主人公は厨二になりたくないと言い続ける厨二です。
「これからの人生が変わるような特別な力…欲しくないか?」
「間に合ってます」
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ここは都心から遠く離れたとある村…有り体に言えばものっそいド田舎。
僕はそこにある生徒が10人もいない小学校に通う、極普通の小学5年生です。
そんな廃校一歩手前の学校に、ある日東京から転校生がやって来きまして。
名前は忘れたので、「モブ男くん」と呼ぼう。
僕より一つ歳上なんで学年こそ違うんですが、
こんな学校だから五年生と六年生は同じ教室で授業を受けるんですよ。
席が隣だったし、初日に仲良くなって放課後に遊ぶ約束をした…んですが、
家にやってきてそうそう
「これからの人生が変わるような特別な力…欲しくないか?」
少し早い厨二病を患った発言をしたので、外に閉め出したのです。
「間に合ってます」
そのまま戻ろうとしたらチャイムの嵐。
近所迷惑なのでしかたなく玄関を開ける。
「なんで閉め出した?」
「そこに君がいたから」
「ふ…お前にはいつも驚かされるな」
「いやいつもって何?君と会ったの今日が初めてだったよね?」
「まぁとにかく家に入れてくれ、同志よ」
「君は僕のなんなんだろうか」
これ以上話してもしょうがないので、取り敢えず部屋に案内しておこう。
「で、さっきのは何の話?ワザワザ厨二発言をしにきた訳じゃないんでしょ?」
取り敢えず麦茶を二人分持ってきて手渡す。
モブ男くんはキンキンに冷えたそれを受け取ると一気に飲み干す。
「ふむ…その前に確認だ。
君は本当にその携帯端末【ニューロリンカー】を生まれた時から着けているんだな?」
「まぁあれば便利だし…ついでに親の形見らしいし」
僕は両親を事故で亡くしている。
まぁ赤ん坊だったから全く覚えちゃいないが、それ以来僕は祖父母に育てて貰った。
だが二人も何かと忙しいので、
目を離しても大丈夫なようにニューロリンカーが必要になった。
なので、父が着けていたニューロリンカーを僕が流用しているのだ。
微妙に顔を歪ませながらモブ男くんは頷く。
(くっ…人生にドラマがあるとか羨ましすぎる…!)
「ん?何か言った。」
「ハハハ。いや、何でもないよ」
スゲェ、素でハハハとか言う人初めて見た。
「…という訳だ。大雑把だが、今話したのが俺の現状だよ」
「加速…ねぇ…」
モブ男くんの話を要約すると
・“ブレイン・バースト”というVRゲームには、
現実世界にも影響を及ぼす“加速”の力がある。
・“ブレイン・バースト”は対戦ゲームであり、
そのプレイヤー【バーストリンカー】は東京に密集している。
・その対戦時に入手する“BP”【バーストポイント】が加速するには必要であり、
BPが0になると二度と加速出来なくなる。
つまり、バーストリンカーなんぞ全くいないこんなド田舎にいたら、対戦出来ずにいつかBPが0になってしまう。
だから仲間を増やしましょうって訳ね。
「でもBPは奪い合うんだよね?それなら一人増えたくらいじゃ…」
「大丈夫だ、問題ない」
「いやなにが?」
「俺を信じろ」
「僕の携帯端末壊れたのかな?どう翻訳してもこの人の言葉がわからない」
言葉の壁は高く険しいようである。
閑話休題。
なんとか頑張って会話を続けたが、基本やってみればわかるしか言わなかった。
さてどうするか…。
かなり興味はあるけど、インストールするか決めかねる。
何しろ“加速”なんてイミフな能力が手に入る様なVRゲームだ。
なにか落とし穴の様な物があっても不思議じゃない。
そもそもそんな大それた物を無料で渡すとか有り得ないだろう。
てか単純に人数が必要なら大量にバラ撒けばいいんでない?
…あぁ、コピーは一人一回までなんだ。
だったらなおさらそんな大切なモン、僕なんかに使って良いの?
僕ちゃん純度100%のパンピーですよ?
―――最初から駄目元だから気にするな?
なんちゅういい加減な…まぁそんだけ切羽詰まってんだろうけど。
はぁ、直結しないとデータ渡せないんだ。
何気に初直結だったのに、その相手が男とかテンションだだ下がりやわぁ。
てかゲーム名から恐いよね、だって“ブレイン・バースト”だよ?
なんか負けたら脳みそあぼんしてしまいそうな気もするし。
仮にならなかったとしても、何かしら後遺症とか残りそうな…
そして何より、僕は厨二患者なんかにはなりたくない。
特殊能力獲得とか、wktkしちゃうじゃないか。
僕もこれから厨二患者になるのかな…いやいや、意思を強く持とう!
確かに心惹かれる所は多々あるけど、流石にまだ発症したく…え?これを押すんですか?
はいはい…“実行する”っと。
え~と何処まで考えたっけ…
―――あれ?
僕は、こうしてバーストリンカーになりました。
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はじめまして、スキえもんと申します。
仕事のストレスと戦いつつ、意識が吹き飛びながら書きあげています。
初投稿ですが、頑張っていきたいと思います。
今回は文章がかなり短いですが、分量ってどのくらいが適量なんでしょうか?
よかったら教えていただけると嬉しいです、よろしくお願いします。