Fate stay night【Heaven’s blade】   作:ポケモンっぽい人

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嵐の前触れ

~昼休み 屋上~

 

凛「、、さて、、藤村君、一つだけ聞かせて貰うわね。」

士郎「あぁ、、何だ?」

凛「貴方、まさか魔術師?」

士郎「、、、アイツと同じ事を聞くんだな。

、、、俺は魔術師何てのは知らないぞ」

凛「アイツって、誰?」

士郎「あぁ、、セイバーって言ってたな「ちょ、ちょっと!何もそこまで言えなんて言って無いでしょ!?」

士郎「、、?何か、不味かったか?」

凛「不味いって、、そりゃあ不味いわよ。

貴方にサーヴァントが居る事にも驚きだけど、、

、、自分のサーヴァントのクラスを、戦いの前に敵に明かすなんて、、それこそ前代未聞だわ、、」

士郎「敵、、遠坂が、か?」

凛「えぇ、、この戦争に参加している以上は、敵なのよ」

 

それは可笑しい。

だって、遠坂は昨日、俺を助けてくれた。

その上今日は、態々話し合いの場を設けてくれた、、そんな彼女が、俺の敵なのだろうか?

 

士郎「、、、ちょっと待て、遠坂。

、、、今、戦争って言ったか?」

凛「えぇ、、、ねぇ貴方、もしかして、本当に、自分が何に関わっているかも判っていないの?」

士郎「、、あぁ、、

でなきゃ、昨日二度も殺されかけたりしない。」

凛「え、、嘘!アンタ、あの後またランサーに狙われたの!?」

士郎「あぁ。、、二回目は、セイバーが守ってくれたけどな」

凛「!、、そう、、成る程ね。その時にサーヴァントを召喚したって事。」

士郎「まぁ、そうなるな」

 

士郎「、、、それじゃあ、俺からも質問して良いか?」

凛「えぇ。貴方だけ答えるんじゃ、不公平だものね」

士郎「、、魔術師って、結局何なんだ?

それに、その戦争って言うのも、、」

凛「、、嘘、、」ハァ、、

 

心底呆れた様に、遠坂は息を吐く。

、、、本当に、知らない物は、どうしようも無いのである。

 

凛「、、貴方、魔術は使えるのよね?」

士郎「?、、魔術かは知らないが、、こんなのは」

 

そう言って、剣を一本創る。

 

凛「、、これは、、投影魔術、かしら」

士郎「得意なのは剣だけど、一応ある程度の物なら創れるぞ」

凛「、、結構精巧に出来てるわね、、、

、、貴方に魔術を教えた人間は、どうなってるのよ、、

魔術は教えているのに、魔術師の事はこれっぽっちも話してないって、、、」

士郎「、、俺に師匠は居ないぞ。」

凛「、、、は?」

士郎「これは、自力で出来るようにしたんだ」

凛「・・・ちょっと待って。、、、頭痛くなってきたわ、、、

、、じゃあ何、貴方、、、

 

魔術が何かも知らないで、魔術を使っていたの?」

士郎「これが魔術って言うのなら、、、そうなるな」

凛(、、そういえばコイツ、碌な詠唱もしてなかった、、)

凛「、、滅茶苦茶、、滅茶苦茶よ!!」

 

キーン!

 

士郎「ッ、、?!」

凛「何よそれ!そんなあやふやな事で、魔術が使える訳無いでしょ!」

 

そうは言われても、、、

 

士郎「、、使える様になる必要があったんだ、、、これは、それの副産物だ。」

凛「、、なら、本命はどんな能力なのよ?」

士郎「、、少し時間が掛かるけど、、良いか?」

凛「えぇ。、、人払いもしてるから、何でもやっちゃいなさいよ!」

 

、、半ば自棄になっていないか?

それと、、、

 

士郎「、、いや、やっぱり待ってくれ。」

凛「、、何よ?」

士郎「助けて貰って置いて何だが、、

遠坂が味方と決まった訳でも無し、見せる訳には行かないんじゃないか?」

凛「げ、、、、アンタ、何でそんな所でしっかりしてるのよ」

 

、、、確信犯だったか、コイツ

 

凛「、、ハァ、、、分かったわ。なら、同盟を組みましょう。

この同盟が切れるまで、私は貴方が生き残れる様に、面倒を見てあげる。

その代わり、貴方は可能な限りの情報提供と、その魔術を私に見せる事、、これで如何かしら?」

 

、、、急に破格の条件になった。

恐らく、これが彼女の最大の譲歩だ。

、、というか、これは俺にしかメリットが無いのではないか?

本当に、助けて貰って置いてなんだが、、

、、まぁとにかく、有難い事に変わりは無い。

 

士郎「、、、いや、願っても無い事だ。

分かった。俺も、俺に出来るだけの事をする。、、約束だ」

凛「それじゃあ、契約成立ね。

、、なら早速、見せて貰おうかしら?」

士郎「あぁ、分かった。」

 

とはいえ、準備自体はさほど時間は掛からない。

胸に手を当て、力を通すだけで良いのだから

 

士郎「・・・」スッ

 

バリバリバリバリッ!

 

、、、中心から、切り替えて行く。

、、何時もより、力の通りが良い。

 

士郎「、、、完了、、」

 

凛「・・・・・・」

 

、、遠坂が、何か言いたそうな表情で絶句しているが、気には留めない。

此処からは、神経を使う工程だ。

 

士郎「く、、」ズッ

 

胸に手を差し入れる。

、、、自身の深層、、時間を超越した場所に、()()は納まっている。

 

士郎「・・・!」ガシッ

 

明確な、()を掴む。、、、それを、ゆっくりと引き抜く

 

ズズズズ、、、

 

凛「、、!嘘、、この魔力の量、、それにこれって、、!」

 

遠坂がうろたえる。

、、ソレは既に、俺の内から取り出された。

喪失感は有るが、、、問題は無い

 

士郎「、、、これだけだ、、、」

凛「・・・これだけって、、言いたい事は色々あるし、文句も言いたいけど、、

、、アンタ、()()、、何処で手に入れたのよ?」

士郎「、、ある人に、託されたんだ」

凛「、、そう、、その人、とんでもない魔術師だったのかもね」

士郎「、、あの人は、きっと、魔法使いだったんだと思う」

凛「、、、流石にそれは無いでしょ、、多分。」

士郎「例えそうじゃなかったとしても、俺にとってはそうなんだ。」スゥゥ、、

 

そして、ソレを元に納める。

 

凛「、、まぁ良いわ。

貴方はキチンと契約を守ってくれた訳だし、、、私も、契約は守るわ。

手始めに、、そうね、、、今日の夜、新都の教会にでも行きましょうか。」

士郎「、、何でだ?」

凛「アンタは知らないでしょうけど、あの教会には聖杯戦争の監督役が居るのよ。

、、まぁ、いけ好かない奴だけど、、ルールなら、アイツに聞くのが一番手っ取り早いわ」

士郎「そうなのか、、あぁ、分かった」

 

 

キーンコーンカーンコーン

 

 

、、そろそろ昼休みが終わる。

 

凛「あら、もうそんな時間だったのね。

そろそろ戻りましょうか」

士郎「そうだな」

 

 

 

、、、その後、遠坂と一緒に戻っていた所を生徒に見られ、ちょっとした騒ぎになった。

 

結局、遠坂以外の魔術師には出会う事無く、帰宅した。

 

―――――

 

~■■邸~

 

 

セイバー「、、、それで、何の警戒も無く彼女の言葉に乗ったと?」

士郎「あぁ」

 

、、家に帰って開口一番にセイバーが聞いてきたのが、遠坂との事についてだった。

そこで、屋上での会話の内容を話すと、、

 

セイバー「貴方は何を考えているのですか!

その相手は、貴方とは違い列記とした魔術師なのですよ!

それを、『一度助けられたから』などと言う理由で信用するなど!」

士郎「それでも、一度は助けてくれたんだ。、、その礼を言うのは、当然の筋じゃないか?」

セイバー「時と場合が有るでしょう!

、、今回ばかりは、貴方の無知さと、相手の甘さに感謝せざるをえませんね、、」

士郎「・・・」

セイバー「、、教会へ向かう際は、当然私も同行させて頂きます。

私が直接、信頼に足る相手かを判断しますので」

士郎「あぁ、分かった」

 

 

 

士郎「、、、あ」

セイバー「?如何しました、シロウ」

士郎「そういえば、、、俺、アイツに家の場所教えてなかったな」

セイバー「はい?」

 

―――――

 

~夜~

 

士郎「・・・」

セイバー「・・・」

 

、、、20:30分、、遠坂は、まだ来ない。

 

士郎「・・・よし、探しに行くか」

セイバー「、、行き違いになる可能性が有ります」

士郎「なら、セイバーは家で待っていてくれ。」

セイバー「いえ、私が探しに行きましょう」

士郎「・・お前、遠坂の顔、知ってるのか?」

セイバー「・・・」

 

これにはセイバーも何も言えず、俺が捜しに行く事になった

 

~~~

 

商店街

 

シーン、、、

 

士郎「、、俺も、アイツの家を知ってる訳じゃないが、、」

 

、、、セイバー曰く、、マスターはマスターの魔力を感じ取れるらしい。

俺もその端くれなら、少し位は感じる物があるだろう。

 

 

ヒュゥゥゥゥ、、、

 

士郎「・・・」

 

、、、刻限は9時まで、、それ以降は、危険なので帰って来い、との事だった。

 

 

ォォオオ、、、

 

 

士郎「・・・何だ?」

 

、、上り坂の向こう、、夜の闇に紛れているが、、何かが居る

 

 

「・・・」

 

、、ソレの、黒い瞳と目が遇う。

 

士郎「、、、?」

 

、、、獲物を狙う蛇の如き鋭さと、、何処か、哀しみを帯びた眼だった。

、、とても奇妙な感覚だ、、、まるで―――

 

「、、あら?藤村君じゃない」

士郎「!」クルッ

 

咄嗟に振り向くと、、遠坂が居た。

 

凛「こんな所で如何したのよ?

、、、あ、もしかして、私を迎えに来てくれたとか?」

士郎「そうなんだが、、、?居ない、、」

 

もう一度見ると、、夢か幻だったのか、、ソレは、既に去っていた。

 

 

凛「?居ないって、、何の事よ?」

士郎「・・・いや、気にしなくて良い。

それよりも、、遠坂、今家から出た様な口ぶりだけど、、、俺の家の場所は知らないだろ?

俺が来なかったら、如何するつもりだったんだ?」

凛「あぁ、そうだったわね、、、でも大丈夫よ。

貴方の魔力は、学校で見せて貰ったし、、それを辿って行く事も出来たわ。

、、そも、一応私、貴方の家は知ってるのよね」

士郎「?、、何で知ってるんだ?」

凛「・・・・・・ま、まぁ、それは企業秘密ってコトで良いでしょ?

魔術師が、あまり手の内を見せるのも良くないし!」

 

企業秘密も何も、、知らぬ間に家の場所をリークされていたこちらとしては、堪った物ではないんだが、、

 

士郎「、、一応、納得はしておく」

凛「えぇ、それで良いのよ。

、、それじゃ、行きましょうか」

士郎「、、あ、待ってくれ。家にセイバーが残ってるんだ」

凛「!、、あぁ、、行き違いを気にしてたのね。

、、まぁ確かに、この時間ならまだ襲われる事は無いでしょうけど、、それでも迂闊ね」

士郎「、、確か、令呪を通しての会話が出来るんだよな」

凛「えぇ。丁度良いから、此処でセイバーを呼んだら?」

士郎「分かった」

 

腕に意識を集中させ、頭の中で言葉を発する

 

士郎『セイバー、聞こえるか?』

 

 『はい、シロウ。、、魔術師は見つかりましたか?』

 

士郎『あぁ、今合流した。

、、セイバー、今からこっちに来れるか?』

 

 『了解しました。3分程でそちらに合流しましょう』

 

士郎「、、、3分で来るらしい」

凛「そ、なら丁度良いわ。

貴方のセイバーが来たら、私のサーヴァントも見せるから」

士郎「そうか」

凛「、、それにしても、、まさか、貴方がセイバーを召喚するなんて、、

素人以前なのに、何か生意気よ」

 

、、、幾らなんでも、理不尽な罵倒だ。

 

士郎「そんな事言われてもな、、

、、なら、そういう遠坂はどんなサーヴァントを召喚したんだ?」

凛「そうね、、ま、クラス位なら良いでしょ。

弓兵(アーチャー)よ」

士郎「アーチャー、、、」

 

、、、遠坂が知っているかは分からないが、、俺には、そのサーヴァントに覚えがある。

、、あの夜、、校庭でランサーと戦っていた、、、褐色肌と白髪に、二振りの剣を持った、赤い外装の男。

恐らく、あれが遠坂のサーヴァントだろう。

 

士郎「、、まぁ、憶測だけどな」

凛「何?何か言った?」

士郎「いや、何も」

 

、、そうこうしている内に、近くにセイバーの気配を感じ取れる程になった。

 

士郎「、、そろそろ、セイバーが来る」

凛「そう。、、、って待って、この気配って、、」

 

タン タンッ・・・スタッ

 

 

セイバー「、、お待たせしました、シロウ」

シロウ「いや、それほど待ってもいないぞ」

 

、、時計等は持っていないが、恐らく、丁度の時間だろう。

そう感じる程颯爽と、鎧を纏った少女は到着した。

、、、のだが、、

 

凛「・・・・」

 

、、何故か、不機嫌な人間が一人、、、

 

凛「、、貴女がセイバー、で良いのよね?」

セイバー「そう言う貴女が、シロウを救った魔術師ですね。

、、主の命を救ってくれた事、感謝致します。」

凛「そんな事は良いのよ。

、、、それより貴女、霊体化は如何したのよ?

まさか、此処まで生身のまま来た、って言うんじゃないでしょうね?」

セイバー「その通りです。

、、勿論、人目に付かない様、場所は選びましたが」

凛「、、、呆れた、、もしかして貴女、<霊体化>が出来無いの?」

セイバー「!それは、、、えぇ、その通りです。」

 

、、今、聴き慣れない言葉が出てきた。

 

士郎「、、遠坂、その霊体化って、何だ」

凛「そうね、、簡単に言えば、幽霊になるのよ」

士郎「、、成る程、分かりやすいな」

 

サーヴァントは、つまりは魂が擬似的な身体を持った存在だとか。

だから、実体と霊体を切り替える事が可能らしい。

 

士郎「、、、霊体化が出来無いって事は、、セイバーは、生きてるって事か?」

凛「まさか。英霊って言うのは、基本的には死んでから、成る物なのよ。

、、、まぁ、確かに、稀に例外も有るけど、、」

セイバー「はい。シロウ言う通り、私は、生きながら英霊と成りました。」

凛「―――って本当に!?」

 

例外のマスターには例外のサーヴァントが就く物なのね、、、と、遠坂がぼやく。

 

士郎「、、、霊体化が出来無いのは確かに不便だが、、

それを考慮した上でも、セイバーは優秀なサーヴァントだと思う。」

凛「でしょうね。

、、ランサーを撃退した時の話を聞く限りじゃ、恐らく最優かも知れないわ。

元々、セイバーのサーヴァントは、軒並み能力が高いのよ」

士郎「、、なら、遠坂のアーチャーは如何なんだ?」

凛「そうね、、丁度良いし、自己紹介と行きましょうか。

コイツも、さっきから姿を現したくてウズウズしてるしね」

セイバー「、、、アーチャーの、サーヴァント、、!」キッ

 

、、アーチャーと聞いた途端、セイバーの表情が強張る。

、、何か、思う所が有るのだろうが、出来れば剣は構えないで欲しい

 

凛「来なさい、アーチャー」

 

シュゥゥゥ、、、

 

アーチャー「、、このまま出られぬかと、冷や冷やしたぞ、凛。

、、おっと、これまた、随分な歓迎だな、セイバー」

セイバー「、、、サーヴァントとの対峙です。、、警戒をしない方が可笑しいという物」スッ、、

アーチャー「フッ、、如何やら、私達は微塵も信用されていない様だな?」

凛「、、ま、そりゃそうでしょ。

私だって、得体の知れない人間とこうやって対峙したら、警戒するもの。

、、それでも、何時までも警戒されてちゃ話が進められないわね、、」

 

確かに、これでは何時までも関係が良くならない、、

俺と遠坂は、一応共闘関係にある。、、出来れば、セイバーにも納得して貰いたいが、、

 

士郎「、、セイバー、やっぱり、遠坂は信用出来無いか?」

セイバー「、、、いえ、彼女は信用に値するでしょう。

もしも敵であれば、私が此処に来るまでに士郎は死んでいた、、

それに、他にも貴方を狙う機会は幾らと有った筈です。

、、私も、少々過敏になっていた様です、、、」

凛「あら、意外とアッサリ信用されたわね、、

、、でも、説得する手間が省けて助かったわ。

私は遠坂 凛、勿論魔術師よ。

貴方のマスターとは協力関係になるから、宜しく頼むわね、セイバー」

セイバー「えぇ。こちらとしても、貴女の助力は非常に有難い。

宜しく頼みます、リン」

凛「、、、で、こっちはアーチャー。

ちょっといけ好かないヤツだけど、家事は完璧なのよね」

セイバー「家事が、、?そんな英霊は、聞いた事が有りませんね」

 

息が合ったのか、二人は会話を弾ませている。

、、しかしそこに、一人の男が横槍を入れた。

 

アーチャー「、、凛、此処で馴れ合いをするのは構わんが、、本来の目的を忘れてはいないだろうな?」

凛「!そうだったわね。

そろそろ行きましょうか、他の参加者が動き出すと面倒だわ」

「分かった」「えぇ」

 

 

 

 

そして、歩く事数十分、、、新都と深山町を繋ぐ橋を渡り、教会へと向かう。

 

―――――

 

~新都~

 

 

士郎「、、、静かだな、、」

 

夜間の新都は、物言えぬ不気味さがあった。

人は一人も見えず、、、しかし、何処かに目が有る様な感覚、、

 

凛「、、気をつけなさい。何処かから見られてるわ」

士郎「!、、何処だ?」

凛「頭に来るけど、それが分からないのよ、

多分、サーヴァントだと思うんだけど、、」

セイバー「、、相当の使い手ですね、、私も魔力は感知出来ますが、位置が分かりません」

 

二人とも、歩調や顔色は変えず、落ち着いている。

 

凛「、、アンタは、下手に変な動きするんじゃないわよ。

あくまで、普通にしてなさい」

士郎「あぁ」

 

、、恐らく、遠坂は逆探知をするつもりだろう。

だがしかし、、そんな相手が、教会に着くまでに尻尾を見せるだろうか?

 

 

 

 

 

~教会~

 

凛「、、結局、最後まで影も形も無かったわね、、

、、、此処までの気配遮断能力、、アサシンかしら」

士郎「此処は安全なんだろう?、、、なら、今は入った方が良い。

、、悔しいのは理解するけど、意地を張ると、碌な事にならないだろう」

凛「、、そうね、、癪だけど、今はそうするしかない、か、、」

 

セイバー「、、では、私が見張りを勤めましょう。

二人は、安心して話を済ませてきて下さい。」

士郎「分かった。、、有難う、セイバー」

 

 

凛「、、先に言っておくけど、、アイツは、私の兄弟弟子よ。

その上、とんでもなくいけ好かない神父だから。」

士郎「、、成る程、地が出た遠坂がキツイのは、ソイツの影響か」

凛「うっさい。、、けど多分そう、、絶対そうなのよ。

、、で、ソイツの名前は、、」

 

ギィィィィ、、、

 

、、重々しい音を立て、大扉は開かれた。

それを、大股で通り過ぎる

 

 

バタン

 

 

、、スタンダードな内装だ、、

その中心に、、男は立っていた。

 

凛「、、言峰綺礼、、来たわよ」

 

言峰「漸く来たか、凛。

まさか、最後まで来ないかと焦ったぞ」

 

、、神父であろう男は、心にも思っていないような口調で話す。

 

凛「、、本当なら、そのつもりだったわよ。

でも、事情が変わったの」

言峰「ほう?、、それは、そこの少年の事か」

凛「えぇ。、、コイツもマスターなのよ。

でもコイツ、聖杯戦争所か、魔術の事もからっきしなの。

だからせめて、この戦争の事だけでも知って貰わないと困るから、アンタを使う事にした訳」

言峰「、、、経緯は如何でも良いが、、お前には感謝せねばな。

お前が居なければ、凛が此処に来る事も無かっただろう」

士郎「、、、」

 

言葉など、数回しか交わしていないというのに、解ってしまう。

、、きっとこの男は、自分に興味が無い。

 

それが、、何故か、無性に腹が立つ。

 

 

士郎「、、アンタが、監督役何だろう?、、なら、役割を果たして欲しい」

言峰「、、ほう?

して、お前は何を知りたい?」

士郎「、、この、聖杯戦争の事だ。

何故起こり、如何すれば終わるのか、、それだけだ」

言峰「では、先ずは何故、と言う事から始めよう」

 

言峰「、、聖杯戦争が起こる原因は、そこに聖杯が在るが故に、だ。

その聖杯の起因は、200年前に遡る訳だが、、、まあ、お前にとっては如何でも良い事だろう。

、、肝心なのは、その聖杯が、万能の『願望器』であると言う事。」

士郎「、、つまり、何でも願いを叶えてくれるって事か」

言峰「そうだ。、、だが、その聖杯は、人間の手では掴む事が出来無い。

、、そこで、魔術師達が必要とした物、それが――」

士郎「英霊、、7騎のサーヴァントか」

言峰「、、そう、、しかし、英霊をサーヴァントとして召喚したとして、そのサーヴァントをそのまま使役出来るとも限らない。

首枷の無い猛犬は、時に飼い主をも噛み殺すからな」

士郎「それで、令呪というシステムを作ったのか」

言峰「理解が早いな。

、、続けて、如何すれば終わるのか、だが、、、」

 

言峰「お前以外の、6体のサーヴァント、、それ等を全て倒せ、聖杯戦争はそれで済む。

、、そして、それを終えた後、、聖杯が、姿を現すだろう。

、、では、此処で問おう。」

 

 

 

言峰「お前は、マスターとして戦う気は有るか?」

 

 

、、真っ直ぐ、俺を見下ろして、神父はそう言った。

 

、、あぁ、それは―――

 

 

 

 

士郎「勿論だ。 俺には、願いが在る」

 

神父の眼を見据えて、力強く言い放つ

 

言峰「―――ほう」

 

俺を見る神父は、したり顔になっている。

、、、恐らく、俺の返答を愉しんでいるのだろう

 

 

士郎「、、、用件はもう無い。、、時間を取らせて悪かった」

言峰「いいや、、私も、興味深い事を聞かせて貰った。」

 

言峰神父に背を向け、扉へと向かう。

 

凛「、、、それじゃ、行きましょうか」

 

そして、扉の前に立つと―――

 

 

言峰「、、あぁ、忘れる所だったな」

 

、、言峰神父は、思い出したように頷き―――

 

 

 

言峰「悦べ、名も無き少年よ。お前の願いは約束されている」

 

、、、よく、分からない事を口にした。

 

言峰「、、では、健闘を祈っておこう」

 

 

 

士郎「、、、行くぞ、遠坂。

、、アイツは、気に食わない」

遠坂「!え、えぇ、、そうね」

 

、、その時の遠坂は、驚きと恐れが混じった様だった。

一体、彼女の眼に映る俺は、如何見えているのだろうか。

 

 

ギィィィィ、、、

 

 

士郎「・・・」

 

、、、やるべき事は、此処で見つかった。

 

するべき事は、生まれた時から既に解っている。

 

 

そして、、成すべき事に、俺の生涯(これから)を掛ける。

 

だから、俺はこの戦争に勝つ。

、、勝って、全ての未練を晴らす為に。

 

 

バタン

 

 

 

 

セイバー「・・・話は済みましたか?」

士郎「、、あぁ、、俺は、マスターとして戦う。

俺がマスターでも問題ないか?セイバー」

セイバー「勿論です、シロウ。

私は、貴方のサーヴァントですから」

士郎「、、感謝する、セイバー」

 

改めて、主従を誓う。

、、セイバーが居るなら、きっと勝てる

 

 

そう思った時――――

 

 

 

 

 

 

 

「お願いバーサーカー。、、、あの人達を、倒して」

「承りました、お嬢様」

 

 

ダンッ!

 

 

セイバー「―――!シロウ、危ない!」

士郎「なっ―――

 

ドゴァッ!

 

セイバー「が、、ッ!」ヒュン

 

バキバキバキバキ、、、

 

 

「・・・」

士郎「―――」

 

最強が、、、目の前に、立っていた

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