クリスちゃんの“ふともも”の感触が忘れられない響が暴走する話 作:ルピーの指輪
タイトル通り、きりしらにマリアの順番で響の魔の手が迫ります。
「最近、響ってクリスと仲良いよね?」
「ふぇっ!? そ、そうかなぁ?」
ある日の放課後、未来は私にクリスちゃんとの仲を言及された。
しまったなぁ。クリスちゃんの“ふともも”を堪能しようと頑張ってることバレちゃってそう……。
「うん。だって、いっつも一緒にいるし。お昼休みも2年生の教室まで来てるもん」
「未来だっているじゃん」
「でもクリスはこの前、響の為にお弁当作ってきてくれてたし……」
「あー、あれは美味しかったなぁ」
クリスちゃんは最近ビックリするくらい優しい。私の為に、私の好物がこれでもかってくらい入っている弁当を作ってくれたのは嬉しかった。
「ねぇ、響。もう隠し事はしない約束でしょ? クリスと仲良くなったのは何か理由があるんじゃないの?」
「そ、そうだね。未来には隠し事しないって約束してるもんね……。――でも、ちょっぴり恥ずかしい話なんだ」
未来は私に隠し事をしないでほしいと声に出す。未来は親友で、これまでどんな悩みも赤裸々に話していた。
隠し事をしたのは私がシンフォギア装者になったときくらいだ。だから、未来にそういう聞かれ方をされたら答えるしかない。
「は、恥ずかしい? え、ええーっと、響とクリスが恥ずかしいことをしたってこと?」
「う、うん。ていうか、人助けの一環というか。その、決していやらしい気持ちとかがあったわけじゃないんだよ。クリスちゃんとはそれっきりだし……」
そう、あくまでもきっかけは人助けであり、やましい気持ちはなかった。
それからしばらくして、クリスちゃんの“ふともも”の素晴らしさを反芻して、悶々とした日々を送ることになったが……。
「そ、そうなの? 人助けって……、クリスどれだけ溜まってたんだろう……? 私だって響に慰めてほしいのに……」
「未来……?」
「じゃあ、クリスとは一夜限りの関係ってこと?」
「一夜? いや、日中だったけど」
スペースシャトルを救出したのは、日本での時間は知らないけど日中であったのは間違いない。あの快感をしってしまうと、並大抵の快楽では覆されないと思う……。
「時間は関係ないよ。つまり、1回だけの関係ってことかどうかを聞いてるの」
「か、顔が近いよ。未来……。う、うん。1回だけ……。でも、その時は何とも無かったのに……。だんだん、それが忘れられなくなって……」
「響……。そんなにクリスのことを……。でも、まだ取り戻せるはず……。あのね、響。クリスだけしか経験ないんでしょ? だから、そればっかり気になるんだよ。もっと他にも目を向けて良いんだよ?」
未来はクリスちゃんと1回だけそうなった事を確認して、他に目を向ければそれに気が取られないと主張する。
私も先日、それは考えた……。
「それが、そのう。いろいろと試したんだけどね。クリスちゃんが1番良かったんだよ。やっぱり、体の相性ってあると思う」
未来と翼さんの“ふともも”は既に体験済だ。2人とも良かったことは、良かったが、クリスちゃんには及ばない。
そう、“ふともも”にはきっと相性があるんだ。
「ひ、響がいつの間にそんなに経験豊富に……。知らない間にビッチになってたってこと? でも、私は……」
「未来……。さっきからブツブツ……。全然、わからないよ」
「響、それでもまだ試してない人もいるでしょ?」
しかし、未来は主張を曲げなかった。まだ、たったの3人だけでしょうと、言いたげな感じであった。
未来がまさか、こんなに協力的になるなんて……。
「それは、もちろんだよ」
「だったら、まだクリスが1番とは限らないよ。もっと相性がいい人だっているはず」
「そ、そうかなぁ?」
「そうだよ。わ、私は待ってるから! 信じてる!」
「わ、わかったよ。未来……。そこまで言ってくれるなら、私……、もう少し頑張ってみる!」
未来は私に探求を怠るなと、背中を押してくれる。悩んでるとき、いつも彼女は私を助けてくれて……。
ありがとう。やっぱり未来は最高の親友だよ。
「とは言ったものの。他の人の“ふともも”を試すなんて出来るのだろうか?」
「あっ! 響さんデェス!」
「こんにちは、響さん。今日は一人で帰るの?」
先日は翼さんと未来の“ふともも”を体感出来たが、そうは上手くいかないとか考えてると、下校中の切歌ちゃんと調ちゃんと鉢合わせした。
「切歌ちゃん、調ちゃん! うん、ちょっと頑張らなきゃいけない事があって……」
「あー、さては課題デスねー。先輩が響さんは課題の量に苦しんでるって言ってたデス」
「たはは、クリスちゃんったら。でも、課題じゃないんだよ。それよりも難しい……」
私が“ふともも”を体感しようと頑張ってることを口にしようとすると、切歌ちゃんが課題で悩んでると勘違いした。
どうやら、クリスちゃんは私が課題でてんてこ舞いなのをこの子たちに話しているらしい。流石にちょっと恥ずかしいな……。
「私たちと、マムを助けてくれた響さんが苦しんでる……。切ちゃん……」
「はい! 私たちも響さんを助けるデスよー!」
「ふ、2人とも……。ありがとう!」
切歌ちゃんも調ちゃんもとっても優しい子で、私を助けてくれようと口にした。
私はそう言ってくれる彼女たちの気持ちがとても嬉しかった。
「“ふともも”で顔を」
「挟むのデスかぁ?」
「ご、ごめん。2人とも……。やっぱり、この話は忘れて――」
その後、二人の部屋にお邪魔して私は自らのバカさ加減を呪った。なんで、馬鹿正直に欲望を声に出したのだろう。
切歌ちゃんも調ちゃんも多分引いちゃう。というか、私を変態だと勘違いするに違いない。
「そんなことで良いの?」
「響さんの悩みがそれだけで無くなるなら、お安い御用デスよ〜」
「へっ?」
しかし、二人の反応は思っていた反応と違った。キョトンとした純粋無垢な表情で、私を見ていたのである。
彼女たちは天使のように私を受け入れてくれたのだ。
「じゃあ、どういう風にすればいい……?」
「えっと、その。じゃあ、私が抱えるから、顔に股のところを当ててくれないかな?」
「こう?」
椅子に座って制服姿の調ちゃんを抱きかかえる私。華奢な彼女は驚くくらい簡単に持ち上げることが出来た。
「う、うん。いい感じだよ、調ちゃん。――そのまま、思いっきり“ふともも”を閉じてくれれば……」
「ん、んんっ……、ひ、響さん、ちょっと息が荒い……。あ、あんっ、んんんっ……、響しゃん、そ、そんなに、あんっ、頭を……」
調ちゃんの“ふともも”は若干ボリューム不足だと思われたが、驚くくらい柔らかく優しく私の顔を包み込んでくれた。
そして、ホットミルクのような甘い香りが私の鼻孔を刺激して、それもまた快感を与えてくれる。
「な、何かイケナイものを見ている気分デェス……」
「ふぅ……」
「はぁ、はぁ……、こ、これで良かった……?」
私が調ちゃんの“ふともも”に夢中になりすぎたからなのか、彼女は息を切らせながら頬を桃色に染めていた。
ごめんなさい。つい、調子に乗ってしまいました……。
「うん! ありがとう調ちゃん!」
「では、次は私デスね……、うう、緊張するデス」
そして、次は切歌ちゃんである。彼女の体もとても軽かったので持ち上げることは容易だった。
「切歌ちゃん……、あ、ちょっと理想に近いかも……」
「えっ? ひ、響さん? あ、んんんっ……、は、激しいデェス! はぁんっ、んんっ、んっ……、だ、駄目デスよ〜、こ、これ以上は、ん、んんんっ、あんっ、んん……! デェェェェェェス……! ――んっ……、んんっ!! あんっ……」
切歌ちゃんの“ふともも”は今までで1番クリスちゃんに近かった。90パーセントくらい一致している。
こ、これは堪らないと思った私は、顔を思いっきり振り乱して、切歌ちゃんの“ふともも”を感じる。
切歌ちゃんは私の勢いに驚いたのか、しばらくすると、ビクンビクンと痙攣しながら叫び声を上げていた。
しまった……。やり過ぎてしまった……。
「切ちゃんを見てるとウズウズする……」
「ふぅ……」
「はぁ、はぁ……、こ、これで良かったデスか?」
「うん! すっごく良かった! ありがとう! 2人とも!」
調ちゃんも、切歌ちゃんもどちらの“ふともも”もとても良かった。そして何より2人の優しさが嬉しい。
顔を赤くしながら、ニコリと微笑む2人に私は頭を下げてお礼を言った。
「あの、切ちゃん。後でお願いがあるんだけど……」
「し、調もデスか? 実は私も……」
帰り際に切歌ちゃんと調ちゃんが、ウズウズとしながら顔を見合わせていたけど、何かあったのだろうか……?
「とっても良かったなぁ。調ちゃんの“ふともも”も、切歌ちゃんの“ふともも”も……。意外だったのは、切歌ちゃんがクリスちゃんの感覚に近かったことかな。ムチっとしてて、本当に理想の“ふともも”って言っても過言じゃなかったよ。あと、調ちゃんの匂いが誰よりも断トツで濃かったのは驚いた。なんで、あんなに甘ったるい匂いが人間から発せられるんだろう……?」
2人の部屋を出て、S.O.N.G.の本部でメディカルチェックを受けた私は、先ほどの感触を思い出していた。
「いやはや、“ふともも”というものは奥が深いよ。確かに未来の言ったとおり1人や2人知ったからって知った気になっちゃいけないな〜。その程度じゃ“ふともも”マスターにはとてもなれないもん。でも、あの2人は素直だったけど、大本命のマリアさんはそうはいかないだろうな。きっと……。作戦を練らないと……」
私は“ふともも”の奥深さを知り、あのクリスちゃん以上のワガママボディを持つマリアさんの“ふともも”に興味を持ってしまった。
もしかしたら、マリアさんはクリスちゃん以上の……。
「あら? 私がどうかしたのかしら?」
「うびゃっ! ま、ま、マリアさん!?」
「ちょっと! そんなに驚かなくってもいいでしょう?」
私はいきなりマリアさんが登場したので、飛び跳ねてしまう。最近、都合良すぎないかな?
マリアさんは私のリアクションに訝しげな顔をする。
「ご、ごめんなさい。ちょうどマリアさんのことを考えていて……」
「わ、私のこと? もしかして、先日のこと気にしてる? ごめんなさい、少し偉そうだったかもしれないわ……、私が戦えないから……」
マリアさんは先日、オートスコアラーと戦った際に、私のガングニールを使って応戦した。
そして、ギアのバックファイアによって血塗れになりながら、私に「目を背けるな」と一喝した。
マリアさんには、マリアさんのもどかしさがあったんだと思う。あのときの私は迷っていたから……。
「そ、そんなことありません。マリアさんの気持ちは伝わりました」
「そう? じゃあ、私のことを考えるって何を考えていたのかしら?」
「えっ? いや、そのう……。ま、マリアさんと仲良くなれるにはどうしたら良いか考えてました!」
私はマリアさんに何を考えているのかと問われて、さすがに“ふともも”を堪能したいとは言えずに、曖昧な返事をする。
そうしながらも、ふとマリアさんの下半身に目をやると、彼女のスラリと長くて健康的な足がスカートから見えて、私は思わず生唾を飲んでしまう。
この人の“ふともも”に挟まれるとどんなに気持ち良いのだろう? 私の好奇心は最高潮に達してしまった。
「仲良く? まぁ、確かにあなたとはそんなに絡むことはなかったかもしれないけど」
「そ、そーなんですよ。同じガングニールの適合者なのに、ほとんど喋らないっていうか。マリアさんは大人なんで、話しにくいみたいな感じで……」
「えっ? そんなに距離を感じていたの?」
思い返してみると、マリアさんとはあまり話したことがない。翼さんとはアーティスト繋がり、調ちゃんや切歌ちゃんとは古くからの仲だから親しくしてるみたいだけど……。
年も離れているからどうしても気を使ってしまうのだ。
「でも、こういうギクシャクして、亀裂が入った関係を敵に見抜かれたら大変ですから。仲良くなりたいと、思ったんです!」
「き、亀裂まで入っていたの!? 私たち」
マリアさんは私の大袈裟な物言いにびっくりしていた。ちょっと言い過ぎたけど、何としてもマリアさんと親しくなりたい私は多少強引に話を進める。
「マリアさんだって、それは薄々気付いてませんか? 私とかクリスちゃんと何となく壁があるとか」
「言われてみれば。あなたって、誰にでも優しくて、馴れ馴れしいから、あまり気付かなかったけど」
「そうなんです! 何となくノリで有耶無耶にしてきた私に非があります。だから、マリアさんと本当に仲良くなりたいんです!」
私はこういう性格だから相手との本当の距離感が曖昧になってしまったりする。
でも、今はマリアさんの“ふともも”を堪能出来るくらいの距離になりたいと心から思っている。だから、本当にマリアさんと仲良くなりたい。
「この真っ直ぐな視線! やはりあなたにガングニールを託して正解だったみたいね! わかった。この機会に親睦を深めましょう」
「はい! お願いします!」
気持ちは通じるもので、マリアさんはビシッとスカートをなびかせて、凛々しい顔つきで親睦を深めようと言ってくれた。
やっぱり、格好いいなぁ。マリアさんは……。
「でも、親睦を深めるって具体的にどうしたら良いのかしら?」
「そうですね。最近、仲の良い子同士で肩車をするのが流行っているんですけど」
マリアさんの疑問にしれっと私は嘘を吐いてしまう。すみません。欲望に忠実になってしまって……。
「肩車? 日本の女子高生ってパワフルなのね」
「ちょっとやってみませんか?」
「肩車とか、してもらった記憶がないわ。でも、大丈夫? 私、その、結構ウエイトあるわよ」
思ったよりも肩車を受け入れてくれたマリアさん。これは千載一遇のチャンスである。
マリアさんが重かろうと関係ない。
私だって師匠の厳しい特訓を潜り抜けてきたし、ギアを纏って戦ってきた。パワーなら負けない。
私はマリアさんの泊まっているホテルの一室まで一緒に行って、彼女を肩車することにした。まぁ、これは建前なんだけど……。
「大丈夫です。ええーいっ! よっと……」
私は真正面からマリアさんを肩車した。つまりマリアさんの股が私の顔面に密着するように持ち上げたのだ。
もう後には引き返せない……。
「えっ? ちょっと、これ向きが逆じゃない? んっ……、ああんっ……、た、立花、んんっ……、響……、んっ、んっ、あんっ……」
「ま、マリアさん……、やっぱり、すごいです……」
マリアさんの“ふともも”は化物級だった。すべてを飲み込むような肉感、そして人を快楽に陥れるような芳醇な香り……。
クリスちゃんの“ふともも”を100点とするならば、マリアさんの“ふともも”もまた100点満点であった。
ナニコレ? すっ凄すぎるよぉ……。
「んんっ……、しゅ、しゅごいって、んっ、んっ、ど、どういう、あんっ、こと……? んんっ……」
「もう、これは人をダメにしてしまうかも……」
「ちょ、ちょっと、んんっ……、ダメよ、んっ……、そんな、激し……、んっ、あっ、すぎ……、んんっ……、んんんっ……、――っ!? あんっ……、んんっ……!!」
私はもう、マリアさんの“ふともも”の虜になってしまっていた。まるで、イグナイトモジュールを起動したかのような……、獣になってしまったかのような……、心が鷲掴みにされたような感覚に支配される。
いや、イグナイトは克服出来たけど、これは克服出来ないかも……。
マリアさんはさっきの切歌ちゃん以上に何度も激しく痙攣しながら、声を上げていた。
「ま、マリアさん!? ご、ごめんなさい。つい夢中になってしまいました」
「はぁ……、はぁ……、たひばな、ひ、響ぃ……、あにゃ、た、わたひ、をこんにゃ、にして……、ど、どう、しぇきにんを……」
マリアさんが少なくとも10回以上痙攣したところで、ようやく私は我に返り、彼女をベッドの上に下ろした。
マリアさんは髪が乱れて涙目になりながら、呂律が回らなくなっていた。
「えっ? マリアさん、な、何て言ってるのか、全然分かりません……」
「はぁ、はぁ……。こ、腰が砕けて、立てないの……。後で下着変えなきゃ……。あなたのせいよ……」
「ご、ごめんなさい」
マリアさんはようやく呼吸が正常に戻り、キッと私を睨みつけながら声を出す。
どう考えてもやり過ぎてしまった……。
「だから、ごめんなさいじゃないの。私はどう責任を取るか聞いてるのよ。こんな事をしたんだから、あなたには覚悟はあるのかしら? 親睦を深めるって言ってたけど、そこまで深い仲になるつもりだったの?」
「ええーっと、はい。マリアさんなら、もしかしてとは、思ってました」
マリアさんには私が強引に仲を深めて“ふともも”を堪能しようとしていることがバレてしまったみたいだ。
「そう。そういう魂胆だったんだ。なら、正解よ。分からないけど、あなたにしてもらって、その……。今まで、何とも思って無かったのに……、急にあなたの事で頭がいっぱいになったもの」
「それじゃ、これから……」
「ええ、私はあなたから離れられなくなってしまった……。もう、忘れられないもの……。責任……、取ってもらうわよ……。だから、その、もう一回……」
こんなに事が上手くいって良いのか? なんと、マリアさんは私が“ふともも”を堪能する行為を気に入ったらしい。あれって、される側もそんなに悪い顔をしないってことは、不快じゃないのかな?
とにかく、マリアさんはもう一回してほしいらしい……。ならば、是非もない……。
「まっ、マリアさん!」
「ちょ、ちょっと、いきなり、そんなに激しく! んんっ……!!」
私はマリアさんの“ふともも”にダイブした。そして、欲望に溺れてしまうように彼女を貪った……。
これはもう、引き返せないかも……。マリアさんは私を全部受け入れてくれる……。
でも、彼女の“ふともも”の感触を楽しんでいるのに、なんで私は時折クリスちゃんの“ふともも”を思い出して切なくなっているのだろうか……?
響がいろいろとヤバい人になってしまった。
もうちょっと続きます。
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