とあるオタク女の受難(僕のヒーローアカデミア編)。 作:SUN'S
「お、爆豪もコスチューム変えたのか?」
活性女に指摘された装備を作り直し、完璧な状態へ戻しただけだ。まあ、アイツの言ってたモンを加えてあるがヒーローとして高みを目指すためだ。
「その薬莢の中身…ひょっとして砂か?」
「は?俺の汗と着色火薬と混ぜ合わせてんだよ!火薬でもねえ砂なんぞ使えるかボケッ!!」
「お、おう、そうなのか」
活性女の寄越したホルスターへ上下二連色散弾銃を差し込みながら左手を覆うように軽量化した手榴弾型の籠手を取り外す。
もう少しだけコイツも軽量化させるか、メンドクセェことばっかり押し付けやがって…。あのクソババア、ヒーローとして追い抜いてやるから覚悟しとけよ。テッペン取ったら解雇してやる。ヒーロー業界から立ち退きたくなるほど解雇しまくってやる!!
「爆豪、顔こえぇぞ?どした?」
「黙れカス」
「いきなりカス呼びかよ!?」
ムカつくほど多くなってきたモブ共を睨みつつ、切島の背後を取ろうとしたカスを手加減した火力で爆破する。……手加減しねえと直ぐ死ぬらしいが。
マジでムカつくな。
「テメー等に相応しいソイルは決まったァ!!」
右の腕を覆っている手榴弾型の籠手を変形させ、ゴツゴツとした逆三角形の銃身を持つ大砲を突き付ける。
「"全ての源"マザーブラックッ!!」
「"全てを灼き尽くす"ファイヤーレッドッ!!」
一つ、二つ、クソババアの言っていた銃弾の名前を叫びながら装填する。切島は放つまで時間が必要なことを知っているため、モブ共の意識を惹こうと態とらしい動き方と小馬鹿にしたようなセリフを吐いている。
「そして、コイツで最後だァ……」
正直に言えばクソ似合わねえセリフばっかだな。
「"全てなる臨界点"バーニングゴールドッ!!」
俺は自分の右の腕を押さえ付けるように左手で銃身を握り締め、銃身の中に内蔵されているトリガーを握り潰す。
「燃え尽きろ、フェニックスッ!!」
爆音、轟音、例えようと思えば幾らでも例えることが出来るほどデケェ音で耳が潰れそうになったがアイツの言ってたモンは出てきたな。
「マジかよ、爆豪の個性とベストマッチしてんな」
「ハッ、当然だろうが…」
倒壊した建物を焼き焦がしていき、水害区画と中央区画まで焼き野原にしてやった。あァ~ッ、溜まってた鬱憤が晴れんのは気持ちいいな。
まあ、クソババアが言ってた「爆豪君と切島君の二人合わせて
「爆豪の個性ってスンゲェ火力だな!!俺が地面砕いてなかったらヴィランも死んでたぞ!?」
「知るかボケ、テメーはテメーで勝手に助かれば良いだろうが」
チッ、クソババアの奴まで来てんのか?いつもみてぇに真新しい技でも使うのか?ソレも吸収してやるから見せろ。
「スピキュール、光ってんな」
「おう」
「黄金の最強ゲーマーとか聴こえてくんな」
「おう」
「俺の耳が可笑しいのか、物理攻撃無効化とか無敵時間は無制限とか聴こえてくんな」
「そうだな」
今は勝てる気がしねえが絶対に追い抜いてやる、そうしねえと俺はオールマイトを越えることすら出来ねえじゃねえか!!