とある侍の漂白剤   作:カツヲ武士

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既成事実とは一体・・・

オリ設定・オリ展開
嫌いな人は読み飛ばし!


5話 上げて落とす

「なぁなぁあれかな?矢胴丸辰房よりは円乗寺リサの方がええかな?」

 

「・・・一応私は嫡男ですから、婿入りよりは嫁入りの方が望ましいのは確かです」

 

「そっか~。じゃあウチは円乗寺リサになるのかぁ。それもええなぁ」

 

なんかいきなり矢胴丸副隊長に夜這いされたと思ったら、二人の未来が確定してる件について。

 

いや、夜中に自室に来た矢胴丸副隊長を

あっさりと部屋にいれた俺も悪いのかも

しれないけどなぁ。

 

俺だって男だし?

当然性欲はあるし?

副隊長の女としての覚悟を踏みにじるのも気が引けたし?

 

いや、それは言い訳だな。

 

普通に矢胴丸副隊長が魅力的な女性だったから頂いたのだ!

 

それに眼鏡を掛けた知的で年上な上司だぞ?

そんなん男の憧れじゃないか!

 

それが向こうから来てくれて、更に初めての相手に自分を選んでくれたんだぞ?

 

そりゃ頂くわ!

 

そんなこんなで一晩明かした後の会話が冒頭の会話である。

 

うん。この世界の結婚適齢期とか貞操観念は

よくわからんけど、間違いなく俺より年上

である矢胴丸副隊長が結婚についての焦り

を抱いて居たのだとしても俺は驚かんぞ。

 

それより俺が驚いたのは

 

「辰房ぁ。聞いとる?」

 

「あ、えぇ。聞いてますよ」

 

「ふぅん。まぁええわ。ね?頭撫でて?」

 

そう言って副隊長は俺に抱き着いてくる。

そう、彼女はツンデレさんだったのだ!

 

普段クールな年上のお姉さんのコレはもう

凄まじい破壊力を秘めており、俺も思わず

内心で惚れてまうやろー!と叫ぶレベルだ。

 

ギャップ萌えまで網羅しているとは、流石矢胴丸副隊長・・・侮れん。

 

そんな俺の感情はともかくとして

問題はこれからのことだ。

 

「それで、矢胴丸副隊長」

 

「リサ」

 

「え?」

 

「リサって呼ばなきゃ返事せん」

 

そう言って矢胴丸副隊長は俺の胸に

頭を埋めてくる。

 

なにこの可愛い生き物!

 

あぁいや、違う。今の彼女が求めているのは

そんなんじゃないよな。

 

「えっと、り、リサ?」

 

「何?」

 

名前を呼ぶと今まで見たことも無い

ような笑顔を向けて来る副隊長。いや、リサ。

 

なにこの可愛い生き物?!

 

あぁそうじゃない。そうじゃない。

何時までもこの笑顔を見つめて居たいが、

時間は有限だ。話を進めよう。

 

「まず、こうして二人の時は名前で呼びます。ですが、普段の職務中は副隊長と呼ばせて頂きますよ?」

 

「う~ん。それはしゃ~ないかな?」

 

良し、いくら男女の関係でも職場では

役職で呼ぶもんだからな。

これに納得してもらったのは助かる。

 

では次だ。

 

「副隊・・・リサは祝言を挙げたいのですよね?」

 

「まぁ。そーやね」

 

途中でジロリと睨まれたので、急遽名前

呼びにしたが、なんとかセーフだったようだ。

 

と言うか俺の認識だとこういう場合って

「一回寝た程度で彼氏面しないでよね!」

ってなるのが普通だと思ってたんだが、完全に逆だよな?

 

いや、この世界が見た目通りに

江戸っぽい価値観なのは知ってるぞ?

 

その割に男尊女卑では無いけど。

普通に女の人も帯刀してるけど。

 

それでも文化レベルが江戸なら、男女の

価値観もそれな可能性は有る。

 

そう考えれば、夜這いとは言え関係を持った=結婚となってもおかしなことじゃない。

歳については触れる気は無いが・・・

 

それはともかくとして!

 

「その、出来たら祝言は5年後くらいに出来ませんか?」

 

「・・・なんで?」

 

俺がすぐに祝言を挙げる気が無いことを

知った矢胴丸副隊長の目から光が消えた。

 

このままではヤバイ!そう考えた俺は、

彼女が動く前に、必死で言葉を紡ぐ。

 

「ま、まず、結婚するにはお互いを良く

知る必要が有ると思うんです!」

 

「・・・・・・」

 

む、無言が怖いが、ここは強引にでも行くべきだ!

 

「今までは上司と部下。先輩と後輩の

関係でした。しかしながら、男女の

関係はそれとは別でしょう?」

 

「むぅ。それはそうかもしらんけど・・・」

 

良し!目に光が宿った!ここで追撃をかけるぞ!

 

「それにですよ?すぐに夫婦になるのも良いですが」

 

「・・・良いですが?」

 

「恋人の時間も欲しいじゃないですか」

 

「・・・・・・そやね」

 

俺の歯が浮くようなセリフを聞いて

ボッと音が出るくらい顔を真っ赤にした

矢胴丸副隊長、いや、リサは、一言だけ

呟くと再度俺の胸に顔を埋めてしまう。

 

なにこの可愛い(ry

 

こうして俺とリサは、結婚を前提としたお付き合いをすることになった。

 

京楽隊長や平子隊長らからは冷やかされ、

伊勢七緒からは祝福されたりしたものの

これまで以上に充実した生活を送ることが出来た。

 

~~~~

 

 

そうして4年が経ち、来年に挙げる祝言の

為に式場の手配やら衣装の確認や来賓への

引き出物をどうするか?など、様々な準備を

していたときのことだった。

 

緊急の隊首会が開かれたかと思ったら、

その様子を確認しに行ったリサに特命が下ったと言う。

 

その特命とは、最近世間を揺るがす死神の

消失事件についての調査であった。

 

なんでも此度この調査を行っていた九番隊の

六車隊長らの霊圧が消失した為、平子隊長を

始めとした隊長格が調査に向かう事になったんだとか。

 

本来は第三席に過ぎない俺には知らせて

良い内容では無かったが、リサと俺の

関係を知っている京楽隊長が、内密にと

教えてくれたのだ。

 

俺としては六車隊長が連絡を絶つような

危険な任務にリサを行かせるのは反対で

あったし、内心ではすぐにでも追って

手伝いをしようとさえ思ったのだが、

それは彼女の副隊長としての矜持に

泥を塗る行為だという考えに至り、

大人しく彼女の帰りを待つことにした。

 

帰ってきたら彼女の好きな食べ物でも

用意しよう。そう思って待つことにした。

 

 

 

・・・この決断が間違いだったと知ったのは、数日後のことだった。

 




4年間?砂糖を吐くような甘い生活の描写?
そんなの作者にできるわけないだろ!
Rー18になるわ!

そんなわけでキンクリってお話。
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