)

 

《この地に召喚されたサーヴァントと仮契約を結び、仮契約を結んだサーヴァントから半径50mの範囲内であれば自由に行動する事が可能です。※ただし最初に結んだサーヴァントのみこの条件が適用されます》

 

 まぁ、俺と仮契約を結んでくれるサーヴァントが来るまでは立香の援護に徹するか。

 

 そして俺はいつもの如く背後にグシオンリベイクシリーズの腕を顕現させ、俺の両手とグシオンリベイクシリーズの手に180mmキャノンを装備し、立香達が相手にしている軍勢に大体の射程を合わせて放った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方、第5特異点で女王メイヴが聖杯によって召喚したケルト人の軍勢と戦闘に入っている立香達。今までよりも精強な軍で統率されているケルト人に少し程度ではあるが苦戦していた。

 

 そこにどこからか飛んでくる複数の砲撃。立香や立香が従えるサーヴァントと、そして立香に味方しているサーヴァント達の間を縫う様に的確にケルトの軍勢を攻撃していた。

 

「余の奏者は本当に器用な事をするのぉ」

 

「えっ? これってマスターからの支援砲撃でございますか⁉︎ うぅ〜……キャスターの身でありながらマスターの隣にすぐ馳せ参ずる事ができず更にマスターのお手を煩わせるなんて……」

 

「にしてもマスターって本当に凄いよね」

 

「えぇ、私も遠距離組ですのに、マスターのこの技量は惚れ惚れとします! 私ももっと精進しないと!」

 

「いや、そもそも大将とアンタの銃の構造違うから無理だろ? にしたって大将は摩訶不思議だなぁ〜。どうやってここまで的確に撃ち込んでくるのやら」

 

「立香と私達だけでも全然いけない事はないけど、でも私達も早くアルジと合流したいわね。はやくケリを付けましょう!」

 

「そうだな! (だがマスターはこちらが見えているのか? 千里眼のスキルを用いたとしても、動き回る私達含めて的確に敵を狙い撃ちとは……)」

 

 今回アルジ側でランダムに選ばれたのは、嫁ネロ、玉藻の前アン&メアリー、坂田金時、マルタ、アタランテである。彼女らは比較的早く立香と合流ができたものの、今はケルトの軍勢を相手取っていた。

 

 なお最近アルジのサーヴァントとなった玉藻の前と坂田金時もアルジ対アルジと契約したサーヴァントの訓練を実施しているが、力自慢の金時はほぼあしらわれている状態で、仮に真っ向から力勝負をしても普通に負けていた。

 

 そして玉藻の前が得意とする魔力操作、それによって引き起こされる魔法と遜色ない攻撃も、アルジの前では全くもって歯が立たず傷ひとつ付けれない状態だ。

 

 生前の頃では強者の位置にいた者も、アルジの前では全くもって意味をなさない。というかアルジ1人でも人理修復出来るんじゃ、と管制室組は何度目かの事を呟く始末だ。

 

 そんな訓練を数日でも続けたのなら……これまでの実力よりも更に昇華されるのは容易に想像が付くだろう。故に……彼らはそんな軽口を叩きながら立香達の召喚したサーヴァントよりも多くのケルト人を屠っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

side エジソン

 

 目の前で繰り広げられる光景、今まではこちら側に避難してきた人達を総動員して作り上げたロボットで何とかケルトの軍勢を抑えてきた。

 

 しかしそれも立香がここに来て、唐突に何も無いところから自分達と同じ存在であるサーヴァントを召喚してケルトの軍勢を蹴散らす。

 

 それに立香達とは違うグループで戦っているサーヴァント達……これは立香にも聞いたが、違うマスターと契約しているが、現在そのマスターと離れている為に立香と行動して、合流する予定だとも聞いていた。聞いてはいたが……

 

(マスター無しで何故あぁも蹴散らす事ができるのかね⁉︎ 一体どれ程の訓練を積めばあの様に……)

 

 そのエジソンの問いについては、最終的にこの特異点が終わった後に分ることとなる。だが本人曰く……知らなければ良かったと後悔する時もまだ先の話である……

 

「この砲撃ってどこから来ているのかしら? 山を何個か抜けた向こう側の……でも何だかマハトマを感じちゃったわ‼︎」

 

(えっ? この攻撃にマハトマを感じるのかね? 私には分からん……)

 

「という事でエジソン、私は少しあっちの方を見てくるわね‼︎」

 

「っ⁉︎ ま、待つのだエレナくん! 1人で行っては……」

 

 エジソンがそう声をかけるよりも前に、エレナと呼ばれたサーヴァントはどこから出したか分からないUFOに乗って砲撃が飛んで来る場所に向かった。

 

 

 

 

side out




現時点でアルジのサーヴァントになっている方々

オルレアン
・マリー
・アマデウス
・マルタ
・清姫
・邪ンヌ

セプテム
・ブーディカ
・アルテラ
・嫁ネロ

第1回ぐだぐだ

・沖田総司

オケアノス

・アン&メアリー
・アタランテ

ロンドン

・玉藻の前
・坂田金時
・アルトリア・オルタ(ランサー)



なんか意外とアルジと契約しているサーヴァントが多い件について……(これからもまだ増えます!)

最初の頃はあんなに1人で1人でと言っていたのが、結構な大所帯となっていました。また、ここまでの間にイベントも何件か挟んでいるので、ぐだぐだの様に書く機会があればまたアルジと契約するサーヴァントを投入していこうかと思います。(まだ具体的に誰を入れるか決めていませんが……)

そしてここから少しの解説を……




解説

・180mmキャノン

『機動戦士ガンダム 08小隊』にて出てくる機体で、陸戦型ガンダム、陸戦型ジム、Ez-8その他諸々が装備している武装であり、超遠距離から攻撃できる様に想定して作られた物。

今回アルジは立香達の援護の為に自分の両手とグシオンリベイクシリーズの手に一門ずつ装備させていますが、本来は両手で構えて撃つものであり、片手で撃とうとすれば照準がズレるどころか最悪の場合腕が持っていかれる程反動が強すぎるもの。

なので片手で撃てるアルジは本当におかしい……


・人の心の光を見せなきゃいけなかったんじゃねぇか?

『劇場版 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』にてアムロがライバルであるシャアに対して言い放った台詞をアルジ風に言った。



・諦めたらそこで試合は終了なんだが?

『スラムダンク』でお馴染みの台詞。この言葉は何かと便利に使える。(本来はもう少し丁寧で優しさを込めた台詞です)


解説と言っておきながら凄く雑に書いてしまった……最早Wikipedia見た方が絶対に早い……

との事で、また次回と致しましょう。

久々のアンケートですが、第5章にて貴方が思うヒロイン候補は?

  • 殺菌!滅菌!除菌‼︎の三拍子が揃った婦長
  • 良くってよ‼︎ のエレナおばちゃま
  • お前となら全力で死合が……スカサハ師匠
  • まさかの鞍替え⁉︎ 女王メイヴ
  • いや!嫁ネロ一択だーっ‼︎
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