宙が少女か、少女が宙か   作:銀ちゃんというもの

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スマホちゃんが絶不調なので久しぶりのパソコンからの投稿。


12.(ふろ)より団子(おなご)

「リサ、一緒に行こう……?」

「なんだい、リィエルちゃん……んな夜更けに、どっかリィエルちゃんと私二人っきりで行こういうんかい……? はっ! まさか青か……ごふっ、ぅ! ちょいまちぃくださいシスティーナ様、じょーだんじょーだん……だかんな、頭手刀でたたくのやめっあっ、馬鹿になる、脳細胞が……っ」

「あんたは、リィエルに……なんて言葉を教えようとしてるの……ッ!」

 

 システィーナは手刀をやめて不安そうに溜め息を着く。

 

 セリカ曰く、ここ、『タウムの天文神殿』付近は霊脈(レイライン)的には旧火山帯であるそうで、火山と言えば……そう、風呂。探せばあると思ったなどと言って温泉の湧く場所を探し当ててきたセリカは【氷のルーン】で温度を調節した風呂を提供したのだ。

 そして今夜。既に天幕(テント)に入り、就寝している時間帯ではあるがこの時間帯に露天風呂に浸かりたい、星空を見ながら風呂に浸かろうと女子生徒の誰かが言い出したのが始まりだった。

 そこは魔術師の卵といえど若い少女経ち、直ぐに女子生徒全員に情報が伝達、風呂の用意を早急に済ませ全員で浸かりに行こうという段階になって誰もがすっかり忘れていた存在の名をリィエルが口にした。

 全員が今思い出したという顔で固まり、リィエルとシスティーナが忘れられていた存在、リサを呼びに行ったのだが……これだ。

 多少予想していたとはいえリィエルの身に危険が及ばないか少し不安なシスティーナであるがいつの間にやら変えの服までそろえたリサを見て思考を断ち切る。

 

「さぁ、れっつごーだぜぃ!」

「ん、行こう」

 

 青髪と桃髪の少女が姉妹のように手を繋いで仲良く歩いていくのをシスティーナは後ろから追っていった。

 

 

 

 岩に隠れた秘湯に湯煙が揺蕩う、まるで人を魅了し睡眠へと誘うようだ。

 わいわいきゃいきゃいと姦しい声と熱に浸かり、肌色を瞳に納めるリサは湯を注意深く眺めていたためか、揺らめく水の中に慌てるように苦しむように沈むグレンの姿を見つけた。

 流石に雰囲気から覗きに来たのではないというのを悟ったには悟ったが、自分はともかく女子生徒たちに見つかればどうなるかは自明であるだからと言って救いの手は伸べないがと独り思案する。

 そんなことよりどんなことより女子(おなご)の柔肌を心に刻むことを目標とするリサは六人の美少女をあくまで怪しまれない程度に観察する。

 

(ふむ……やっぱ、リンちゃんはおどおどした感じが可愛ええなぁ……しかし、だーが、だがなぁ、やはり私はリィエルちゃん派よねい!)

 

 (よこしま)な思考を加速させるリサは正座をしてなお、身長故に口元までお湯に浸かりそうで、隠すべき場所も何もかもが沈み、透いているはずのお湯が揺れて霞み、首から下の幼い体は誰も見ることができない。

 

 胸の大きさで盛り上がる少女たちを観察していたリサは男性の声が耳に入った。グレンの物だ。

 

「だぁああああああああああああああああああ──っ!?」

 

 息が持たなくなったのか、大きな水の音を上げて水面から飛び出たグレンが空気を吸って生き返ったなどと発言しているのに事前にグレンが沈んでいることを知っていたリサは背を向ける。

 いくら幼少期に共に風呂に入ったとはいえ、流石のリサでも見られたら恥ずかしいものは恥ずかしいのだ。羞恥という感情は存在しているらしい。

 

「……正解(ビンゴ)

「……な に が?」

 

 水中で聞こえた少女らの話から胸のサイズ(なにか)を予測していたグレンの成し遂げた声色に続いて青筋を立てたシスティーナの凄まじい魔力が魔術となってグレンへとぶつけられる光景を背にリサはゆるりと湯を裂くように移動して見事、リィエルの隣へたどりつくことに成功する。

 

 そう、システィーナ(邪魔者)の意識がグレンへと向いている今、リサはさりげなく近寄り純粋無垢なリィエル(獲物)の胸に触れても誰も気づきはしない……と思っていた頃がリサにもあった。

 

 リィエルとリサの前に立ちはだかる艶やかな肌色を見た途端、リサは戦慄した。

 グレンの悲鳴と少女達の乱闘の中、己にまで意識を向けることができる人間がいたのだと。

 誰なのだと、その足から胸のしっかりとした凹凸を過ぎて視界に映った金髪にリサには最も予想がついていない人物であったことを知る。

 

「ふふっ……リサ? やっていいことと悪いことはあると思うよ?」

「……ひゃい」

 

 一糸纏わぬ天使(ルミア)が微笑み諭す光景にいつもの態度はどこへやら、リサは赤面して素直に従うしかなかった。




全裸美少女の微笑みに悪は敗れた。
パソコンで書こうとするとキャラがブレそうになる。そしてなによりルミアの口調と性格がムズい。
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