機動戦士ガンダムーBullet in the desertー   作:五河陽太

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約1ヶ月振りの投稿になります。楽しみにされていたかたは誠に申し訳ありません。現実が過酷だったので中々時間が出来ませんでした。ここに謝罪させて頂きます。
休載中も少しは勉強したので、描写が上手くなりました(ような気がします)!

今後も、慢心せず細々とやっていこうと思います。
是非、ゆっくりご覧下さい。

また、連動企画も考え中です。お楽しみに!


第2章 理想と現実
再会(1)


「おい、フタバ! 意識があるなら返事をしてくれ! 頼む、フタバ!」

 

 アキハは明かりも届かない地中深くに存在する地底湖の側で沈黙を続けるアッグバレットの機体に這い上がってはフタバに訴えかけていた。

 

 オマーンの戦場から地下に潜ったアッグバレトットと、装甲にへばりついていた陸戦型ガンダムは動きを完全に止めていた。

 

 アキハが意識を取り戻した時には、後方にいたはずのミツハの姿がなかった。ハッチが開いていたので、自分でハッチを開いて外に出たと考えられた。

 

 残されたアキハは、勇気を振り絞って冷却装置上にあるコックピットハッチを必死に叩いて、訴えかけていた。

 

「いつ、アッグバレットが再起動を始めるか解らない。その前に、フタバをアッグバレットから解き放つ必要がある」とアキハは考えて必死の行動に出ていた。

 

「フタバ! 俺だ、アキハ・アンドーだ! 意識があるならハッチを開いてくれ! お前だってこんな場所で死にたくないと思う! だから、ハッチを開けてくれ! 頼む!」

 

 アキハは必死でハッチを両拳で叩く。

 

 だが、ハッチはビクともしなかった。

 

 普通なら諦めるところをアキハは諦めなかった。

 

 フタバの名前を叫びながらハッチを五分間叩き続けた。

 

 すると、駆動音と一緒に、アッグバレットが再始動を始めた。

 

 アキハは「フタバが生きていた!」と思うと安心した。

 

 だが、こんな危険な兵器にずっとフタバを乗せておくのは我慢できなかった。

 

 アキハは前方にある一つ目の前に立って訴えかけた。

 

「フタバ! 俺だ、アキハだ! 解るならハッチを開けて出て来てくれ! 話がしたいんだ!」

 

 すると、後方でハッチの開く油圧式ポンプの押しあがる音が聞こえた。

 

 アキハは「想いが通じた!」と考え、嬉しくて仕方がなかった。

 

 後方のハッチに回り込み、ハッチの中を覗き込もうとした。

 

 すると、拳銃が額に付きつけられた。

 

 アキハはドキッとした。

 

 中からオレンジを基調としたパイロットスーツを身に付けて小柄な女性が姿を現した。表情はヘルメットから確認出来ない。だが、アキハは両手を挙げてフタバだと確信して話をした。

 

「フタバ……、なんだよな? こんな、危ない物はお前には似合わないよ。退けてくれないか」

 

 パイロットはアキハの声を聞くとヘルメットを外した。

 

 アッグバレットのパイロットはフタバで間違いがなかった。

 

 笑顔を見せたフタバは拳銃を捨てると、アキハに抱き着いた。

 

「アキハ! アキハだ! また、会えた!」

 

「お前は……、心配したんだぞ! こんな馬鹿げたMAに乗って大暴れするなんてフタバらしくないよ。少し下で話をしないか?」

 

 フタバはアキハの提案に二つ返事で「うん!」と答えた。

 

 地底湖の側でアキハはフタバと並んで座って、ゆっくりした時間の流れを感じていた。

 

 アキハは疑問に思った内容をフタバに聞いた。

 

「フタバ、何でお前があんな化け物に乗っていたんだ? お前、連邦のキャンプで捕まっていたとばかり考えていたんだよ」

 

 フタバは地底湖に足を浸けて無邪気にはしゃぎながら、元気に話を始めた。

 

「あんなの捕まった内に入らない! 私の力で抜け出した! アキハに会いに行こうと考えたけど、お父さんに帰って来いって言われたから帰ったの。そうしたら、『この子で遊んでやれ』ってお父さんがいうから遊んだ!」

 

 アキハはフタバの「遊ぶ」感覚が心底怖いと感じた。

 

 大量の戦死者を出して暴れ回ったこのMAを扱った理由が「言われたから」と簡単に片づけられたらたまったものではない。

 

 アキハはフタバの眼をしっかり見て、叱る口調で話をした。

 

「フタバ、お前のした遊びのせいで多くの人間が『死んだ』……、そうだ、死んだんだ。戦死したんだよ。名誉ある死と称えられても鉄の棺桶で死んだんだ。俺も一歩間違えれば――、死んでいた。フタバに殺されていたんだぞ」

 

「私が、アキハを殺す? 私は連邦を倒す戦争をしただけだよ?」

 

 アキハが真面目に話をしても、フタバにはあまり通じていなかった。

 

 アキハはアッグバレットにへばりついてほとんどの機器が死んでいる陸戦型ガンダムを見てしんみりと話を続けた。

 

「俺だって一歩間違えたら、フタバを殺していた。戦場は余裕がなくて、命をやり取りする本当に怖い場所だと心底感じたよ。でも、連邦とジオン……、違いがどこにあるんだろうか?」

 

 アキハは地底湖に映った自身の顔を見て真剣に考えた。

 

 自分の所属は連邦軍だ。だが、元はジオンの技術者。話をしている相手もジオン軍の女パイロット。これじゃあ「ジオン崩れ」と言われても仕方がないとアキハは強く感じていた。

 

 そんな落ち込むアキハにフタバが元気に声をかけた。

 

「アキハ、戦いたくないなら、私と一緒にジオンにくれば良い! 私がアキハを守ってあげる! ジオンは仲良しだよ! ミツハもヨツハもいてお父さんもいる! 寂しくない!」

 

「別に寂しいから悩んでいるのとは違うよ。俺は連邦軍に亡命した身なんだ。今以上に事をややこしくしたら本当に軍法会議モノになってしまう。だから、フタバの気持ちは嬉しいけど、ジオンには戻れない」

 

 アキハの言葉を受けてフタバは頬を膨らませて不満を漏らした。

 

 だが、アキハには一つの感情があった。その感情が事態をよりややこしくしていた。

 

 アキハはフタバに真剣な表情で一つの案を提案した。

 

「フタバ、こんな地面の底で俺たちは終わる訳にはいかない。お前を無事にお父さんの所に帰らせるためにも、ここは協力して地上に戻る方法を考えよう」

 

「アキハの考えかた前向きで私は大好き! アキハがいてくれたら怖い物はないよ!」

 

 二人は結束して地上に戻る方法を考えることにした。

 

「機動戦士ガンダム」の二次作品として時代考察、話の内容は成り立っていますか?

  • 大丈夫!心配するな!
  • もっと、勉強しなさい!
  • 実は、良く解りません!
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