「あ、そろそろ疲れてきました?」
彼女、射命丸文がふと気づいたように言う。
「あ、だ、大丈夫です」
「それで大丈夫なら何れくらいから大丈夫じゃないんでしょうか?」
「う················」
論破できる言葉が思い付かず、言葉がつまる。
やはり妖怪と人間は色々と違うようで、
俺が体力を切らして、ぜぇぜぇ言っているのに、
彼女は少しも疲れている様子はなく、余裕があるのがわかる。
「そろそろ休みましょうか·········」
彼女が見かねたように言う。
なんというか妖怪だとわかっていても、情けなくなってくる。
思わず溜め息が零れる。
しかし、やっぱり体は疲れているようで、
ふっと力が抜けてへたへたと近くの岩に座り込む。
「にしてもやっぱりあなた言葉に瓜二つですね·········」
その言葉を聞き、ついさっきの事を思い出す。
射命丸が言葉という人物だと勘違いして、俺に抱きついてきたのだ。
しかし、俺は言葉なぞではなく、それを説明したところ、
少しがっかりした表情を浮かべていたが、
「まぁ、これも何かの縁でしょう」
と言って、博麗神社までの案内役を引き受けてくれたのだ。
ぐう聖。
因みにその日は守矢神社に泊まった。
フハハハハ、羨ましかろう。
「でも俺はそんな人知らないし、あなたとも初めてあったんですよねぇ。
不思議なことがあるもんだなー」
「ホントにねぇ」
ハハハと笑う。
しかし、彼女の顔には残念そうな感じが残っている。
それを見ると、正直なんだか悪いなぁと思ってしまう。
俺の顔は彼女の愛した人で、しかし俺はその彼ではない。
愛した人が目の前にいるのに、目の前にいない状況。
恋人いない歴=年齢の俺でもある程度の心情は察することができる。
「じゃ、行きましょうか」
すっくと立ち上がって、俺に手を差しのべる。
その手を握り、ゆっくりと立ち上がる。
暖かい手。
人間と遜色ない手だ。
心のなかでそんな考えても、言えるわけがなく、
一言、ありがとうと言うだけで終わる。
こういうところでカッコいいことを言える人間になりたい。
それから俺は様々なことを聞きながら、博麗神社に向かった。
吸血鬼とその従者や友人たちが起こした紅い霧の異変。
亡霊のお嬢様が起こした春なのに雪が降る異変。
月のお姫様が起こした、おかしな月の異変。
その他にも色々な異変を聞いた。
一番驚いたのは聖徳太子だ。
驚いたなんてものじゃなかった。
あの有名な聖徳太子が、女性なのだ。
驚かないわけがない。
話を聞き終わり、博麗神社の近くに辿り着く頃には、
出るときには高かった太陽も沈み、月が昇り始めていた。
そして博麗の巫女に出る準備をしてもらい、
帰る寸前に、
-彼女は変わった。
合宿つれぇ。
日曜から今日まで合宿行ってました。
地獄でした。
前書き元ネタ分かったら私とわかり得るかも。
わかり合えることを望んでいる人なんていませんが。