あたしはその日のうちに、サチに相談したうえで、明日、入理乃にどっか遊びにいかないか、と電話をした。
理由はそのまんま、一緒に遊びに行きたいから、と言った。
普通はそこら辺、取り繕うなりなんなりするんだろうけど、どうせそんなことしたって、頭が良い入理乃の前では無駄な気がした。だから、あえて素直に気持ちを言うしかないと思ったのだ。
まあ、駄目で元々だと半分諦めていたし、当たって砕けろ、という感じだった。
しかし、結果は予想外のことにOKだった。
びっくりして理由を聞くと、『牛木草で行きたいところがある』、ということだった。そのついでなら、遊んでやっても良いらしい。
……やっぱり、優しいところがある。あたしの話、ちゃんと聞いてくれてるしね。
でも、それを抜きにしても違和感があったような気がする。何だか声が少し上擦っていたような……。
とにかく、これで約束はできた。
後は一緒に遊ぶのを通して、入理乃と親睦を深め、彼女の人物像を探るだけ。出来れば、サチのことをそれとなく聞ければベストだが、一番難しいことだろう。
……速いとこ、なんとかしないと。あたしが頑張らないで、誰が頑張る。
これは、あたしにしかできないことなんだから。
──その時、あたしはさゆりのことなんて、考えていなかった。
入理乃とサチ。その二人のことに夢中で、他のことに目を向けていなかったのだ。
しかし、もし自分の妹にも気を使っていたら……、あんなことにはならなかったのかもしれない。
キュゥべえに願ったあたしの祈りは、既に絶望の物語を綴り始めていて。
その因果の起点は、あたしを奈落の底へ引きずりこもうとしていた。
◆◇◆◇
あたしは一足先に集合場所である、“色彩の木”の前にいた。
色彩の木とは、牛木草駅の広場前に設置されてある、その名の通り木の形をしたオブジェだ。
高さは二十メートル。枝には光の三原色、赤、緑、青と、色の三原色、シアン、マゼンタ、イエローのガラスの林檎がそれぞれ三十個実っている。
まさにその美しさは圧巻の一言。牛木草市の名所とも言うに相応しい芸術品ではあるが、実は珍しいものではない。
製作者である、十年前に事故死した女性芸術家、
しかし、それぞれの地域ごとに色彩の木は微妙に違う。
例えば牛木草のものは飛雄角のものより林檎の数が少ない。また高さも十五メートルと低い。
その理由は不明だが、夜見鳴子のファンの間では各市の経済格差を表しているという説が有力だ。
ちなみに、あたしも夜見先生のファンの一人ではあるが、その説は推していない。
彼女ならそんな陳皮なものでなく、もっと深いテーマで芸術品を作るはずだ。
「こゆり、来たよ」
しばらくすると、阿岡入理乃がやってきた。
あたしは弄っていたスマホをバッグに入れると、彼女の方を向いてにこやかに笑った。
「
「……、お前」
名前を呼ぶと、瞬間、入理乃がぎょっとした。
……ちょっと酷い反応だ。そりゃあ名前を呼ぶのは衝撃的だったろうけど、これじゃあ、まるであたしが気持ち悪い虫みたいじゃない。
「もう、すっごく暇だったわ。少し早くきてしまったから」
あたしは誰かさんがいつかして見せたように、はめてきた腕時計を示した。
彼女は何だこいつ、と言いたげにあたしを見る。
「……電話の時も思ったけど、性格違いすぎるでしょ。何なのよ、お前……」
「ああ、あたし昨日から、誰であっても自分を出すって決めたの。だから貴方相手であっても、もうびびったりしないわ」
そう言ってやると、入理乃はちょっと引いたような動作をする。
手駒のくせに、あたしが反抗的な態度をとったからだろう。
「お、お前、立場分かってるの?私が上で、こゆりは下なのよ?な、生意気な言動は慎んでよ、いや、慎みなさい」
入理乃は言葉の最後の方の語気を強めた。しかしそれは、及び腰になっているのを隠せていなかった。
あたしはそれを意外に……、いや、素でたのか?と思いながら言い返す。
「生意気はどっちよ。アンタだって、年上のあたしに対して態度がでかいくせに。人のことなんて言える立場なわけ?」
「……くそ、言い返すようになりやがって……」
悔しげにぎりっと歯を食いしばる。それで、あたしは少し口元が緩んだ。
調子に乗ってたクソガキに、やっとやり返してやったのだ。気分が良い。
「ねえねえ、早く遊びに行きましょうよ。時間は有限なのよ、有限」
さっさと移動して欲しいのだ、とあたしは言う。このままうかうかしていたら、お昼を超えてしまう。
「……あのねえ、何か忘れているようだけど、遊びはついでだからね?私の用事を優先させてよ?」
「ええー。どうせ、入理乃の用事なんかすぐ終わるじゃない。なら沢山遊んだ後でも別に良いんじゃないの?」
「そりゃあそうかもしれないけど。ていうか、沢山遊ぶとか誰が言ったよ。そんなの、ほんの十分とか、その程度だけだからね?」
「え……?」
あたしは驚き、固まった。
う、嘘よね……。そんなこと電話で言ってたっけ?いや、あたしちゃんと人の話聞いてるし、聞き逃したってことはありえないから、まず言ってない……、と思う。
いや、そんなことは置いておいて。……今の状況不味くない?
今日逃したら、次遊べるのいつか分かんないし、入理乃と親睦を深めるという作戦自体がおじゃんになっちまうわよ。
それに出かけてくる前に、見栄はってさゆりに堂々と、『必ずあいつを元気にするヒントを見つけてくるわ』とか言っちゃった以上、ここで引くとか情けなさすぎる。
なんとしてでも、入理乃と長く遊ばないと……!!
「じゃあさっさと私の用事を済ませに──」
「ね、ねえ、やっぱ今から先に遊びに行かない?なんなら服とか買ってあげるわよ?今日服屋がポイント五倍デーの日でね、いつもよりポイントが貯まるのよ。ほら、ポイントって大事よね?そのためにも何としてもいかないと、ね、ね?」
あたしは引き留めようと、酷く慌てた。そのせいで、我ながら変なことを口走っている。本当に恥ずかしい……。
「……何言ってんの?」
当然、入理乃は実に嫌そうに顔を歪めた。
あたしはどうしようか、とばくばくと心臓を鳴らしながら必死に全脳細胞を働かせて考え、そして──最終的に強引にでも連れ回すことにした。
何故かって?そりゃあ、あたしは他人に遠慮しないって決めたからだ。決してテンパってるとか、混乱してるとかじゃない。
「さ、さあさあさあ、行こうか、入理乃ちゃん!案内してあげるわ。こゆりさんについてきてねー!!」
あたしはぎこちなく人の良い笑顔を浮かべると、無理やり、入理乃の腕をがっと掴んで手を引いた。
後ろから、何処がついてきてか!引っ張るなー!!という声が響いたが……、まあ気のせいだということにしておこう。
◆◇◆◇
あたしは駅前通り──牛木草の都心部に入理乃を連れてきていた。
上を向けば、高くそびえ立つビルの摩天楼。目の前に視線を戻せば、雑踏で埋め尽くされた道。
入理乃はそれらに口を開けて、さっきからぽかんとしている。
聞けば、入理乃は牛木草に来ることはあっても、この都心部には来たことがなかったらしい。つまりは、牛木草の田舎の部分しか見たことがなかったのだ。
そりゃあ、圧倒もされる。牛木草に住むあたしだって、初めは入理乃と同じリアクションをしていた。
「い、一体どっちに行けば……」
「こ、こっちよ、こっち」
掴んでいた手をそのまま引き、あたしは近くの商業ビルの中へ入る。
エレベーターで上へ上がる最中で、感心したように入理乃が言った。
「よく目当のものが分かったね。あんな建物いっぱいあったのに……」
「まあ、あたしってば都会っ子だからね。そういうのの見分けぐらいつくわよ」
「……お前牛木草でも田舎の方に住んでんじゃん」
入理乃から呆れた声音で突っ込みが入ってくる。あたしはそれに適当に答えた。
「あたしは都会に何度も言ってるもん。だから一応都会っ子なのよ」
「都会っ子ってそういう言葉の意味じゃないよ……」
「え、マジで?」
そうなのか……。初めて知ったわ……。
けどあたしが住んでるところら辺、一般の田舎からしたら十分都会だし、自分のこと半都会っ子って思っとこ。なんか指摘されたの恥ずかしいから、絶対ただの田舎者ってことにはしたくない……。
三階にまで上がると、その一角にある洋服店に行く。そこは落ち着いた雰囲気だが、比較的カジュアルで、中学生や小学生向けの服が売ってある店だった。
そのため、休日ということもあって人も多いが、敷居は高くない。
さて、ここからどうしよう……。完全にノープランだ……。
ていうか、やっぱ強引に連れてきて良かったのかな。嫌がってたら意味ないし。
でも作戦がおじゃんになったらダメだし……。
ああ、もう、どうしたら良いんだよ!!頭がこんがらがるぅ!!
「こゆり。お前なんかさっきから変だよ。大丈夫?」
「……え!?う、うん!!」
入理乃からの心配の眼差しにぎくっとなり、こくこくと頷く。
いかんいかん……。平静にならねば……。
……せめて連れてきた以上、服を買い与えなきゃ。だってこいつ“アレ”だし。
ごほん、とあたしは気を取り直すように咳をすると、
「入理乃、好きなの選びなよ。服色々揃ってるから、ここ」
「いや、服とかいらないし」
入理乃は即答した。しかも服を見もせずに。
あたしは一瞬折れかかったが、ここで諦めてはいけないと、側にあった服を見せた。
「ならこれなんてどう?」
「いらない。でかいし」
「これは?」
「いらない。痒くなりそう」
「こ、こっちは?結構カッコいいよ」
「いらない。痛い人が来てるやつだし、それ」
進めては、その度にNoが突き出される。
途中からあたしは、意地になっていた。服選びも最初は似合いそうなものを選んでいたが、いつの間にか目辺り次第に服を見せ続けていた。
「だ、だったら、これはどうだ!!」
二十回目で、あたしはピンクでフリルがいっぱいついた服を見せつけた。適当に選んだにしては可愛い。
「……う」
しかし、そこで入理乃が初めて、即座に顔を背けた。それは、何か臭いものでも嗅いだ時にする反応のようだった。
「あー……、嫌だった……?」
「嫌っていうか苦手。何、そのお嬢様っぽい服……。そんなの一般庶民が着るわけないじゃない」
アンタはお嬢様のはずなのだが……。
まあ、こいつ、周りの環境がアレだし……金持ちって自覚が本人にはあまりないのかもしれない。
「……だいたい何なの、お前。迷惑なんだけど」
ついに耐え兼ねたのか、入理乃が気に食わない、とぶすっとしたように言う。そして、ぐっと眉間に皺を寄せた。
「何でいちいち服を買ってくれようとしてるの?もしかして、私に奢ることで貸しを作りたいの?」
「はあ?何でそうなるし……」
我ながら人のことは言えないが、……こいつ結構考えが捻じ曲がっているわよね。
そんな邪推するなっての。こっちは100%そんなことは思っちゃいない。
あたしは、ただ──
「いや、その服装、どうにかしたいからだけど」
「はぁ?服装を?お金を払ってまで?」
「ええ」
「……そこまで言う程、私の服に何が問題あるっていうの?」
そう言うので、入理乃の全身をあたしは改めて見る。
よれよれに着古した白いタートルネックに、サイズが少し小さいジーパン。もちろん、どちらとも安物だ。
……これでよく、問題ありませんと言えるわね。昨日と劣らず酷いと思うんですけど。
「てかさ、服なんてどうでもいいじゃない。着れればそれで良いし、普段は制服なんだし」
それを聞いて、あたしは心の底から呆れてしまった。
この年でなんちゅう野暮ったい発想をしてるんだ……、こいつは……。
「……アンタ、女らしさのかけらもないわね。そのままじゃ数年後、立派なオッサンになっているわよ?」
「……私がオッサン!?」
「ええ。小学生だからって油断しない方がいいわ。今のうちから身嗜みには気をつけとかないと、すべてがどうでも良くなって、まるで休日のお父さんのような状態になるわ」
「……!!み、認めたくないけど、確かに説得力がある……!!」
漫画だったら、背景に雷が出るだろう。そのくらい、入理乃が驚いたリアクションをとった。
……流石に効いたみたいである。
「……いいよ、そこまで言うなら分かった。服選ぶ」
「え、ええ。じゃあこれとこれなんてのはどう?」
さっきと違ってずいっとくる入理乃に、側にあったフード付きの緑のジャンパー進めてみる。
すると入理乃は、それを無理やり引ったくると隣にあった赤いワンピースも引ったくり、ぴゅーっとカーテンで覆われた試着室の方へと直行してしまった。
「どう!?」
しばらくして、入理乃がカーテンを内側から開いた。顔には、切羽詰まる表情が浮かんでいる。
何か必死すぎて逆にこっちが圧されるわね……。
「私、マシになった?ね?ね?」
「う、うん、さっきよりはマシだと思うけど……」
実際、小学生らしさが増していた。
ダボッとしたジャンパーは子供っぽさを、その中のワンピースは女の子らしさを印象付けている。
あと、地味に“色”の組み合わせが良い。
色相を円状に並べた色相環というものがあるのだが、その円状で向かい合っている色同士──“補色”は、互いの色を引き立て合う性質を持っている。
赤と緑は、その補色の関係にあるのだ。
……まあファッションの分野において、それがどのくらい当てはまるのか分からないけど……、にしてもこいつ、迷いなくワンピースを取っていったし、もしかして“補色”のことを分かってて選んだの?
あたしは将来、芸術関係に行こうと思っているから“色”について勉強しているが、普通だったら知らない知識なんだけどなあ……。
「よし、じゃあこれ買う!!絶対買う!!」
即カーテンを閉めると、入理乃は数秒後には元の姿になっていた。
服一式を持って試着室から出て行くと、目にも止まらぬスピードでカウンターに向かう。
そしてあたしが辿り着く前に、彼女は既にお金を払っていた。
「あれ、あたしが買うつもりだったのに……」
「ふふ、お前より先に金を払ってあげたよ。どうしてこの私が、格下相手に貢がれなきゃいけないわけ?目論見が外れて残念でしたー!」
何を勝ち誇ってんだろう……。こいつ残念だよな、こういうところ。
まあ、さゆりとかからは、お前もだよ、とか言われそうだけど。
その後、入理乃は服を買って舞い上がったようで、早速トイレで再度新しいものに着替え(古い方はなぜか魔法で処分したようだ。それはそれでもったない)、ルンルンにスキップしていた。
なんか、ちょっと納得がいかない。あたしが連れてきた時は嫌がってたくせに。
でも、楽しんでもらえて良かった。……無理やりだったから、めちゃくちゃ失敗したぁ、と思ってたけど、やってみたいと分かんないものね。
よし、この調子でどんどん行こう。
「ねえ、入理乃。他に行きたいところある?」
「行きたい場所?そんなのある訳──」
「見てみないと分かんないでしょ」
服屋のカウンターで取った、このビルの地図が載ったパンフレットを半ば無理やり押し付ける。
入理乃は渋々といった感じで開き、中を見始めた。
「……ここ、本屋とかあるんだ」
「興味あるの?」
「もしかしたら、ここになら早島で見つからなかった木戸船艦全集があるかもと思って。……船花ちゃん船好きだし、ずっとプレゼントしたいと思ってたの」
……そういうのを思うってことは、入理乃も入理乃でサチのことが大切なのね。
まあ、考えてみれば、入理乃はカラオケで自分と“サチ”の味方をいざとなったらしろって言ってきたし、すべてサチのために動いているのだろうなあ。
……愛してくれない、と思っておきながら、すごい矛盾だ。一方的に愛することは良い、って言うことなの……?
しかし、そう思っているからこそ、自分の思いをサチに伝えず自分勝手に動いていて、逆にサチが不安がる状況になった。そして、そのくせ何もサチは言えないので、入理乃も入理乃で気づかない……てところなのかも。
……ちょっと探りを入れてみるか。
「ねえ入理乃。貴女、プレゼントをするくらいサチのこと大好きなの?」
「当たり前じゃん。船花ちゃんは私と同じような境遇を、苦しみを持っている。だから、理解できるの。側にいると安心する……」
「じゃあ……、もしもサチのためなら、一人で何でもできたりする?たとえ黙ってでも──」
「できるよ」
それは、きっぱりとした言葉だった。あたしが驚いて、息を飲んでしまうくらいには。
「彼女は私にすべてを任せてくれている。それに私の方が船花ちゃんより能力が優れている。だったら、私が何もかもやってあげた方がいいじゃない?」
「いや、でもさ、そのサチが探ってこないとも限らないわよ?」
「はあ?探ってくる訳ないじゃない。私を疑ってくる訳がない。だって何も言ってこないし。つまり、それって、私が色んなことをやれってことでしょ?その筈だったんだよ」
あたしはもう、絶句するしかなかった。
相方へ向ける思いはサチと同じ、いいや、それ以上とさえ思える強さのように感じられた。……間違いなく、本物だったのだ。
けど……、サチとは本質がまるで違うように思えた。サチが真っ直ぐで純真なら、入理乃はねじくり曲っている。こいつは何処まで傲慢なんだ……。
「……本当、
入理乃はある程度見たのか、パンフレットを差し出してきた。あたしは促されるまま受け取ってしまう。
「これから行きたいところに順に行くつもりだから、付き合ってよ」
「……」
「もともと遊びたかったんでしょ?私も遊びたくなったし、案内してよ、この牛木草を」
それは、何処か試すような響きで言われた。あたしはそれに対して、頷いた。
◆◇◆◇
ゆらゆら、髪が揺れた。バサバサ、衣服を風が揺らした。
屋上ビル。そこから望遠鏡を構えて見るのは、眼科に広がるビルの摩天楼の間に挟まれたスクランブル交差点──ではなく、その都会の裏にある廃墟である。
この望遠鏡は、見る光景を、空間さえも、距離さえも縮められる。だから現在地点から離れた場所であっても、まるで目の前のことのように映し出せるのだ。
その部屋の角で、私は不気味な紋章が浮かび上がっているのを見つける。その前では、複数の死体が折り重なっていた。
あちこちが血だらけ。そして、何本もの包丁が床に投げ捨てられてある。恐らく、それらを使って、お互いがお互いを殺し合ったのだろう。それも魔女に操られて自ら……。
「おやおや、あれは……」
思わず、目を細めた。
その死体の山の天辺には、少女がいた。
年の頃は、中学生ぐらいか。顔は美しもなく、可愛らしくもない。さりとて、特別醜くもない。本当に平均的な顔立ちをしている。だが、そのショートカットに切られた黒髪の艶には目を引くものがある。
私は、彼女のことを見かけたことがある。彼女の名前は、確か──
「色梨さゆり……、だっけ?」
今後の小説の参考のために、アンケートを取ります。この小説で良かったところはどこですか?
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