第十二話【絶壁に】
朝、目が覚めて行動を起こす。
顔を洗い、歯を磨き、ご飯を食べる。
そして着替えようとした時、あることに気づく。
「胸が··············ない」
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その異変は前の竹林の異変から一ヶ月と少しした後に起きた。
異変内容は女性の胸がなくなってることだ。
胸自体が無いわけではない。所謂貧乳という状態になっただけだ。
その異変に、元から貧乳だった者は歓喜し、
胸があった、所謂巨乳だった者は悲しみに包まれた。
私は普通だったのでそこまで悲しくはないが、流石にこんな壁は嫌で、
行動を起こすかどうか迷っていた。
迷っているうちに霊夢さんが解決でもしてくれないかと思っていたが、
霊夢さんはまだ動かないらしい。
理由を聞くと、この異変はまだ実害がなく、動く理由がないからだそうだ。
因みに霊夢さんは貧乳と呼ばれる部類だったが、
本人が元からどうでもいいといった様子で気にしていなかったので、
別に歓喜してはいないようだ。
そこで私は動くことを決めた。
但し、危険だと判断した時点で辞めると決めてだが。
私には解決しなければならないという義務が無いため、
いつでも辞めることができる。
その点は博麗の巫女と違って動きやすい、いい点だ。
今は、人里に来ている。
人里には妖怪等は少ないが、会いたい人がいるので来た。
その人物とは。
「は?貧乳にする妖怪?」
「はい、阿求さん。胸をぺったんこにする妖怪がいないか聞きたいのです」
「いると思います?」
「やっぱりいませんよねぇ···········」
「なんでまたそんなことを?」
「今、幻想郷中の女性の胸が貧乳になってるんです。ご存知なかったんですか?」
「はい·········。日がな籠って編纂しているので世間のことは何も知らなくて。
それにほら、私の胸って·············ねぇ?」
「あ、すすすすみません···········」
「あぁ、いえいえ大丈夫ですから」
「本当にすみませんでした···········では私はそろそろ失礼させていただきますね····」
「あ、わかりました」
「おーい。阿求ー」
私が帰ろうとすると玄関の方から声が聞こえた。
「いないのかー」
その声の主の足音は阿求さんの名を呼びながら近づいてくる。
「慧音さん」
「おぉ、射命丸じゃないか。あ、阿求もいるな。
すまないな、急ぎの用だったから上がらせてもらった」
「急ぎの用とは?」
「三日前に人里の皆の胸が壁のようになってしまってな·········。
射命丸もか。やはり幻想郷中の胸がこんな状態なのか?」
慧音さんが笑いながら自分の胸を指す。
壁のようだ。
しかし、慧音さん本人は、
前から邪魔だとか肩凝りが酷いだとか言っていたので、えらく上機嫌だ。
「そうですね。私もですし。守矢の神や巫女、他の天狗もです」
「なんなんだろうなこの異変と呼べるかどうかすらわからない微妙なものは」
「わかりません。私も少し考えているのですが、
こんなことをするのは相当貧乳な人か愉快犯じゃないでしょうか」
「私もそう思う。
私も解決したいのは山々だが、人里からあまり離れたくはないのでな。
射命丸、頼んだぞ」
「あ、はい」
「取り敢えず始めに調査しにいく場所を考えましょうか」
「あぁ、そうだな阿求。うーん··············さっきの二つの条件が当てはまる人物」
「誰でしょうかねぇ···············」
「そうだ。紅魔館なんてどうでしょうか?
レミリア·スカーレット両方当てはまりますし、
PADPADと噂されるメイド長、十六夜咲夜もいます」
『あぁ!』
「よし、そうと決まれば射命丸。行ってきてくれ!」
「はい。わかりました!」
二人に、別れを告げ、紅魔館に向けて出発する。
新異変です。
今日は帰りが早かったのと、やる気があったのが相まって直ぐできました。
文字数も多いです。
因みにこの異変は割りと直ぐに思い付きました。
婬夢くんUC(小声)