魔法少女で魔女の救済戦線   作:キューラ

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第六話 ソードカトラス

部屋に入るとホルダーに入ったソードカトラスを取り出して机の上に置くとソファーに座り込む。

 

「痛い出費だったなー…」

 

机のソードカトラスを見下げ、そう呟いた。今回の修理では一丁10万、二丁で18万もかかってしまった。(マスターに二丁込みで2万値引きしてもらったが)

 

「ま、もうしょうがないかなー」

 

─ピンポーン!

 

呼び鈴がなった。

 

「誰か来たのか?」

 

そう言って玄関の近くに向かうと向こうから声がした。

 

『転校生~!さやか様とまどかが来たぞ~!』

 

げっ、あの後からもつけられてたのかよ…

 

 

 

 

 

 

──────────────

 

My home

 

「…で、、俺は家を教えては無いんだが?」

 

まどか達を渋々家に招き入れ、ソファーに座るとそう問うた。

 

「実はまどかとCDショップに寄った帰りに転校生を見つけて…あはは…」

 

さやかが頭に手をやり、髪をかく。

 

「ま、良いけどさ。どうせ、アルカナからつけてたんだろ?」

 

「っ!そうだ、凛花君!そのアルカナ?って喫茶店で受け取ってた銃って…何だったの?」

 

まどかが思いだし、聞いてくる。

 

「そうだよ!転校生のエアガンなの?」

 

さやかもまどかと共に聞いてくる。

 

「…エアガンだよ?これだよ?」

 

凛花はもしものために部屋に置いてあるエアガンのm92を出した。

 

「あ、本当だ」

 

さやかがm92を手に取り、スライドを引き、引き金を引いた。

 

「わっ!」

 

引き金を引くとB.B弾が発射され、ベットに当たり停止した。それを確認するとベットのB.B弾を摘まみそれを二人に見せる。

 

「ほら、B.B弾」

 

「本当だ…」

 

まどかがそう呟く。

 

「ま、そういうこった。お茶くらいなら出すからゆっくりしてきなよ」

 

凛花はそう言うと立ち上がり、台所へ向かった。

 

 

 

 

「なにこれ!?美味し!!」

 

「うん!美味しいね、さやかちゃん」

 

どうやらうけたようだ。趣味で作ったケーキが。

 

「そういえば転校生の親は…」

 

さやかが部屋を見回して聞いてきた。

 

「…いないな」

 

「「え?」」

 

まどかとさやかが固まった。

 

「小さい頃に事故でね」

 

「な、なんかごめんね。転校生。」

 

さやかが謝ってきた。

 

「別にいいよ。もう、随分前の事だから」

 

場に暗い雰囲気が流れた。

 

「て、転校生はなんでこの町に来たんだっけ?」

 

さやかが焦りつつ聞いてくる。

 

「あー…アルカナが近かったから、かな?」

 

「凛花君あの喫茶店に行くために来たの?確か…転校前って隣町じゃ…」

 

まどかが考え事に頭を回す。

 

「まぁ、後は仕事関係があるかな?」

 

凛花は顎に手を当て、そう言った。

 

「え?仕事って何々?」

 

さやかが興味津々といった様子で聞いてくる。

 

「うーん…ナイショだよ」

 

「ええー!」

 

さやかがグイグイ来るがここで時計を見せ、止めに入る。

 

「でだ、鹿目、美樹よ。今は何時でしょーか?」

 

「5時半…ってヤバい!!」

 

「て、転校生ありがとね!私達そろそろ帰らないと!」

 

「じゃ、じゃあまた明日学校で!」

 

嵐の様に帰っていったな…


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