ひとまず少し歩き周ってい幾つか分かった事が有る。
まず何より、此処が1000年後の時代だと言うこと、今の最大派閥は、ロキ・ファミリアとフレイヤ・ファミリアと言う、2つのファミリアだと言うこと、現在のオラリオ最強は、フレイヤ・ファミリアのレベル7である「猛者」オッタルと言う獣人と言うこと、そして……今のオラリオが、闇派閥と言うファミリアと、その主神によって、「暗黒期」と呼ばれている事。
「さて……とりあえず、主神様の所に挨拶でもしてくるかな」
聞いた所によると、今はギルドという所で、自身の神威を使ってモンスターの進行を防いでいるらしい。
「……なんて輝いているのかしら」
「な〜んか……面倒臭いことになりそうやな〜」
とある美の女神はその魂の輝きに瞠目し、その魂に天界より見た英雄の姿を見た。
とある道化の女神はその後ろ姿を見、何かが起きるとした確信した。
そして……
「!?」
驚愕に目を見開き、とある老神が勢いよく立ち上がると、そんな神を奇怪な目で眺めるように影の様なフードに全身を覆った者が現れた。
「どうしたんだ?ウラノス。いきなり立ち上がって」
「……私の眷属だ」
「何?」
「このファルナは……私の眷属のものだ」
そんな幾柱の神々の驚愕、緊張、驚きを他所に、焔は自らの主神の場所に急ぐ。
何故、自分がまだ生きているのか、何故、1000年経った今に自身が存在しているのか、その疑問を解くために。
「……困ったな」
焔は現在、悩んでいた。
なぜなら、とりあえず「ギルド」という場所には来たものの、肝心の主神に会えないのだ。
というのも、とりあえず出入口に立っていた衛兵らしき人物に、「此処の主神に合わせてくれ」と頼んだものの、追い返えされてしまったからである。
一応強行突破出来なくもないが、出来れば手荒な真似はしたくないし、何よりこの後会う(予定の)主神から直々に叱られる。
そうなると残る手段は……
「どうやって忍び込むか……」
余り気は乗らないが、背に腹は変えられないし、現状はそれしか選択肢がない。
スイが居ればまだ幾分かマシな答えがあっただろうが、とてもじゃないがあんな巫山戯た頭脳と頭の回転を、焔は持っていない。
数分間どうするか色々と考えていたが、特にこれと行った答えもで無いので、歩きながら素直?に潜入方法を思案していた所、
「こちらだ」
「!?」
不意に、今通り過ぎようとしていた路地裏から、暗黒色のローブを全身に羽織った、影の様な男が現れた。
突然のことで、反射的に腰の鞘と刀に手を伸ばす焔だが、そのまま飛びかかる寸前で何とか踏みとどまる。
「……アンタは?」
警戒しながら尋ねる焔に対して、その影は、
「すまない、驚かせる気は無かったんだ。私の名はフェルズ、ウラノスの小間使いだ」
「………」
暫く警戒していた焔だっが、嘘では無いと判断し、刀から手を離すと、
「で、その小間使いが一体何をしに?」
「ああ、ウラノスから、君を連れてくるようにと言われてね。君を案内しよう。」
此処まで聞いて、数分間目を閉じていた焔だったが、目を開けると
「案内してくれ」
そう言った。
「久しいな。焔」
「ああ、主神様もな」
今此処に、1000年の英雄とその主神が再び会合した。