「あぁ?俺ァ女を殴る趣味はないぞ?」
「ハッハッハッ!そんな悠長なことも、何時まで言ってられるかな?」
「あー········お前もしかして強い系か?」
「鬼さ、恐らくは最も強い妖怪だよ。因みに言っとくが私も強いよ?」
「自分で強いって言うのかよ·········!」
「鬼よ傲慢であれってねぇ」
「手加減はしねぇぞ?」
「寧ろ私が手加減しないとね、殺しちまったら怒られる」
「精々頑張るよ!っと」
グリードが止水さんの腹に尖った鋭い手を刺す。
口元が笑ってるように見えたが、それは一瞬のことだった。
「なんだ、この程度かい?」
「·········っ!お前どういう体してるんだよ·········」
「どうって······こういう体さ」
そう言いながら彼女は軽く腕を後ろに下げる。
グリードは刺した手を抜こうとするが抜けないらしい。
流石鬼、刺した物が抜けないとかおかしいけど鬼ならおかしくない。
「さて、どうなるかな?」
「··········これヤベェんじゃねぇの?」
苦笑いしているグリードに腹に止水さんが拳を叩き込む。
「がぁっ·········!」
グリードは殴られただけとは思えないスピードで吹っ飛ぶ。
「おいおい、まだ軽く殴っただけだぞー」
軽く殴っただけであれとか、本気ならどうなんだろう。
それに力の名を冠する勇儀さんは鬼の中でも桁外れらしい。
もう考えたくもないな。
「この体がただ殴っただけで砕けるだと············。
こりゃ、最強の盾なんて名乗れねぇなぁ·················」
「最強の盾?っていうかお前さっき殴った傷は?」
一人落ち込むグリードに止水さんが尋ねる。
「あぁ、通称だけどな。所謂能力だよ。
あと傷だが治った。これはホムンクルスの特性だな」
「ほー············中々凄いじゃあないかぁ」
「あんたがたった今砕いたんだろ。
肉体的にはボロボロじゃないが、俺のプライドはボロボロだよ」
「ハハハハ·······そりゃ悪かった。じゃあ、続きをしようか」
「おいおい、あんたみてぇなのを相手できねぇよ。降参だよ降参」
「なんだ、直ぐに終わったねぇ」
「あんたが強すぎたんだよ!
グリードは笑いながら言う。
それに釣られて止水さんも笑いだし、遂には皆も笑いだした。
ホントにあんな戦いがあった後なのか。信じられないな。
「それじゃあ、グリード········?だっけ?あんたの仲間のところに案内して頂戴」
「ん?あぁ、わかった」
霊夢さんがグリードに命令する。
こうして宴会は幕を降ろした。
私は気になったので霊夢さんに同行したが、その時面白そうだと言って、
止水さんもついてきた。
グリード···········強欲。
その仲間とはどんな奴等なのか。
気になるばかりだ。
合作に憧れるお年頃。