機動戦士ガンダムーBullet in the desertー 作:五河陽太
※東カルパチア山脈内内ジオン軍試作機開発拠点 研究室 午後三時
テツハは頭を悩ませていた。
自分はジオン軍に残りアンドー家の存続を考えて尽くす決意を固めて、マ・クベ指令の下に付き、オデッサの地で水爆とジャブローを地底から攻撃する拠点戦略兵器の開発を進めていた。
だが、地上の情勢は連邦軍側へと傾き始めていた。
九月下旬に機体調整用に改造していたバーキアシリーズの試作二号機が連邦軍に捕まるとんでもない事件を犯した。
同時に、三号機が感情に流され暴走。同時に姿を消す行動に出た。
だが、物事はバランス良く出来ていた。
二号機と通信が回復し、帰投命令を下すと自力で還って来た。
テツハは、帰還した二号機の様子を見て調整が必要だったプロトタイプを任せ、戦場をかき乱す運転にどれほどの効果が機体できるかのテスト運転を兼ねて、出撃させた。
結果はプロトタイプを失う事態が起きたが概ね大成功だった。
だが、問題はそこから起きていた。
バーキアシリーズに感情は無用。必要最低限の感情以外は発育しないように徹底調整をしていた――、筈だった。
だが、二号機と三号機共に「思慕」と「女」という感情に目覚めて帰投してくる始末。
その元が「アキハ・アンドー」と名乗る青年のせいだと知って更に悔やまれた。
テツハはアキハ(息子)に戦場に出ろとは一言も命令をしていなかった。
「いち、技術官として連邦軍に亡命さえすれば良い」と考えていた。
だが、どこで運命は狂ったのか?
テツハとアキハの運命が交差する日が来るとは考えもしなかった。
だが、テツハからしたら絶好の機会とも考えられた。
テツハの研究でアキハが死んでも構わない。逆に感情を利用して殺し、自身の立場を不動の物にさえすれば良いと考えた。
だが、バーキアシリーズの感情除去が上手く行かないのにテツハはずっと頭を悩ませていた。
研究室でマ・クベ指令と話をした後、自身の研究用椅子に深く腰を降ろした。
テツハはフタバをこの場に呼び出した。
バーキアシリーズ二号機を呼んでから五分と待たない内にフタバが姿を見せた。フタバはジオン軍服に身を包んで、敬礼をしてテツハの前に駆け寄って来た。
「お父さん、どうしたの? 私、訓練をしっかりこなしているよ?」
この少し無垢で人懐っこいところが二号機の特徴であり、感情が表に出た時の症状だった。
テツハは額にしわを寄せては語りかけた。
「お主の敵は何だ? 答えてみせよ」
「連邦軍!」
「では問う。お主にとってアキハはどんな存在だ?」
「アキハは好き! 初めて色々お話をしてくれたし、私を大切にしてくれた大切な人!」
「違う! アキハは敵だ! 殺す相手だと何度言えば解る!」
「お父さん、なんで怒るの? アキハ、悪い事、何もしていないよ?」
「まだ、こんな調子か……。下れ。代わりに三号機を――。ミツハを呼んで来い」
「解った!」とニパッと笑ったフタバは敬礼を適当にすると研究室から出て行った。
テツハはあんな調子の二号機をどう修正すれば良いか試行錯誤していた。
薬品投与、記憶操作、人の道を踏み外したと言われればそうだ。
だが、テツハはこの「人造人間」を育て、兵器にする分野を任されたからには遂行する義務があった。
プロトタイプを踏まえた新型の作成も順調に進んでいた。
後は、適正なパイロット(人造人間)さえ完成すれば問題はない。
だが、そこで躓いていた。
思った以上に二号機と三号機の状態が悪い。
「これは……、切るしかないかのぉ……」
テツハは内心を吐露した。
その時、三号機、ミツハが姿を現した。
ミツハもジオン軍服を着ており、フタバより規律を重んじる性格か、キビキビとした動きでテツハの前に近寄った。
「お父様、呼び出しに従い出頭しましたわ。何かありましたか?」
「お主も……、アキハを殺せぬクチか?」
「お父様……、わたくしは、その、アキハを……」
「もうよい。下れ」
「……、ごめんなさい」と呟くとミツハもテツハの前から姿を消した。
ミツハの場合は思慕に対して「申し訳がない」と背徳感情があるだけまだマシだとテツハは考えていた。
だが、アキハを慕う感情があるのはフタバと同じで、どんな手段をとっても消えない
感情だった。
テツハは断腸の想いで決断をした。
まだ、バーキアシリーズには四号機が残っている。
一号機と同じ理由で消せば良い。
テツハの顔はこれ以上ない悪魔の表情に歪んでいた。
「フタバとミツハを……、消すぞ」
「機動戦士ガンダム」の二次作品として時代考察、話の内容は成り立っていますか?
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大丈夫!心配するな!
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もっと、勉強しなさい!
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実は、良く解りません!