『射命丸文』が現在に至るまで   作:parui

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書きました。


狂気の『異常』と正気の『異常』
第二十九話【異常】


【異常】

異常とは、「正常ではない」「健常ではない」「通常ではない」などとされることの総称。

特に人に向けて使われる場合は犯罪学や社会心理学において、

ラベリング理論で指摘されるような手法を採る場合に好んで用いられてきた。

 

―中略―

 

『「異常」の定義について』

元々は異常というものの定義自体が存在しなかったものと思われる。

これは、神話などで混沌とした状態が描かれていることにてわかる。

しかし、やがて優劣的な観点で倫理的なものに広がるにつれ、

権力的に優位に立つ者の他者に対する差別的な意識にて異常という概念が生まれたと考えられる。

権力的に弱い位置に立つ者という意味から派生し、

力関係として弱い者に対しても異常という言葉が使われるようになったと考えられる。

 

『肉体の異常』

―中略―

 

『精神の異常』

精神に関して異常とされるものは精神病、パーソナリティ障害である。

しかし、これに対する基準は曖昧であり、

必ずしも異常であるとは言えないのではないかという意見もある。

 

『製造物の異常』

―省略―

 

―残りすべて、省略―

 

 

『異常』に関して理解してもらえただろうか?

理解してもらえたのならこのまま進むといい、理解しきれていないなら調べてみてくれ。

そして、私は一つ問題提起をしようと思う。

狂気や、殺人衝動はこの定義に属するか。

普通に考えれば入るだろう。だが、この定義の中に狂気は含まれていない。

結局のところどうなのか?

また、元より異常だが、本人自体は然程異常じゃない場合、それは異常なのか?

この異変は幻想郷崩壊の危機を招いた、狂気が起こした『異常』な異変だ。

_________________________________________________________

 

「はぁー··········スクープがありませんねぇ~」

 

沈みかけの夕陽の光を背に受け、がっくりと項垂れる。

今日は朝からスクープ、もといネタ探しに奔走していたのだが、

まさかの発見数零!

平和なのはいいが、平和過ぎると困るのはブン屋だ。本当に勘弁してもらいたい。

夕陽が地平線の彼方へ沈んでいき、やがて、見えなくなる。

まだ明るさは残っているが、暗くなるのも時間の問題だろう。

今日は諦めて帰るか。

溜め息をつき、帰ろうとすると、唐突に背後に殺気を感じる。

 

「ッ!」

 

攻撃手段の判別のためにメモ帳を残し、瞬発的に下へ数メートル降りる。

次の瞬間、残してきたメモ帳は切り刻まれ、飛ばされた。

鎌鼬か。

紙を切り刻むということは斬撃系。

少し飛ばすということは風がある。

この二つを合わせて考えると、鎌鼬が出てくる。

天狗か、そのまんま鎌鼬か?

飛んできた方向へ、体を飛ばす。

 

「あなたですね」

 

そこには息を荒げた鎌鼬がいた。

明らかに敵意を見せている。

これは話が通じそうにないな。

そう思い、鎌鼬の横に一瞬で行き、首をトンッとした。

この攻撃は割りと実用性が高かったりする。

人ならできるものは少ないが、妖怪は元より腕力があるので簡単だ。

大体の下級妖怪はこれで気絶だ。

くぁっと言い、鎌鼬の体が前のめりになっていく、

力が抜け、体が半回転して顔がこちらに向く。

 

「········目が赤い···············?」

 

その鎌鼬の目は赤かった。それも尋常じゃないほどに。

ただただ赤い、紅い色をしていた。

おかしいな、鎌鼬の目は黒かったはずだ。

少し思案するものの分かるわけがなく、早々に諦める。

落ちていった鎌鼬の体を受け止め、地面に横たえる。

嫌な予感がする。

なにかドス黒い感覚を遠くに感じ、悪寒が走る。

取り敢えず今日はもう、帰ろう。

その後私は何事もなく帰宅し、眠り、次の日起きた。

普段通りに過ごしていた。

 

―異変が既に始まっていることに気づかずに。




長らくお待たせしました。
新異変で御座います。
此度は『異常』な異変、
【狂気の『異常』と正気の『異常』】を執筆させて頂きます。
どうか、最後までお付き合い頂ければ幸いです。

中間考査なのに投稿する謎。
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