とあるオタク女の受難(僕のヒーローアカデミア編)。   作:SUN'S

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第3話

□月Π日

 

相澤、呼び出しとは良い身分だな。

 

まあいい、雄英高校に来るのも久し振りだしな。今時の女の子の好きそうなモノをリサーチさせてもらう。

 

ん?ああ、エリならばリカバリーガールに任せている。なに、他の人に預けるより安全だよ。強いて言えば佐田に預けるのだけは避けたい。

 

アイツだと教育に悪そうだしな。

 

しかし、戦闘訓練の特別講師とかエンデヴァーさんに頼めば良かったんじゃないか?えっ、エンデヴァーさんの子供が通ってるのか。

 

そりゃあ、ダメだな。あの人は顔に似合わず親馬鹿だし、子供を贔屓するつもりで喧嘩腰になる。

 

ひよこ諸君、特別講師とか面倒臭いことを引き受けることになった。なに、対人戦闘を忘れられない程度には技術を叩き込んでやる。

 

相澤、威勢の良いヤツは?

 

ふむ、バクオー君だな。えっ、バクゴー?まあ、そんなことは良いじゃないか。超手加減しよう、君は本気で掛かってくるといい。

 

□月Α日

 

昨日、バクホー君の殺傷性の高い個性には驚いた。それでも驚いただけだ。格闘センスは良い方だろうが、ヴィランを自称するチンピラ程度ならば勝てる。

 

しかし、それだけだ。

 

純粋な戦闘技術、そういうモノを持ち合わせていない。個性頼りの戦い方が目立っている。

 

爆発を利用した移動は考えているが、威力調整を行ってから使わないと暗鶚衆"天目玉鋼打ち"の餌食になるんだ。

 

ほら、腰を落とすんだ。そのまま馬歩の体勢を維持しながら筋肉を締め上げるようにイメージする。そう、爆破頼りだと氷水系統の個性には劣ってしまう。それは氷や水は繊細な操作を要求するが、君の個性は派手なだけに汎用性には乏しいんだ。

 

小さくして拡散する。それも良いだろうけど。相澤のような個性を持つヴィランと対峙した時、頼れるのは鍛えてきた肉体だけだ。

 

そろそろ身体を動かしても構わないが、個性なしの格闘訓練を行う。基本的なスキルは揃っている訳だが、私の得意としている技を伝授してやろう。

 

□月ヶ日

 

また、バクオー君が来てる。昨日も灼熱滅掌を教えたのに、他にも知りたいとは貪欲というより暴食だな。

 

まあ、数十年前のゲームから再現することに成功した豪鬼流古武術の技を叩き込んでやる。

 

その前に、エリの朝御飯を作ることを優先させてもらう。エリはバクホー君が怖いのか?女の子を怖がらせるとは許せないヤツだな。昨日より更に技の特訓を増やしてやろう。

 

なに、心配することはない。

 

人間とは諦めなければ頑張ることが出来る。そういう生き物なんだ。庭に通じているスライド式の窓を開けながら「バクオー君、君も朝御飯を食べていくか?」と尋ねる。おい、教えて貰う相手に向かって「トレーニングで吐くのに食えるか!!」とは失礼じゃないか?

 

第一、あの程度の修行は、そこまで凄くない。今日は背骨の稼働領域を拡げるトレーニングを行いつつ、新しい技を伝授してやろう。

 

死ぬことはない、それだけは保証しよう。

 

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