機動戦士ガンダムーBullet in the desertー 作:五河陽太
気を悪くされたかた、申し訳ありません。
同日の正午――。
連邦軍中尉のアルフレッド・エイミーにとって、自分に新型機が与えられなかったのは、理不尽の極みだと考えていた。
エイミーはマリアと同期で、戦績も張り合うほどの実力者だった。
唯、彼は素行が悪い部分があった。
自分では「そんな面はない」と考えているが、第三者の目から視ると、女癖が悪く、悪酔いをする。部下虐めも日常茶飯事と問題児だった。
フォックスに呼び出された経験も何度もある。
その度にエイミーは「マリアとフォックスは下半身の付き合いがあるから出世した」と愚痴を零した。
今回も、新型機が自分に与えられず、ジムすら自分より戦歴の短いコフィンに持って行かれ、腹が立っていた。
エイミーは昼食を平らげた後、自身の任務を放棄して、酒を飲んでいた。
他の仲間にも「酒に付き合え」と語ったが、エイミーの人間性は広く知れ渡っていた。
誰一人、エイミーに付き合う兵士はいなかった。
その現実が更にエイミーを不機嫌にさせた。
バーでは目立つので、エイミーは「俺は悪くない」と他人のせいにしながら、キャンプ地内を飲み歩いていた。
そんなエイミーの目に留まったのは捕虜のフタバだった。
燦々と照りつける太陽を受けて煌めく健康的に焼けた肌は、エイミーの目を釘付けにした。歳以上に蠱惑魔的な身体は男を興奮させて止まなかった。何より、フタバがエイミーを見て少し大人びた表情で微笑んだ。その現実がエイミーの思考回路を狂わせた。
エイミーは瓶に入っている酒を全部飲み干してはユラリ、ユラリとフタバに魅入られたように歩み寄る。
「テメェ、いい女だな。しかも、俺を見て微笑むとは、誘っているとしか考えられねぇ。一回、幾らだ? 俺にできる内容で手を打とう」
「うん。わたしはどんなことでも答えてみせるよ。勉強もいっぱいしたから、喜んでもらえると思う」
「殊勝なジオンの女だな。ならことの後に条件を聞こう。まずは、一発中で……、といこうか」
「解った」とフタバは無邪気に言い切ると、マリアに貸して貰った白色のブラウスのボタンを外し始めた。
ブラウスのボタンを外していくに連れて見え隠れする大人びた姿態が本当に男心を揺さぶる。エイミーは性格こそ最低の男だが、見た目は二枚目だ。寄って来る女は腐るほどいた。
寝た経験だって数えきれないほどあった。
だが、フタバほどのいい女と出会うのは初めてだった。
フタバは今、白色のブラウスと赤色のスカート姿だった。カサリッと布と肌が擦れる音がする度にエイミーの野生心は耐えるのに必死だった。
「殺してしまうほど、無茶苦茶にしてやりたい」とエイミーは心の底からフタバに対して情欲を燃やしていた。
ブラウスのボタンが全て外れた。
触れば極上の弾力感があるであろう、フタバの胸部と腹部が完全に陽の元に姿を現した。
「もう我慢ならねぇ!」
エイミーは自分の服を脱ぐのも忘れてフタバに飛びついた。
まるで、一日絶食していた狼のようだった。
フタバの形の整った大きな双丘を捏ねまわしながら、エイミーは下品な笑みを浮かべ
語った。
「テメェ、本当に良い女だな! もう、俺の女になれ! どうせ、ここに捕まった時点
でテメェはジオンから見放されたも同然だ! なら、一層の事、俺の夜の慰み者をしたほうが生活は安定するぜ! この戦争だって、連邦軍が勝つに決まっているからな! ヒヒヒ!」
身体を好きなように弄ばれながらも、フタバが発した声は冷ややかなものだった。
「あなた、アキハとは違う。骨の髄まで連邦軍だ」
短く、言い切った言葉に出て来た男の名前にエイミーが嫉妬の声で吠える。
「テメェ、本当にあのジオン崩れと先に寝たのかよ! 止めておけ! どうせ、奴の最後は使い捨ての駒だ。俺よりも良い待遇を受けるなんざふざけてんだよ! 殖栗だけで生きてる野生の猿だ!」
「……、そう」
「だから、テメェは俺の女だ! 今、今日、この場で俺が決めた! 逆らうなんざ許さねぇ! ジオン崩れに身体を許したなら俺にも許せよ、な、な!」
「あなた、カズハ姉さんを殺した連邦軍人と同じ――」
エイミーがフタバの唇を無理矢理奪う。
だが、エイミーにとってフタバとのキスが最後の快楽だった。
フタバは両腕が使えないと、演じていた。
フタバにとって両腕を使えないようにされる等、想定範囲内の出来事だった。
一瞬で両手の関節を外して空いた隙間からフタバは腕をエイミーの首に回す。
そのまま、ディープ・キスをする様に首に腕を回して一気に締め上げた。
エイミーの唇はフタバとキスをしたままだ。
その上、鍛え上げているとはいえ細い首を万力の如く、フタバに締め上げられていた。
フタバの力は一八歳の女子の力を遥かに超えていた。
鈍い老木が踏み折られる音がキャンプ場の端に響き渡った。
エイミーの首は無残にへし折られていた。即死だった。
嘔吐と返り血を浴びたフタバは真っ赤に染まったブラウスを平然と着て笑顔を浮かべた。
「やっぱり、アキハだけだ! わたしの心に響いた言葉をくれた人はアキハだけだった! 連邦軍なんて他は全員、殺すべき人間の集まりだ!」
自由になった猫は笑顔でじゃらしてくれる主人を探す。
そう、自由気ままに気分が向く方向に、連邦兵士の死体を積み上げながら――。
「機動戦士ガンダム」の二次作品として時代考察、話の内容は成り立っていますか?
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大丈夫!心配するな!
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もっと、勉強しなさい!
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実は、良く解りません!