「手加減してあげるから本気でかかってこいだって?」
「えぇ、そうです」
「人間がこのエンヴィーに勝てると思ってるのかい?」
「いえ、そもそも私は人間ではないので」
「妖怪!?······へー、こっちの化け物は人間と同じ見た目なのか。覚えておこう」
「今はこっちに集中した方がいいです···よっ!」
風に乗り、思いっきり顔を蹴る。
「やったか!?」
口ではそう言ってみるけど私は知っていた。
倒せてなどないことを。
「いったいなぁ···········」
エンヴィーの顔は鮮血で紅く染まっていた。
確かに染まっていた。が、傷はなかった。
「やっぱりか···········」
「やー、もう一回分は死んだよ···········」
「死んだ?····どういうことです?」
「ホムンクルスは何度も何度も殺さないと死なない。
斬っても、撃っても、砕いても、沈めても、再生するんだよ」
「厄介ね··················」
私は非常に厄介な相手に挑んだようだ。
何度も殺さないと死なない相手なんて初めてだ。
··············いや、初めてじゃない。二度目だ。
藤原妹紅、彼女がいたじゃないか。
数百年前、私は彼女と戦っている。
きっかけは些細なことだったが、双方共に本気で戦った。
敗因はやはり、不死。
私は初めは押していた。
超スピードで蹴ったり殴ったりした。
だが妹紅さんは少しずつ学習し、遂にその腕は私の体を捉えた。
それからはもう一方的だ。
確かにその時は負けた。
負けたが、それはその敗北から目を逸らす理由にはならない。
敗北から何かを得ることだってできる。
それを利用することができるのが今だ。
「じゃあ、こっちもいかせてもらおうか!」
手を刃に変え、突っ込んでくる。
能力は変化か··········。
冷静に判断しつつ、素早く後ろに後退する。
そして、芭蕉扇をふり、鎌鼬を飛ばす。
四方八方に飛ぶがずの鎌鼬を能力で集め、エンヴィーに向けて飛ばす。
「なっ!?」
動きが止まる。
エンヴィーの体から血が出る。
ぞして片っ端から再生されていく。
「私の能力は風を操る能力。あなたを近寄らせはしません!」
鎌鼬の量を増やす。
私があの戦いから学んだことを利用する。
死なない相手なら何時かは見切られる。
だから近づかず、遠距離から確実に、慎重に仕留める。
「どうしたんですか?それじゃ、何時かは負けますよ?」
不敵に笑ってみせる。
「クソッ!相性が悪すぎる!」
そう言い、エンヴィーは森のなかに駆け込む。
「あっ!」
急いで芭蕉扇を振ろうとするが、誰かの手によって止められる。
「霊夢さん·········」
「もう一部の木が切れてるんだから。
森を消されちゃ困るわ。それにどうせ後でまた戦うんだからほっときなさい」
「··············はい」
言われればそうだが、私は今、仕留めたかった。
しかし、それを霊夢さんにそれを言えるわけもなく、私は黙って進む。
沈みそうな、赤い夕陽に照らされて目を細めながら。
私は戦闘が苦手です。偉い人にはそれがわからんのです。
某機動戦士の名言を出しましたが、戦闘は本当に苦手です。
いや他のも駄目ですが。
私の駄文の中でも戦闘描写はトップクラスに駄目なんです。
しかし、私の構成上戦闘を避けることはできません。
なので、申し訳ないのですが、
何時もより更に酷い駄文を我慢していただきたいのです。
以上、作者の願いでした。
まぁ、読む人もあまりいませんが。
本日の作業用BGM
ガンダムF91より『君を見つめて』
Zガンダムより『水の星に愛をこめて』
ZZガンダムより『サイレントヴォイス』