ヴィラン名 『チェンソーマン』   作:ナメクジとカタツムリは絶対認めない

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うちの学校の校長がテストの悪魔と契約して長い間更新できませんでした。とりあえず自分の体を燃やしながら綱引きしたんでもう大丈夫です。


ビームの秘密

「いいか、ビーム。ここが保健室ってんだ。怪我したらここにくるんだぜ」

「デンジ様優しい!デンジ様最高!」

 

雄英高校の保健室の扉の前。そこに居たのは、得意げな顔をしながら説明をするデンジと、それを尊敬の眼差しで見つめるビームであった。

何故デンジは学校の設備を案内しているのか。時は少し前へと遡る────。

 

 

 

 

 

 

 

「学校案内ィ?」

 

ビームに肩を揉まれながら眉を潜めるデンジ。根津校長はそれを見て笑う。

 

「そう、デンジ君を護衛するにはどうしてもここの学校で活動しなければならない。…どうやらビーム君はデンジ君をとても気に入っているようだからね。それならいっそのこと、今、仕事でこの校内をよく知ってるデンジ君に案内を頼んだ方がビーム君も気が楽だろうと思ったんだ!」

 

その小さな体で大きく胸を張る根津。それを受けたデンジは、まあ仕事の上司の言うことならと腰を上げた。

 

「お〜し、そんなら行くかビーム。俺に着いてきな!」

「ハイ!」

 

元気に校長室を出て行く二人。それを見届けた根津は、それまでの朗らかな空気を四散させてオールマイトに向き直る。

 

 

「…さて、オールマイト。君に頼みたい事がある」

「…?頼みたい事とは?」

 

「ビーム君──彼の監視を頼みたい」

 

「ッ!?それは一体どういう事でしょうか?」

 

 

 

根津の放った突然の一言に驚愕するオールマイト。そんな彼に根津は静かに語りかけた。

 

「ビーム君はデンジ君が目的でここに来たらしいんだが──まずそもそもおかしいんだ、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のは」

「…!」

「それに、ビーム君は──いや、この場合はデンジ君もだが、彼は常識を知らなさすぎる。僕と初めて会った時──。彼は、個性を使って雄英に潜入していたんだ」

「──え?」

 

その言葉にオールマイトは呆然とする。雄英高校の侵入セキュリティは、並大抵の個性では潜り抜けることすらできない。それこそ、プロヒーローでも苦難するほどだ。しかし、あの青年はそれを容易くしてのけた。その事実に、戦慄するオールマイト。その表情を見た根津は話を続ける。

 

「彼は精神的に幼い。故に、なんらかの手段を経てデンジ君が雄英にいる事を知り、ここにやってきたのだろう。…出会った時は、私は襲われるかと思った。しかし、ビーム君は『デンジ様はドコだ!』と何度も不安そうに聞いてきたんだ」

「…しかし、彼がやったことは立派な犯罪では──」

「…これは私の予測なんだが、ビーム君もデンジ君と同じ境遇なのかもしれないね」

「ッ!?」

 

目を見開くオールマイトを見ながら、根津は机の上を歩き始める。

 

 

「デンジ君は孤児だった。孤児の彼が同年代の知り合い──しかもあんなに仲が良い友達を作るのは少し考えにくい。…同じ境遇だから、知らず知らずのうちに犯罪を犯していたというのが、分からなかったのかもね」

「……」

「それに、デンジ君も元々は一応敵側だったからね。もう一人くらい増えても何も問題ないさ」

「校長…」

 

 

悪戯な笑みを浮かべる根津に苦笑するオールマイト。そして、覚悟を決めた目で根津へと改めて向き直った。

 

「…分かりました。ビーム君の事は私に任せて下さい」

「よろしく頼むよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、デンジ達は食堂で昼飯をとっていた。クックヒーロー『ランチラッシュ』の作った日替わり定食を美味そうに食べる二人。すると、デンジが自分の飯にひと段落ついたのか、ビームに話しかけ始めた。

 

「つーかよ、ビーム。ボディーガードなんていい仕事、どこで見つけたんだよ」

「ング…。…俺、逃げた!()()()から!」

 

頬いっぱいに詰めた飯を飲み込み、ビームはそう答える。その返答に、デンジは目を見開き、驚いた。

 

「お前…よく逃げれたな」

「?簡単だった!エリが手伝ってくれたから……」

「はあ〜〜〜!?嘘だろ!?」

「?な、何が…?」

 

疑惑の目を向けるデンジに、おろおろして首を傾げるビーム。それに構わず、デンジはビームを追及しようとする。しかし、そこに近づく人影があった。

 

「エリが手伝うわけね〜だろ!アイツは──」

「あれ?デンジくん?」

 

そのころころとした可愛らしい声に、デンジの疑わしげだった表情がみるみるうちに笑顔に変わっていく。

 

 

「ねじれちゃん!」

「うん!ねじれちゃんだよ!デンジくんデンジくん、体は大丈夫なの?何食べてるの?その子誰?」

 

 

矢継ぎ早に放たれる質問にビームは処理が追いついていない。しかし、デンジはそれに慣れたのか、すべての質問に対して答えていた。

 

「もう体は平気っす!これは日替わり定食ですね!こいつはビームです!」

「ふーん…ビームくんか!よろしくね!私波動ねじれ!気軽にねじれちゃんって呼んでね!」

 

ねじれは明るく笑いながら、ビームに手を差し出す。…しかし、いつまで経ってもビームはその手を取ろうとしない。それどころか、うずくまって頭を抱えて震えている。急にどうしたのかと、デンジはうずくまるビームの顔を覗き込む。

 

「…おい?どうしたビーム──」

 

「──ヤバヤバヤヴァヤヴァヤヴァ…!デ、デンジ様が…!お、女を…!こ、これは報告…?でも言わないとエリが怖くなる…!ど…どーしよ…!」

 

 

ブツブツと呟くビーム。それを見て、デンジは引き気味に心配をする。

 

「お…おい、お前大丈夫か?」

 

その時、突然ビームが立ち上がった。その行為にデンジとねじれは驚く。それを気にせずにビームはデンジの手を握る。

 

「デンジ様!オレ、いったん帰る!また今度!」

「えェ?あ、おい!」

 

 

そして、ビームは地面にとぷん、と潜り込んだ。まるで陸を海のようにスイスイと泳いでいくサメのヒレが食堂を猛スピードで出ていくのを不思議そうに見るデンジとねじれ。

 

「…ま〜いいか!ねじれちゃん、ご飯食べようぜ!」

「いいよー!」

 

しかし、それもすぐに終わり、デンジはねじれと楽しそうに昼飯を食べるのであった。




今回ちょっと雑かもしれません。申し訳無いです。
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