神様のお気に入り   作:きし川

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はじめてRTA風に書いたので初投稿です。


第1回諏訪防衛戦RTA 11分45秒14

まるで終わりのない無双ゲーみたいな防衛戦RTAはーじまーるよー。

 

はーい、よーいスタート(棒読み)

 

結界から出た瞬間からタイマースタート。ちなみにこのRTA私の他に走者がいなかったので完走すれば私が世界一位です。レギュレーションもチャートもないんで私が勝手に作りました。目標タイムは10分を切ることです。

 

まず、十二支の子を召喚し突撃させます。子は放置してればどんどん増えていくので後半役に立ちます。ただ、序盤は数が少なく体も小さいためブロッカーには向きません。

 

そこで私の出番です、序盤での私の動きは子のうち漏らしをすべて倒すことで、ここがこのRTAの一番の難所です。逆に言えば、ここを乗り越えれば10分切りは確実です。

 

という訳で子がブロックできなかった化け物の群れに鏡を使ってブーチャして、近くにいたやつを光波ブレード(剣)で焼き切ります。

 

ホラホラホラホラ(QB)、ちょっと刃ぁあたんよ~(真っ二つ)

 

向かってくる敵をバッサバッサと切り続けながら、全然歯ごたえがねぇじゃねぇか、あーつまんね(退屈)とやや飽きてきた頃、RTA特有のガバ運が発動されました。(やめてくれよ…)私の頭の横を何かが通り過ぎたのです。

 

ファッ!?

 

私はたまげながら飛んできた方を見ると化け物(いつもの)に混じって見知らぬでかいのがいました。

 

なんだ!?あのでっかいもの♂!?

 

私が再びたまげているとでかいのは口を開けました。そして、また、なにかを吐き出しました。

 

あっぶえ!(緊急回避)

 

たまげすぎて池沼みたいになってた私はギリギリで気づいて避けます。しかし、でかいのも逃がさないとばかりになにかを撃ち込んできます。

 

ヤベヤベヤベヤベ!!(ネイサン)

 

私は全力疾走で走って逃げます。しかしそこへ

 

やべぇよ…やべぇよ…(焦燥)囲まれちゃったよ(危機)

 

一心不乱に避難してる逃げに徹していた私はいつの間にか化け物(いつもの)に包囲されてしまいました。絶対絶命です。

 

しかし、私は諦めません。私の後ろには、こんな身元を明かさない怪しい小五ロリを信頼してくれた水都さんがいるのです諦めるもんか!(建前)10分切りたい(本音)

 

私は剣を構えてスゥゥゥゥ…フゥゥゥゥ…と深呼吸をします。そして、自分を奮い立たせるように叫びながら剣を振り回します。

 

 

(目を見開いて)

ヌゥン!ヘッ!ヘッ!

ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛

ア゛↑ア゛↑ア゛↑ア゛↑ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!!

ウ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ!!!!!

フ ウ゛ウ゛ウ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛ン!!!!

フ ウ゛ゥ゛ゥ゛ゥン!!!!(目力先輩)

 

すると、私の迫真の咆哮に怯んだのか化け物は動きを止めます。そして、動きを止めた化け物を私の剣が切り裂きます。しかし、思いの外さっきの声が響いたのか次々と化け物が群がってきます。

 

この状況下で私は思いました。これもう(10分切れるか)わかんねぇな…と思いました。しかしここで、思わぬ事が起こりました。ほったらかしにしていた子の大群が津波のように化け物達を飲み込んだのです。

 

勝ったな、畑見てくる。(農家並感)

 

これは嬉しい誤算です。どうやら、私が化け物達を引き付けたおかげで子達は安全に数を増やせたようです。その数なんと1145148101919匹!!(適当)勝ちましたねこれは間違いない(確信)

 

子達は私を包囲していた化け物達を食い尽くすとでかいのの方に向かっていきました。いいぞいいぞ(ソロモン)

 

子で構成された津波がでかいのを飲み込もうとした瞬間

 

 

 

 

 

 

ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴッ!!!とまるでA-10のアヴェンジャーみたいな(直喩)迫真の銃声のような音が鳴り響いたと思ったら子の波に大穴が空いていた。

 

えぇ…(困惑)そんなの聞いてないよぉ(泣)おじさん(?)ヤメチクリー(RTAが)壊れちゃ~う

 

しかし、そんなの知るかと言わんばかりにでかいのが超高速で吐き出すそれは次々と子達をなぎ倒し、気づけばあれだけいた子達は今は居ないです(状況報告)ノルマンディーかな?(惨状)

 

あっという間に子を全滅させたでかいのは次に私に照準を合わせ撃ってきました。

 

私は咄嗟に鏡を立てて盾のようにして銃撃を防ぎます。すると、ガガガガガガガガガガガガッ!!!という(耳が)おまんこになっちゃうような音と共に鏡が揺れます。

 

こっちにも衝撃が来たぁ…あ~ダメダメダメダメ壊れちゃう、(鏡が)壊れちゃう(危機感)

 

私は鏡の裏で耳を抑えて縮こまりながら考えました。

 

あーもう滅茶苦茶だよ(諦め)一体何がダメだったんですかねー(反省会)

 

《いや、どう考えても作戦が悪すぎるってそれ一番言われてるから(指摘)第一、敵は一方向からしか撃てないんだから子で囲んで一斉に襲えば普通に勝てたゾ》

 

あっそうかぁ…(戦犯)嫌でもこれは後続の走者のための処置だから…(震え声)……後続の走者のために更新ポイントを残す私は走者の鑑!!(言い訳)

 

《はぁ~(クソでかため息)あ ほ く さ。やめたらこの仕事~(辛辣)こんなアホらしい~…(采配)そんなんで(散っていった子達が)許すと思っとんのかい!(憤怒)》

 

すいません!許してください!何でもしますから!(謝罪)

 

《ん?、今何でもするって言ったよね?》

 

ん、そうですね(返事)

 

《じゃあ今から言うことを念じて、どうぞ》

 

やれば許してもらえますか?

 

《おう、考えてやるよ(許すとは言ってない)……じゃあ言うゾ、返ってどうぞ…復唱!》

 

返って、どうぞ!

 

私がカーナビさんの指示通り念じると鏡の鏡面に当たったものがでかいのの方へ返っていきでかいのを蜂の巣にしていく

 

ファッ!?(驚愕)どゆこと~?(当然の疑問)

 

《鏡には攻撃を返すという力が宿っているゾ~だから、あのでかいのの攻撃を利用してダメージを与えることができたんだゾ》

 

はえ~すっごい強い…(小並感)

 

《あ、そうだ。ただ、返す相手がちゃんと鏡に写っていなかったら返せないゾ(注意点)》

 

ん、おかのした(理解)

 

さて、カーナビさんの説明を聞きながら、すっかり穴あきチーズのように穴だらけになってしまったでかいのに近づくと私は剣を構えます。

 

(チャートにないことをするのは)やめてくれよな~頼むよ~、(RTAが)割れてんだよなぁお前のせいでよぉ!!(憤怒) じゃけん、いまから、おまえに罰を与えるからな(氏刑)

 

私は剣をでかいのに渾身の力を込めて突き刺します。何度も何度も繰り返しそのでかい体に突き刺します。

 

突くぅ~、突くぅ~、突くぅ~、(ピストン)

 

そして、私の鬼ピストンの前にとうとう力尽きたのかでかいのはイキスギィ!逝ク…逝ク…逝ク…と天に昇っていきました。

 

工事完了です…(疲労困憊)

 

辺りを見回すと化け物はだれ一人いませんでした。そして、ここでタイマーストップ記録は……

 

11:45:14……こんなんじゃ(RTAに)なんないよ~。

 

《はーつっかえ(落胆)》

 

さて、完走した感想ですがやっぱりごり押しな所が多かった事と不慮のアクシデントに対する対処の悪さが目立ちましたね。もし、次があるなら、この辺りをよく考えないといけませんね……

 

では、これにて諏訪防衛戦RTAを終わります。終わり!閉廷!以上、皆解散!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「チカレタ…」

 

クソみたいなRTAを終わらせた私は歌野さんを連れてきた建物に戻ると床に倒れるように寝転ぶ。

 

あ^~この床の冷たさが疲れた体に心地良いんじゃ~

 

このまま寝てしまおうかと目を閉じていると

 

「某さん!?だ、大丈夫ですか!?」

 

「んぁ~?」

 

声がしたので見上げてみると水都さんが血相変えて駆け寄ってきた。

 

「ど、どこかケガをしたんですか!?」

 

「いや、全然(無傷)ヘーキヘーキ(サーバル)」

 

「そ、そうですか……よかったぁ……あれ?じゃあなんでこんな所で寝てるんですか?」

 

「なんでこんな所さんでねてるかって?おねむなの…(幼児退行)」

 

「こんな所で寝てたら風邪引いちゃいますよ!?……案内しますから起きてくださいよ」

 

「やーや(だだっ子)だっこして…(わがまま)」

 

「えっ!?だっこですか?……わかりました。ただ、だっこは無理なので引きずっていきますね」

 

「オッス…お願い、しまーす」

 

私がそう返事をすると水都さんは私のわきのしたに腕を通してズルズル(変態糞土方)と引きずっていく。

 

「チャカポコ…チャカポコ…(寝言)」

 

「フフッ…某さんどんな夢見てるんだろう?」

 

しばらくして水都さんは私を部屋まで連れてくる

 

「ちょっと待ってくださいね」

 

水都さんはそう言うと押し入れから布団を取り出し敷いていくそして、敷き終わると布団に私を寝かせてくれた。

 

ありがとうございます…

 

私はそう水都さんにお礼を言うと瞼を閉じると連戦の疲れもあってすぐに眠った

 

「おやすみなさい。某さん……」

 

眠る直前でそんな水都さんの声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

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「ふぁ~…よく寝たもぉぉぉぉぉん…」

 

身が覚めると朝になっており、窓の外から鳥のチュンチュンと鳴く声が聞こえてくる。

 

ん?なにかありますねぇ

 

私は自分の隣に生暖かいものがあるのに気づいた。布団を捲るとそこには水都さんがいました。

 

「ファッ!?」

 

やべぇよ…やべぇよ…(焦燥)出会ったその日に朝チュンかましちゃったよ。というか、あそこからなんでこんなことになっちゃったの?

 

「ん……あっ……おはよう、なっちー昨日は楽しかったね」

 

な、なっちー?えっなにそれは(困惑)まったく記憶にないんですが、それは(超困惑)というか、水都さんしゃべり方がフランクになってない?

 

「…覚えてないの?じゃあ、教えてあげるね。まず、これからは一緒に過ごすことになるからもっとフランクにいこうってことでお互い呼び方を変えたんだ、なっちーは某だからなっちーで、なっちーは私のことみーたんって呼ぶことになったよ」

 

「みーたん!?(グリス)えぇ…私なんでそんな大事なことを忘れちゃったんだろう?」

 

「なっちー、すっごくぐっすり寝てたから、そういうこともあるよ」

 

「あっそっかぁ(納得)」

 

少々、いやかなり疑問に思うことが多いですが、まま、ええわ。それに仲良くなって損はないしね!

 

という訳でこんな感じに私とみーたんの距離が縮まりましたとさ……チャンチャン!(井尻)




十二支

主人公が神から雑に渡された力。元々はバーテックスの候補として十二星座と一緒に作られたものだが、最終選抜で落選、主人公に横流しされた。
最終選抜に残っただけあってその力は強力なものが多くきっと、役に立つだろう

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