【本編完結】ラブライブアフター~あれから5年……   作:ひいちゃ

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第2章~合宿へ行こう!

 結局、梨子ちゃん、果南ちゃん、花丸ちゃん三人で抑えて、ダイヤさんのAqours復帰は撤回となりました。(ちなみに、鞠莉ちゃんを乗せていたヘリは二人を降ろしたあと帰っていきました)

 

「そういえば、鞠莉ちゃんと果南ちゃんは、どうしてここに?」

 

 私がそう聞くと、果南ちゃんは苦笑いを浮かべました。

 

「いや、大学に向かってたら、突然目の前に鞠莉が乗ったヘリが着陸してきてね。そのまま連れていかれちゃった」

「だって、私たちが卒業した後、新生したAqoursの初Eventよ! μ'sも復活するっていうし、行かないわけがないじゃなーい!」

 

 やっぱり、鞠莉ちゃんは相変わらずみたいです。

 そして、そこでダイヤさんが「コホン」と咳払いして……。

 

「それで、仕上がりはどうですの?」

「うん。私たちのほうは順調だけど、空ちゃんと涼ちゃんのほうがまだまだだから、今度のスクフェスには私たち六人で出ようかな、って」

 

 ダイヤさんの質問に私がそう答えると、ダイヤさんは腕を組んでうなりました。

 

「それはちょっとよろしくありませんわね。スクフェスは年一回。つまり、新人のお二人が、皆さんと一緒に出場できるのは今回だけ。それを逃すのは、お二人にとってかわいそうだと思いますわ」

「あ、そうですよね……」

 

 ダイヤさんの指摘に、梨子ちゃんがそう答えます。

 確かに、来年には私たちは静真を卒業しちゃう。だから、空ちゃんと涼ちゃんと私たちが一緒にスクフェスに出れるのは、今回が最初で最後なんだ。その機会がなしになっちゃうのは、二人がかわいそうだよね。

 

「そしたらさ、私たちがわざと留年しちゃうのはどうかな? そうすれば来年も一緒に出れるじゃん」

「oh! さすがは曜! Nice Ideaね!」

「いやいや、全然ナイスアイデアじゃないでしょ……」

 

 曜ちゃんの提案に賛同した鞠莉ちゃんを、果南ちゃんが諫めます。確かにそんなことしたら、お母さんたちが怒っちゃうよね。うーん……。

 

「それじゃさ、私たちが一気にパワーアーップしちゃえばいいんだよー」

「アニメじゃないんだから、そううまくいくわけないじゃん、空ちゃん」

 

 空ちゃんの言葉を、涼ちゃんがバッサリ。本当にこの二人、いいコンビだなぁ。私と梨子ちゃんや、ダイヤさんと果南ちゃん、鞠莉ちゃんみたい。

 と、そこで。

 

 キラリーン!

 

 と、ダイヤさんの目が光った気がしました。

 

「それですわっ!!」

「え、な、なにがですか?」

 

 私が聞き返すと、ダイヤさんは会心の笑みを浮かべました。

 

「空さんと涼さんの実力を一気に引き上げる秘策を思いつきましたわ!」

「そ、それはなんなの、お姉ちゃんっっ」

 

 ルビィちゃんがそう聞くと、ダイヤさんは何かくるくると回って(踊り?)……。

 

 ぱたりこ。

 

 あ、しりもちついた。

 

「目、目が回ってしまいましたわ……。さすがにブランクのせいでしょうか。エリーチカのようにはいきませんわね……」

「大丈夫ずら?」

 

 花丸ちゃんが手を差し出すと、ダイヤさんはその手をつかんで、なんとか立ち上がりました。

 

「こほん。二人の実力を引き上げる秘策。それは……」

『それは!?』

 

 そうもったいぶるように言うダイヤさんに、Aqours6人、鞠莉ちゃんと果南ちゃん、そして空ちゃんと涼ちゃん10人の視線が集まります。

 

 少しの沈黙、そして。

 

「合宿ですわっっ!!」

 

 ダイヤさんは再び会心の表情を浮かべて言い放ったのでした。

 

「合宿か~。去年の夏以来だね! でも、どこでするの? またうちの旅館に泊まって、裏の海岸で?」

「それもいいのですが、今はまだ春。海で合宿するにはまだ早いですわね」

 

 と、そこで。

 

「Oh! それなら、うちの別荘に来ない? 合宿にBestなLocationがあるのよ!」

 

 鞠莉ちゃんが素敵な提案をしてくれました。って、別荘なんてすごい!

 

「それならそこにしましょうか……って、私は卒業したのですから、ここは千歌さんが決めるべきですわね」

「うん! ということなんだけど、どうかな、みんな?」

 

 反対意見は一つもありませんでした。みんな、別荘での合宿ということで、ウキウキしてるみたいです。

 

「それでは、部室に行って、合宿の内容について相談するとしましょう」

 

……やっぱり、ダイヤさんが仕切ってる……。まぁいいか。

 

* * * * *

 

 そしてみんなで部室に戻ってきました。

 

「ここが新しい部室ですか。とてもきれいで広くて、いいところですわね」

「そうね。私たちもここで活動したかったわね、ダイヤ」

「うん。でも私は、浦の星時代の部室も好きだったな」

 

 ダイヤさんたち元三年生組も、新しい部室のことをとても気に入ってくれたみたいです。よかった。

 

「さて、それでは皆さん。まずは私から、スケジュール案を提示させていただきますわ! これです!」

 

 そう言ってダイヤさんがホワイトボードに貼りだしたのは……。

 

「ランニング15km、腕立て腹筋40セット、遠泳15km……」

「しかも、それらや、他のトレーニングで1日が埋まっちゃってる!?」

 

 貼りだされたスケジュールを見て、空ちゃんと涼ちゃんが顔を青くしてます。私たちは去年に見たからそれほどでもないけど、やっぱり新しく入った一年生の二人には刺激が強かったみたいです。

 って、内容が去年よりさらにグレードアップしてるし!

 

「ふふふ、これは、私が梨子さんに頼んで入手してもらったμ'sの極秘特訓スケジュールを元に立案したものですわ! これをこなせば、一気にお二人の実力も、Aqoursの皆さんに並ぶものになること請け合いです!」

 

 私たちAqours、空ちゃん、涼ちゃん、鞠莉ちゃんの視線が一気に果南ちゃんに集まります。その視線が意味するものはただ一つ。

 

「助けてください」。

 

 その視線を感じた果南ちゃんは苦笑を浮かべて……。

 

「まぁ、このスケジュール、私ならどうということはないけど、やっぱり千歌たちや、何より新入部員の二人には無理なんじゃないかなぁ」

 

 さすが果南ちゃん。ダイビングとかで鍛えただけのことはありますね。去年の合宿の時も、ダイヤさんの地獄の特訓をこなしていたのは彼女だけでした。

 

「こんなハードすぎる特訓したら、スクフェスに出る以前に、みんな潰れちゃうと思うんだ。そこで私なりにスケジュールを考えてみたんだけど……どうかな?」

 

 そう言って果南ちゃんが提示したスケジュールは、ダイヤさんほど殺人的でなく、私たちが「ちょっときついかな」と思う程度。しかも、私たちAqours用、新人ちゃんたち用の二つに分けられてました。もちろん、新人用は、私たち用より練習量が少なくなってます。

 

「ダイヤの案をもとに、負荷をかなり下げて、さらに新人二人にはさらに負荷を下げるようにしたんだ。新人二人は、この新人用が楽にできるようになったら、Aqours用にシフトしていけばいいと思うよ」

「わああああ、果南さーんー、ほんとーにありがとうーーー」

 

 目を潤ませて、果南ちゃんにいっぱい感謝する空ちゃん。よほど、あの殺人スケジュールが嫌だったんだね。

 

「それじゃ、多数決をとるよー。まず、ダイヤさんの案がいいと思う人ー」

 

結果。

 

ダイヤさんの案:1

果南ちゃんの案:10

 

「というわけで、今度の合宿では、果南ちゃんの案を採用することに決定しましたー」

 

ぱちぱちぱち。

 

「それじゃ、今度の連休は私の別荘で合宿ね!」

『おー!』

 

 合宿に向けて意気上がる私たちの横で、ダイヤさんがいじけていたのは言うまでもありません。

 

 

 

To Be Continued...

 

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