機動戦士ガンダムーBullet in the desertー 作:五河陽太
「これより、アキハ・アンドー中尉の軍法会議を始める! 議題はスパイ容疑だ!」
オマーンの地に戻ったアキハを待っていたのは自身のスパイ容疑だった。
大隊長のフォックス少佐は目の前に参列し、アキハの顔をじっくりと眺めていた。
アキハは自身にかけられた容疑について、弁解する元気すらなかった。
「アキハ・アンドー中尉、君は亡命した身でありながらまだ、ジオン軍と繋がっている。それは本当かい?」
前面右側液晶モニターに映し出されたジャブローにいる大佐が直球の質問を投げかけて来た。大佐は「少しアキハの回答に興味があり、突(つつ)いた」と言わんばかりに薄ら笑いを浮かべていた。
アキハは大佐の質問にゆっくりと言葉を選びながら口を開いた。
「自分は連邦軍の技術士官です。亡命した身でありジオン軍との結びつきは……ありません」
アキハは自分が口にした言葉の後にフタバとミツハの顔が浮かんだ。
たった数時間。されど数時間。
共有した時間は濃密でアキハの心の中に、しっかりと残っていた。アキハはその繋がりを自身で断つように言葉を発した。
前方左側液晶モニターに映し出されていたもう一人の査問員、中佐が書類に目を通しながら質問をして来た。
「だが、君が乗っていたMSは複座型。ジオン軍スパイが乗っていた情報が回って来ている。君を発見した際には敵MAは木っ端微塵。こちら側のMSも粉々になっていた。敵のパロットを君はどうした」
「逃がしました」
「君がした行為は完全に軍務を逸脱している。敵兵がいるなら捕縛するか殺すのが戦争だ。君はどう考えているのかい?」
大佐が品定めをするような質問をして来た。
アキハはどう返せば良いのか解らなかった。
フタバもミツハもジオン軍の兵士だ。だが、悪い奴ではない。殺す意味があるのか?
いや、無い。
アキハの心はそう答えていた。
「自分は元ジオン軍技術者でした。だから、ジオン軍も良い人はいると解っていました。連邦軍に亡命したのも、家の問題からでした。自身の甘さからなのは解っています。でも! 良い人はいるのです! なぜ、殺し合うのですか! 和解の道だってあるはずです!」
アキハは内心を叫んだ。
アキハが叫んだ後、軍法会議室に沈黙が訪れた。
その沈黙を破ったのは大佐と中佐の笑い声だった。
中佐は笑い声を噛み殺しながら、アキハに「これは愉快だ」と質問した。
「君の回答は前回の軍法会議でも聞いた覚えがあるよ。その少尉も君と同じ発想で、ジオンと解り合おうと考えていてね。愚劣な戦いの救いでもあると言い切りおったわ。君も同じクチかい?」
アキハは自身と同じ境遇の人間が連邦軍にいるのに驚いた。
アキハにはそれが救いだった。
「自分の道は間違っていない」、「その少尉もきっと苦しみながら前に進んでいる」
考えただけで勇気がもらえた。
「機動戦士ガンダム」の二次作品として時代考察、話の内容は成り立っていますか?
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大丈夫!心配するな!
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もっと、勉強しなさい!
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実は、良く解りません!