機動戦士ガンダムーBullet in the desertー 作:五河陽太
「バッテリーが全部駄目だ。こんな状態になってよく熱核融合炉が爆発しなかったんだ。配線板も弾け飛んでいるし、これは苦しいな……。フタバ、そっちの状況はどうだい?」
「起動はするよ。でも、出力が上がらない。もう、攻撃は出来ないし、何より動けない。私が技術の知識がないから、直しようがないよぉ!」
「なら、俺がいう部品を分けてくれ。共通品だから、そっちのコックピット内にも必ずある。探すのはゆっくりで大丈夫だよ。焦らないでゆっくり探して。解らなかったら特徴を言うから似た部品から手当たり次第に渡してくれ」
アキハは陸戦型ガンダムのコックピット内を確認しながら駄目になった共通部品名をフタバに伝える。フタバは何とか部品を探し出してはアキハいるコックピットに持って来た。
お互い、乗っているのは軍の最高機密機。容易に触って良いものではなかった。
だが、アキハは元ジオンの技術官だ。フタバからアッグバレットの話を少し聞いただけで配線がどうなっていて、中身がどう組上がっているのか考えられた。
フタバは技術の知識がほとんどなかった。
だが、アッグバレットにはYMS-07Bグフのラジエーターと熱核融合炉が三機分使われており、その強力な主砲はムサイ級戦艦の武装を改造して作られていたのがフタバの言葉から解った。開発コンセプトが「地下からの戦術兵器」ならミツハが語った「プロトタイプ」にしてはこれほど完成したMAは珍しかった。
相当、技術に長けた者たちが開発に係わっているとアキハは考えた。
色々と考えながら陸戦型ガンダムの通信機回復を進めるアキハに対して、フタバは思わぬ行動に出た。
「アキハ、見て!」とあっかんべーと顔を自分で歪ませて来た。
この極限状態で気楽なフタバを見て、アキハは唖然とした。
「お前、何やってんの?」
「だって、アキハが思い詰めた表情でずっと黙っているから、怖かったんだもん! アキハは私を守ってくれた! だから、私はアキハが好き!」
「どうせ、おままごとの好きなんだ。お前の相手は楽しいけど、本気に出来ない」
「アキハの馬鹿! 嫌いになるよ!」
「それは悲しいな。だが、今はお互いが生き残る道を考えるんだ。ミツハがどこにもいないのが気になる。フタバはミツハがどこに行ったか見当がつかないかい?」
「ミツハがいたの! あの娘は私を慕ってくれている本当に良い娘だよ! 私を置いてどこかに行くような娘とは違うよ!」
フタバの言葉を受けてアキハは考えた。
気付けばミツハの姿が消えていた。
「この地底湖に見覚えでもあったのか?」とアキハは考えを巡らす。だが、ミツハがこの地底湖に見覚えがあるならフタバだって見覚えがあると考えたほうが自然だ。
アキハは色々と考えるが、結局は答えが見つからないまま、堂々巡りをするだけだった。
なので、アキハはミツハのことは棚の上に置いておいて、フタバとこの地底湖から脱出するのだけを考えた。
アキハが作業を始めて何時間が経過したか――。
地底湖の脅威が二人に襲い掛かって来た。
「アキハァ……、何だか眠いよ……」
「絶対に寝ては駄目だよ。地底湖は温度が急激に下がる。もう直ぐ夜が明ける。それまでに何とかこんな寒い場所から脱出しなくては……」
「喉渇いたぁ! お水汲んで飲んで良い?」
「地底湖の水は真水だ。どんな雑菌が入っているか解らない。蟯虫に腹を差し出したいなら引き留めないが……、フタバなら止めてくれると信じている」
「なら、補助食品もない今って絶体絶命だよ!」
「気付くのが遅いよ。だからこうして通信機の回復を頑張っているんだ。フタバ、ボルトでA-BX番のボルトが操縦桿に付いていないかい? 共通部品だから解ると思う。こう、小さくて金色の小指の大きさのマイナスドライバーで回すボルトなんだけど……」
「アキハって凄い。こんな状況でも冷静なんだ。私は凄く怖いよ」
「俺も怖いよ。でも、フタバが側にいてくれる。こんなに心強いことはない。一人より二人のほうが断然、心は温かいよ」
「アキハの表現、私、好きだな」
「ありがとう」と感謝の言葉をアキハは述べるとフタバからボルトをもらい、基盤にはめ込んだ。
アキハは技術士官として確かな腕を持っていた。
陸戦型ガンダムの通信機系統が共通部品で多く構成されているのを見抜き、補完できる部分を素早く直し、配線を組み替えることで通信機を回復させた。
「機動戦士ガンダム」の二次作品として時代考察、話の内容は成り立っていますか?
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大丈夫!心配するな!
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もっと、勉強しなさい!
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実は、良く解りません!