インフィニット・ストラトス:先駆者の目覚め 作:有機ELディスプレイ
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アクセス承認。
再起動を開始します。
第一、第二太陽炉、出力上昇開始…完了。出力、第一、第二共に80%で安定。
システム、オールチェック…システム、オールグリーン。
GN粒子の正常な生産及び機体各部への供給を確認。
GNコンデンサー、全基正常に稼働。
GNT-0000…00 QAN[T]、再起動。
…何も、聴こえない。
声も、音も、何も。
否、分からなくなっただけ、か…
あまりにも多くの『
ああ、どうして…
どうして、今になってこんな…
…け……す…て…
…なんだ…?
声…か…?
た…けて…
声は段々と大きく、ノイズ交じりだったのも明瞭になっていく。
この声は一体…どこから…?
いやそもそも…
私の困惑をよそに、私の脳裏に響く声は大きくなり、そして…
…『助けて!』
…あれから数分。
あの後、声はぷっつりと途絶え、何も聞こえなくなってしまった。一体どこから聞こえてきたのであろうか…
(あの声は明らかに助けを求めていた)
どのような手段を使ったのか不明だが、よりにもよって自分のような
(あまりにも不運、と言うべきだったのだろうな)
意図してやった訳では無いのだろう。寧ろ意図的なら自分としては早急に精神科に掛かるべきだ、と勧める。
(なら、あの声の主…恐らく少女だろうが、彼女はどうなる?)
十中八九、その遭難者は何か途轍もない危機に晒されているのだろう。そうでなければ真っ当な人間が自分とコンタクトを取れる筈が無い。それを、放置してしまったら?
(…確実に、碌な結果にはなるまい)
…本当に、それでいいのだろうか。助けられる命を、救い上げられる命を、果たして
…否。きっと、万難を排しても、散々悪態を吐きつつも、『そんな事をしている場合では無い』と言いつつも…私の知る『彼等』は、きっと助けに向かっただろう。実際、同じ様な状況で、彼等は自分たちの
…ならば。嘗て彼らと共に歩み、同じ戦場を駆けた彼ら同様、私もかつての彼らと同じことをしよう。
それが…『ソレスタルビーイング』の最後のメンバーである、私の役目であると信じて。
母なる星、地球。
その日、人類の未来を切り拓いた一機のモビルスーツが、嘗てアザディスタン王国と呼ばれていた場所から姿を消したのだった…