「これで·······全員みたいですね」
「そうみたいだな」
「因幡さんはいないんですか?」
「今は薬持って里にいってるわ」
あの後、永遠亭に集まって、
うどんげさんと妹紅さんに竹林の中を二時間に渡って探してもらったが、
誰も見つからず、結果この閉鎖空間にいる者は全員判明した。
まず私、射命丸文。
妹紅さんに永琳さん、輝夜さん。うどんげさん。
そして、虎熊止水さん。
虎熊さんは、萃香さんが来たときに出てきて、
戦わずに紫さんに頼んで人を最低限に尚且つ悪い人間しか食べないことを条件に、
許可を貰い地上に滞在している鬼だ。
性格は明るく温厚で、優しい人だ。
酒を無理に飲ますようなことはせず、私達天狗や河童も、
安心してお酒のお供ができた。
嘗ては山の四天王に数えられ、力は萃香さんと同格。
しかし、武術に覚えがあるらしく、昔は武の止水と呼ばれていた。
能力は、ありとあらゆる物をくっつける程度の能力らしい。
今回の異変は空間系なので関係なさそうだ。
「さて、誰が犯人なのかしらね」
永琳さんが切り出す。
永琳さんはこの異変に少しイライラしているらしく、早く終わらせたいようだ。
「さぁ、そりゃあ私にもわからんよ」
止水さんが答える。
止水さんはそこまで重く考えてないらしく、気楽な感じでいる。
「でも話を聞いた感じじゃあ、
この中にこんなことをできる能力を持っているやつはいないんだろう?
何か凄い物でも使ってるか外からやってるかじゃあないか?」
「恐らくそうだとは思います···········」
「アハハハ、射命丸。そんな緊張しないでいいよ。
もう私はあんたの上司じゃないんだ。普通に接してくれる方がこっちも楽だしね」
私が緊張しているのを察した止水さんが笑いながら言う。
この人は昔から人の顔や動き方から緊張しているだとかがわかって、
優しく接してくれる。気を使ってくれているのだ。
鬼にしてはかなり珍しく、
萃香さんや勇儀さんのような豪快な鬼よりもかなり付き合いやすいので、
やはり、私達天狗や河童達にも人気だ。
やっぱりこれは武を修めているからわかるのだろうか?
もしくは元から注意深い人なのか。
昔から謎だ。
うーんと言いながら私が考えていると、うどんげさんが話し出す。
「これって外からやられてるんじゃないですか?」
「ないわね」
「な、何でですか?」
「私もさっき調べたけどこれは中からね。何故かは説明するのが面倒だから聞かないで頂戴」
「なら、この中の誰か········ってあれ、輝夜は?」
「姫なら今は寝てるわ」
「ふーん·············ま、いいわ」
「まぁ、取り敢えずこの中にいるってことになりますね」
「えぇ、そうね」
犯人は一体誰なのか?
きっと情報を集めればきっとわかるはずだ。
頑張らないと。
異変を解決するために。
この竹林を脱出するために。
ダッシュで書きました。
若干適当です。すみません。