人生に楽ありゃ苦もあるさ。
この身は既に悪魔だが、やはり全てが順風満帆という事はない。 此度もいつか重要な場面に出くわすんだろうなとは思っていたさ。既に堕天使と天使の小競り合いに巻き込まれたけど。
しかし、苦がこれだけって事はありませんよね?もしそうだったらいいのになあ。
第六話 「俺、この旅が終わったら旅に出るんだ ~それ、無限ループですよ~」
レイナーレが眷属になった翌日、ベッドではとんでもない事が起こっていた。
「んぅ……」
「zzz……」
俺の両隣で二人(レイナーレと白蓮)が寝ている事です。寝る時には別々だったよね?寝ぼけて間違えたの?……取り敢えず起こそうか。
「起きろー!」
「「ひぅっ!?」」
可愛い悲鳴だなおい。目を擦りながら体を起こす二人。ただ、意識が覚醒しだすと急に赤面になり始めた。
「何でゼファー様が一緒に寝てるんですか!?」
「こっちの台詞だ馬鹿女郎」
「あ、あらあら」
「ごまかしになってないぞ白蓮」
まあどうでもいいか。
「シャワー浴びて着替えろ」
「え?」
「レイナルドさんからの急ぎの用事だそうだ」
「は、はい」
俺は早々と仮眠室を出る。クールだな俺!
「ご主人様、反応してませんね……」
「ゼファー様ぁ……」
「聞こえてるから」
ワザとだったのか。油断も隙もねえなあ。据え膳だけはあるみたいだが。
「ここが京都ですか」
「私初めて来ます……」
「取り敢えず時間まで観光するか」
何故か俺達京都に来ています。いや理由は分かっているんだ。
『京都方面にはぐれ悪魔が逃げ出しました。京都の妖怪に連絡し、可能なら討伐してください』
とまあ無理難題を魔王様に言い渡された。これは自分達をはぐれとせず、ただの家出とするから悪魔の為に働いてねというレイナルドさんを経由しての通達なんだ。シスコン魔王めぇ……面倒な。
だが、京都に入る為にフリーパス券をタダで貰えたから良しとするか。それに伝えるだけで最低限の仕事は終わりなんだから気楽にいこう。
「さあ、目一杯遊ぶぞ!」
「「おー!」」
まずは清水寺からだ!
「満喫しましたね」
「したのか……?」
「しましたよ」
すっかり日が沈みそうな時刻まで観光に浸っていた。しかし、京都に来た目的は忘れてないぞ。
「そろそろ待ち合わせ場所に行くぞ」
妖怪達は直接本陣を訪れる事は了承せず、使いを中継に話を聞くつもりらしい。随分と悪魔を警戒しているみたいだ。
「は~い」
「はいゼファー様」
魔王様は重要な任務に対して無名(それでも元七十二柱の者だが)の悪魔を送るなんて何を考えているのだろうか。原作を知っている身としてはいずれ和平を結ぶのは分かっているがあんな魔王でよく大丈夫だったなあ。
待ち合わせ場所にいたのは天狗と思われる妖怪だった。やはり九尾は出てこないか。
「お待たせしました」
「いえ、今来たところですから」
社交辞令も使いこなせる天狗だった。出来る大人だねー。
「立ち話もなんですし、あちらの食事処に行きましょうか」
「……大丈夫なんですか?」
「ええ、あの店は通じていますよ」
あれは裏御用達か……配慮がなっているようだ。お許しも出たから早速入るか。
「いらっしゃいませー!」
「天狗の間に四名で」
「天狗の間ですね?四名様入りまーす!」
「「「おぉーーっ!」」」
「さあ行きましょう」
天狗さんに連れられて奥へ入る。随分と活気のある店だが店員は全員妖怪とかか?御用達なら一般人は扱いづらいだろうし。
「食べる前に用件を聞きましょうか」
「分かった。実は……」
「……という事なんだ」
「S級はぐれ悪魔が京の地に紛れている、ですか」
魔王様から託った事をそのまま伝えた。天狗さんは一瞬思案顔になるがすぐに物腰の低そうなスマイルを浮かべる。
「この案件は至急上に持ち帰らせていただきます。ここは我々が持ちますので好きなものを食べてください。領収書は忘れずに」
「は、はい」
「それと泊まる所がないのであればここに泊まってください」
そう言って差し出されたのはホテルの住所と何かのカードだった。無料フリーパス……!?
「我々が悪魔に対して営業を認めているホテルです。このカードを渡せばタダですので是非ご利用くださいね」
と言って天狗さんは去って行った。ポツーンと残された俺達。
「取り敢えず食べましょうか」
「……そうだな」
「……そうですね」
おまけ程度だが、超美味しかったです。
食事を終えてホテルで一室を取った後、適当にくつろいでいた。
「はふー……満腹です」
特にレイナーレは人に見せられない顔になっていた。全員同室でそれはどうだろうか。
「……ご主人様に見せられない姿になっているわ」
「っ!?」
にへら顔を改めこちらを見てくる。顔を逸らして知らんふりをするが遅かったようだ。
「うーー!うーー!」
涙目で胸を叩いてくる。カワイイ。
「「カワイイ」」
「えっ!あ、う……」
レイナーレは赤くなって俯いてしまった。やっぱりカワイイ。
翌日、俺達はいつもの様に起きて朝食を食べてくつろいでいた。予想以上の快適さに驚きを隠せない。さすがサーゼクスホテル……魔王様の名を冠するだけあるな!
「はふー……」
だがレイナーレ、てめえは駄目だ!くつろぎ過ぎだ!主人をさておいてそんな態度はいかん!いざという時に戦闘態勢が取れるのか!?
「いかんな」
「ええ、駄目ですね」
白蓮も同意してくれた。毛づくろいしながらも常に周囲への警戒を怠っていない。君が女王で良かった……!
「その様な言葉、白蓮にはもったいないですね」
「ならばもったいなくない位の働きをして見せるのだ!」
「了解です」
レイナーレ調きょ……教育指令を出す俺にノリノリの白蓮。朝っぱらから暇な俺達です(笑)
「―――!――!」
「――!?―――――!?」
俺はご主人様なので遠くから白蓮の健闘を見守る。レイナーレ?知らない子ですね。
「―――――!」
「―――……」
力尽きたレイナーレを見ていたら廊下からドタバタと足音が聞こえる。チェックアウトか?しかし、ホテルの従業員とは思えない行動だと思っていると扉がノックされる。俺が扉を開くと昨日奢ってもらった天狗が切羽詰った表情をしていた。
「九重様が行方不明になりました」
……誰だよ九重って。いや知ってるけどね?
取り敢えず状況を聞いてみる事にした。
「あの後、貴方達から聞いた情報を九尾の御大将に説明しました。即刻会議が開かれたのですが……」
「……が?」
「会議中に裏京都に入られ、九重様が攫われてしまいました。護衛は全滅です」
裏京都……妖怪たちのアジトだ。当然入口だって隠ぺいしてある筈。そこに簡単に入れるとなると最初から入れる存在である可能性が高い。
「はぐれ悪魔は裏京都出身の元妖怪かもな」
「御大将に悟られずに、ですから術に長けている可能性が高いです」
さすがS級と言った所か。動機は大方逆恨みか私怨だろう。だが攫って何をしようとしてるんだ……?
「何か要求とかは?」
「正午に二条城にて待つ、と……」
「二条城か」
確か原作で曹操と戦った場所だ。あの時は
「……ん?それって妖怪側の問題ですよね。悪魔側に申告する必要はないのでは?」
「まあそうだな……」
「
「いえ……指名は御大将のみでした。既に御大将は一人で向かっていますが、はっきり言って素直に渡してくれるとは思えません」
そりゃそうだ。強盗だって人質とったらもっとマシな行動をする。
「それでどうしろと言うんだ?」
「警戒されている妖怪では動きを感知されてしまいます。ですが悪魔なら、と」
まあ普段悪魔の通行・移住を許可しない京都で悪魔がいるとは思わないだろうな。しかし、S級なら気で判別するかもしれない。原作の美候がやっていたようにな。
「……私に策が有ります」
「レイナーレ……?」
「それは……(ごにょごにょ)」
レイナーレの策は俺達をあっと驚かせるには十分すぎるものだった。
まず聞きたいことが二つ。
一つ目はネギまの二次小説を探しているんですが見つからないんですよね。話は確か世界樹の精霊?とエヴァがイチャイチャ?するもので大戦期よりも前からスタートしているんですよね。神様転生ではない。オリ主かな?タイトルを度忘れしてしまいました(笑)あとエヴァに子供が出来てたとおもう。
二つ目はまた違う小説のネタを思いついてしまった。これは聞きたいことではないですね(笑)まあ小説の優先度はこれ>咲なんで多分きっとメイビー。