今即興で書いたので、更新は不定期です。
でも、これの更新が一番早いと思います。
あややぁ·············です。
プロローグ【射命丸文の始まり】
プロローグ【射命丸文の始まり】
「ん···········ここは········」
気がつくと私は太陽の光が射し込む森の中にいた。
··········訳がわからない············。
『誰かわからない私』はそう思った。
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黒い羽根に黒い髪、少しふくらんだ胸。華奢で細い体。
それが今、私にわかる自分の全てだった。
要は人じゃない何かで、女性の外見をしているってことだ。
記憶はない。ここがどこかも、私が誰かもわからない。
でも一つだけわかることがある。
『私は飛べる』
それだけは感覚的に分かった。
この羽根を動かせば飛べる。
そう考えた私は、羽根を広げ、羽ばたかせた。
精一杯力を込めて。
飛ぶために。空高く飛ぶために。
ひたすら飛ぶことを考えて、羽ばたかせていると、
私いつの間にか飛んでいた。
照りつける太陽が眩しかった。
周りは山に囲まれていて、遠くには沢山の建物が見える。竹林や、大きな神社も。
『ここはどこなのだろうか?』
そんな疑問は出なかった。
ただただ空を飛ぶことが楽しかった。
このままどこまでも飛んでいこうかと思ってしまうほどに。
私は飛び続けた。
ずっと、ずっと、ずっと、飛び続けた。
日が沈むまで。
その黒い羽根を広げて。
この黒い羽根を羽ばたかせて。
私は飛び続けた。
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夢中で空を飛んでいたら、いつの間にか日が沈みかけていた。
寝るところに心当たりなどない。
記憶がないので、当然この世界に何がいるかはわからない。
だから、野宿は危険だ。
もし、何かがいたとして、それに襲われる可能性が低い場所は少ない。
自然と限られてくる。
結果、知識のない私は人の民家を訪ねる他になかった。
何を言われるかはわからない。
だけど、襲われるよりはマシだ。
内心ビクビクしながら私は山の中にポツンとあった民家を訪ねた。
「すみません···········」
「はい」
若い男性が出てきた。その男性に私は勇気を振り絞り言った。
「あの············寝るところがなくて、一夜だけ泊まらせていただけないでしょうか·······?」
「あんた·········人じゃないね」
「あ、はい·············」
「いいよ、泊まっていきな」
「あ、ありがとうございます!」
よかった。いい人だった。
私は勇気を振り絞った甲斐があったと思いながら、
その家に入っていった。
『射命丸』と書いた札に目を見やりながら。
プロローグなのでかなり短い。
異常に短い。
期待はしないでね。