月鋼 ー復讐者の人理救済ー   作:橆諳髃

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7話までに新しく評価を付けてくださった読者の方々

☆10 たろぽん 様
☆3 提督さん 様

他にもお気に入りを押して頂いた読者の皆様、本当にありがとうございます‼︎

今回も投稿が凄く遅れてしまいました。理由としては、オリュンポスをしていたのが主な理由です。

にしてもなんでしょう……アトランティスのガチャで初めてエウロペ出てきて、「あぁこの章で新しく登場するんだ〜」って思いながらやっていてもアトランティスで出なかったし、どゆこと⁉︎ と思っていましたが……

まさかオリュンポスで初登場して、ここからはオリュンポスとかやっていなかったりクリアしていない人から見たらネタバレになるので今から語るエウロペさんの所は【WARNING】の表記をつけるので見ない事を勧めますが、それでもと言う方はどうぞ見ていって下さい、




【WARNING】

それでエウロペさんについてですが……あの人メッチャクチャ良い人じゃないですか⁉︎ もうオリュンポスに残った人類最後の母認定ですよあれ‼︎

確かに豊穣を司る? であってたかな? とにかくデメテルさんも物凄く母親感強かったですけど、それぶっちぎっての母ですよねあれ‼︎ 私お姉さんとか家族にいないけど、あぁいう人が姉にいたらなんでもとは言わないけどある程度の事は頑張れそうです‼︎

因みにエウロペお姉さんはうちのカルデアにいません……持っている人が羨ましい……


【WARNING終了】











まぁともかくとして、遅ればせながらですが漸く更新できましたのでご覧下さい‼︎

※因みに今回ディオスクロイとカイニス2体、何故かエレナママが当たりました。


7話 復讐者、サーヴァント4騎と相対する

 

 

 

 

 

 

「貴様! そんなちっぽけなナイフで余と死合うつもりか‼︎」

 

「これがちっぽけかどうか……試せば分かるさ!」

 

「ほざけ!」

 

 ヴラドがアルジに斬りかかる。しかもヴラドの方はリーチの長い槍を用いている分、戦局としてはヴラドが有利になるだろう。

 

「なにっ⁉︎」

 

 しかし簡単にリーチの長さだけで有利は変わらなかった。何故ならアルジは、槍と斬り結ぶ瞬間、ナイフを槍の刃に沿うように滑らせて一気に距離を詰めたからである。

 

「オラッ!」

 

「グッ⁉︎」

 

 その一瞬で注意を乱したヴラドがアルジに腹を蹴られて距離を離される。

 

「ちょっと⁉︎ 何をやっているの⁉︎」

 

「通らせてもらいます!」

 

「っ⁉︎ させないわよ!」

 

 呆気にとられたカーミラを他所に、ジャンヌは邪ンヌの下へと向かう。しかしそこで気付くカーミラがジャンヌに向かってアイアンメイデンをけしかける。

 

ドンッ! ガギンッ‼︎

 

「何ですって⁉︎」

 

「ジャンヌ! そのままいけ‼︎」

 

「ありがとうございます‼︎」

 

 そのメイデンをいつのまに取り出したのか、アルジは対物ライフルを用いて弾いた。

 

「おのれ! 余と死合っている最中に他のものにも目移りするとは、なめているのか‼︎」

 

 ヴラドがアルジに突撃する。それさえもいとも簡単にナイフで防ぐアルジ。それが何合も続いた。

 

(おかし過ぎる……余は今まさに狂化されて戦闘能力も上がっている。なのに何故目の前のコヤツは余の攻撃をナイフ1本で、それも片手で受けれる⁉︎)

 

「ここは通しはしないよ?」

 

「同じ聖女と呼ばれているからって手心を加えるつもりはないわ。全力で叩きのめしてあげます」

 

 ジャンヌが邪ンヌの下へ向かう途中、デオンとマルタが立ちはだかる。しかしそれも……

 

「テメェらはまとめて俺が相手すんだよ‼︎」

 

「なっ⁉︎ ヌオッ⁉︎」

 

 鍔迫り合いしている最中にアルジがナイフに込めていた力を抜く。それに伴ってヴラドが振るう槍はアルジ目掛けて斬りかかる。だがそれも一瞬のうちに回避された。逆に襟元を捕まえられ、ヴラドはデオンたちの方へと投げ飛ばされた。

 

「きゃっ⁉︎」

 

「くっ⁉︎」

 

 投げられたヴラドにぶつかるデオンとマルタ。

 

「さぁ、これで道が出来た。思う存分やりあえ‼︎」

 

「何から何までありがとうございます‼︎」

 

 こうしてジャンヌは邪ンヌの下へと辿り着いた。

 

「フンッ、ここまで来たところでアンタなんかに勝ち目はないわ」

 

「そんな事、やってみなければ分かりません!」

 

「なら見せてあげるわよ。アンタと私の差をね‼︎」

 

 ジャンヌと邪ンヌがお互いの武器を手に取りぶつかり合う。

 

「まぁ俺が思い描いた通りになったな」

 

「貴様……まさか最初からこの展開にしようと動いていたのか⁉︎」

 

「でも、私達4人を高々の魔術師の坊や1人で相手にできるなんて思っていないでしょうね?」

 

「あぁ……普通に思っているが?」

 

「ならその減らず口を今すぐ出来ないようにしてあげよう!」

 

 デオンがレイピアを持ちアルジを攻撃する。それに対してアルジも、さっきも出していたナイフで攻撃を逸らす。

 

「今回は一対一の状況になんてさせないわ。全力で潰しに行くわよ」

 

 そこにマルタも加わる。奇跡の光でアルジを攻撃した。

 

「はっ! 狂化されてない状態ならまだしも……」

 

 その光をアルジは簡単に斬り伏せる。

 

「そんな中途半端な攻撃でやれると思うな‼︎」

 

「っ⁉︎ ただの魔術師がどうして私の攻撃を⁉︎」

 

「ならこれならどう?」

 

 カーミラが血飛沫の様な魔力波を地面に伝わらせてアルジを攻撃する。だがそれに対しても

 

「オォッ‼︎」

 

 アルジは下から上へとナイフを振るう。それと同時に衝撃波が出来上がり、魔力波とぶつかり合う。それはいとも簡単に魔力波を消滅させた。それに留まらずその衝撃波ひカーミラまで達して傷を付けた。

 

「クッ⁉︎ まさかサーヴァントでもない坊やにただの衝撃波で傷付けられるなんて……」

 

「そもそもアンタの魔力波を消した時点で既にただの坊やという考え方は除外するべきだったな」

 

「あぁ、その通りであるな」

 

「っ!」

 

 その声が聞こえたと思ったら瞬間アルジは攻撃された。しかしながらそれも類稀なる直感で防ぐ。

 

「ほぅ、偶然であったとしても今の余の攻撃を防ぐとはな。だが次はこうはいかんぞ?」

 

 見るとアルジの周りをぐるりと囲う様に黒い霧が立ち込めていた。そこから発せられる斬撃と突きが360度ランダムでアルジに襲いかかる。

 

「やっと少し本気を出したってところか?」

 

「貴様は確かに優れた魔術師であり、その中でも抜きんでた存在である事は理解できた。だがそれも人間の中でしか過ぎぬ! サーヴァントであるならこれくらいは凌げるだろうが、人間である貴様に果たしてどれだけ捌けるか……余を楽しませてみせよ!」

 

「全くもって下らない理由だな」

 

「なに?」

 

「そんなもので……」

 

「俺を倒せる訳ねぇだろうがぁっ‼︎」

 

「ぬっ⁉︎」

 

 周りからの攻撃を弾きながらもそんなやり取りをしていたアルジは、攻撃が一瞬だけ止んだ隙をついて地面にナイフを刺し込んだ。するとナイフ中心に突風が巻き上がり、アルジの周りを陣取っていた黒い霧が霧散、それと同時に黒い霧と化していたヴラドが吹き飛ばされた。

 

「テメェらが何で、こうも簡単に俺みたいなただの人間に良い様にあしらわれているか理解できるか?」

 

「なに⁉︎」

 

「私達を馬鹿にしているの⁉︎」

 

「今更何言ってんだよ? 馬鹿にしているからこんな発言しているに決まっているだろうが?」

 

「……我らが本気を出していないからといって調子付きよって」

 

「調子に乗る? 調子に乗っているのは貴様らの方だろうが‼︎ 本気を出すといっといてこの体たらく……敵ながらふざけているにも程がある」

 

「ず、随分好き勝手言ってくれるわね」

 

「嫌ならば最初から本気出せよ」

 

「それで何でアンタらが良い様にやられているか……それはアンタ達が連携のれの字も取れてねぇからだよ! 狂化されただけで強くなったと信じきっているその傲り……徹底的に叩き潰してやるよ‼︎」

 

「……貴様の方こそ、我らの誇りをここまでコケにしてくれたのだ! 楽に死なせはせん‼︎」

 

 アルジと狂化されたヴラド達の第2ラウンドが始まる。

 

 

 

 

 

 

 

side 立香+マシュ達

 

 

 

 

 

 

「最初あんなに威勢よくアルジの坊主に格好つけたばかりなんだがな……」

 

「あぁ、まさかワイバーンとゾンビがここまで多いとは」

 

「今は確かにアルジさんが優勢かもしれないですが、あの4騎最初よりも濃厚な圧を感じます。このままじゃアルジさんも持ち堪えませんよ⁉︎」

 

「でも今ここで誰かが助けに入ったら今度はこっちが危なくなるよ⁉︎」

 

「くっ……一体どうすれば……」

 

 立香達は目の前に延々と沸き上がるワイバーンとゾンビの対処をしていたが、いかんせん数が多過ぎた。それに加えてアルジが対峙している4騎のサーヴァントから放たれる圧を感じて立香は焦る。

 

 それが伝播してしまっているのか、立香と契約しているサーヴァント達もうまく連携が取れないでいる様だ。

 

 たかそんな時、ワイバーン達の後ろから何やら別の音が聞こえた。それがどんどん立香達に近づいてくる。それはやがて……

 

「あ、あれは⁉︎」

 

 

 

 

 

 

 

Vivi La France(ヴィヴ ラ フランス)‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 頼もしい助っ人の登場である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

side ジャンヌ

 

 

 

 

 

 

「まさかここまでやるとはね……」

 

 ジャンヌと邪ンヌが互いの武器を振るう。その度に鍔迫り合いが起きて、どちらとも有効打を与えられないでいた。しかし焦っているのは邪ンヌだけで……

 

「まさか私も、ここに呼ばれて少ししか経っていない、英霊として召喚された時間も少ない私がここまであなたと対峙できている事は驚いています」

 

「まさか私の事をコケにしているつもり? 召喚されたてのアンタでもここまでできますよって?」

 

「いいえ、そんな事は思っていません。それに私は既に全力です。それに比べてあなたはまだ力を隠しているからこそそう見えるだけです。違いますか?」

 

「……ムカつくわねその言い方。でもまぁそうね。私はアンタの全力に比べたらまだ6割程かしら。まぁそれも……」

 

「ここからが本番よ。さっきの様に鍔迫り合いだけで済むとは思わないことね!」

 

「望むところです‼︎」

 

 そしてまたジャンヌと邪ンヌはぶつかり合う。己の愛国心と己の憎悪……そのぶつかり合いである。

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

「そこよ!」

 

「セイッ!」

 

「これでどうかな‼︎」

 

「ヌンッ‼︎」

 

 4騎のサーヴァントがアルジに攻撃をする。カーミラはアイアンメイデン、デオンは手に持つレイピアで、マルタが奇跡の光を起こし、ヴラドは先程よりも鋭い斬撃を振るう。

 

 しかしそれも……

 

「セアッ‼︎」

 

 まずは1番近いヴラドの斬撃をナイフで弾き、その弾いた斬撃をデオンのレイピアにあてた。それによりヴラドとデオンの両方が体勢を崩す。その弾いた勢いを利用して、今度は襲い掛かる奇跡の光を完全に斬り裂き、アイアンメイデンに至っては、1番初めに攻撃を出しているにもかかわらず最後にアルジに叩き込まれるとあって遅かった。そのため左手に呼び出したセミオート式のライフルで数回撃って軌道を逸らした。

 

 次に仕掛けたのはアルジからであり、まずはデオンの前へと踊り出す。一瞬の事にデオンは驚くが、直ぐにアルジの攻撃に反応できる様に構えた。

 

 そしてアルジが右手のナイフを左から右へと大振りに振り抜く動作が見えた為に、それを掻い潜ろうと身を低くして突きを繰り出そうとする。

 

「テメェの動きは読めている」

 

「っ⁉︎」

 

 しかしそれもアルジに読まれており、身をかがめた状態のデオンの眼前に銃口が向けられていた。弾が発射される前にどうにか直撃は避けたが、頬に掠ってそこからは少し血が出てしまう。

 

「ヌゥッ⁉︎」

 

 そして発射された弾はヴラドの左腕に当たっていた。

 

(まさか私達から同時に責められている状態で、しかもこちらは狂化を受けていてステータスも格段に上がっていての状態で彼を攻撃しているのに……どうして彼は私達を1度に相手どれるというの⁉︎)

 

「そこ、考え事している場合か?」ダダダンッ!

 

「くっ⁉︎」

 

「これでは拉致があかないわね……私が宝具を使って相手の動きを抑えるわ」

 

「ほぅ、良いだろう」

 

「ん? 何かやる気か?」

 

 カーミラがそう言うと、他の3人はそれをサポートするためにアルジを攻撃していく。それも簡単に捌くアルジ。だが……

 

「血よ、血よ、血よ! 永遠の美、久遠の宴、老醜は刻の果てに!

幻想の鉄処女(ファントム・メイデン)‼︎」

 

 アルジの背後から、アルジを優に包み込める程のアイアンメイデンが出現した。しかし中は360度針山で、入れられたら最後逃げる事ができないようだ。

 

「へぇ……テメェの宝具がどれ程か見させてもらおうじゃねぇか」

 

「フンッ! 余裕ぶっているのも今のうちね。入ったら最後貴方は全身穴だらけで絶命しているのだから」

 

 いよいよファントム・メイデンがアルジを捕らえて扉を閉じた。

 

「うふふふふ、あはははは! あはははははは……‼︎ 見なさい! あれだけ余裕ぶっているからよ‼︎ そもそも最初から宝具を出して黙らせておけば良かったわね‼︎」

 

「なっ……そんな! アルジさん⁉︎」

 

「アルジの坊主がやられたっていうのか⁉︎」

 

「なんて事を……」

 

「ほら、よそ見するんじゃないわよ(ジャンヌ)‼︎」

 

「くっ⁉︎」

 

「ふふふ、私の誘いを断らなければあんな事にはならなかったのに、馬鹿な坊やだったわね。さて、小賢しいものは始末したし、後はあいつらだけよ。やってやりなさい‼︎」

 

 邪ンヌの号令で動く4騎のサーヴァント達。しかし……

 

『ん? ちょっと待ってくれ! これは……』

 

「えっ? どうかしたのドクター?」

 

『いやこれ……見間違いでなかったらなんだけど……』

 

『ほぅ、アルジくん生きてるね。バイタルも正常値だし』

 

「「「えっ?」」」

 

「「「なっ⁉︎」」」

 

「カーミラ! どうなっているのだ⁉︎」

 

「そ、そんな……確かに私の宝具は奴を捉えたはずよ! なのに……何故宝具が消えて奴の姿が出てこないの⁉︎」

 

 カーミラがそう言った時だった。

 

 

ドンッ‼︎

 

 そんな音が鳴ると同時にファントム・メイデンの側面が、内側から何かの力をぶつけられてか変形した。

 

ドンドンドンドンッ……バコッ‼︎

 

 その音と一緒にファントム・メイデンがどんどん内から何かにぶつけられて変形していき、そして前側の扉が破損。破損した扉はカーミラの側に勢い良く飛んでいき、その衝撃でカーミラが少し吹き飛んだ。

 

 そして中からは……

 

「まったく……宝具っていうからどれほどの物かと思ったが、やはり狂化の物では純粋よりも劣る」

 

 いつしか取り出した無骨な黒鉄のハンマーを持ったアルジが出てきた。しかも無傷である。

 

「なっ……」

 

「何故無傷なの⁉︎」

 

 カーミラが開口一番にそう叫ぶ。それを聞いたアルジは……

 

「聞いていなかったのか? 紛い物の力の宝具が俺に効くわけが無いと言ったつもりだったんだが?」

 

 そうあっけらかんと答えてみせる。

 

「で、でも無事でよかったよ!」

 

「ホント冷や冷やさせるぜ。あの坊主にも」

 

『でもなんで無傷でいられたんだろう?』

 

「あぁそれか。閉じきる前にナイフで中身の針を全部斬り落としたんだよ」

 

『えっ? そんなことできるの⁉︎』

 

「当たり前だろう? それにあんな紛い物なら尚更だ」

 

「そんな……でも今の私は狂化されて、その狂化も私の身体に馴染んでいるはずなのに⁉︎」

 

「それはただの思い込みだ。実際に平時よりも力は出ているんだろう」

 

「だがそれは他の奴から見ればの話だ。俺から見ればただの借り物で、その借り物の力に溺れる愚者にしか見えん」

 

(まぁ俺も人の事をとやかく言える立場では無いんだろうが……)

 

「そんな奴の宝具が……俺に届くと思うな‼︎」

 

 そう言いながら近くにいたヴラドに接敵する。対するヴラドも先ほどの光景は鳩に豆鉄砲だったのだろう。悪化にとられていたが、アルジが迫る事に気付いて自らの得物を振るう。

 

 しかしそれは純粋な質量の差で負けた。槍とハンマー……質量で言えばハンマーの方が重く威力は高い。しかしヴラドはサーヴァントであり尚且つ狂化されている。ただの人間がハンマーを持ったところで勝てるわけが無い。

 

 だがそれもアルジ(例外)は別だが……

 

「オラァッ‼︎」

 

「ガフッ⁉︎」

 

 下から救い上げる様に振られるハンマーに、ヴラドは軽々と打ち上げられ、その威力からか口から血を吐く。

 

「さて……頃合いか。ジャンヌ!」

 

「は、はい⁉︎」

 

「そろそろ引き上げるぞ」

 

「えっ? でもまだ退路が……」

 

「あぁ、それなら……」

 

「っ⁉︎ どこから攻撃が⁉︎」

 

邪ンヌはいきなり外からの攻撃を受ける。

 

「やぁアルジ! 昨日ぶりだね‼︎」

 

「あぁ、待ってたぞアマデウス」

 

 そこには昨日アルジが出会ったアマデウスがいた。それともう1人……

 

Vivi La France(ヴィヴ ラ フランス)‼︎ お待たせアルジ!」

 

「おう、ちょうど良い頃合いだ。マリー」

 

 さらちマリーが合流する。

 

「という訳でジャンヌ。それと立香、すぐに離れる様にしておけ!」

 

「は、はい!」

 

「分かった!」

 

「そんな事させるもんですか‼︎」

 

 邪ンヌ達がジャンヌと立香を追うべく体制を立て直す。ただそれも……

 

「テメェらはここで足止めされな‼︎」

 

 アルジがハンマーを下から上へと振り上げた。それは町の瓦礫すらも巻き込み、やがて大きな竜巻となる。

 

「くっ……これでは」

 

「逃さん!」

 

 ヴラドがそれでも追おうとする。しかしそれも……

 

「ヌガッ⁉︎」

 

「ランサー⁉︎」

 

 ヴラドは竜巻の中から一直線に襲ってきたアルジのハンマーによってダメージを負い後退させられる。それから少しおいて竜巻が止むと、アルジ達の姿は影すらも無かった。アルジがヴラドに対して投げたであろうハンマーも、いつのまにかそこには無かった。

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁ〜にしても僕達の加勢とかいらなかったんじゃない? そもそもあのままいってもアルジが普通に敵を倒してたと思うけど?」

 

「あら、ダメよアマデウス。多分アルジにも考えがあるんだわ」

 

 マリー達と合流したアルジ達は、簡単に自己紹介を行った後に先程の事を話していた。

 

「そういう事だ。確かに倒せない事は無かった。だが俺はあくまでこの人理修復に協力している同行者に過ぎない。だからこそ、ほぼほぼの問題は立香とそれに協力するサーヴァント達が解決していかなければいけない」

 

「確かにそうだけど……」

 

「……ならもう少し言っておくが、もし俺がいなかった場合の対処はどうするつもりだ? 当然の事だが、俺がいつもその場にいる訳じゃない。レイシフトだって誤差があり、転送される場所も全員が同じ位置でない事は今回のことで理解できたはずだ」

 

「だからこそ、立香が自分の意思で自分の考えを持ってこれからも対処していかなきゃならねぇ場面が沢山あるはずだ」

 

「……うん、そうだよね。アルジがいつもいて当然って思っちゃいけないよね! 分かった‼︎ 失敗は沢山するし、判断もその時で迷う時があると思うけど……皆支えてくれるかな?」

 

「えぇ! 勿論です! 先輩‼︎」

 

「私も選定の剣に選ばれた未熟者ではありますが、マスターをしっかり支えていける様に頑張りますね!」

 

「その調子だマスター。私達も君より長く人生経験を歩んでいるからな。失敗した時は私もバックアップするさ」

 

「そうだぜマスター! 最初から辛気臭くしてちゃ何にもならねぇぜ! 戦闘面は俺達がきっちりこなしてやるからよ‼︎」

 

「皆……ありがとう‼︎」

 

 このやり取りで立香とマシュ達の絆レベルが上がった。

 

 

 

 

 

「フフッ……アルジってば他の子の面倒を見るのが上手なのね」

 

「そんな訳ねぇよ。俺はいつもの様に……ただ俺が思った事をそのまま口にしただけだ」

 

「それでもだよ。君の言葉は何かこう……誰かの支えになれたり、鼓舞できるような……そんな力を僕も感じるよ」

 

「それは買い被りすぎだ。俺は誰から見てもただの魔術師で……その前に1人の人間にしかすぎないからな」

 

「まったく……アルジは自分の事を低く見過ぎだよ」

 

「そうよ。貴方は立派な……仮ではあるけど私達のマスターなんだから」

 

「俺は主従関係を結んだつもりなんて無いんだが?」

 

「ふふっ、それは私達が勝手にそう思っているだけだから、気にしなくても良いわ」

 

「そうだよ! 僕達があくまで勝手に思っているだけだからね‼︎」

 

「……まぁ俺が何言ったところで変わりそうにないな。これ以上何も言わないでおくか」

 

 そこで会話を一旦辞めて、そこで野営をする事を決めたアルジだった。

 

 因みにそこは霊脈が湧き出る地であり、そこに群がっていたエネミー達はアルジ達が素早く対処したという……。

 

 

今作品ではヒロイン多数で出しておりますが、プロローグ時点で既に2人ヒロイン出しています! そこで質問ですが、読者の皆様でしたらヒロインの中でどなたを正妻にしますか⁉︎

  • ルヴィアさん
  • オフェリアさん
  • まだ見ぬ他のサーヴァント
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