オリ設定・オリ展開
嫌いな人は読み飛ばし!
「護廷十三隊八番隊第三席。副官補佐円乗寺辰房である」
「あ、あの、私、伊勢七緒と申します!」
「ふむ。ご丁寧な挨拶痛み入る」
「・・・いや、アンタの方がよっぽど丁寧やけどな」
「む?矢胴丸副隊長?」
見慣れぬ眼鏡を掛けた少女が隊舎の中を
歩いていたので、声を掛けたら矢胴丸
副隊長に呆れられた件について。
いや、あれだぞ?鍛えてたらいつの間にか
席次が三席になってたりするけど、それを
自慢したわけじゃないぞ?
この自己紹介はあれなんだ。
俺の見た目が2メートルを超える筋肉質な
お兄さんだから、少女が不審者だ!
と思ったりしないように俺の立場を明確にしてるだけなんだ!
・・・誰に弁明しているのやら。
兎に角、この見慣れぬ少女が迷子では
無いと言うことがわかっただけでも
良かったと思おうじゃないか。
しかしそうなるとこの子は誰かって
話になるのだが・・・はっ!まさか。
「なんや?何か禄でもないコト考えてないか?」
「いえ!私はただ『矢胴丸副隊長にこんな
大きなお子さんが居たんだなぁ』とか、
『お相手はやっぱり京楽隊長なんだろうか?』
と思った程度でしてンガロン!?」
「十分禄でもないやろが!」
話している最中にハイキックを喰らって
しまったが、どうやらお相手は京楽隊長では
ないらしい。
これは確かに失礼なことを言ってしまったと
思った俺は素直に詫びを入れることにした。
「失礼を致しました。ではこのお子様の
御父君はどちら様になるのでs」
「そもそもウチの子ちゃうわ!この子は京楽隊長の姪っ子!て言うか
話している最中に顔を真っ赤にした
矢胴丸副隊長から追撃が入る。
うーむ。違うのか。
雰囲気とか似てると思ったんだがなぁ。
「あ、あの、私は矢胴丸様には御本を読んでもらってるんです!」
本とな?それは良いことだが・・・でも確かこの人が好む本って確か・・・
「矢胴丸副隊長」
「な、何や?急に真面目な顔して」
「こんな
見せてるんです?いくら同好の士が欲しい
からと言って恥ずかしくないんですか?」
いや、死神だから見た目通りの年齢とは
限らんのだが、だからと言って・・・なぁ?
「お前が想像するようなモンは見せとらんわ!」
「え~ホントでござるかぁ?」
「うわ!コイツ、メッチャ腹立つっ!」
俺の煽りを受けて、蟀谷に青筋を立てる
矢胴丸副隊長を見れば、京楽隊長が日頃
副隊長を揶揄うのも分かる気がする。
なんだかんだで付き合いの良い副隊長
だからこそ、こうして会話を楽しみたく
なるのだろう。
とは言え、今日の副隊長には先約が有る
ことだし、ここは俺が身を引こうではないか。
「では伊勢殿。私は仕事が有るのでこの辺で
失礼しよう。矢胴丸副隊長を任せたぞ」
「え?あ、はい!」
「ウチがこの子を預かっとるんや!」
「ははっ。面白いコト言いますね?(真顔)」
「やかましいわ!」
うむ。流石のノリの良さである。関西弁
の平子隊長や猿柿副隊長と仲が良いのも
分かる。
願わくばこのお嬢さんも矢胴丸副隊長
のような感じに・・・ならん方が良いな」
「声が出とるぞ!」
「おぉ、これは失敬」
コレ以上揶揄えば本気で斬魄刀を抜いて
来かねない雰囲気を醸し出してきたので、
俺は早々に姿を消すことにした。
普段の矢胴丸副隊長なら追って来る
だろうが、今日は伊勢殿が居るから
問題あるまいよ。
――――
「き、消えた?!」
「あぁ、あれが奴の瞬歩や。あの阿呆、ウチの隊長よりも逃げ足が達者やからな」
「た、隊長より?」
「せやで。アレは肩書詐欺の典型や。七緒もアレの三席って肩書に騙されたらあかんぞ?」
あのクソガキめ。アレだけの瞬歩を
使いこなし、白打も鬼道も一流の癖して
まだ三席って何やの。
「さっさと副隊長になれ」って言うても
剣術に掛ける時間が無くなるから嫌や言うし。
どんだけ自己鍛錬が好きなんやって話やわ。
「さ、詐欺って、」
「マジな話やで?世の中には私より若くても私より強い奴が仰山おる。アレもその一人や」
噂では霊術院を一年で卒業した子供も
おるらしいしな。
はぁ。若手が育って来とるのはえぇこと
なんやけど、どうも歳を感じていかん。
そろそろ結婚とか考えなあかんかなぁ。
なんやかんやでアイツも一人身やし?
向こうは私の趣味とかも知ってるし?
特にそれで軽蔑とかもされてないし?
書類仕事も出来て話も合うし?
高身長で顔もソコソコよくて、三席って
立場も有るってんで人気はあるんよな。
狙い目っちゃー狙い目なんやけど、今更アイツを恋愛対象としてってのもなぁ。
けどこのまま独り身で居るのもなんかアレやし。
いい加減に男の一人も知らんと平子あたりから
何を言われるかもわからん。
うーむ。とりあえず・・・
「やってみるか?」
「な、何をする気なんですか?!」
む、声に出してもうたか。しかし七緒もいずれは
知ることになるんやし、教えたろかね?
「なぁ七緒?」
「は、はい?」
「あんた、既成事実って知っとる?」
「は、はい?」
・・・この後、京楽に本気で怒られる矢胴丸の姿があったとかなかったとか。
修行風景?キンクリキンクリ。
おや?副隊長の様子が……ってお話。