機動戦士ガンダムーBullet in the desertー   作:五河陽太

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初陣(1)

 その日も朝一番から気温が三〇度を越える暑い日だった。

 

 異常気象で、10月に入ってもオマーンの地は熱帯特有の暑さに見舞われていた。

 

 そんな日の朝一番からアキハたち04小隊は格納庫に集まり、マリアのミーティングを受けていた。

 

「今回の作戦はルーマニアのプカレストまでの索敵と機体運用データ収集の意味を込めた実験的側面が強い作戦だ。カルパチア山脈をミデアで越えた後、降下作戦に入る。バラガン平野に降下後、索敵をしながら進軍。プカレストの友軍と合流して帰投と……、はぁ、我ながら滅茶苦茶な任務だと思うよ」

 

 隊長のマリアが髪をクシャリとかき上げては「困った」といった感じで話をした。

 

 話を陸戦型ジムの右足に身を預けながら聞いていたコフィンが皮肉交じりに話した。

 

「これも、ジオン崩れが立派な活躍をするから与えられた作戦です。つまりは『三機で敵勢力の中を行進して来い』って言われた。コイツはおかしいですね」

 

 コフィンの言葉を受けて新参者のマーフィーが口を開いた。

 

「ここの小隊で死神は中尉殿ってわけですか。ソイツは面白れぇ。俺にもそんな戦場が回って来るとは本当に最前線送りは嫌だ、嫌だ――」

 

 マーフィーは弾薬箱にどっかりと腰を降ろしたまま、肩をあげて竦めるジャスチャーをした。

 

 アキハは自身のせいで04小隊全員が最前線送りになったのを「申し訳ない」と感じた。

 

 アキハは歯を食いしばって、「全員に何を言われようが絶えよう」と腹を括っていた。

 

 だが、全員の反応は意外と薄かった。

 

 マリアは「続きのブリーフィングはミデアの中で行う! 全員、機体搬入を急げ!」と命令を下した。

 

 すると、コフィンもマーフィーも敬礼をすると反抗することなく、自身の機体に向かって行った。

 

 アキハは全員が自分を責めないのが「おかしい」と感じた。

 

「待って下さい! 何で、俺を責めないのです! 本当は、『ジオンと繋がっている』とか考えている人もいておかしくない! 何でそう淡泊でいられるのですか!」

 

 アキハが誰よりも一番取り乱していた。

 

 そんなアキハにマリアが指令書のファイルで頭にチョップを叩きこんだ。

 

「アンタは全員に嫌われたいのかい? 皆、アンタの頑張りを認めているから、『アンタはジオン軍と繋がっていない』と確信して行動している。なのに、本人が認めていないのであれば、アタシたちが迷惑なんだよ!」

 

 マリアの一喝にアキハは自分が自意識過剰になっていたのに気付いた。

 

 アキハが謝罪をすると、マリアはニッコリと優しく微笑んで、アキハの胸を右拳で二度、叩いた。

 

「アンタはアタシたちの仲間だ。何よりアタシはそう信じている。だから、早く行くよ。アンタの信念はそこにある。だから、そこに従って動きゃ問題ない」

 

 アキハはマリアの言葉を受けて、前を向き首肯した。

 

 アキハとマリアが搭乗する機体は陸戦型ガンダムを現地の部品で改造した機体だ。

 

 操縦席が複座型になったのはアキハが操縦していた陸戦型ガンダムの知識を活かして、再度構築された形になっていた。また、アキハが壊した陸戦型ガンダムの部品を回収して各部分に強化装甲としてアーマーを取り付けていた。

二本角はそのままだが、塗装は砂漠迷彩色に塗り別けており、装甲(E・)強化型(x)陸戦型(・)ガンダム(G)と呼べた。

 

 コフィンの陸戦型ジムもアキハが調整と改造を施していた。

 

 コフィンの反応速度が通常の陸戦型ジムだと追いつかないと解り、各関節の滑らかさを強化、また、移動をアキハが研究していた熱核ホバーを採用してバックパックと脚部にブースターを増設ホバー走行が可能となっていた。配色も砂漠用に塗り替えられてデザート・強化型ジムとなっていた。

 

 マーフィーの機体はジム・スナイパーの改良機だった。

 

 本来なら冷却装置が必要なジム・スナイパーだが、アキハはアッグバレットの機体を視た際、バックパックの肥大化の代わりに大型冷却装置を兼ね備えた当機を参考にして、腰にジェネレーターを増設。バックパックの上から冷却装置を被せる形で一機に破格の火力を持たせることに成功していた。

 

 名称を付けるならジム・スナイパー・カスタム(マーフィー専用機)とすべきだ。

 

 マーフィーは狙撃を特技としており、その狙撃成功率は百パーセントを誇っていた。

 

 アキハの案を受けてマーフィーは「中尉殿は天才であります!」と称賛していた。

 

 三機をミデアに載せた後、四人はブリーフィングルームに集まっていた。

 

 マリアがミデアの操縦士に「頼む」と声をかけた。

 

 すると、ミデアの操縦士は明るい声で「地獄への直行便、出発しますよ!」と本当に嫌な台詞を吐いて来た。

 

 アキハはそんな操縦士に「本当に口が悪い」と考えては離陸の再に発生する浮遊感を今は唯、受動的に受け止めるしかなかった。

 

「機動戦士ガンダム」の二次作品として時代考察、話の内容は成り立っていますか?

  • 大丈夫!心配するな!
  • もっと、勉強しなさい!
  • 実は、良く解りません!
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