「ご馳走さま。」
十数年ぶりに話したその言葉で全ての物を食べ尽くした。
生きている者は誰もいない。生きていた証拠は壁や床にある血痕だけ。
食べていると結果的に姿がかなり変わったな。
自分の脚は鉄になり、両腕は鱗が、尾てい骨には蜥蜴のような鉄の尾が、額には二本の角が、頭には後ろに伸びる四本角が出来たり生えたりした。
自分の体には興味がないけどここまで変わるのか。
「ここだよね、出てきた場所は。」
食べて出ても良いけど……壊した方が早そう。
「ほいっと。」
軽いノリで拳を扉に殴り付けると紙のように扉は飛んでいった。
うーん……白い道が続いているなー。
「つまらない。」
こんな道とおるだけなんてつまらない。どうせならもっと面白い方法にしてもらいたい。
「よっと。」
天井まで跳躍して破壊する。
「だ、誰だお前は。」
あ、人だ。
「いぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
人を食べ終わったら今度は壁を壊す。
「私の名前は「イタダキマス」ぎゃあぁぁぁぁ!?」
『ヒーロー』とか名乗るよく分からない人を食べるとさっきみたいな大声を上げて絶命してしまう。
ヒーローって何かすら教えてくれないの?因みにヒーローは異能が当たり前の超人社会である現代における人助けのための公務員みたいな仕事だ。その際個性を使う事ができる。
それって個性が超強力って事だよね。えっと……確か……おお、あったあった。個性の名前は『命名』。『名前をつけることで自分の思い通りに動かす』か。結構強いけどめんどくさい。お蔵入り。
それよりもさっき食べた人の個性が強力だな。個性『切断』。『切り裂くと願えばどんなものでも斬れる』。おもしろそうだし、使ってみよう。
えーと、切るのは何にしようかなー……めんどくさい。一々そんか事を考えなくてもいいよな。全てを斬ってしまえばいいじゃん。
まずは腕を刃に変えてから。
「ほいっと。」
空気を薙ぐと一瞬で全てを切り裂きながら斬撃が飛んで行く。
ははっ、面白い。
「はははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははっ!!」
左手も刃に変えて上も下も右も左も全てを切り裂いていき、建物は倒壊していく。
「そろそろいいかな。」
倒壊した建物から物質を食らって自分は外に出る。
やっと外に出れた。
「さて、全てを壊しに行こうか。」
身体能力は生物を食べた分だけ上昇します。また、知識は脳を食べれば知識や記憶も入手出来ます。