魔法少女で魔女の救済戦線 作:キューラ
部屋に入るとホルダーに入ったソードカトラスを取り出して机の上に置くとソファーに座り込む。
「痛い出費だったなー…」
机のソードカトラスを見下げ、そう呟いた。今回の修理では一丁10万、二丁で18万もかかってしまった。(マスターに二丁込みで2万値引きしてもらったが)
「ま、もうしょうがないかなー」
─ピンポーン!
呼び鈴がなった。
「誰か来たのか?」
そう言って玄関の近くに向かうと向こうから声がした。
『転校生~!さやか様とまどかが来たぞ~!』
げっ、あの後からもつけられてたのかよ…
──────────────
My home
「…で、、俺は家を教えては無いんだが?」
まどか達を渋々家に招き入れ、ソファーに座るとそう問うた。
「実はまどかとCDショップに寄った帰りに転校生を見つけて…あはは…」
さやかが頭に手をやり、髪をかく。
「ま、良いけどさ。どうせ、アルカナからつけてたんだろ?」
「っ!そうだ、凛花君!そのアルカナ?って喫茶店で受け取ってた銃って…何だったの?」
まどかが思いだし、聞いてくる。
「そうだよ!転校生のエアガンなの?」
さやかもまどかと共に聞いてくる。
「…エアガンだよ?これだよ?」
凛花はもしものために部屋に置いてあるエアガンのm92を出した。
「あ、本当だ」
さやかがm92を手に取り、スライドを引き、引き金を引いた。
「わっ!」
引き金を引くとB.B弾が発射され、ベットに当たり停止した。それを確認するとベットのB.B弾を摘まみそれを二人に見せる。
「ほら、B.B弾」
「本当だ…」
まどかがそう呟く。
「ま、そういうこった。お茶くらいなら出すからゆっくりしてきなよ」
凛花はそう言うと立ち上がり、台所へ向かった。
◇
「なにこれ!?美味し!!」
「うん!美味しいね、さやかちゃん」
どうやらうけたようだ。趣味で作ったケーキが。
「そういえば転校生の親は…」
さやかが部屋を見回して聞いてきた。
「…いないな」
「「え?」」
まどかとさやかが固まった。
「小さい頃に事故でね」
「な、なんかごめんね。転校生。」
さやかが謝ってきた。
「別にいいよ。もう、随分前の事だから」
場に暗い雰囲気が流れた。
「て、転校生はなんでこの町に来たんだっけ?」
さやかが焦りつつ聞いてくる。
「あー…アルカナが近かったから、かな?」
「凛花君あの喫茶店に行くために来たの?確か…転校前って隣町じゃ…」
まどかが考え事に頭を回す。
「まぁ、後は仕事関係があるかな?」
凛花は顎に手を当て、そう言った。
「え?仕事って何々?」
さやかが興味津々といった様子で聞いてくる。
「うーん…ナイショだよ」
「ええー!」
さやかがグイグイ来るがここで時計を見せ、止めに入る。
「でだ、鹿目、美樹よ。今は何時でしょーか?」
「5時半…ってヤバい!!」
「て、転校生ありがとね!私達そろそろ帰らないと!」
「じゃ、じゃあまた明日学校で!」
嵐の様に帰っていったな…