「ただいま」
「おっ帰り〜で、それ何?」
「ダンジョンで拾った」
「ふ〜ん」
現在、創立したてのアンリマユ・ファミリア。当然ホームなんて在るはずも無く、今は集合住宅の一部屋を借りることで代用していた。
そしてそのホームの前で、焔は6歳程の少女を抱えて建っていた。事情を知らない者が見たら、どう考えても、誘拐現場と答えるだろう。
最も焔がやってる事は、ただの人助けなのだか。
「それどうすんの?」
「とりあえず、起きたら何処のファミリアか聞く」
「りょ〜か〜い」
「あれ、どないしたん?リヴェリア」
「ああ・・・アイズがまた逃げ出した。魔石を採っている間に何処かに行っていたらしい」
「えっ、それってヤバない?」
「ああ、だから今からダンジョンに探しに行ってくる」
「お、オウ」
「そこの君、すまないが金髪の6歳ぐらいの少女を見なかったか?」
「えっ?……そーいやさっき銀髪の狐人にそんぐらいの子が運ばれてた様な」
「……そうか、感謝する」
「え、あ、言え別に、なんてこと無い、無いです、はい」
「・・・?」
「起きたか」
「!?」
少女がダンジョンでは無く、ベットの上で寝ている事に混乱していると、突然隣から自身に向かって声が掛けられた。少女が急いで隣に顔を向けると、其処には銀髪の狐人が椅子に座ってこちらを見ていた。
その狐人は呆れた様に見ながら、
「お前は何がしたいんだ?ダンジョンで気絶するまで戦うなんて」
「・・・」
「黙ってないで何か言えばどうだ?」
「・・・強くなりたいから」
「・・・そうか」
そこまで聞いて少し考える様に目を閉じると、
「で、お前はどうして強く成りたい」
「・・・お母さんとお父さんを探したいから」
「そうか。そう言えば、お前何処のファミリアに入ってるんだ?」
「ロキ・ファミリア」
「ロキ・ファミリア?って事は、お前アイズ・ヴァレンシュタインか」
「?知ってるの?」
「ああ。あくまで噂だけだがな」
最近ロキ・ファミリアに入団した「人形姫」については、焔の色々と噂を聞いている。
そんな調子で色々と話していると、
「焔〜」
「何だ?」
「お客さん」
「客?俺にか?」
「うん、エルフのお客さん。なんか怒ってたけど、何かあったの?」
「いや、特に身に覚えもないが……」
そう言いながら立ち上がる焔は、気づいていなかった。
そのエルフの事を聞いてアイズが震えている事を、アンリマユが焔をニヤニヤと焔を見つめていた事を。
(あの野郎……)
この時ばかりは、流石の焔も腹を括った何故なら。
「お前があの神の眷属か?」
「ああ、そうだ。名前は焔 朧月という」
「そうか。ではわたしも、私はリヴェリア・リヨス・アールヴ、さて、アイズを返してくれ」