小さな親切、大きな愛 [G編]   作:冬眠復帰

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会話だけで話すすめるの難しいです… それに投稿前に誤字見つけれるようになんかしないとなーて感じです。

ついに評価も頂けて本当にありがとうございます。引き続き全力で頑張っていくのでよろしくおねがいします!

ちなみに本小説のボツタイトルは「行け!我らがアラサーシンフォギア!~その年でその衣装はきつくない?~だったりしました(

※一部修正しました


3,逃げられないオトナの話

好きに生きるということはすべての責任を追うということ

 

あの頃の私は背負うべきものから目を逸らしていたのかもしれない

 

3,逃げられないオトナの話

 

 

いきなり本題に入るのかと思ったらまずは確認と、お医者さんを呼んでもらって、まずは体調の確認から始まった。このあたりの心遣いができるのが流石という感じ。

 

「さてどこから話したものか。」

 

改めて自分の置かれた状況を考えるも怪しすぎるよな-としか思えない。さてここからどう話していくか。

 

「とりあえず確認したいんですが、司令は紛失したでも破損したでもなく盗まれたと言ってましたけど何か状況証拠でもあったんですか?」

 

「本部で観測していた担当から急に反応が消えたという報告が上がっている。了子君曰く破損したなら細かくなってもそれぞれが反応するし、瓦礫に埋まったとしても反応は消えることはないらしい。反応しないということは何者かが探査に引っかからないような細工をしている可能性が高いそうだ」

 

「了子さんが作ったセンサーから隠れれる技術を持った存在とかあんまり考えたくないですね」

 

(まあ、作った本人が細工するならバックドアでも何でも作りたい放題でしょーね)

 

しかし、この少しの会話の中でも違和感を感じる。了子さん、というかフィーネからしたら奪取ではなく紛失にしておいたほうが都合がいいはずだ。このタイミングで誰かが完全聖遺物を奪っていったという認識を二課に持たれるメリットはないと思うんだけどな

 

「はっきり言っておこう。君がネフシュタンの鎧を奪取した一味ではないかという意見も少なからず出てきている」

 

あっそか、そらそうなりますよね。疑いをもたせて装者一人の動きを鈍らせるほうがいいと踏んだのか。

 

「いやいや、さっきも言いましたけど私ただサボってただけでそんなことあるわけないじゃないですか」

 

「何もなければそれで終わる話なのだが、リンカーが一つ君の名義で持ち出されているという報告も上がってきている。これはどう説明する?」

 

「あー、いやそれは……ほらね?」

 

あーもうなんか何も考えずにその場の勢いで行動するからこんなことになるんだ。しかしまあ、ここまで全部裏目に出るとは自分ことながら笑えてくる。

 

「あーいや、ほら。それはあれでして?」

 

もう混乱してまともに会話すらできてない自分が情けない。もう完全に自白してるようなもんじゃん。自白するようなことなんてないはずなのに。

 

「俺としても君がそのようなことをするはずはないと信じている。だが同時に二課の長として疑いが晴れない以上何らかの措置をしなければならない。翼と奏くんを命がけで守ってくれた君にそんなことはしたくないんだ」

 

あーもうこれ足りない頭であれこれ考えてもどうにもならないところまで来てるわ。

 

 

「個室だし煙草吸っていい?」

 

「いいわけ無いだろ!」

 

「せめて火をつけないから咥えさせて……、しゃべるのに手元が寂しいので……」

 

「本当に君ってやつは……、ほら、君が倒れた現場に落ちてたやつだ」

 

もはや苦笑いすらできないが、こんな話を何も無い状態でできるほど私は強くないののだ。できれば文字通り煙に巻ければ一番だろうけど、まあ病院で喫煙するほどクソな人間では無いつもりなので冗談として流してくれたのが逆にありがたい。

 

「さてどうやって誤解を解いたものでしょうかね、私としてはみんなの仲間である以上の事は言えないんですよね。これだけ状況が揃えば怪しさ百点満点なのは否定できないですけど。私としてはサボリの方は横に置いといて、完全聖遺物を起動させるまでのフォニックゲインを集める以上ノイズもしくはそれに準ずるなにかが出てきた場合に対応できるようにしようとしただけですよ。リンカーに関しては最悪奏ちゃんが戦わないと行けないときに渡せればいいかなと思って用心のために持ち出しました。何もなければ私が怒られればいいだけですし。」

 

「その話を信じるのであればまた違う穴が出てくる。その話が本当であればどうしてすぐに奏くんにリンカーを渡さなかった?それができれば絶唱を使うことなく三人で協力しノイズを討伐できたのではないか?」

 

いやー、ごまかせないもんですねー。流石に響ちゃんにガングニールを埋め込むかどうかを迷ってましたなんて言えば最後。拘束だけで済めばラッキーなレベルでアウトでしょうね。

 

「そこに関しては私の至らないところでした。ノイズの数が多いとはいえ奏ちゃんと翼ちゃんがいれば問題ないと判断し、観客が避難口に殺到して事故が起きないように誘導しようと試みました。ですがそれは叶わず結果として私は時間だけを無駄に浪費し、無理であったと悟ったあと急いで戦闘に合流しようとした。という流れです」

 

「一応話の筋は通っているように見えるが、それで終われないのは君もわかるだろう?」

 

「私としては本当のことを全部伝えているので、これ以上は何も出ませんが、まあ怪しいですよね」

 

さてこれ以上は私から言えることは無いし、変に言い訳するとボロが出るだけだろう。

 

「とりあえずは君には謹慎を兼ねてここで万全になるまで療養してもらう。その後も疑いが晴れるまである程度の監視がつくことになるだろう。いいな?」

 

「わかりました。それで身の潔白が証明できるのであれば仕方有りません」

 

まあ、この辺りが落としどころでしょう。自分のやらかしは自分でどうにかしないと

 

「これでこの話は一旦終わりだ。俺も事後処理がまだ残っているからそろそろ戻るが何かあるか?」

 

まあ、この人は信頼できるし、原作関係なく今までの付き合いからも信頼したい。少しは胸の内を伝えておきますか。

 

「独り言になりますけど、私は時と場合によっては二課の仲間ではなくなるのかもしれません。でも何があろうとみんなの仲間で有り続けます。もしそれが茨の道でも、守るべき人間から疎まれるものであったとしても私はそれだけは間違えないつもりです」

 

「……今日初めて君の本音を聞くことができた気がする。二課司令ではなく風鳴弦十郎としてその言葉を受け取っておこう。それでは、早く元気になれよ」

 

司令は最後に小さな笑みを見せながら退室する。まったく本物のOTONAは流石だね。私みたいな半端者には眩しくてまぶしくて。

 

(さて、これからのことを考えましょうか。自分で変えてしまった未来だ。せめて責任ぐらい取らないと)

 

とりあえず先程確認に来たお医者さんの話では数週間は入院生活でそれからもリハビリが必要らしい。それが終わるまでは装者として前線に出ることはできないだろうし、ゆっくり考えをまとめますか。

 

(とりあえず、今日は何もしたくない…… まだ昼間だけど一旦寝てしまおう)

 

未来のことは明日の自分にお任せして優雅に昼寝でもと思ったけどそうは問屋が卸さないらしい。

 

「はいはーい。紫香ちゃんが目を覚ましたと聞いてこの櫻井了子が直々に見に来てあげたわよ~」

 

上司への謝罪が終わったと思ったら次はラスボス様との腹の探り合いが続くようだ……

 

「了子さんまでわざわざありがとうございます。とりあえずここの先生からは数週間の安静と言われれます」

 

「まあ、その辺りの普通の健康の確認はここの先生にお任せするとして、私はリンカーを使ったことの影響を確認させてもらうわ」

 

「その件に関しては勝手に持ち出してすみません……」

 

「本当なら怒らないと駄目なんだけど、リンカーを必要としない装者がリンカーを使用したときの実験ができたと考えればまあOKじゃない? ああもちろん弦十郎君には秘密よ?こんなことばれたら二人共怒られちゃうからね」

 

軽い冗談を交えながら手際よく何の機械かはわからないけど測定の準備をしている了子さんがラスボスで倒さないといけないなんて考えたくないな…… 確かもう了子さんの意識は残ってないはずだから演技なのかも知れないけれど、短くない時間面倒見てもらってる恩人だしね。

 

(それにフィーネもただ巻き込まれただけの被害者でもあるのよね)

 

了子さん=フィーネのことは今までも何度も考えてきたけど何が最良なのかが全くわからないでいる。無責任かも知れないけど響ちゃんたちに判断を任せるのが一番良い気もしている。

 

「しかし、どうしてまたリンカーを使おうなんて思ったの?奏ちゃんの状態を見ていれば副作用の方が大きそうに見えると思うんだけど」

 

本日2回めの審問の始まりだ。こちらは間違えれば監視どころか命の危険まで一直線だ。

 

「さっき司令とも話しましたけど最初は奏ちゃんに渡すつもりでした。でもそれも私の力不足で間に合わず……眼の前で奏ちゃんが絶唱を使おうとしているのを見てなんとか止めようして藁にもすがる思いで少しでも自分の適合係数が上がれば、って感じの勢いで使いました。」

 

「無茶するわね~、これが若さってやつなのかね。まあそれが良い方に働いたのは幸いね」

 

「この歳で若いって言われるのもあれなんですが……」

 

「私は若い、だから紫香ちゃんも若い。何か問題ある?」

 

「ナニモモンダイナイデス」

 

こ、怖すぎでしょ……、年齢の話はダメ絶対。私覚えた。

 

「おしゃべりしてる間に測定も終わったわ。細かい部分の確認は時間がかかるけど、とりあえず問題はなさそうよ、良かったわ」

 

「ありがとうございます。やっぱり考えなしの無茶は控えるべきですね」

 

「まあ、何かあっても私がなんとかしてあげるから安心しなさいな」

 

(ほんと、頼りになりますよ……)

 

願わくばあなたも幸せになれることを祈ります。

 

 

了子さんは私のリンカー使用時のデータを解析するらしく、軽やかな足取りで退室していった。研究者とは自分の興味を満たせるときが一番元気なのだろう。

 

司令との話より長引くと思っていたのに思ってた以上に早く終わって肩透かしを食らった気分だ。まあ私のことなんかより回収したネフシュタンの鎧の解析に時間を割きたいのだろう。

 

さて今度こそ今日は閉店だ。ゆっくり休ませてもらおう。明日からは奏ちゃんや翼ちゃんも来るだろうしあの二人の話は長くなりそうだし、体力を回復させないと……

 

 

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