進撃の涙   作:神崎 吹雪

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あらすじー

主人公、マティアスと本作のメインメンバーの一部でハンジさんの買ってきた肉で鍋を食べた。しかし、それは謎の巨人の奇行種から取れる肉だと知り、吐き気に襲われるものの美味いならいいじゃん…ということで奇行種を手に入れるべく調査にやってきたが…早速現れた奇行種に苦戦、マティアスが巨人に捕まってしまった…。


キャラのイメージを壊したくない方はUターンお願いします。
キャラの性格が異なる可能性があるので、温かい目でお願いします。


今回の登場キャラクター…☆はオリジナル

☆マティアス=ドレーアー
自作キャラクターの主人公。調査兵団に属する。
前期訓練兵次席の優秀な兵士。
金髪混じりの茶髪。
一生懸命になると周りが見えなくなる性格。

エレン=イェーガー
本作の主人公。

ミカサ=アッカーマン

アルミン=アルレルト

リヴァイ

ハンジ=ゾエ

☆ビョートル=ボーリンガー
マティアスと普段同じ班に属する仲間。金髪で目つきが悪い。背が高め。
常に最悪を想定して行動する癖がある。慎重なのが長所であり短所。

☆ラウラ=アーレンス
マティアスと普段同じ班に属する仲間。銀髪のセミロング。小柄。
心配性。喜怒哀楽が激しい。

☆ルッツ
マティアスと普段同じ班に属する仲間。黒髪。
勇敢な戦士。

☆ビアンカ=コリント
マティアスと普段同じ班に属する仲間。焦げ茶色のロングヘアで、ポニーテール。
クールで美人。近寄り難い雰囲気を漂わせるが案外優しい一面を持つ。人気がある。

☆クラウス=バルト
仲間の為に心臓を捧げたマティアスの親友。
前期訓練兵首席の実力だった。



ー2ー安堵の欠片

 

「マティアス!!!」

ルッツの叫び声が聞こえた。

 

巨人の顔がみるみる大きくなり、口をあんぐりと開けた。

 

「クラウス…。」

 

「死なないで!!」

 

俺がそう呟いた時。

不意に身体が急降下して、目の前でガキンと音がした。

俺、落ちてる。

 

巨人の腕ごと。

 

そして巨人は思いっきり歯と歯を噛んだのだ。

 

地面に叩きつけられて意識が飛びそうになるが、踏ん張って目を凝らす。

 

誰が…

 

「マティアス?無事だね!良かった…。」

血塗れになった刃を握り、半べそをかいたラウラの姿を捉える。

 

「馬鹿野郎!」

「馬鹿!」

 

エレンとビョートルの声がしたかと思うと、ラウラの真後ろで血飛沫があがった。

はっとしてラウラは振り向く。

 

目の前には大きな巨人の腕が転がっていた。

すぐそこまで迫っていたようだ。

ビョートルは息を切らして俺達を見る。

 

「だあああああああああ!!!」

エレンの叫び声がすると、あの奇行種のうなじの辺りから血が吹き出た。

 

ドサっと大きな巨体は倒れる。

 

ようやく俺を纏う巨人の手が蒸発して、動けるようになったが…ダメージが大きい。腰のあたりから動かない。

 

「大丈夫かい?」

アルミンが俺に手を差し出した。

「わかんね。」

俺がそう言うと、横からルッツが俺の身体を持ち上げる。

 

「早く戻ろうか…。」

 

 

❇︎

 

 

俺達は取り敢えず小屋に戻ってきた。

誰も言葉を放たない。

静かな空間が広がっていた。

 

「あ…あの奇行種は普通の奇行種だった…ね。」

ハンジさんは重い空気を奪還させようとしてくれているのか、一言呟いた。

「え、ええ…。」

ミカサはエレンを見る。

 

エレンはただ俺の姿を見ていた。

 

「皆…えと、ごめん。」

俺は耐えられなくなり目を閉じた。

ラウラが腰に包帯を巻いてくれている。

 

でも今はモヤモヤする気持ちよりも申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

 

「おいマティアス。」

横でリヴァイ兵長の声がする。

「はい?」

横を向こうとすると、

「動いちゃ駄目!」

ラウラが俺の動きを止める。

 

 

「お前は死に急ぎ野郎二号だ。」

 

 

…?

俺は頭にはてなマークが溢れる。

「え?一号は誰なんですか?」

エレンがそう言うと、全員が吹き出した。

「なんかマティアスとエレンって色々似てる…。」

ビアンカがボソッと言うと、俺はエレンと顔を見合わせる。

そしてぶはっと吹き出した。

 

「笑い事じゃないってば!もう動かないでって言ってるのに!!」

ラウラはプリプリと怒りながら俺の笑って上下する腹筋を軽く殴った。

「ごふっ?!」

あまりの痛みにのたうち回るが動けば動くほど痛い。

 

その光景に皆が笑った。

 

 

❇︎

 

 

暫く経過すると痛みもだいぶ治まり、動けないものの包帯を巻き終えた。

「ほい服着ろ死に急ぎ二号。」

ビョートルが俺の服を持ってきてくれて、上着を羽織った。

 

「今回はもう帰る?…マティアスこんな怪我じゃ戦えないしさ。」

ハンジさんはそう言いつつリヴァイ兵長に視線を向けた。

 

「そうだな…、取り敢えずお前は怪我を早く治せ。来週は調査兵団の壁外調査だぞ。」

 

それもそうだ。

皆には申し訳ないが俺はこれ以上戦えない。

更にお荷物という始末だ。

 

「了解っす。」

俺はそう言ってルッツに肩を貸してもらい、漸くのところで立ち上がった。

 

「いいか、再来週、または来週末かにはもう一度調査に来る。やめたくなったなら抜けてもらって構わない。こっちも強制してるわけじゃないからな…。」

 

今日みたいな怪我をして不思議だが、嫌にはならない。

前のあの肉を食いたい。

 

…じゃなくて今日の復讐をする。

「俺は絶対に行くっすよ。」

 

俺がそう言うと、誰かがぽそっと『死に急ぎ馬鹿』と呟く。

まあ、誰かなんて直ぐわかる。

 

ビョートルめ…。完治したら仕返ししてやろう。

 

 

❇︎

 

 

俺達は巨人の姿が見えなくなったところで急いで馬に乗った。

俺はルッツの後ろに跨る。

ビョートルの後ろでは馬の重量が危ない。

「ごめんな。」

「気にすんな!困った時はお互い様ってもんだろう?」

 

俺はルッツと笑い合う。

 

「行くぞ。」

リヴァイ兵長の掛け声で、全員が一気に馬を走らせた。

この調子で何事もなく森を抜けて、ウォールローゼまで行ければいいのだが…そううまく行くものではないだろう。

 

 

❇︎

 

 

ー案の定だった。

 

ウォールローゼの近くで二体の通常種に出くわしてしまった。

5m級と7m級程であろう。

そこまで大きくないのが幸いだった。

 

リヴァイ兵長の判断は…。

「逃げ切れそうにない。戦うぞ。」

 

その言葉で全員が馬から飛び降りて、立体機動に乗り巨人に迫って行く。

ルッツは俺のことを考えてか残ってくれた。

 

「ルッツはとにかくマティアスを守れ!巨人から距離を置いて待機だ!」

リヴァイ兵長の言葉に頷くルッツ。

少し申し訳ない…。

 

まずはビアンカが5m級の目を切り裂き、続いてミカサが奴のうなじを…、5m級はあっという間に倒れる。

 

7m級は割と動きが速く、四つん這いで皆の様子を伺っているようにも見えた。

 

そこにラウラが飛び出して、奴の右腕を切り落とす。

続けてビョートルがバランスを崩した巨人の目を潰した。

最後にリヴァイ兵長がうなじの下を削ぎ落とす。

 

「よし、早く帰るぞ。」

皆馬に跨り直して、再びウォールローゼを目指した。

 

見えてきたところで信煙弾をアルミンが打った。

駐屯兵団の友人に信煙弾を見たら開門してくれと頼んであったのだ。

 

…そして、徐々にウォールローゼが開かれる。

俺達は素早く中に入り、無事…ウォールローゼ内に帰って来た。

「早く帰ろうか。」

ハンジさんの言う通り、全員ヘトヘトな状態で馬を走らせた。

 

 

❇︎

 

 

俺達は一旦個室に戻ろうとするが、なんだが調査兵団の皆の様子がおかしかった。

丁度すれ違ったサシャにアルミンが声を掛けた。

 

「ねえ、なんか皆の様子変じゃない?」

 

「ああ、私も驚いたんですけど来週行くはずの壁外調査が明日になったんですよ!」

 

な…

 

なんだって?!

 

 

ー2ENDー




読んでいただき、本当にありがとうございます!

見て下さるだけで本当に嬉しい限りです!

次回も是非読んでください!
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