機動戦士ガンダムーBullet in the desertー   作:五河陽太

39 / 42
 この場面に某スナイパー機を登場させてらまんまですね。
 読者様には本当に申し訳ありません。

 でも、どうしても書きたかった。それくらい幼い時から鮮明に脳裏に染み付いたシーンです。

 苦痛かもしれませんが、お付き合いお願いします。

 以上、宜しくお願い致します。


悪魔再臨(1)

 カルパチア山脈の市街にその化け物は姿を現した。

 

 全長60メートルの巨体。支える巨脚は2本あり関節各部には防塵対策がなされていた。本体は中央に巨大な砲口があり、一つ目。砲口の横には小さい砲口が横並びに365度並んでおり全方向に対して砲撃が可能だった。頭にはカッター状の装置が6基装備されており、プロトタイプに比べると巨大かし、退化したかのように見えた。

 

 だが、産声ともいえる砲撃でそんな楽観視は一撃で吹き飛ばされる。

 

 アキハは姿を見せた化け物に対して、唖然としていた。

 

 だが、04小隊の誰よりもマリアが冷静だった。

 

「全員、対ショック体勢に入れ! 相手はデカいのを放つつもりだよ! フォックス、アンタは逃げろ!」

 

 ネオ・アッグバレットは砲口にエネルギーを充填させると後方で待機していた陣地めがけて砲撃を放った。その威力は地上から離れた市街にいた04小隊にも及んでいた。

 

 足元にいた、ExGは小型シールドを盾にしてしゃがんだ状態で対ショック体勢に入った。

 

 だが、小型シールドは溶解し、使い物にならなくなった。

 

 衝撃で市街のビルは瓦礫と化し、カルパチア山脈ふもとの街一つが地図から消えた。

 

 カルパチア山脈を穿った閃光は山を貫通して本陣へと爪痕を残していた。

 

 余りの破壊力に、アキハは騒然としていたが、マリアの一声で我に返った。

 

「坊や、しっかりしな! アンタが全員の安否を確認しない限りアタシが落ち着かないだろうが!」

 

 アキハは謝罪をすると、口元のマイクに向かって安否を確認した。

 

 全員無事だった。

 

 だが、アキハは納得できない部分があった。

 

 相手の射撃精度は格段に上がり、不意を突いて出現した時点で勝ちは確定していた。

 

 だが、本部まで無事なのが納得できなかった。

 

「わざと外した」としか納得の行く考えが出来なかった。

 

 アキハはモニターに映し出されたネオ・アッグバレットを睨みつけると、回線を操作した。

 

「ハル、化け物の回線に割り込むぞ! 手を貸してくれ!」

 

『アキハ、了解! 回線にハッキングを開始します!』

 

「坊や、何を始める気だい! 今、変な行動を起こしたらアタシたちでもアンタを守れなくなる!」

 

「隊長、あの機体に俺の父さんが乗っている可能性があるんです。もし、乗っているなら無駄な争いを避けられる可能性があります」

 

「でも、アンタの採ろうとする行動は流石に目に余る! アタシたち士官は上からの命令を忠実にこなしておけばいいんだよ! 英雄になる必要はない!」

 

「……、ごめんなさい」

 

『ハッキング完了。チャンネル、接続しますか?』

 

「開いてくれ」

 

 ノイズのあと、野太い声が連邦軍全員の耳に入った。

 

『やはり、アキハか。貴様ならこのような愚策を行うと簡単に考えられたわ。儂に何か用か?』

 

「父さん……。何で、1発目をわざと外したのですか?」

 

『貴様なら解るだろう? 連邦軍に儂の技術力を見せてやる機会を与えた。それだけだ』

 

「父さんは何で、こんな化け物を作ったり、俺の開発品で人の道を外れた行為をするんですか! 技術者は神とは違います! そんなの業が深過ぎます!」

 

『アキハ、貴様は相応に優秀だが、考えかたが阿呆の類だな。技術者は神だ。この戦いでも技術力に秀でた軍勢が勝つ。それはどちらだろうが構わないと考えていたが、儂は思い至った! このアッグバレットが完成した時、ジャブローを一瞬で廃に出来ると確信した! そう、ジオンが勝つのだ――』

 

「暴力で勝っても、また暴力を生むだけです! 父さんはフタバとミツハを何だと考えているのですか!」

 

『貴様と同じ不良品だ。物は良かった。だが、駄目な部分があったから処分した』

 

 簡単に吐き捨てたテツハにアキハは苛立ちを覚えた。同時に、強い憎しみを覚えてしまった。

 

 その時、アキハは直感で察した。

 

「テツハは変わったのだ」と――。

 

 アキハは泣きそうな自分の声を抑えて、テツハに向かって想いの全てを吐いた。

 

「テツハ・アンドー! 連邦もジオンも関係ない! お前は危険だ!」

 

『だから何だ? 儂を殺すか? 愚息よ』

 

「隊長、ExGは行けますか!」

 

 アキハが通信を終えて、マリアに問うた。

 

 マリアは髪をかきむしってはアキハの問いに答えた。

 

「アンタは本当に馬鹿だよ! 色んなしがらみが誰にだってあるが、アンタはそれを真正面から蹴散らすんだからね!」

 

 アキハはマリアに「申し訳ない」と謝罪をした。

 

 だが、マリアは微笑んでアキハに返した。

 

「アンタがジオン側の人間とは違うと解っただけでじゅうぶんだよ! 04小隊、全員、聞こえるね! これから化け物に対して攻撃行動を採る! 問題のある奴は!」

 

『本当に死神中尉はどえらいものに喧嘩を売るねぇ。だが、コイツを仕留めれば昇進間違いなしって感じだね』

 

 マーフィーが気楽な感じで声をあげた。

 

『機体に問題があるけど、ここまでの脅威を見せつけられたら、放置できないよね。やってやるさ』

 

 冷静に殺意の籠った口調でコフィンが無線を入れて来た。

 

 04小隊の敵は、ネオ・アッグバレットと決まった。

 

「全機、攻撃開始!」

 

 マリアの声で04小隊が攻撃を開始した。

 

 だが、ネオ・アッグバレットに攻撃を開始した直後、異変が起こった。

 

 ネオ・アッグバレットの頭部に6基搭載してあった、機器が振動を開始すると04小隊の射撃武器が機体に届く前に無力化されてしまった。

 

「何でだ!」とアキハは想い、解析を開始した。

 

 アキハが必死に解析をしている間にも、04小隊の面々は攻撃を続けていた。

 

 だが、無駄な攻撃に終わっていた。

 

 なぜ、ビーム兵器が無力化されるのか?

 

 実弾兵器まで無力化されるのか?

 

 アキハは鉄壁のネオ・アッグバレットの防御方法について考えた。

 

 結果、解析と同時に1つの答えに行きついた。

 

「隊長、奴は音波フィールドと同時に立方格式状の不可視フィールドを形成しています!」

 

「解らない! 専門用語を使わずに簡単に喋りな!」

 

「つまり、実弾兵器もビーム兵器も効かないと言いたいのです!」

 

「本当の意味で化け物だね……。さて、どう出るか――」

 

 04小隊以外の部隊も集結してネオ・アッグバレットに対して攻撃を仕掛け始めた。

 

 だが、ネオ・アッグバレットの鉄壁を破る糸口にはならなかった。

 

「機動戦士ガンダム」の二次作品として時代考察、話の内容は成り立っていますか?

  • 大丈夫!心配するな!
  • もっと、勉強しなさい!
  • 実は、良く解りません!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。