機動戦士ガンダムーBullet in the desertー 作:五河陽太
読み難かったら、感想にお願いします。
普通のザクIIより索敵や戦闘補助に主眼を置いたザクIIで、ランドセルに索敵やジャミング等の電子戦用機材が搭載されていた。また、高出力用のブースターも脚部に増設されてあり、戦闘においても遅れを取らない機体に仕上がっていた。基本兵器はザクマシンガンと変わりはない。だが、クラッカーや、ヒートホークを廃し、グフの装備、ヒートソードと三連マシンガンをオプション装備で追加したところがフタバの乗っていたデザートザクIIカスタムから引き継がれた装備だった。
ザク・高山用カスタムがマシンガンを掃射してExGを追い詰める。
被弾したExGの機動力は歩く分には低下したが、ブースター関係は無傷だった。
結果、ブースターを使って距離をとるので、マシンガンの嵐から逃げるのに成功した。
マリアは陸戦型ガンダム用ビームライフルを構えて廃ビルを背にして最悪の敵を待っていた。
「電子戦で坊やを負かせる相手がいたとは……。どうする?」
「ジャミングの波長を今解析しています。相手に4小隊の姿を見られ過ぎていました。完全に連邦軍の通信用回線の波長を特定されているとは思いもしませんでした。でも、俺を舐めてもらっては困ります。ハル」
『ハロー、ハロー。アキハ、解析、完了。データ転送、完了』
アキハは横からキーボードを取り出した。その上で、タイピングを始めた。
マリアがアキハのタイピングの音を聞いて、嬉しそうに答えた。
「本当に、坊やと複座で良かったと感謝しているよ。アタシ1人だとザクに狩られるところだった」
「言いっこなしです。俺1人だとスカート付きにすら勝てません。お互い協力して生き延びる。これが最重要任務です」
「違いないね……。達成率は?」
「完了しました。今、この機体は3つの波長で解析を行えるようにしています。1つは連邦軍用の波長。これはジオン側にも知られています。もう1つは4小隊用の波長。特に俺がソナー、音波解析に使う波長です。これもジオン側に洩れている可能性が高いと考えました。なので、もう1つ、この機体のみで使うプライベートの波長を構成しました。これならきっとレーダーにザクが映ります」
「なら、アタシたちならきっとやれる! 索敵!」
「……、マーク4! レーダーに表示出来ました!」
「お返しだよッ!」
マリアが的確にアキハの指示した方向にビームライフルで射撃を行った。
轟音と同時にビルを何棟も貫き、ザクII・高山用カスタムの右肩を撃ち抜いた。
だが、機械で作られた無人機を右腕だけ破損させたのでは止められない。
マリアはビームライフルを捨てて、右太腿のビームサーベル・ラックからビームサーベルを抜き放つと、ザクII・高山用カスタムに向かって突貫を仕掛けた。
ザクII・高山用カスタムは左手に持った三連マシンガンを掃射する。だが、右腕がないので、重心がズレてバランスが取れない。結果、照準が合わない結果になっていた。
マリアは小型シールドで万が一のコックピット直撃から機体を守りながら、ブースターを吹かせて一気に突進をかけた。
マリアの操縦は的確でズレがない。
一刀の元、核融合炉を避けて、動体からザクII・高山用カスタムを真っ二つに斬り裂いた。
「坊や、残敵は幾つだい!」
「残存敵影、3です! 1機真上を指示しています!」
「フライトタイプ!」
マリアはExGの脚に被弾した結果を激しく憎く感じた。
一番必要な機動性を持つ敵に機動性を失ったExGで戦いを挑む必要があった。
小雨から本降りに替わった雨の中、空中と地上を自在に動き回る、グフ・フライトタイプを前にExGは成す術もなかった。
グフ・フライトタイプの主兵装はガトリングシールドだった。空中から雨かと錯覚するほどの弾幕を浴びて、マリアが舌打ちをした。
「坊や! 策はないのかい! このままだと蜂の巣だ!」
「装甲が分厚いのがとり得です! 少しは陣取って構えられます! 現在残っている兵装は頭部バルカン。ビームサーベル、胸部バルカン、胸部ミサイル……。以上でこの状況を乗り切る必要があります!」
「機体のガタを何とかしてくれたら、パーティーができる装備だよ!」
アキハは冷静に考えた。
三次元の動きをする相手に対して、三次元で挑まず、面で挑むのは愚策だ。
なら、こちらも三次元の動きをすれば問題ない。
だが、肝心の右脚部があと1回ジャンプをしたら使い物にならなくなる。
陣取っての砲台作戦よりももっと利口な戦いかたがあるはずだ。
アキハは考えに考えを重ねた。
結果、1つの答えに辿り着いた。
「やられてしまいましょう!」
「馬鹿! こんな状況だからって冗談を言うな!」
「本気です! 正確にはやられたフリをしまししょう! フライトタイプには厄介なガトリング砲がありますが、機体の軽量化を図るため、近接武器以外での決め手はありません! 懸けです! 砲台をして負けるよりは勝率はありますよ!」
「……、殺されたら、来世まで坊やを恨むからな!」
「ご自由に!」
マリアはExGをガトリング砲の弾幕に上手く合わせて、仰向けに倒れさせた。
そのまま、熱源で悟られないように、メインスイッチをオフにした。
瞬時にメインカメラの視界が消えて、真っ暗な状態になる。
コックピット内は静寂だけが支配していた。
軽快なフィンの音が徐々の大きくなるのが聞こえて来た。
そんな一か八かの大勝負の時にマリアが口を開いた。
「アタシさ。生まれ変わるなら、町娘がいい。こんな血生臭い戦場で男勝りに育っちまった今より断然、可愛くて、お洒落して、女の子らしく生きたい」
「俺は自身の家の束縛がない人生がいいですね。こんなクソみたいな人生はこりごりです」
「でもね! クソみたいな人生は――」
マリアの威勢の良い声と同時にメインスイッチがオンになる。
各機器に命が宿り、点灯していく。
「まだまだ、楽しいことだって残っている筈なんだよ!」
メインカメラがついた。
そこは灰色を基調としたグフ・フライトタイプがヒートソードを振り下ろすその瞬間だった。
「パーティータイムッ!」
「了解!」
マリアとアキハは持てる全武装をグフ・フライトタイプに向かって叩きこんだ。
グフ・フライトタイプは真正面から直撃を受けてよろけるとその場で沈黙した。
マリアは機体を立て直すと、アキハに振りむいて微笑んだ。
「ナイス懸けだよ、坊や。これなら、他の奴等だって――」
マリアが話を続けようとした時、フォックスから通信が入った。
『四小隊の全員、聞こえますか? 市街戦、見事でした。でも、相手も本気で我々を潰すつもりみたいです! 中尉なら解りますね? 敵が本気を見せたことを――』
アキハはフォックスの言葉を聞いてソナー探知を開始した。
そこで聞いた音は異常な大きさの駆動音だった。一か所から何十機もの機体が蠢くまるで闇の塊のような機体の存在にアキハは戦慄した。
地底から姿を現したのは形状こそ全く異なるが、化け物と呼べばそうだった。
「アッグバレット――」
アキハは直感で名前を呼んだ。
そう、その化け物の名前はアッグバレット。
正式名称は「ネオ・アッグバレット」だった。
「機動戦士ガンダム」の二次作品として時代考察、話の内容は成り立っていますか?
-
大丈夫!心配するな!
-
もっと、勉強しなさい!
-
実は、良く解りません!