ヴィラン名 『チェンソーマン』   作:ナメクジとカタツムリは絶対認めない

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前の話からしてバトルと思った方、すまねえ。違えんだ…


雄英体育祭 その3

「────なーんてね」

 

目の前の少女が悪戯な笑みを浮かべたと同時に、プレゼントマイクの声がスタジアムに響き渡った。

 

[さぁさぁ序盤の展開から誰が予測できたァ!?今一番にスタジアムへ還ってきたその男──!]

 

 

 

[──『緑谷出久』の存在を!!]

 

 

凄まじい歓声が轟く中、少女は笑いながら首のチョーカーを触る。

 

「そんなつまんない事やるわけ無いじゃ〜ん…」

「そんなつまんない事は起こんねえよ…めっちゃヒーロー居るんだぜ?無理無理」

 

うーむ、と顎に手を当てる少女に呆れたように笑うデンジ。しかし、少女の目はまるで冗談を言っているようには見えなかった。

 

「さあ!第一種目が終わったところで早速第二種目の発表よ!」

 

十八禁ヒーロー『ミッドナイト』の声がスタジアムの中央から発せられた事で、デンジの意識はそちらに向く。すると、ドラムロールが鳴り響き、ミッドナイトの背後にあるモニターに種目名が映し出された。それは──、

 

 

「騎馬戦…かあ。なーんか面白くなさそうだなー」

 

 

それを見届けた少女はため息を吐き、立ち上がった。

 

「お?どこ行くんだよ」

「んー?帰るの」

「帰るのぉ〜〜!?」

 

明らかに残念がるデンジにクスッと笑う少女。そして、何を思ったのか再びデンジの隣に座る。しかし、先ほどまでとは違い、お互いの肩がくっつく程距離を縮めていた。

 

「えっ…」

「そんな顔しないで?絶対またどこかで会えるから。なんかそんな運命感じるの。感じない?」

「感じます…」

 

だよね、と笑って、そのまま顔をデンジの顔に近づけて──。

 

 

 

最初、デンジは自分の頬に感じた感触が何か分からなかった。しかし、目の前の少女が顔を寄せてきた事、その際に発生した湿り気のある音──。

つまり、デンジは頬にキスをされていた。

 

「え!?あ…!ああっ!?」

 

慌てふためくデンジを妖艶な表情で見た後、少女は再び立ち上がった。

 

 

「私の名前、レゼって言うの。またね、デンジくん」

 

 

ぞっとする程美しい笑みを見せ、少女──レゼは、熱狂するスタジアムを後にした。

その場に残ったのは、たこ焼きが二つ、そして頬に手を当て放心している金髪の青年だけだった──。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「可愛かったなぁデンジくん…」

 

雄英高校を後にしたレゼは、今日のささやかな出会いに歓喜していた。あの金髪の少年──デンジの事を思うと自然と顔がにやけてしまう。

 

「最初は演技だったんだけどなー、わたしこんなチョロい女だったっけ?」

 

少し小腹が減っていた。しかしその時の自分には不幸にも持ち合わせがなかったので、近くで幸せそうにたこ焼きを食べているデンジに目をつけたのだ。しかし、その偶然が今日の出会いを与えてくれたのだから、感謝するべきだろう。

レゼは再度思い出す。何故自分がこんなにもデンジを気に入っているのか。それは──、

 

 

 

「わたしとおんなじだから」

 

 

 

デンジは異常だ──それもとびきりの。何故ヒーロー側に彼は付いてるのだろうか?こちら()側であれば何をしても許されるのに。

彼は自分では『立派なヒーロー』を目指していると豪語していたが──、そんな事許すわけがない。絶対に。

カメラの前に立ち、インタビューを受けて市民から万雷の拍手喝采を受けるより──自分の横に立ち、ヒーローの骸の上で市民から恐怖を向けられる方が彼には相応しい。

 

(『平和の象徴』ならぬ──『恐怖の象徴』?なんて…)

 

はっ、と我に帰る。まだ先の話だ。ここで舞い上がっても意味が無い。そう自分に言い聞かせて心を落ち着かせる。

 

(初めて会ったわたしと同じ人──わたしだけを分かってくれる人──)

 

 

 

 

 

 

「待っててねー…デンジくーん…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《速報です。〇〇市で人間の身体が突如爆発する事件が起こりました。被害者は、その場で敵騒動を鎮圧していたプロヒーロー五名、民間人十三名の計十八名です。これを見たヒーロー側は、計画性のない無差別な犯行として、調査を進めている模様です…》




ニュース番組の台本とか書いた事ない(当たり前)から変になってるかも…許して?(萌え声)
あけおめ(遅い)
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