機動戦士ガンダムーBullet in the desertー 作:五河陽太
ドムの急旋回にアキハの身体は簡単に吹き飛ばされそうになる。
だが、アキハは必死にワイヤー・ガンにしがみついて、「手を放さまい」と必死になっていた。
その時、ドムが左手に持っていたマシンガンを掃射した。
アキハは耳をつんざく爆音に鼓膜が破かれないよう抑えながら必死に耐えた。
巨人たちの戦場にアキハは振り回されていた。
「このままでは、こちら側の作戦が機能しなくなる……」
アキハは考えて、必死に二人の名前を叫んだ。
アキハは他の作戦に移ろうと考えたその時、戦場で、ドムのコックピットが開いた。
「ミツハ、アキハがいるよ! 見てみて! 本当だよ!」
「アキハ! どうしてこんな場所にいるのです! しかも、腕に絡まっていてエラーが出るから確認しようとしたら……、あなたでしたか!」
「よ、よう。久しぶりだな。少し訳ありな身だから、そっちのコックピットに入れてくれたら助かる」
ミツハは「解りましたわ」と答えると、アキハをコックピット内に招き入れた。
ドムのコックピット内は回線がほとんど壊れ焼けて煙が立ち上がっていた。
「これは酷いな……。ミツハはこの状態で戦いを続けていたのか……。よく持ったね」
「これも執念って奴ですわ。でも、流石に三対一は苦しいです。早く逃げないと……」
「待ってくれ、今、俺の仲間が二機を仕留める用意をしてくれている。一機だけ、倒せないかい?」
「援軍まで連れて来てくれたの! アキハ、優しい!」
フタバが無邪気にアキハの左腕に抱き着く。
アキハはそんなフタバの頭をクシャリと撫でると「頑張ったね」と優しく声をかけた。
「お二人、和んでいる場合ではありませんわ! 追ってが来ましてよ!」
「逃げる方向を四の方向に頼む! 奴等は陣形を採っているようで隙がある! ミツハ、お前なら出来る!」
「当たり前でしてよ! アキハに言われたら出来る姿を見せる以外ありませんわ!」
ドムは轟音を立てながら半円を描くように高速で移動を開始した。
アキハはドムの奏でる駆動音に耳を澄ませる。
アキハからしたらドムは自身の技術が採用された子供と同じだった。
「この音は異常だ!」とアキハの耳は少しの異変に気付く。
「ゴメン!」とミツハに謝るとアキハはドムの設定を確認し始めた。
「アキハ、どうかしたの? この子は私たちが整備しているから問題ないよ!」
「フタバを疑っているのとは違うよ。唯、異音が聞こえるんだ。きっと激しい酷使で機体にガタが来ているのだと思う」
アキハはドムの機体設定を手慣れた動作で再設定を開始した。それは空中戦で見せた異常な再設定の速さの元が、この技術に秀でる男の才能を間違いないと裏付けている証拠だった。
「やはり、熱核ホバーにガタが来ている! ミツハ、動きを再設定し直す! 一〇秒耐えてくれ!」
「長いですわ! 五秒で再設定し直して下さらない!」
ミツハは焦った声でアキハに声をかけた。
アキハは「言ってくれる!」と吐いて機器を触り始めた。
ドムの直ぐ近くで着弾があった。コックピット内が激しく揺れる。切迫した状況の中で、アキハは再設定を完了させた。
「ミツハ、行けるよ! 一機を倒してくれ!」
「簡単におっしゃる! この機体で何機撃破したと思われていますか!」
「九機! ミツハは成長した!」
フタバの無邪気な声にミツハが「お姉様は黙って下さい!」と釘を刺した。
アキハは残されたドムの兵装を確認しながら、提案した。
「……良し、この機体で出来る最大限の行動をしよう。俺が地上に降りてザク一機の足を止める。ミツハは足が止まったザクにとどめを刺してくれ」
「そんな、無茶ですわ! MSに対人兵器で挑むなんて馬鹿もいいところです!」
「私も着いて行こうか? アキハ、一人だと難しそう……」
「フタバはコックピット内に居てくれ。どんな危険が待っているか解らない。それに俺だって伊達に戦場を経験していない。やりようはあるさ!」
アキハの言葉を受けて、ミツハがコックピットハッチを開いた。
「ここで言い合っていても仕方がありません。アキハ、お願いしますわ。その代わり、必ず、生きて帰って下さい」
アキハは「約束する!」と言い切るとドムのコックピットから出た。
フタバはアキハの後ろ姿を見ながら、ミツハに質問をした。
「アキハ、あんなに強気な性格だったかな? 少し変わったね」
「きっと、戦場は大人に変えたのですわ。お姉様とわたくしを女に変えたように――。お姉様、アキハの動きを見ていて下さいな! わたくしは操縦に徹します!」
フタバはアキハが少し成長したのを肌身で感じ、「もっとアキハを知りたい」と強く願った。
「機動戦士ガンダム」の二次作品として時代考察、話の内容は成り立っていますか?
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大丈夫!心配するな!
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もっと、勉強しなさい!
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実は、良く解りません!