「どうして……どうしてなの、ティアちゃん」
巡洋艦カレイジャス。リィン達を乗せたその船の中で、アリサが悲痛の面持ちを浮かべて呟いていた。そんな彼女の空気に呑まれたかの様に、周りに居る面々の表情も悲し気で険しかった。
その頃、違う部屋ではサラ・トヴァル・シャロンが話をしていた。……それは話と言うよりも尋問に近く、されているのはシャロンである。
「少なくともこの船に乗っていらっしゃる方々のみに限定するなら、ティア様と一番付き合いが長いと言えるのは私かと存じます」
「……そう、そういう事なのね」
彼女の言葉に納得した様に呟いたサラ。その正体を知っているが故に、その言葉が何を意味するのか彼女には分かった。ティアを最初に拾ったトヴァルよりも、預けられてⅦ組の教官として彼女の傍に居たサラよりも、シャロンの方が共に居た時間が長い。第3学生寮に住んでいた頃、初めて会った様子の2人だったが……今会えばその反応が違うであろう事をサラは確信していた。
「思い出したって事か。……にしても、まさかあっち側の人間だったとはな」
「ティア様は結社と関わりはありますが、結社の人間とは到底言えませんわ。彼女を保護した御方が、偶々そうだっただけなのです」
「あたし達が知らない数年、そこに居たって訳ね」
「もし5年近く一緒に居た奴が居るなら、俺達より向こうを優先してもおかしくない、か」
頭を抱えながらトヴァルは告げる。あの出来事はもう覆せない。ティアが自分達と敵対する相手を選んでしまった以上、何時か彼女とぶつかる可能性も考える必要があったサラ達。……一方。暗い表情をしていたリィン達だが、座り込んでいたフィーが徐に立ち上がると、部屋を後にしてしまう。
「フィーちゃん?」
「……俺達の中で一番辛いのはフィーかもな。なんせ、俺達が会う前から一緒だったんだからな」
「しばらく会えなくても、結構頻繁に連絡してたみたいだしね……急に出来なくなった時は大分心配してたし、寂しそうだったよね」
エマ、リィン、エリオットの順に話をする。そしてラウラが1人になったフィーの様子を見ると言って部屋を後にすれば、今の今まで黙っていたティアとは話した事のない少女……ミリアムが口を開いた。
「僕は分からないけど、あのティアって子。悪い子じゃ無さそうだったよね。リィン達にも謝ってたし、何か向こうに行く理由があるんじゃないのかな?」
「ティアがクロウ達に付く理由、か」
「そう言えば、あの時ティア君が向かったのは……」
「デュバリィ、だったか」
ミリアムの言葉からその時の出来事を思い出して話をするリィン、マキアス、ユーシスの3人。すると先程のフィーの様に、アリサが立ち上がった。今度は勢い良く音を立てて。
「話をするわ。ティアちゃんと……次あった時、必ず!」
「そうだな。それが一番なのだろう」
アリサの言葉にガイウスが頷き、その場に居た全員も頷いた。
その頃。1人になっていたフィーはカレイジャスにあった4階、訓練区画で双銃剣を手に素振りをしていた。唯振るだけで無く、敵の攻撃を想定した回避も行う。同じ部屋にやって来たラウラはそんなフィーの練習する鍛錬風景に、違和感を覚えた。……彼女とは親友になって以降、共に鍛錬をする事もあった。だからこそ、ラウラには分かったのだ。それが
「フィー。其方は、ティアの事を気にしてないのか?」
「ラウラ、居たんだ。別に、気にしてない訳じゃないよ。落ち込んでても仕方ないってだけ。……唯、また何も言われずに置いてかれるのはごめん」
「そうか……私で良ければ、付き合おう」
「ん。サンクス」
フィーの前に立ち、ラウラは大剣を構える。そして2人の交える刃の音が、4階に響き渡り始めた。
星見の塔。そう呼ばれる場所で、特務支援課は鉄騎隊の3人と対峙していた。
「特務支援課……ティオ・プラトー。貴女が彼女の姉という訳ですか」
「っ! ティアを知っているんですか!?」
「えぇ。ですがそれは今、関係の無い事。あの子の姉と言えど、容赦はしませんわよ!」
「……ティアの場所、教えて貰います……!」
魔導杖を握る手に力を込めて、ティオは仲間達と共に鉄騎隊とぶつかる。僅かに見えた手掛かりを逃さない為に……。
ストック終了。以降は【次章】完成をお待ちください。
……となる予定でしたが、投稿中に次章が完成した為、続けて投稿させて頂きます。
ティア・プラトー
言語Lv.7(最大Lv.10)
人慣れLv.7(最大Lv.10)
好感度『ティア→キャラ』
★★★★★
『ママ』
★★★★☆
フィー・トヴァル・シャロン
ティオ・アルティナ
ヴィータ・デュバリィ
★★★☆☆
アリサ・サラ
エリィ・ノエル・キーア
アルフィン
アイネス・エンネア
★★☆☆☆
リィン・エリオット・ガイウス・マキアス・ユーシス
ラウラ・エマ
ロイド・ランディ・ワジ
クロウ・ゼノ・レオニダス
シャーリィ
★☆☆☆☆
ブルブラン