進撃の涙   作:神崎 吹雪

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あらすじー

主人公、マティアスと本作のメインメンバーの一部で、ハンジさんの買ってきた謎の美味な巨人の肉を調査するべく動き出した特別リヴァイ班。壁外調査で、全員が偶然重なった不運でルッツが巨人の餌食になってしまった。
それに落ち込んでいたマティアスだったが、皆のおかげで漸く立ち直り始める。
そこに、謎の奇行種調査のために現れた仲間が…。


キャラのイメージを壊したくない方はUターンお願いします。
キャラの性格が異なる可能性があるので、温かい目でお願いします。

今回の主な登場キャラクター…☆はオリジナル

☆マティアス=ドレーアー
自作キャラクターの主人公。

エレン=イェーガー
本作の主人公。

ミカサ=アッカーマン

アルミン=アルレルト

リヴァイ

ハンジ=ゾエ

☆ビョートル=ボーリンガー

☆ラウラ=アーレンス

☆ルッツ
壁外調査で命を落とした。

☆ビアンカ=コリント

☆オリーヴィア=ハーニッシュ

☆ワレリー=グライスナー

☆クラウス=バルト
仲間の為に心臓を捧げたマティアスの親友。


詳しいキャラクターの詳細や、小説についてはこちら↓

http://touch.pixiv.net/novel/show.php?id=3233737


ー7ー決意の結晶

 

「あ、ワレリー!!」

俺は入ってきた男性を見るなり言った。

「知り合い?」

横からラウラが問う。

 

ワレリーは訓練兵時代に仲良くなった友達。

一時期同じ訓練で仲良くなったが、駐屯兵に進んでしまったために殆ど関わりがなくなってしまった。

しかし、最近は謎の奇行種で、駐屯兵だったおかげで門の開閉をお願いしていたのだ。

 

「マティアス…忘れてたのか?」

ごめん、名前を聞いた時あんまりピンと来なかった…。

「んなわけ!」

 

口が裂けても言えない。

 

名前を忘れていただなんて。

 

「取り敢えず自己紹介だな!俺はビョートルだ。今はマティアスと同じ班でミッションを行ってる。宜しく!」

ビョートルはワレリーに手を差し出す。

 

「…ああ、宜しく。」

ワレリーはビョートルを見るなり、手を握り返した。

「そうだ。」

ワレリーは何かを思い出したように俺の方を向いた。

「言うのを忘れていた。俺、駐屯兵に志願して駐屯兵になったが、新制度で実力者は掛け持ち可能になってな。俺、駐屯兵団と調査兵団を掛け持ちしてる。普段んは大体駐屯兵団に居るがな。」

 

そんな制度が出来ていたのか…知らなかった。

「そっか。改めて宜しく!」

俺もワレリーと握手を交わす。

 

「じゃあこっちからも挨拶しよっか!あたしはオリーヴィア=ハーニッシュ。駐屯兵団努めてます!普段この謎の奇行種調査で門の開閉やってました!宜しく!いつでも頼んで?」

オリーヴィアは、皆の前で一礼した。

 

オリーヴィアとはあまり面識は無いが、ワレリーと一緒にいる姿は時々見かけていた。

「宜しく!」

口々に挨拶が飛び交った。

 

「ほら!あんたも!」

オリーヴィアはワレリーの背中をバンっと叩く。

「って…、俺はワレリー=グライスナー。さっきも言った通り駐屯兵団と調査兵団を掛け持ちしてる。宜しく。」

 

相変わらず素っ気ないな、ワレリー。

俺の口元が緩む。

 

「さて、自己紹介も終わったことで…これからのこと話し合おうか。」

ハンジさんが前に出て言った。

 

「今回、偶然と偶然が重なり…誰も動けない状況下を作ってしまった。…そこの改善点をまず一つ。」

リヴァイ兵長が俺達の顔を順に見ていく。

「あと、巨人の皮膚の硬化だ。…例がない訳じゃない。知能を持つ巨人も多々目撃されている。…その硬化を解くまで時間を稼ぐことに一つ。」

 

課題が多い。

このままじゃ謎の奇行種には勝てない。

 

 

 

「あと…。」

リヴァイ兵長はエレンを見た。

 

「貴様だ。エレン。」

エレンはポカンとした表情をリヴァイ兵長に向けた。

「俺…ですか?」

 

俺もよく分からない…。

 

「全員知っているだろ、外壁調査のミッションと同等。エレンの死守だ。」

!!

 

そうだ。エレンは巨人化することが出来る…人類には欠かせない人員。

殺させることは出来ない。

 

「エレンの死守をするに当たって、益々リスクが高くなる。」

俺は息を飲んだ。

「エレンを連れて行くか否か…だ。」

 

全員の注目はエレンに集まる。

 

「大丈夫…エレンの命は私が絶対に守る。」

ミカサの発言に、リヴァイ兵長は眉を寄せた。

「だから今回偶然と偶然が重なり、あんな事態が起きた。予期せぬことなんか数え切れねえ。」

 

それもそうだ。

 

そしてそれが原因でルッツが命を落としてしまった。

 

もうあんな事態が起きてはいけない。

 

「ルッツ…。」

俺は自分も気づかぬ間に呟いていた。

「一番…マティアスが…痛い程知ってるよね?」

アルミンが俺の背中を撫でる。

不思議と心が和んだ。

「…ごめん。」

 

俺はそう言い、再びリヴァイ兵長に視線を戻した。

 

「続けるぞ。そこで、エレンを連れて行くかどうか…だ。」

 

「エレンは…見たことないが、巨人化出来るんだろ?それなら俺達に何かあった時に助けてもらえるんじゃ…?」

ビョートルが口を挟んだ。

 

「それはエレン次第だな。だがそれには守り切る役目が出来る。どっちが得かは全くわからねえ。」

リヴァイ兵長は吐き捨てるように言った。

 

 

 

「エレンはどう思う?」

ビアンカはエレンを見て言った。

 

「俺は…、自分の身は自分で守るし、皆も何かあったら守ってやる!」

エレンは自分の手を見つめた。

すると、リヴァイ兵長が溜息をつく。

 

「それが出来ねえから悩んでんだ。馬鹿か?」

エレンは俯いた。

 

どうすればいい?

 

エレンがいなくなるのは絶対にいけない。

 

俺達のため。

人類のため。

 

「でも…俺は行きたい。俺の手で奴等を駆逐してやりたい…!」

エレンは自分の手を握りしめた。

 

「…まあ、ここで置いてくのもどうかと思ってたからな。やはりこれまで通り連れてくのが得策かもしれねえな。」

「俺も。…エレンが危険な目に合うのは嫌だけど…皆でやり切りたい……っす!」

 

俺がそう言うと、ハンジさんが、

「いつ言おうかと思ってたけど…その堅苦しい話し方やめていいよ。」

俺の背中を軽く叩いた。

 

「あうっ…じゃあ、遠慮なく。」

俺は笑った。

 

「じゃあそういうことでいいな…。エレンの問題はこれで終わりだ。」

 

次の問題はあの偶然と偶然が重なった瞬間か。

「あれは、そうだな。必ず二人は待機することにでもするか…エレンの傍で。他に案のある奴いるか?」

皆もリヴァイ兵長の案に賛成なようだ。

 

「あの硬化だが…。」

解くのには何度もの斬撃、巨人が自ら解く…かしか方法がない。

 

そしてその間も巨人は俺達を食おうとする。

「三つの班に分けるか。一つはエレンと共に待機する奴等で構成する三人。二つ目は斬撃担当。三つ目もな。そこで硬化した場合のみ二つ目と三つ目が分かれる。片方が斬撃を行い、全員が再び戦えるように準備が整ったら片方が行く。…という感じか?」

 

それくらいしか案も無いだろう。

 

「それかいっそさ!」

ハンジさんが思いついたように手を叩いた。

「何だ?」

ハンジさんはリヴァイ兵長に耳打ちした。

すると、リヴァイ兵長が目を見開く。

「単純で何かあったら危険だな…、だがそれが一番いいかもしれねえ。そうするか。…皆聞け。」

 

 

 

俺達はリヴァイ兵長の作戦を聞き、顔を見合わせた。

「でもある程度知能があれば時間がかなり短くなるんじゃ?」

アルミンの意見はもっともだった。

 

この作戦は上手く行くかは知能次第。

・・・・

 

「当然その間もエレンの傍で待機する奴は要るがな。」

リヴァイ兵長はそう言いながら立ち上がった。

「じゃあ決めるか。…まずエレンと居るのはミカサがいいだろう。奴の右目を担当するのはビョートル行け。左目をビアンカだ。右腕をマティアス。俺が左腕だ。ハンジが左足、ラウラが右足だ。ワレリーは何かあった時のために近くで銃を構えとけ。アルミンは馬に乗り、奴の気を引け。オリーヴィアは門の開閉を頼む。」

 

ハンジさんの案は至って簡単かつ単純。

 

…説明をするのに関しては。

 

 

 

『奴を行動不能にする。』

 

 

 

それだけだ。

目…腕…足。

行動不能に陥れ、その間に奴の首筋を削ぎ落とす。

硬化したら全員で硬化を解くべく攻撃する。

 

それだけだ。

 

全てを行動不能にすることで、かなりの時間が取れる。

 

俺は右腕。かなり重要な場所だ。

目よりも足よりも必ず落とさなくてはならない。

掴まれたら一溜まりもない巨人の腕だ。

 

必ず仕留める!

 

「出発は明日の朝、七時だ。」

リヴァイ兵長はそう言い、部屋から出て行く。

「じゃあ俺たちも戻るか。行こう!アルミン!」

エレンもアルミンを連れて部屋を出て行く。

「待って、エレン!」

ミカサも後に続く。

「じゃあ私も行くから。またねー。」

ハンジさんが扉を閉めようとすると、オリーヴィアが扉を止める。

「あたしも一回戻るねー!じゃあお疲れ様!行ってらっしゃい!」

「あ、待って!」

 

行こうとしたオリーヴィアをビアンカが引き止めた。

「ん?」

「どうせ駐屯兵だったんでしょ?こっちでミッション行う時くらいは私とラウラの部屋に来なさいよ。」

ビアンカがラウラを見ると、ラウラは笑って頷いた。

 

「そう?じゃあお言葉に甘えさせていただこう!荷物持ってくる!」

オリーヴィアはそう言って飛び出して行った、

「ならワレリーもここに来るだろ?」

ビョートルがワレリーの背中を叩いた。

 

「うおっ…。じゃあそうするか。」

ワレリーはオリーヴィアと違い、いつも通り不機嫌そうな表情を固定させて部屋を出て行った。

 

「さて勝負は明日だ!頑張るぞ!」

ビョートルがそう言い、四人の間に手を翳した。

 

 

「おう!」

俺がその上に重ねる。

 

 

「うん。」

ラウラが更にその上に重ねる。

 

 

「ええ、頑張りましょう。」

一番上にビアンカが添えた。

 

 

 

「頑張るぞおおおー!!!」

 

 

 

「「「「おおおおー!!!」」」」

 

 

 

俺達は真上に手を伸ばした。

 

 

ー7ENDー




読んでいただきありがとうございます!

ここからは投稿ペースがかなり遅くなると思いますが、頑張って書くので、続きも読んでいただけれは嬉しい限りです。

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