心の闇を抱える姉は弟達に救われ、弟達のために強くなる。   作:水音ワールド

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ユーナ、旅立ちます。

エース達と兄弟になった日の夜。

ユーナは外で1人お酒を飲むガープの元へ行く。

 

「ガープさん。ごめんね。今日あなたの大切な孫と兄弟になった。後悔はしてない…けど、あなたには恩を仇で返す形になってしまった。本当にごめんなさい。」

 

そう言って頭を下げるユーナ。

そんなユーナの頭をぐしゃぐしゃと撫でるとガープはユーナを抱きしめた。殴られ、怒鳴られることを予想していたユーナはガープの行動に戸惑う。

 

「そうか…兄弟になったのか。それは良かった。お前さんはなかなか認めてくれなかったが…これでユーナも正式なわしの孫じゃ!!辛い時は泣きついてこればいい!寂しい時は甘えてこればいい!わしは何があろうと、ユーナを愛しとるぞ!」

 

「が…ガープさん…」

 

「こらっじいちゃんと呼ばんか!」

 

そうやって怒るガープに本当に自分がその家族の輪に入ることを許されたと感じるユーナは泣きながら初めてガープを祖父として呼ぶ。

 

「お…じい…ちゃん……うわぁぁぁぁぁぁん!本当は…怖かったの!エース達に私の過去を知られて、もう一緒にいられなかったらどうしようって!!私みたいな、汚れた存在がその輪に入ることは許されないって!!私が幸せであればあるほど!…怖い!今度はエースが…ルフィが…サボが!おじいちゃんが!不幸になったらどうしようって!!」

 

初めて聞くその本音にガープの頬には涙がつたう。

ユーナはまだ15歳。そんな子が自分の幸せを怖いと感じるこの世界が…世界貴族がガープは憎いとさえ思う。せめてこの子が、もう2度とあんな思いをしないように守ろうさっきよりも力強くユーナを抱きしめるのだった…。

 

しばらく溜まっていた涙を出し続けていたユーナは、疲れ果てて眠ってしまった。そんなユーナを布団に寝かせるとガープはエースとサボ、ルフィに大切な話があると言って外に連れ出した。

 

「なんだよじじぃ。大切な話って。」

 

「ユーナのことじゃ。」

 

その返答にさっきまでのだるそうな雰囲気は消え、一気に真剣な顔つきになる3人にガープは満足そうに頷いた。

 

「お主ら、兄弟になったんだってな。ユーナに聞いたぞ。」

 

力強く「おう!」の返事をする3人。

 

「じゃあ、話しておく必要がある。…ユーナの能力、いや悪魔の実についてじゃ。」

 

「ユーナとルフィが食べたやつだな!」

 

「そうじゃ。悪魔の実の能力者は海に嫌われ、カナヅチになる。それは知っておるな?」

 

ガープの問いに頷く3人。

 

「人間離れした力を手に入れても元は同じ人間の体。無茶な使い方をすれば、当然体にダメージがたまり、がたがくる。」

 

「じゃあ、今回…ユーナは無茶したから数日間目を覚まさなかったのか?」

 

「そうじゃ。ユーナの拒絶の力は万能ではない。拒絶するものが大きければ大きいほど当然リスクも伴う。…まぁ、ユーナもこのことはわかっておるし普段無茶をすることはないんじゃ。ただ…」

 

ここで言葉が詰まるガープに3人は??マークを頭に浮かべ続きを促す。

 

「「「ただ??」」」

 

ガープは拳を強く握り、辛そうに話した。

 

「ユーナの過去をお主ら聞いたじゃろ。あの子の過去は…酷いものじゃ。あんな事をされて平気なわけがない。10年経った今でもまとわり付いてくる記憶に支配され暴走することがある。何かが引き金となってな…。」

 

エースとサボは思い出す、2人が駆けつけた時のユーナの様子を。

周りが見えてなくてただ、全てを拒絶するように立つユーナにエースは触ることもできなかった。

 

「あの時のユーナは別人のようだった…感情をなにもかも失ったみたいに…冷たい目をしてた。」

 

「…感情を殺さなければ耐えられなかったのじゃろう…。いいか?能力の暴走はユーナの自己防衛が働いた結果じゃが、それを続けていれば必ずがたがくる。お前ら3人…弟としてしっかりユーナを支えてやるんじゃ。」

 

エースとサボ、ルフィはその事を知りもっともっと強くなる事を3人で誓い合と、次の日から100本勝負が日課になった。時々ユーナも参加しながら4人切磋琢磨して力をつけていく。そんな兄弟にあんな悲劇が起こるなんて、この時は誰も思っていなかった…。

 

 

ある日、いつものように100本勝負をしていた4人。結果はユーナ300勝0敗。エース152勝46引き分け102敗。サボ150勝46引き分け104敗。ルフィ0勝300敗となった。

 

「くそー!ユーナ!お前能力なしにしろよ!!」

 

「うーん。わたしもそうしたいんだけど…なかなか…ごめんね?」

 

そう、ユーナは攻撃が来ると無意識に拒絶してしまい、バリアを張ったように誰の攻撃も届かないのだ。

 

「まぁまぁ、エース。落ち着けって!海賊旗作るんだろ?」

 

「そうだぞ!エース!早く俺たちの海賊旗つくろうぜ!!」

 

そんなエースをなだめるサボはそう提案するとルフィも早く早くと急かした。そう、ダダンたちに独立すると宣言して秘密基地を作った4人。あと残すは4人の海賊旗を作り、飾るだけなのだ。

 

「そうだな!!行こうぜ!」

 

そう言って秘密基地へ走る3人を微笑ましく見ながら追いかけるユーナ。

 

「やっぱり俺たち兄弟の頭文字をとって、YASLか?」

 

「そうだな。その後ろにばつ印を入れれば立派な俺たちの海賊旗だ!」

 

「いいな〜それ!!かっちょい〜〜!!」

 

そう言って地面に棒でイメージ図を描いていく3人だが、ユーナは黙ったまましばらく考え込んでいた。

 

「ユーナ?どうした?」

 

サボがそう問いかけるとユーナは考えがまとまったようで、こう提案する。

 

「ねぇ、あのさ。わたしの下の名前ゼノじゃない?だから、ASLにして後ろのばつ印をXと考えれば、4人の頭文字が入るし、何よりそっちの方がまとまりが良くない?」

 

それを聞いたサボが「なるほど」と言ってさっきの書いた横にユーナの案の海賊旗を書く。たしかにこっちの方がまとまりはいいが、エースは微妙な顔だ。

 

「たしかにまとまりはいいけどよ?これじゃはたから見りゃユーナが入ってねーじゃん。」

 

「そうだけど。見て、これだと私がみんなを見守っているような感じがしない?これからみんながそれぞれ海に出てそれぞれが海賊旗を持つのだとしたら、みんなの海賊旗に私の名前が入るの!それを想像したらなんだか、常にみんなの側にいるような気持ちになるかな〜って思ったんだけど…だめかな?」

 

そんなユーナの提案にそれぞれ自分の海賊旗を想像してみる。

 

「…それ、いいな。」

 

ボソッとサボが呟く。

 

「たしかに…もし、俺たちがそれぞれ違う道に行ったとしても、これならユーナが近くにあるみたいだな!」

 

「これがいいと思うぞ!俺!!」

 

「決まりね!」

 

こうして、赤いA青いS黄色いLの後ろに白いばつ印を書いた海賊旗がその秘密基地に建てられた。

 

 

その数日後、サボが家族の親に連れ戻された。

サボの幸せを考え、連れ戻しにも行けずただ、サボがいない毎日を過ごす3人はある日ブルージャムに誘われ、荷物運びの仕事をする。それが、事件の始まりだった。

 

燃え上がる不確かな物の終着駅(グレイターミナル)にブルージャムに行く手を阻まれる3人。ユーナの拒絶の力で火や煙を防ぎ、なんとか逃げ延びるも、その後3人の元に届いた知らせに絶望するしかなかった。

 

 

サボの死。

それも今もユーナを苦しめている存在である世界貴族の手によるものだ。悲しみに明け暮れるエース達の元にサボからの手紙が届く。その手紙を読み、サボの分まで生きることを決めた3人はある誓いを立てた。

 

「俺たちは悔いのないように生きるんだ!いつか必ず海に出て!思いのまま生きよう!!誰よりも自由に!!出港は…17歳だ!!」

 

 

 

色々あったが、2年という月日はなんとも早いものだ。

ユーナは17歳になり、エースとルフィに見送られながら一足先に海に出た。

 

「みんなと違って海賊になりたいわけじゃないけど…やりたいことは決まってる…。私もこれでおじいちゃんとは敵同士か〜。」

 

ユーナがやりたいこと…それは自分を苦しめ、サボを殺した天竜人を潰すこと。そのためにユーナはある組織に入る…。

“革命軍“ガープの息子であるドラゴンが率いる組織は、ユーナと同じく元奴隷も多い。この場所でユーナは自分のために、兄弟のために戦う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いやーこの話書いてて私どれだけ書くの下手なんだ!って思いましたねはい。まとまらないし、話はトントン拍子で進んでくし、ほんと読みづらくてごめんなさい。
これからもオリジナルが結構増えてくからもっと読みづらくなると思うけど、これからもよろしくお願いします!
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