機動戦士ガンダムーBullet in the desertー 作:五河陽太
本稿から、戦闘描写が複雑になります。
読み難かったり、変な部分もありますが、最後までお付き合い頂けたらと思います。
では、宜しくお願いします。
コフィン機がアキハ機にトドメを刺すのを止めた。
アキハは繋がった命に安堵すると同時に、ミツハに声をかけた。
「外で何が起こっている? この振動はなんだ?」
「少しお待ちになって。索敵範囲を広げて地面の中で何が起こっているかを確認してみましょう。もしかしたら……、いえ、そんなはずはありませんわ」
「一人で何を自問自答しているの? そんな言葉だと解らない。しっかり話をしてくれよ!」
「わたくしだって、あなたとしっかり話をしたいと考えていますわ! でも、わたくしの予想以上の事が起きている可能性があると言いたいのです!」
アキハはミツハが感じている「予想以上の事」が全く解らなかった。
だが、今いる砂漠地帯で事は起こっていた。
大地が鳴き、砂が跳ね上がる。突風が激しく吹き荒れ砂塵が舞う風景がメインモニターに映っていた。
コフィンがお肌の触れ合い回線で語りかけて来た。
『何事だい? 君たち、増援を呼んだかい?』
「馬鹿を言うな! 俺はジオン軍人とは違う! 今が今だ! 仕方なくガンダムを操縦しているに過ぎない!」
『その割には本気で斬りかかってきたね』
「お前だって殺そうとしただろう! 同罪だ! 今、周囲に何が起こっているか調べている!」
『地面の下だ。死にたくなければ着いて来い』
コフィンはそう語ると一気にその場からバック・パックを吹かせて離脱した。
残された、アキハとミツハは対応が遅れた。
地面の下から激しい振動が伝わって来た。
ミツハが戦慄した声で語った。
「まさか……、お姉様のプロトタイプが動いている?」
「フタバがこの事態を起こしているのか?」
「不味いですわ! お逃げになって!」
ミツハの言葉を受けて、アキハはバック・パックのブースターを全開にさせた。
入れ違いに、アキハ機の立っていた場所から、異形の存在が地中から姿を現した。
まず、目に付いたのは三〇メートルの巨体、同等に前へ突き出したドリルだった。両腕は無く、太く、がっしりとした二脚が存在感を放っていた。迷彩色に塗装された本体が圧倒的な威圧感を放っていた。頭部は一つ目で頭部の横には巨大で鋭利な掘削機の歯車が二枚備え付けられていた。
「ずんぐりむっくりした怪物だ」とアキハは感じた。
だが、怪物はその場に両足を強く踏み込むと背後に備え付けられた、大型冷却器を激しく振動させ始めた。
「不吉な何かが起こる」と、アキハは陸戦型ガンダムを怪物の右側に離して着地させながら思った。
怪物の真正面には六一式戦車部隊が展開されていた。
六一式戦車部隊は怪物をジオン軍モビルアーマー(以下、MAに統一)と認識し砲撃を開始した。
数多の砲弾がMAに向けて放たれる。
だが、MAは着弾する前に頭部横の掘削機を激しく回転させて、機体周囲に音波フィールドを形成し始めた。
弾丸は音波フィールドに触れると自壊して直撃する前に爆発した。
その音波フィールドの中でMAはドリルを中心部から二つに割った。
中央部から姿を現したのは大型メガ粒子砲の砲口だった。
甲高いエネルギーを収束させる音が響くと、MAは六一式戦車部隊に対して大型メガ粒子砲を放った。
その一撃は裁きの雷だった。
放たれた大型メガ粒子砲の一撃で、六一式戦車部隊は一瞬にして消し飛ばされた。
「おい、ミツハ! 何だ、あの戦艦の主砲みたいな威力の砲撃は!」
「お姉様は正気を失っていますわ! あなた、力を貸しなさい! 放っておけばお姉様はずっとあの『アッグバレット』でこの一帯を破壊尽くします!」
アキハはミツハが語ったMAの名前「アッグバレット」を聞いて戦慄を覚えた。
アッグバレットは大型メガ粒子砲の一撃で直線20キロを焦土に変えていた。
連邦軍はアキハ機奪還よりも目の前に現れた悪魔に恐怖を覚えて、攻撃を開始した。
トリアーエズ隊が上空からアッグバレットに対し、全IRH式ミサイルを撃ち込む。
だが、アッグバレットは音波フィールドを作り出し、ミサイルの一発も直撃を受けなかった。
旋回する12機から成るトリアーエズ隊に対し、アッグバレットは巨体を空に向けた。
太腿が大胆に開き、中から対空ミサイルが現れる。
崩落でも起きたかのような一斉射撃音が戦場に響き渡る。
アッグバレットに機動力は皆無だった。
だが、過剰なまでの防御力と攻撃力が備わっていた。
「数には数だ」と答えたアッグバレットの攻撃は精確にトリアーエズ隊を補足していた。
トリアーエズは連邦軍が初期から使っていた空の覇者だ。
対空ミサイルに対しての対策も入念に装備されていた。
各トリアーエズは散開した後、空に飛行機雲を作りながら綺麗な火花を散らす。
フレアを使ってアッグバレットの使った対空ミサイルを回避した。
だが、その先に待つ未来は良いとは言えなかった。
「駄目ですわ! フレア如きでアッグバレットの攻撃をしのいだとお考えにならないで!」
後部座席でミツハが絶叫した。
同時にアッグバレットの目に生気が宿った。
巨脚を再度開いた。
アキハは「また、対空ミサイルか?」と考えた。
だが、違っていた。
上空に放たれたのはたった一発のミサイルだった。
トリアーエズ隊を無視したミサイルは暗雲を裂き、空に打ちあがった。
その後、変化が現れた。
雨が少ない、砂漠地帯に黒雲が立ち込め始めた。雷が鳴り、雨が降り始めた。
「そんな……、まさか、この豪雨もフタバが起こしたのか?」
「そうですわ! 早く、お姉様を止めて! このままだと、お姉様が唯の大量殺戮者に成り下がってしまいます!」
「お前だって、俺を殺そうとしただろう!」
「今はそんな小さい話しをしている場合ではありませんの! あなた、お仲間が無残に殺される姿が見たいのですか!」
アキハはミツハからメインモニターに視線を戻す。
メインモニターには次々に変な動きをするトリアーエズの姿が映っていた。
一機は自ら大地に墜落していく。
また一機は他の一機と空中で衝突して爆散していた。
空中で見るも無残な地獄絵図が繰り広げられていた。
その様子を見たアキハがミツハに質問をした。
「おい! 何であんな熟練パイロットが唯、雨が降っただけで、混乱する! ジオンはまた毒ガスでも使ったのか!」
「違います! アレは対空兵器ですわ! 雨を故意に振らせて大地を急激に冷やす! 地熱で出来上がった濃密な雲で操縦者を空間識失調に陥れる最悪の兵器ですわ!」
12機から成っていたトリアーエズの編隊は一瞬にした壊滅した。
この圧倒的な効果はジオン軍がとんでもない兵器を開発したとアキハに一瞬にして理解させた。
(続)
「機動戦士ガンダム」の二次作品として時代考察、話の内容は成り立っていますか?
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大丈夫!心配するな!
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もっと、勉強しなさい!
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実は、良く解りません!