機動戦士ガンダムーBullet in the desertー 作:五河陽太
大佐は含み笑いをして、フォックスに声をかけた。
「少佐、君はどう考えているかい? 君の部隊からこんな半端者が現れたんだ。相応の覚悟はしてもらうよ」
「はい。でも、自分は罰を背負おうがこの少尉は前に進むと思いますよ」
「それは、ジオン側に内通するということかい?」
中佐がフォックスをギロリッと睨んで話しをした。
フォックスは首を横に振って確信に満ちた声で話をした。
「違います。『自分で答えを見つける』と私は言いたいのです。きっと良き、連邦軍の戦士になってくれると自分は信じています」
フォックスの言葉を聞いて、大佐と中佐が嘆息した声で話をした。
「中佐、近々オデッサに対して一大侵攻作戦が開始される。この少尉の反抗で無駄にしたくはないものだ」
「そうですな。この少尉にも存分に働いてもらうことにしましょうか」
フォックスの一言で大佐と中佐のアキハに対する心象が変わった。
アキハはフォックスに対して「申し訳ありません」と心から思った。
「アキハ・アンドー中尉に対する軍法会議はこれにて閉廷とする! 中尉は正式な通達が降りるまで、謹慎処分とする! 以上!」
こうして、アキハに対する軍法会議は幕を降ろした。
〇
アキハが謹慎処分を受けている際、オマーンのキャンプ地は大騒ぎになっていた。
オデッサの一大作戦が開始される前に、姿を見せた「敵巨大MA開発を阻止せよ」とジャブロー本部から通達が降りたのだ。
オマーンの地には多くの補給部隊が送り込まれ、賑やかになっていた。
そんな中、謹慎処分中のアキハの部屋にフォックスが顔を出していた。
「今日も暑いね。なに、気に病むことはないよ。君の気持ちは良く解る。敵もスペースノイドといえど人間だ。情が湧く時だってあるさ。それより、君はあのMAについて何か知っている内容はないかい? 僕は君をこう見えて高く買っている。相応の情報を持っていると考えているよ」
フォックスが「どうだい?」と紙コップに水を入れてアキハに差し出して来た。
アキハはフォックスにお礼を言うと紙コップを受け取り、ゆっくり話しを始めた。
「自分はあのMAについて何も知りません。相手がどんな手に出るかも解らないのです」
「君は嘘が下手だよ。でも、そういうことにしておこうか。そのほうが今の君の心には優しいと考える。もし、暇なら格納庫に行くといいよ、マリアが荒れているから、話し相手にでもなってあげれば助かる」
「隊長が荒れたら、それは凄まじく面倒ですね」
「そうなんだ。マリアとの付き合いは長い。あの娘の性格はよく知っているつもりさ。本当は素直で優しい娘なんだが、外の皮が厚すぎる。君がなんとか鞘になってくれ」
「無茶をいいます」とアキハは返答した。
フォックスは水を一口飲んで、唇を湿らすとアキハに真剣な声で話をした。
「僕は君がジオン軍と内通しているとは考えていない。そんな器用な男には見えないからね。だから、ここからが君の本当の戦いの始まりだ。疑いを深めるも、晴らすも君次第だ」
アキハはフォックスに話しをされて少し心が軽くなった。
水を一気に飲んでは、座っていたベッドから立ち上がった。
「少し、格納庫に行ってきます。隊長が荒れていたらコフィンさんたちが困ると思うので――。ありがとうございました」
アキハはフォックスに一礼すると私室を出た。
フォックスはアキハの後ろ姿を見て、「大丈夫そうだね」と呟いた。
「機動戦士ガンダム」の二次作品として時代考察、話の内容は成り立っていますか?
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大丈夫!心配するな!
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もっと、勉強しなさい!
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実は、良く解りません!