誇り高き血族   作:物語の魔法使い

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第2話

全身に無数の裂傷、打撲、骨折。

カプセルコーポレーションに運ばれた”ふたり”の怪我は酷いものだった。

ラディッツが宇宙船ごと連れてきたのはおそらく五歳くらいの少女。

生命維持装置でぎりぎり命をつなぎとめているほどの重態だった。

だが、もうひとりであるベジータが悟空を使って連れてきた少年も同じことで、むしろ何故今まで動いていたのか不思議なレベルだ。

医師の手配などを任されたブルマは、あまりの惨状に悲鳴じみた文句を言いながらもばたばたと様々な手配をする。

普段ならば仙豆や神に依頼して回復させるのだが(傍から聞いたら大分異常な選択肢だ)、今はとことんタイミングが悪い。

デンデは前回の戦いの教訓から、自身の龍族としての能力強化のために実家(ナメック星)に戻っているし、仙豆は植えたばかりでまだしばらく実が出来ない。

ふたりの重傷者は地球の一般医療によって治療されることになったのだ。

綺麗に清拭されたふたりの顔はところどころに痣があるものの、その整った造形を損なうものではなかった。

お人形のような、とでも表現すれば良いのだろうか。

着飾ればさぞ見栄えするだろうと予想できるふたりだが、それゆえに青い顔をして傷の痛みに呻いている様は痛々しい。

彼らがなんなのかについて、ベジータやラディッツは語らなかった。

ただ、説明されずともある程度は予想がつく。

彼らにはかつてベジータや悟空にもあったしっぽが生えているのだ。

サイヤ人の血をひいているのは間違いない。

だが、惑星ベジータが滅んだのはもう三十年以上前。

彼らが生き残りであるのは考えづらいので、おそらく彼らの親がそうなのだろう。

呼び出された医師達が入院を勧める中、ベジータがそれを断り追い返した。

そして、誰が決めたわけでもなく、ふたりの子供の看護はラディッツが担当し、ベジータはかなり頻繁に病室に顔を出している。

何人かは見舞いの際ベジータ達にこの子供達の仔細を尋ねたが、「起きたら話す」とだけしか返されない。

「あのさあ、もしかして・・・あれじゃないかな?」

クリリンが心当たりがあるらしく、同意を求めるようにピッコロと悟飯を見る。

子供がふたり大怪我を負っているのにこのまま解散というのもどうかということで、CCのリビングで飲み物をいただいている最中のことだ。

天津飯やヤムチャは残してきた餃子やプーアルのために一旦帰ったし、ちび達は寝る時間のためいないが、他は皆ここにいる。

他にいないのはベジータとラディッツだ。

「あれってどれだ?クリリン」

親友の意味ありげな言葉に悟空が反応する。

しかしクリリンも思わず言ってしまったという様子で、視線を泳がせた。

「あー。昔・・・ちょっと聞いたっていうか。ナメック星の時に」

「でも、クリリンさん。そうと決まったわけじゃありませんよ。年齢も合わないですし」

「・・・確かに考えられるが、短絡的すぎるだろう。どちらにしても今ここで議論しても仕方がない」

「ちょっと。なんであんた達三人だけ心当たりがあるって顔してるのよ?」

ブルマの問いにクリリンと悟飯は顔を見合わせ、少し間を置いた後に悟飯が言いづらそうに口にした。

「・・・ベジータさんに口止めされてたんですけど、ベジータさんには妹さんがいたらしいんです」

 彼の妹の話は別にベジータ本人から直接語られたわけではない。

ナメック星で戦ったギニュー特戦隊とかいう連中やフリーザからの挑発から断片的に出ただけだ。

『お前の妹は良い女だった』

『地獄で兄妹水入らずで過ごせばいい』

そんな感じの内容だった。

だがこれだけでもベジータの妹はもうこの世にいないことは察することが出来た。

『・・・お前妹さんがいたのか』

当時のベジータと家族というのがどうにも結びつかず、クリリンは思わずそう聞いてしまったのだが

『次にあいつに触れたら殺す』

の一言で会話が打ち切られたのだ。

今までわざわざ触れる機会もなかったために、話題にもしなかったが『ベジータの妹』という強烈な存在は忘却されることもなかった。

「なんとなくなんですけど、あの子が気絶する前にベジータさんと話して凄く安心したように見えたので。もしかしたら妹さんはあの時のドラゴンボールのでフリーザ一味に殺された判定で蘇生したのかもしれないですし」

「・・・あいつに妹ねぇ」

夫に妹がいたとはブルマも初耳だ。

今まで一度も聞いたことがない。

すでに亡くなっているならばドラゴンボールで生き返らせてあげても良いだろうに、今まで放っておいたのは何故なのだろう。

ベジータの親戚はいないと思っていたので、義妹と言われると一気に気になり始める。

さすがにベジータの顔そのままで女の子ということはないだろうが、どんな子なのだろう。

「へぇ~。ベジータの妹か。きっとベジータみてぇに凄ぇタフで真面目で誇りを持った偉い奴なんだろうな。オラ戦ってみてぇな」

皆が色々想像を巡らせる中、悟空はライバルの妹にそんなことを口にする。

相変わらずの彼の考えに皆笑ってしまった。

「ベジータの妹だったら喜んで応じそうなのが嫌なところね」

実感のこもったブルマの感想に皆はさらに笑った。

 

 

 

 事態が動いたのは二日後。

サイヤ人ゆえの凄まじい生命力で峠は越えていたふたりのうちのひとり=少年が意識を取り戻した。

元々子供達を心配して、地球の戦士のほとんどはCCに滞在していたため、すぐに病室に集まる。

目覚めた少年は最初かなり混乱したようだった。

隣のベッドで寝かされた少女を確認して多少は落ち着いたようだが、それでも忙しなく視線を動かして状況把握に努めている。

「ちょっと。少し落ち着きなさい!あんたどんだけひどい怪我だと思ってるの!?」

少年は大声を出したブルマを驚いたように見やったあたりでベジータが声をかけた。

「■■■■。」

「■、■■■■e?」

「こちらの言葉で話せ。俺に全部説明させるつもりか」

少年はハッとした顔になった。

「!・・申し訳ございません」

そして慌ててベッドから降りようとしたが、それもベジータが制止する。

「そのままで構わん」

「か・・かしこまりました」

「ちょっとベジータ」

怪我をした子供に対してあまりな態度ではないかと咎めたが、少年は再び戸惑った顔でベジータを見る。

するとサイヤの王子は作りこそ小さいが逞しい肩を竦めて

「・・妻だ」

とブルマを紹介した。

その言葉に少年の顔が明るくなる。

「左様でございましたか」

「それよりだ。まず問おう。お前はどこの誰だ」

「・・・」

言われて少年は居住まいを正し、頭を丁寧に下げた。

「お初にお目にかかります。僕の名前はベジータ。ベジータジュニア。第二惑星ベジータ国王代理、王女カロンの子です」

「つまり俺の甥だな」

衝撃的な告白に、王子は淡々と補足した。ジュニアと名乗った少年は、視界の端にいる眠れる少女を痛ましげに目線を送る。

「そちらにいるのが僕の妹のミューゼ。五歳です。僕はもうすぐ十になります」

「・・・あいつは生きているのか?」

何故か問うのを躊躇した叔父に、同じ名前の甥は怪我に響きそうなほどの勢いで頷く。

「はい!息災にございます!ああ、叔父上がご存命とわかれば母はどれだけ喜ぶか!母は今でも叔父上を深く尊敬しております!僕の名もかつてなくした母星や英傑からではなく、叔父上からいただいたものです!第二惑星ベジータが成った後も王位を引き継ぐのを拒んでいるのも、兄上から簒奪するようで嫌だと思っているからで

「落ち着け」

「あ、も、申し訳ございません」

再び頭を下げる。

その段階であまりの事実に硬直していた周囲が動き出した。

「え、本当に親戚の子なの!?」

「じゃあ、俺の従兄なの!?」

ベジータはブルマやトランクスの問いには答えず、まるで全てを知っていたように頷く。

「お前の母親のことは後だ」

「え、えと。ではまず何から話せばいいでしょう」

「そうだな。まず、お前が言う第二惑星ベジータってなんだ?惑星ベジータはもう三十年以上前にフリーザに消されたぜ?」

これを聞いたのはラディッツだ。

地球のサイヤ人で唯一残しているしっぽを振ってみせると、少年の顔が目に見えて輝く。

「第二惑星ベジータは僕の母が建国した星国家です。国民の約3分の2はサイヤ人で、残りは他の戦闘民族です。僕達はそこからきました」

「!?待て。他にサイヤ人がいるのか」

「左様でございます、叔父上」

ジュニアが言うには、ベジータとカロンの母親=王妃パプリカは惑星ベジータが滅ぼされるかなり前からフリーザの目を盗んで、遠く離れた辺境の星に移民を繰り返していた。

彼女は自分達の今の戦力ではフリーザに勝てないことを理解しており、血を絶やさぬための行動である。

戦闘のどさくさに紛れて死んだことにしたり、飛ばし子にしたり、処刑したことにしたりして、時間をかけてかなりの人数を逃がしていたのだ。

隠れ住んだサイヤ人達は人工子宮なども併用して人口を爆発的に増やしていった。

母星が滅ぼされてしまったことは、フリーザ軍の通信を盗聴するなどして知ったが、彼らは時期尚早として打って出ることはなかった。

当時サイヤ人の中で最強と謳われていた王=ザラートやエリート達が相手にもならなかったことがわかったためだ。

それを弱腰と詰る意見もかなりあったようだが、力の差は認めざるを得ず力を蓄えることになった。

「母星が滅んでから何年もして、僕の母=カロンが殺されたという情報が入って来たそうです。それでせめて遺体だけでも回収できないかということで」

「その後あの星に行って瀕死のカロンを発見したと」

「はい」

叔父が引き取った言葉に首肯する。

ベジータは何か腑に落ちない様子だったが、甥の言葉を遮るつもりはないらしく先を促した。

「治療を受けた母は一族をまとめ上げ、他の戦闘民族にも声をかけて、今の星=第二惑星ベジータを星国家としたのです」

そこでジュニアはにっこりと子供らしく笑って、ベジータに寿ぐ。

「お喜びください、叔父上。母は成し遂げたのです!我が一族の再興を成し遂げたのです!」

「・・・・・・・そうか」

ベジータはいつも通りの仏頂面でいっそ素っ気なく聞こえる返事をした。

あまりな態度にジュニアが表情を曇らせると、悟空が不思議そうに首を傾げる。

「どうしたんだよ、ベジータ。妹とか、仲間生きてたんだろ?嬉しくないんか?」

「・・・・何故いちいち喜ばねばならん」

そこで悟空やブルマは気付く。

どうやらベジータはどういう表情をしていいか迷っていたらしい。

嬉しくないというわけではないのだろう。

しかし、どう喜べば良いかわからないようだ。

その様子を見てとったラディッツは、おろおろしているジュニアの髪を撫でてやった。

「ああ、気にするなって。お前の叔父さんはちょっと不器用なんだよ。まあ、星の詳細はまた今度聞くとして、お前らなんで大怪我して地球に来たんだ?」

そう、本題はそれである。

ほとんど死滅した一族がまだ多く生き残っていることは衝撃だったが、それよりジュニアとミューゼは何故ここまでの重傷を負って地球にやってきたのか。

その問いにジュニアは一瞬目を泳がせ、まだまだ薄い胸板にめり込ませるようにして項垂れる。

「・・・・・実は地球にサイヤ人の生き残りがいるってことは前から知っていたので、妹と遊びにきたんですが、途中でお土産を買おうとした星で襲撃にあって」

「あいつらはなんだ?ベジータは傭兵だと言っていたが」

「わかりません。というより心当たりがあり過ぎて誰が雇ったかわからないんです。まあ、誰だろうと選択肢はひとつですが」

ピッコロの疑問にジュニアはニヤリと不敵に口角を釣り上げる。

「僕は生き延びてやりました。あとはやり返しておしまいです」

その表情にヤムチャ、クリリンや悟飯、ピッコロがはっとする。

かつてベジータが地球に襲来した時見せた表情と瓜二つだったからだ。

当時の恐怖を思い出したのか、クリリンの顔色が微妙に悪い。

悟空はどこか懐かしそうに目を細めている。

ジュニアはすぐに笑顔を柔らかいそれに変えて、丁寧に頭を下げた。

「叔父上。叔母上。そして皆さん。ご迷惑をおかけして申し訳ございません。助けてくださってありがとうございます」

「いいのいいの。気にしないで。あんたみたいな小さい子がそんなに気を使わなくても良いのよ?あんたのおじさんなんてこっちが心配しても勝手にトレーニング始めちゃうし、お礼も言わないしだったんだから」

「・・・・・」

ブルマのからっとした言葉にベジータは鼻を鳴らし、ジュニアは反応に困った様子で視線を彷徨わせている。

すると悟飯が気づかわし気に少年と未だ意識が戻らない幼女を見比べた。

「君はこれからどうするつもりなんだい?」

「・・・えっと。とりあえず通信機で母星に一報を入れてから、帰ろうかと。一度戻って出直して参ります。お礼もその時改めて。・・・・申し訳ないのですが、妹は意識が戻るまで置いていただけませんか?必ず迎えに参りますので」

「おいおい。お前大怪我してるんだぞ?妹も意識不明だし。隣にいてやれよ。もちろんお前も治るまでいればいい」

「何か急いで帰らないといけない用でもあるのか?」

ヤムチャとラディッツの言葉に、ジュニアは再び言いづらそうに口を開く。

「いや、・・・あの。実は皆に何も言わずに勢いで出てきてしまったので・・・・・・早く帰らないと怒られる」

「大怪我した状態で帰る方が怒られるわよ!あんた親戚なんだから遠慮しないの!それにあんたの宇宙船航行機能壊れてたし!ラボにあるから、明日朝一でどれくらいで直るか調べてあげるから今日はもう寝なさい!」

ブルマはそうきっぱり命じると、初めての親戚にはしゃぐトランクスや『元気になったら一緒に遊ぼうね!』と手を振る悟天を部屋の外に出し、他の面々もそれに続く。

ベジータもそれに素直にならうが、一瞬甥に目を向ける。

ジュニアは出ていく人々を見ず、どこか悲しそうに眠る妹を見つめていた。

 

 

 

 ジュニアは真夜中にそっと病室を抜け出した。

そして慎重に気配を消して、ラボを探し出し、そこに置かれた一人用ポットを慣れた手つきで操作する。

するとポットから光が照射され、ノイズ混じりの映像が浮かび上がった。

ジュニアはイライラした様子で何度も操作を重ねる。

しばらく経った後、ようやく映像に人が映りこんだ。

『ジュニアか!?てめぇ今どこにいやがる!?』

現れたのは褐色肌の、がっしりとした体格の青年だ。

全体の造形は地球人と変わらないが、目が違う。

白目にあたる部分が漆黒で、逆に虹彩は白い。

全体的に整った顔立ちだったが、顔には殴打痕があり、厚めの口元は切れていた。

青年は荒い語調とは裏腹に、ジュニアの痣だらけの顔を見てはっきりと安心したような表情をする。

それはジュニアも同じで、青年を見てやや落ち着いたようだった。

「地球だ。何故いるかはわからん。気付いたらポットに詰め込まれていたんだ。ミュウもいるが今は意識がない」

『姫様もいるのか。良かった。生きてただけ儲けもんだ。正直生きてると思わなかった。さすがあの女のガキだ。運もあるな』

「当たり前だ。皇太子である僕があの程度で死ぬものか。ミュウもそうだ。・・・・おそらくもう少しで目を覚ます。・・・そちらの状況は?」

『なかなかひでぇことになってるが、どうってことねぇさ。あのくそ野郎は倒したぜ?事後処理は忙しくなるが、あの女が帰ってきたらどうにでもなるだろう。てめぇらはそっちでゆっくり養生しろ。戦闘力が低い奴がほとんどで、重力も弱い星なんだろ?確か生き残りの純血サイヤ人もいるって話だしな』

「・・・・・・・・・」

軽い口調で休息を勧めてくる青年に、ジュニアは幼い麗貌を険しくする。

「・・・・・僕に戦わせないつもりか、ウルス」

『なんのことだよ?』

「とぼけるな。まだ、倒せてないんだろう!?僕も戦う!」

『おい、話聞いてなかったのかよ?あの野郎は倒したんだぜ?』

「なら聞くが、誰がどうやって倒した?母様はまだ帰ってきてないんだろう!?あいつを倒せる奴が母様以外いるわけないだろうが!」

『マザコンかよ』

「違う!我らの中で一番強いのは母様なのはわかりきった話だ!それともお前が倒したとでも言うつもりか!?」

『・・・・信用ねぇな』

「しっかり観察していると言え。お前が僕達を気遣ってここに残るように言っていることも、あいつが母様以外倒せそうにないのもわかっているだけだ」

『それだけわかってるなら、半死人のお前が戻って来たところで邪魔なだけだってわかるだろう』

「サイヤ人の回復力と死の淵から戻って来た後のパワーアップなめるなよ。このまま平和な星でぬくぬくしているのなんてごめんだ」

『駄目だ。絶対帰ってくるな』

「ウルス!!」

『てめぇ普段自分はガキじゃねぇって言ってるくせになんでそんなに聞き分けないんだよ!てめぇは皇太子だろうが!王位継ぐんだろ!?』

その言葉にジュニアはぐっと言葉に詰まる。

ウルスと呼ばれた青年はため息をついた後、まるできかんぼうの弟を宥めるように笑った。

『安心しろ、ジュニア。別に俺が唯一の生き残りってわけじゃねぇ。S級以上の奴らは全員生きてるんだ』

「・・・・・・」

『まあ、無傷ってわけじゃねぇ。だが、どうにでもしてみせるさ』

「・・・・・・・」

『納得いかねぇって面だな。だが納得してもらわないと困る。じゃあな』

「おい!」

ジュニアが引き留める声を発する前に通信が切れる。

後には深夜のラボの静寂が舞い降りた。

ジュニアは血色の悪い顔をさらに白くして、なんとか再度通信を試みようとする。

だが、返ってくるのはノイズだけだ。

まだ十にもならない王族は、手で顔を覆い呻く。

彼自身もわかっている。

今の自分は足手まといにしかならない。

それと同時に移動中に粗方回復するという考えも浮かぶ。

逃げるのは絶対に嫌だ。

だが自分は王家の血筋を守る義務がある。

でも仲間を見捨てたくない。

絶対に見捨てたくない。

そんなことをしたら背後に連なる英傑達に顔向け出来ない。

戦ったと胸を張れない。

どうすれば良いのだろうと悩んでいると、唐突に背後に気配が生まれた。

驚いて振り返れば、叔父が戸口に寄りかかっている。

「え、・・・あ・・・叔父上」

とっさに何かを言おうとしたが、結局意味のあることをまとめきれずもごもごと口を動かすだけになった。

ベジータはそんな甥に逞しい肩を竦め、低く命じる。

「次は正直に話せ」

ジュニアはその静かな言葉に怒鳴られたかのように悄然と小さく頷いた。

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